DISCOGRAPHY Part 1 (1971 - 1980) |
1 |
DANALAD FAGEN and WALTER BECKER |
1971 |
★★★ |
"The New ROLLING STONE ENCYCLOPEDIA of ROCK & ROLL"(1995年度版)によれば, Steely Dan のファースト・レコーディングが収録されているアルバム. Donald Fagen 氏と Walter Becker 氏が, Denny Sias 氏・ Kenny Vance 氏と共に作ったサウンドトラックらしいです. |
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2 |
Can't Buy A Thrill |
1972 |
★★★★★ |
Doobie Brothers にハマっていた頃,友人に勧められてこのアルバムを買ったのが, Steely Dan にハマることとなった第1歩でした.トップの "Do It Again",「あれ? これってボサノヴァじゃん?」.その後も "Dirty Walk" ・ "Midnite Cruiser" ・ Reelin' in the Years" ・ "Fire in the Hole" ・ "Change of the Guard" と, Doobies のストレートな Rock Sound とは一風変わった,一癖も二癖もあるサウンドに打ちのめされてしまいました.この時期のメンバーは, Donald Fagen (Kbd ・ Vo) ・ Walter Becker (B ・ Vo) の他, Jeff "Skunk" Baxter (G) ・ Denny Dias (G) ・ Jim Hodder (Ds ・ Perc ・ Vo) ・ David Palmer (Vo) .全曲が Becker = Fagen のオリジナル.猥雑なアルバム・ジャケットも良いです. |
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3 |
countdown to extasy |
1973 |
★★★★ |
Vocalist の David Palmer 氏が抜け,5人編成となった Steely Dan の 2nd.前作に続いて,全曲が Becker = Fagen のオリジナルで,独特のサウンドを聴かせてくれます. "Can't Buy a Thrill" ・ "Pretzel Logic" という両傑作の間に挟まれているせいか,地味な印象を与えられるアルバムですが,このバンドの場合,デビュー作にしてすでにそのサウンドが完成していたようなところがあるので,安心して聴いていられた感じです.個人的には, "Bodhisattva" ・ "Show Biz Kids" の2曲が,ベスト・トラックなのであります. |
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4 |
PRETZEL LOGIC |
1974 |
★★★★★ |
ヒット曲 "Rikki Don't Lose That Number"(邦題:『リキの電話番号』)を擁する,初期 Steely Dan の傑作アルバム.個人的には,この曲ももちろん好きですが,アナログB面に収録されていた, "Pretzel Logic" ・ "With a Gun" ・ "Charlie Freak" と続く3曲あたりの構成がベスト.メンバーは, Jim Hodder 氏が抜け,後任に Jeff Porcaro (Ds) 氏,あと Mike McDonald (Kbd ・ Vo) 氏が参加して,再び6人編成となっています. |
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5 |
Kety Lied |
1975 |
★★★★ |
Jeffrey "Skunk" Baxter 氏が何と Doobie Brothers 加入のため脱退してしまったため,以後 Walter Becker 氏が Guitar を兼任し,多くのセッション・ミュージシャンの力を借りてアルバムを作成していくわけですが(セッション・ミュージシャンの起用は 1st からすでに行われているが,それが顕著になったのはこの作品から),ここでは何といっても Rick Derringer 氏の参加が嬉しかったです.個人的に好きなナンバーは "Black Friday". |
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6 |
THE LOYAL SCAM |
1976 |
★★★★ |
Jeff Baxter 氏に続いて Mike McDonald 氏が Doobies 参加のため脱退,さらに Jeff Porcaro 氏まで脱退してしまった Steely Dan の通算5枚目のアルバム.全アルバム中,最も地味な感じのするって言うか,目立たない作品ではありますが,アルバム全体を通じて感じられる構成美と独特のサウンドはやはり Steely Dan ならではのもの.個人的に好きなナンバーは "Green Earrings",これに尽きます. |
7 |
aja |
1977 |
★★★★★ |
最高傑作.先にも書いたように Steely Dan のアルバムの大きな魅力って,その独特なサウンド作りと作品全体に感じられる構成美だと思うんですけど,このアルバムに関して言えば,その極地,全く無駄な音というものが存在していません.これは,このアルバム制作前に,ついに Denny Dias 氏も抜けてしまい,コンポーザーである Becker = Fagen の2人だけになってしまったため,残りのパートをすべてスタジオ ・ミュージシャンの起用によってまかなったわけですが,その事と決して無関係ではないと思います.無駄な贅肉のない,100% Becker = Fagen が意図するサウンドがスタジオ・ミュージシャンたちによって再構築されており,ある意味では Rock Music の行き着く究極的なサウンドを創り出しているとも言えると思うのです.但し,これが Rock としては,正しい形であるかということになりますと,少々懐疑的にならざるを得ませんが,これはこれで,'80年代に向って '70年代の Musician が出した1つの回答であることは間違いありません.というわけで,内容については言うことなし,全てのナンバーがお気に入りですし,山口小夜子さんを起用したジャケット・デザインも最高だと思います.残念ながら,リリース時に入手したポスターは紛失してしまいましたが....(涙) |
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8 |
greatest hits |
1978 |
★★★ |
初のオフィシャル・ベスト・アルバム.アナログ2枚組,全18曲収録.未発表曲 "Here at the Western World"("The Royal Scam" Session より)初収録アルバム. |
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9 |
FM |
1978 |
★★★ |
同名映画オリジナル・サウンドトラック.タイトル・ナンバー "FM" 収録. |
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10 |
Steely Dan |
1978 |
★★★ |
イギリスで発売されたコンパクト盤 "+ Fours" のみに収録されていた "Dallas","Sail the Waterway" の2曲を含む日本編集コンピレーション.他に, "Can't Buy A Thrill"(2), "PRETZEL LOGIC"(4),"Kety Lied"(5), "The Royal Scam"(6),"aja"(7) から各1曲の計9曲を収録.ジャケットを飾るのは "aja" 同様,山口小夜子さんです. |
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11 |
THE VERY BEST OF STEELY DAN |
1979 |
★★★ |
10と同じく日本編集によるベスト・アルバム.限定盤. "Can't But A Thrill"(2) から2曲, "countdown to extasy"(3) から2曲, "PRETZEL LOGIC"(4) から2曲, "Kety Lied"(5) から1曲, "THE ROYAL SCAM"(6) から1曲, "aja"(7) から3曲の計11曲を収録. |
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12 |
Gaucho |
1980 |
★★★★ |
前作 "aja"(7) から約2年ぶりにリリースされた第7作.メンバーは前作同様 Becker = Fagen の2人だけですが,例によって多数のスタジオ・ミュージシャンがサポートしており,あの Rick Derringer 氏も再度登場しています.作品としては,いつも通りの Steely Dan サウンドで,安心して聴いていられるのですが,大傑作 "aja" の後だけに,少々おとなしめに感じてしまうのは,仕方のないところでしょうか? 個人的に好きなナンバーは "Babylon Sisters".しかしながら翌 '81年, Becker = Fagen の2人は Steely Dan としての活動休止を宣言してしまいました. |