DISCOGRAPHY Part 1-02 (Original Albums 1975 - 1979) |
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明日に向って走れ |
1976 |
★★★★ |
【Side-A】 明日に向って走れ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 一つの出来事 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 水無し川 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 僕の車 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 我が身可愛いく - 作詞・作曲:吉田 拓郎 どうしてこんなに悲しいんだろう - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 我が家 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 風の街 - 作詞:喜多条 忠/作曲:吉田 拓郎 午前0時の街 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 明日の前に - 作詞・作曲:吉田 拓郎 悲しいのは - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 |
LP : FLL-4004 CD : FLCF-29016 |
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フォーライフ・レコード設立後の最初のアルバム.この作品から名前が漢字になりました.トップの2曲,『明日に向って走れ』・『一つの出来事』に特に強く感じられる事ですが,会社設立,つま恋,そして佳子夫人との離婚を経て,大きな人生の転機を迎えた男の姿を感じさせる作品だと思います.また,久々に拓郎氏自身の作詞による曲が過半数を占めているのも嬉しく,個人的には,このアルバムに収められた『我が身可愛いく』,拓郎氏の作品の中でも5本の指に入る名曲だと思います. この頃,作曲家として他のアーティストへの提供曲も多くなってきており,このアルバムの中ではそれらの曲の中から『水無し川』(かまやつ ひろし),『風の街』(山田 パンダ),『明日の前に』(堺 正章)を自らレコーディング,次の『ぷらいべえと』への伏線となっています.さらに,アルバム『人間なんて』に収録され,その後,松山 省二によってカヴァーされた名曲『どうしてこんなに悲しいんだろう』を再度収録.多分この曲がこの人の本格的セルフ・カヴァー第1号になると思います. |
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ぷらいべえと |
1977 |
★★★ |
【Side-A】 夜霧よ今夜もありがとう - 作詞・作曲:浜口 庫之助 恋の歌 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 春になれば - 作詞:喜多条 忠/作曲:吉田 拓郎 ルームライト - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 いつか街で会ったなら - 作詞:喜多条 忠/作曲:吉田 拓郎 歌ってよ夕陽の歌を - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 やさしい悪魔 - 作詞:喜多条 忠/作曲:吉田 拓郎 くちなしの花 - 作詞:水木 かおる/作曲:遠藤 実 赤い燈台 - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 悲しくてやりきれない - 作詞:サトウ ハチロー/作曲:加藤 和彦 よろしく哀愁 - 作詞:安井 かずみ/作曲:筒美 京平 メランコリー - 作詞:喜多条 忠/作曲:吉田 拓郎 あヽ青春 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 |
LP : FLL-5007 CD : FLCF-29017 |
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Bob Dylan 先生の "Self Portrait" を意識して作られた拓郎版『SELF PORTRAIT』.実は,このアルバム以前に For Life 創立1周年記念企画アルバム『クリスマス』(コンピレーション項参照)の営業的惨敗の穴埋めのため,急遽リリースされたアルバムで,この後拓郎氏は小室等氏の後を継いで2代目社長に就任する事となります,彼自身の愛唱歌(『夜霧よ今夜もありがとう』・『くちなしの花』・『悲しくてやりきれない』・『よろしく哀愁』)と,他のアーティストへの提供曲(『恋の歌』:ザ・ラニアルズ,『春になれば』:小坂 一也,『ルームライト』:由紀 さおり,『いつか街で会ったなら』:中村 雅俊,『歌ってよ夕陽の歌を』:森山 良子,『やさしい悪魔』:キャンディーズ,『赤い燈台』:小柳 ルミ子,『メランコリー』:梓 みちよ,『あヽ青春』:トランザム)を収録したアルバムは,拓郎氏の他の作品と同列に評価すべきではありませんが,リラックスした拓郎氏の姿が感じられる楽しい作品になっています.ジャケットの拓郎氏のイラストのモデルはキャンディーズのランちゃんと言われてますが,拓郎氏自身はキャンディーズの中ではスーちゃんのファンだったらしいです. |
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大いなる人 |
1977 |
★★★★ |
【Side-A】 あの娘に逢えたら - 作詞・作曲:吉田 拓郎 未来 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 カンパリソーダとフライドポテト - 作詞・作曲:吉田 拓郎 アン・ドゥ・トロワ(ばいばいキャンディーズ) - 作詞:喜多条 忠/作曲:吉田 拓郎 乱行 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 悲しい気持ちで - 作詞・作曲:吉田 拓郎 おいでよ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 あなたを愛して - 作詞・作曲:吉田 拓郎 大いなる - 作詞・作曲:吉田 拓郎 歌にはならないけど - 作詞・作曲:吉田 拓郎 |
LP : FLL-5015 CD : FLCF-29018 |
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75年末に出した小室等・泉谷しげる・井上陽水との初のビッグ4共演による限定版企画もの『クリスマス』のセールス不振により,自身も会社経営に力を入れざるを得なくなった拓郎氏はこの年,小室等社長の退陣の後を受けて2代目社長に就任,アーティストと経営者の両方の仕事を兼務することになります.そのような拓郎氏の姿に反旗を翻したのが泉谷氏で,彼は早々と
For Life を離れていく事になります.このアルバムからシングル・カットされた『カンパリソーダとフライドポテト』と泉谷氏の『彼と彼女』('76年),同じような題材を,拓郎氏はある意味ロマンティックに,泉谷氏はシニカルに料理しているような気がいたしましたが,後に
For Life の経営をめぐって,現実的に対処しようとした拓郎氏に叛旗を翻したのは,泉谷氏の理想主義・ロマンティシズムだったというのも面白い気がします. そんな時期に発表されたこのアルバムですが,水準以上の出来を保っていたのは流石でした.それにはコンポーザーとしての拓郎氏完全復活(全10曲中9曲が本人の作詞作曲)もさる事ながら,アレンジャーとして参加した鈴木茂氏の力も大きく,『大いなる』以外の全曲が鈴木氏の編曲によるものです. 個人的にはトップの『あの娘に逢えたら』,先述の『カンパリソーダとフライドポテト』,そしてアルバム『明日に向って走れ』収録の『我が身可愛く』同様,拓郎氏のメッセージ色の強い『悲しい気持ちで』あたりが,好みの曲であります.「しかしよく自分でこういうタイトルつけるよな...」と言ってた人がいましたが,別にいいじゃん. |
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Rolling 30 |
1978 |
★★★★★ |
