Rick Derringer


DISCOGRAPHY Part 4 (1981 - 1998)



37

Good Dirty Fun
1983
★★★
 永年在籍していた CBS 傘下の Blue Sky レーベル(Winter Family の仕掛人 Steve Paul 氏のレーベル)を離れ, Polydor に移籍しての第1弾作品.パーソネルは Rick ・ Donnie ・ Jimmy のトリオとなっており, Benjy King 氏はゲスト扱いになってます.他に Alan Merrill ・ Roy Bitten の各氏がゲスト参加しており,何とアナログB面トップの "When Lobe Attacks" では Bonnie Tyler さんと Rick 氏のデュエットも聴かれます.また,今回は名曲 "Rock and Roll, Hoochie Koo" を再録し「BANZAI!』と叫んでおりますが,どういう意図によるものだったのか? この後, Rick 氏はセッション的な仕事もしくはプロデュース(日本の『子供バンド』なんかもプロデュースしてたらしいです)を中心とするようになってしまい,自らの作品は発表しなくなってしまいました.プロデュースは Rick 氏自身.

38

THE WRESTLING ALBUM
1985
-
 一時期プロレスラー Hulk Hogan 氏が入場曲として使用していた "Real American" が収録されており,クレジットがこの頃すでに解散していたはずの "by Derringer" となっています.オリジナル LP は1985年,リイシュー CD は1998年にリリースされました.
39
Live In Japan
/ Edgar Winter and Rick Derringer
1990
★★★★★
 1990年1月,突然かつてのパートナー Edgar Winter 氏と来日した際のライブ・アルバムで, Edgar Winter Group 時代の曲を始め, White Trash ・ MaCoys やご両人のソロ・アルバムからの代表曲が多数収録されており,'70年代からのリスナーにとっては涙なくしては聴かれない内容です.パーソネルは Edgar Winter (Vo・Sax・Synthesizer・Perc) ・ Rick Derringer (G・Vo) ・ Kevin Hupp (Ds・Vo) ・ Charlie Torres (B・Vo) ・ C. P. Roth (Key・Vo) の面々.やはり Edgar と Rick のタッグは地上最強だと思います.プロデュースは Yasukazu Suda 氏.ビデオも発売されました(関連映像のページ参照).日本製作.
40
THE MASTERS - LIVE IN JAPAN
/ Edgar Winter & Rick Derringer
(1998)
-
 当初日本のみでリリースされた(39)が,Eagle Records "The Masters" シリーズの1枚としてリリースされました.
41
Live in Japan
/ Edgar Winter & Rick Derringer
(2007)
-
 上記リイシュー盤.
42
Live In Japan
/ Edgar Winter | Rick Derringer
(2011)
-
 同上.なぜかクレジットが "&" から "|" に変更されています?



43

Back To The Blues
1993
★★★
 "Good Dirty Fun"(37) 以来10年振りのソロ・アルバムは何とブルース・アルバム.ポップなロックンロール・スターとしての Rick Derringer のイメージからは最も遠い感じがしてしまうのですが,考えてみれば不思議でもなんでもないのです. The McCoys 時代にも "Stormy Monday Blues" なんかも演っていたし,あの Johnny Winter And のセカンド・ギタリストだった訳ですから... そ〜ゆ〜訳だからって訳じゃないでしょうが,かつての Johnny Winter の18番 "Mean Town Blues" なんかも収録されているこのアルバムの Rick 氏のギター, Johnny 氏とはまた違って,また,ロックンローラ Rick 氏とはまた違って,カッコいいです.でもヴォーカルはブルース向きじゃないかも... プロデュースは Kevin Russell & Rick Derringer のおふたり.

44

ELWCTRA BLUES
1994
★★★
 前作に続くブルース・アルバム.トップのブギ・ナンバー "I Got Something to Say" からノリの良いブルース・ギターを全開で聞かせてくれます.また,前作で気になっていたヴォーカルですが,この作品では心なしか渋みを増してきたよ〜な... プロデュースは前作に引き続き Kevin Russell & Rick Derringer のおふたり.

45

Tend the Fire

1996

★★★

 Code Blue レーベル移籍第1弾にして復帰第3弾.またしてもブルースをベースにしたアルバム作りではありますが,前2作ほどブルースにこだわっている訳ではなく,久々にロックンロール・スピリットを感じさせるナンバーも何曲か収録されております.但しかつてのポップさはないです.また,久々に Johnny & Edgar Winter のおふたりがゲスト参加しているのも嬉しい1枚ではあります.但しホーン・セクションの起用はこの人の場合,どちらかとゆ〜とマイナス要因となってしまうような気がするのですが... プロデュースは, Peter Fish & Rick Derringer のおふたり.

46

THE BEST OF RICK DERRINGER
ROCK and ROLL HOOCHIE KOO

1996

-

 Epic - Blue Sky 時代のコンピレーション.全16曲収録.こうして聴いてみると,やはり'70年代のこの人のパワーは凄かったというのが実感です.

47

Required Rocking

1996

-

 同じく SONY MUSIC からリリースされた,1975〜80年のコンピレーション.

48

King Biscuit Flower Hour presents
Rick Derringer & Friends

1998

★★★★

 1981年に機材車ごとすべての機材を盗まれてしまった Rick 氏が,ニューヨークのパラデアム・シアターで行ったチャリティー・コンサートの模様を収録したライブ.彼自身のバンドによる演奏7曲と, Edgar Winter ・ Ian Hunter ・ Dr.John 等の各氏がゲスト参加している4曲の計11曲収録(コンサートには他にも多くのアーティストが参加していたらしいですが,契約の関係で収録できなかったらしいです).可哀相な Rick 氏が頑張っている涙なくしては聴けない(?)名演ではありますが,何と言っても David Bowie 作の "All The Young Dudes" の Rick 氏と Ian Hunter 氏の共演(!)の収録が嬉しかったのでした.