泉谷 しげる


DISCOGRAPHY Part 04 (1991 - 1997)



37

叫ぶひと囁く
泉谷しげる with LOSER

1991

★★★

 The Rolling Stones の "Tattoo You" (1981)を思い起こさせるようなジャケですが,自身にも "TATTOO"(『吠えるバラッド』収録)という作品があることから,単にパロったというわけでもなさそう.今回も LOSER の面々がバックを務めていますが,仲井戸麗市氏が抜け,かわりに藤沼伸一氏が参加しています. Victor 移籍後, LOSER をバックに従えての作品はどれもある意味安心して聴いていられるんですが,個人的にはやはり『90's バラッド』がその頂点だったように思えます.

38

下郎参上
下郎

1991

★★

 泉谷しげる/下山淳/藤沼伸一/KYON による『下郎』のファースト・アルバムにして,ラスト・アルバム? これ,コンセプトは一体何だったのか? もちろん『遊び』かなり入っていて,本人達は本気で遊んで楽しんでますが,残念ながら冗談としてもそんなに面白くはないです.ひと休み?

39

ケースバイケース 1987〜1991

1991

-

 Victor から初のコンピレーションですが,単なるベスト・アルバムではなく,シングル・ヴァージョンやリミックス・ヴァージョン,ニュー・ヴァージョンを多数含む,ファンには嬉しい1枚となっています.

40

WILD BLOOD

1993

★★★★

 このアルバムに収録されている『他人に厳しく自分に甘く』,好きです(笑).泉谷さんの本領発揮?

41

自画自賛

1993

-

 Victor から2枚目のコンピレーション.デビュー22周年記念? (この時点における)最新シングル『なぜ,こんな時代に…』を始めとする全13曲を収録.ニュー・ヴァージョンですが,相変わらず『春夏秋冬』・『黒いカバン』・『眠れない夜』.....

42

ひとりフォークゲリラ! LIVE !!

1993

★★

 北海道・奥尻島救援キャンペーン「お前ら,募金しろ ! ! 」の街頭ライヴの様子を収録した Guerrilla Record からの第1弾.街頭ライヴという事もあって,いつも以上に悪ノリ気味の泉谷氏.以来,『チャリ男』と呼ばれるチャリティー活動を続けていくわけですが,その活動の意義はともかく,ライヴ・アルバムの出来としては評価の別れるところだと思います.




43

メッセージ・ソング

1994

★★★★

 フォーク・シンガー泉谷復活. FOR LIFE 時代の『光石の巨人』以来, ROCK 色を強めていた泉谷さんですが,タイトル通り,怒りのメッセージの数々を叩き付けています. '70年代初頭,『土着フォークの旗手』のひとりとして ELEC から出身地を詐称(?)させられてデビューした頃とはまた違って,『都会派フォーク・シンガー・泉谷しげる』を感じさせる佳作だと思います.『教祖ころんだ ! ! 』笑いました.

44

EARLY TIME

1994

-

 ベスト CD 『泉谷しげる』(31)のリイシュー盤.

45

追憶のエイトビート

1995

★★★★★

 実のところ,私にとっては『90's バラッド』の衝撃が大きすぎたためか,それ以降の泉谷さんの作品は企画モノじみた作品が多かったせいもあって,今一つ納得のいかないモノが多かったのですが,このアルバムに関しては,泉谷さんが自らの音楽に真正面から取り組んでいるような感じが強く感じられました.また,それまでの作品にはなかった新しい面を,聴かせてくれているような気もしました.

46

フォーライフ1975〜1995(DISC2)

1995

★★★

 フォーライフ・レコード設立20周年記念オムニバス・アルバム.『寒い国から来た手紙』収録.

47

全身全霊〜Life to Soul〜

1996

★★★

 『IZUMIYA SELF-COVERS』に続く,セルフ・カヴァー中心のアルバムですが,今回ははっぴいえんどの『はいからはくち』や岡林信康氏の『私たちの望むものは』等,他の曲のカヴァーも独自の解釈で演っています.それにしても,相変わらず『春夏秋冬』・『春のからっ風』・『眠れない夜』.....

48

対決〜復讐するは我にあり〜
泉谷しげる・Chabo Band

1997

★★★★

 ELEC 時代の旧友・仲井戸麗市氏率いる Chabo Band との『対決』ライヴ.1997年2月24日,渋谷公会堂にて収録.第1部が泉谷& Chabo の『セーターズ』(何故か泉谷さんの曲ばかりを演奏),第2部が Chabo Band ,第3部が泉谷しげる Band の構成で,エンディングとして『翼なき野郎ども』が収録されています.また,泉谷氏は珍しく,やはり ELEC 〜 FOR LIFE 時代の同僚(上司?)吉田拓郎氏の『イメージの詩』を演っていますが,こちらも聴きモノです.もちろん ELEC 時代の彼等を知らない人にとっても聴きごたえのあるライヴ・アルバムですが,知っている人たちにとっては涙モノ,数十倍楽しめますです.