【Side-A】 ローリング 30 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 爪 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 まるで大理石のように - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 英雄 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 君が欲しいよ - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 ハートブレイク・マンション - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 裏街のマリア - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 恋唄 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 外は白い雪の夜 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 【Side-C】 狼のブルース - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 旅立てジャック - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 白夜 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 わけわからず - 作詞・作曲:吉田 拓郎 冷たい雨が降っている - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 【Side-D】 虹の魚 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 言葉 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 Baby - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 無題 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 海へ帰る - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-E】 君の街へ行くよ - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 【Side-F】 素敵なのは夜 - 作詞:白石 ありす/作曲:吉田 拓郎 |
2LP +EP: FLX-9001 2CD : 50KD-125 |
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やってくれましたの2枚組+シングル1枚.全21曲のヴォリュームもさる事ながら,収録曲のすべてが粒ぞろいの
拓郎さんの'70年代後半を代表する作品集です.「フォーク」のエレック時代,「フォーク・ロック」の CBS 時代を経て,「拓郎サウンド」を確立するためにはフォーライフの設立は必要不可欠だったのでしょう.とにかく名曲がぎっしりでシングル1枚おまけ付きの御徳用盤. 「松本隆を強姦した」という拓郎氏のセリフが有名ですが,前作でのアレンジ・鈴木茂氏に続いて,作詞に松本隆氏,アレンジに松任谷正隆氏と,はっぴいえんど〜ティン・パン・アレイ系のスタッフの起用が.見事に功を奏し,個々の楽曲ならびにサウンドに新風を吹き込んでいる感を与えていると思います. 収録曲は先にも書いたようにどの曲も粒ぞろいなのですが,個人的には『ローリング30』・『爪』・『恋唄』・『外は白い雪の夜』・『冷たい雨が降っている』・『言葉』あたりがお気に入りなのです,特に,『外は白い雪の夜』はこの時期の拓郎氏の代表作とも言える名曲で,後に拓郎氏がまさかの紅白歌合戦に出場した際に,歌われました.また,『冷たい雨が降っている』・『言葉』は拓郎氏もお気に入りだったらしく,10年後の '88年つま恋でも,取り上げられていました. |
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Takuro Tour 1979 |
1979 |
★★★★ |
【Side-A】 知識 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 大いなる - 作詞・作曲:吉田 拓郎 流星 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 もうすぐ帰るよ - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 虹の魚 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 されど私の人生 - 作詞・作曲:斎藤 哲夫 【Side-B】 ひらひら - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 ペニーレインでバーボン - 作詞・作曲:吉田 拓郎 舞姫 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 こうき心 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 まにあうかもしれない - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 人生を語らず - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-C】 イメージの詩 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 結婚しようよ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 準ちゃん - 作詞・作曲:吉田 拓郎 かくれましょう - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 祭りのあと - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 外は白い雪の夜 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 【Side-D】 今日までそして明日から - 作詞・作曲:吉田 拓郎 伽草子 - 作詞:白石 ありす/作曲:吉田 拓郎 僕の唄はサヨナラだけ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 冷たい雨が降っている - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 英雄 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 落陽 - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 【Side-E・F】 人間なんて - 作詞・作曲:吉田 拓郎 |
3LP : FLX-4501 |
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社長業に忙殺されていた拓郎氏でしたが,70年代末になってコンサート・ツアーを開始します.つま恋以来のオールナイト・イベント『篠島アイランド・コンサート』がおこなわれたのもこの年でした.このアルバムの音源は基本的に篠島のものが使われているよ〜です.オリジナルはLP2枚組,おまけに両面で20分にわたる『人間なんて』シングルがついていました.それまで幻の曲だった『準ちゃん』が収められています. |
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Tour 1979 Vol.2 落陽 |
1979 |
★★★★ |
【Side-A】 あヽ青春 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 君去りし後 - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 こんなに抱きしめても - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 旅の宿 - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 おいでよ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 爪 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 我が身可愛いく - 作詞・作曲:吉田 拓郎 狼のブルース - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 落陽 - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 親切 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 |
LP : FLL-5038 |
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13の2ヶ月後に発売された続編アルバム.『落陽』は13に収められていたものと違って弾き語りで歌われており,歌い終った後「これからもずっと歌っていく決心が今ついた」という決意表明を聞くことができます. |