Lou Reed

Discography Part 3(Solo 1979 - 1989)

 1976年に RCA を離れ,Arista に移籍し5枚のアルバムを発表した Lou Reed ですが,1982年に RCA に復帰.復帰第1作の "Blue Mask" のジャケットにはかつての "Transformer" と同じ写真が使われており話題を呼びました.




13

The Bells

1979

★★★★

 Nils Lofgren ・ Don Cherry 等をスタッフに迎え,全9曲中何と8曲が他人との共作という,この人としては本当に珍しいアルバムです.そのせいか,最も収録曲がバラエティーに富んだアルバムで,Lou Reed らしくない作品であると言えますが,ラストの "The Bell" は傑作だと思います.

14

Growing Up in Public

1980

★★★

 日本盤 CD の帯に『彼のもう一つの側面である"優しさ"に溢れた自伝的アルバム』などと描いてありましたが,「何か違うな」って感じ.この人にこういう表現は全く似合いません... どっちかというとかなりヤバい状態だったのでは... それはともかく,確かに "Coney Island Baby" 以来のソフト路線ではありますが,これはこれで納得させられてしまう説得力があるのです...

15

 *Rock and Roll Diary 1967 - 1980

1980

★★★

 Arista から発売された2枚組20曲収録のベスト・アルバム. Velvet ・第1期 RCA ・ Arista 各時代の代表作を網羅してますが,ライブ・アルバム及び "Lou Reed" ・ "Sally Can't Dance" からは1曲もセレクトされていません.輸入盤 CD の方は1枚に編集されていて,5曲も少なく15曲しか収録されてませんでした.

16

The Blue Mask

1982

★★★★

 約5年間在籍した Aeista を離れ,古巣の RCA へ復帰しての第1作.最初 RCA 復帰のニュース聞いたときは「何考えとんじゃ?」と思ってしまいましたが, Arista へ移籍してからあまりパッとしなかったので,「そんなものかな...?」とも... さてこのアルバムですが,名作 "Transformer" と同じ写真をブルーに塗りつぶしたジャケットがまず話題になり少し情けなかったです... 誤解のないよ〜に言っておきたいのですが,『情けない』というのはかつての名作と同じ写真を使ったことではなく,そんな事でしか話題にならなかった当時の状況です.一部ではこのアルバムで華麗に復活したとか,ついにゲイから足を洗って結婚した(2度目の結婚ですが,1度目の結婚は謎につつまれている)とか,いろいろ言われておりましたが,そんなのはど〜でもいいことで,低迷していたと言われる Arista 時代にしても,『復活』したと言われるこのアルバムにしても,今からしてみれば単なる『過程』でしかなかったのは,その後の数々の作品群が証明していると思うのです.で...この作品ですが,良くできたアルバムだと思います.でも『復活』とは思いません.

17

 *I Can't Stand It

1982

★★★

 RCA からリリースされた全10 曲収録のコンピレーション.

18

Legendary Hearts

1983

★★★

 前作 "The Blue Mask" のもろ延長線上にあるアルバムで,かなりタイトでシンプルな印象を与えられました.健康になってしまった Lou Reed ?




19

Live in Italy

1984

★★★★

 1983年9月ヴェローナ及びローマにおける実況録音で,イタリアを中心にヨーロッパでは'84年初めに発売されましたが,発売権等の問題で日本とアメリカでは "New Sensations" と逆の順序で発売されました.『お約束』の "Sweet Jane" 等の VU 時代の曲とソロになってからの曲がほぼ半々の割合で収録され,ソロ時代の作品では "Transformer" からの2曲の他,"The Blue Mask" ・ "Legendary Hearts" からの曲が数曲収録されているのが目を引きますが,何と言っても圧巻なのはアナログではC面に収録されていた White Light/White Heat とメドレー Some Kinda Love/Sister Ray" ,この破壊力は流石です.

20

New Sensations

1984

★★★★

 同じくストレートな印象を与えられるアルバムで出来もいいです.でも正直なところ, RCA 復帰後のこの3枚のアルバムどれもいい出来なのですが,何故か物足りなさを感じてしまうのは何故でしょう? かえって低迷していたとされる Arista 時代の方がそれぞれの作品の質は多少見劣りがしますが,わりと面白がって聴ける部分があるような...?

21

 *City Lights : Classic Performances

1985

★★★

 ARISTA 在籍時の5枚のアルバムからセレクトされたコンピレーション.内訳は "Rock and Roll Heart" から2曲, "Street Hasstle" から1曲, ""Take No Prisoners" から3曲, "The Bells" から2曲, "Growing Up in Public" から1曲の計9曲.

22

Mistrial

1986

★★★

 第2期 RCA 時代最後の作品.結局 Arista の5枚とこの第2期 RCA の5枚に関してはいろいろな評価が飛び交っており,これをどうのこうの決めつけるのはどうかと思うのですが,私自身としてはやはり Arista 時代は『試行錯誤過程』,第2期 RCA 時代は『'90年代への布石』の時代だったよ〜な気がします.しかしながら最初に書いたように,これら10枚に及ぶアルバムのひとつひとつの出来が同じ時期に発表された数多くの Rock Album の中でかなりの高水準を保っていたこと... これは特筆すべき事実だったと思います.このアルバムに関しても当然それは言えるのです.

23

 *Pop Classics

1989

★★★

 BMG からリリースされた全14 曲収録のコンピレーション.

24

 *Retro

1989

★★★

 第1期・第2期 RCA 時代からのセレクションによるベスト・アルバムですが, VU 時代の曲も4曲(うち2曲はライヴ)収録されているのです.