DISCOGRAPHY Part 1-03 (Original Albums 1980 - 1983) |
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Shangri-la |
1980 |
★★★★ |
【Side-A】 あの娘といい気分 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 いつか夜の雨が - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 Bye Bye Yesterday - 作詞・作曲:吉田 拓郎 帰らざる日々 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 愛の絆を - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 熱き想いをこめて - 作詞・作曲:吉田 拓郎 あの娘を待ってる街角 - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 ハネムーンへ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 街へ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 又あおうぜ あばよ - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 |
LP : FLL-5042 CD : FLCF-29019 |
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'79年の大晦日に古い曲との訣別を宣言し,カーリーヘアーに変身した拓郎氏が試みた初の海外レコーディング(ロスアンジェルス),参加ミュージシャンもすべて外人で制作された80年代最初のアルバムです.このアルバムのレコーディング期間中,拓郎氏はプロデューサーの Booker T. Johnes 氏に禁酒を命じられていたらしいです.また,久々に岡本おさみ氏作詞の曲が目立つアルバムでもあります.『あの娘といい気分』・『いつか夜の雨が』が続けてシングル・カットされ,この頃からTVの歌番組にも以前よりもしばしば出演するようになりました.個人的には上2曲以外では,『愛の絆を』・『熱き想いをこめて』・『街へ』の3曲が気にいってます. |
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アジアの片隅で |
1980 |
★★★★★ |
【Side-A】 まるで孤児のように - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 いつも見ていたヒロシマ - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 古いメロディー - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 アジアの片隅で - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 二十才のワルツ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 いくつもの朝がまた - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 ひとつまえ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 元気です - 作詞・作曲:吉田 拓郎 この歌をある人に - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 |
LP : 28K-5 CD : FLCF-29020 |
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余談ですが,個人的には'80年代前半の拓郎氏が一番好きなんですよね,ヘアー・スタイルも奥さん(浅田美代子さん)もライフ・スタイルも... 作品で言えば『Shangri-la』から『俺が愛した馬鹿』まで.特にこの作品は,拓郎氏の『元気です』・『20才のワルツ』,岡本氏の『まるで孤児のように』・『アジアの片隅で』と名曲も多いし,最高だとおもいます.特に『元気です』は,宮崎美子主演の TV ドラマの主題歌でしたが,拓郎氏のシングル曲の中では最高に好きな曲ですし,岡本氏の『アジアの片隅で』は,'70年代の『人間なんて』に替わって拓郎氏のコンサートのフィナーレに使われた超大作であり,名曲でもあります.岡本氏作詞による曲が9曲中5曲と半数以上を占めているのは,スタジオ作品では CBS SONY 時代の『伽草子』に続いて2度目のことですが,前作がアルバムとしていまひとつ散漫な感じがしていたのに対し,このアルバムでは両者の作品がバランスよく配置され,2人のコンビネーションが確立した感じが伺えます.個人的にはやはり,拓郎氏自身の詞の方が好きなのですが,それでもこのアルバムにおける2人のコンビネーションは凄いと思います.というわけで,『みるみるが選ぶ12枚』にも,このアルバムを選んでしまいました.それにしても『いつも見ていたヒロシマ』なんて,拓郎氏本人になりきれなきゃ書けない歌詞だよね. |
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無人島で |
1981 |
★★★★★ |
【Side-A】 この指とまれ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 春を呼べ I I - 作詞・作曲:吉田 拓郎 Y - 作詞・作曲:吉田 拓郎 ファミリー - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 パーフェクト・ブルー - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 風のシーズン - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 無人島で...。 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 愛してるよ - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 白い部屋 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 |
LP : 28K-29 CD : FLCF-29021 |
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'79年にツアー再開,'80年には海外レコーディングを含む短期間での2枚のアルバム・リリースをおこない,ミュージシャンとしての転機を迎えていた拓郎氏が81年に発表した問題作.A面に本人の作詞,B面に『ローリング30』以来の松本隆作詞作品を配したのが特徴的な作品です.特に本人作詞のA面のテンションが高く,その後かなり長い間コンサート・レパートリーとなった曲がズラっとならんでいます.また,B面曲ではラストの『白い部屋』,個人的に好きです.多分,この作品で頂点に立ったと言っても過言ではないでしょう.この後'82年のツアーの最中に社長を降り,ミュージシャンの道に専念することになるのでした. |
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王様たちのハイキング IN BUDOKAN |
1982 |
★★★★★ |
【Side-A】 夏休み - 作詞・作曲:吉田 拓郎 春を呼べ I I - 作詞・作曲:吉田 拓郎 あの娘といい気分 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 爪 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 王様達のハイキング - 作詞・作曲:吉田 拓郎 悲しいのは - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 S 【Side-C】 この指とまれ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 狼のブルース - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 外は白い雪の夜 - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 愛してるよ - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 【Side-D】 サマータイムブルースが聴こえる - 作詞:松本 隆/作曲:吉田 拓郎 唇をかみしめて - 作詞・作曲:吉田 拓郎 祭りのあと - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎 マーク I I - 作詞・作曲:吉田 拓郎 |
LP : 38K-1 CD : FLCF-43063 |
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数多くのライブ・アルバムを発表している拓郎氏でありますが,その中から1枚を選ぶならばやはりこれでしょう.Rock Singer として全盛期のこともあり(80年代前半の拓郎氏はまさに最高のロケンローラーだったと思います),その内容は秀逸の一言.ビデオも同タイトルのものが最高の出来だと思います. |
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MARATHON |
1983 |
★★★★ |
【Side-A】 あいつの部屋には男がいる - 作詞・作曲:吉田 拓郎 お前が欲しいだけ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 友と呼べれば - 作詞・作曲:吉田 拓郎 KAHARA (5000 KAHARA AVENUE HONOLULU, HAWAII) - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 今夜も君をこの胸に - 作詞・作曲:吉田 拓郎 愛は誰かのとなりに - 作詞・作曲:吉田 拓郎 すぅいーと るーむ ばらっど - 作詞・作曲:吉田 拓郎 マラソン - 作詞・作曲:吉田 拓郎 |
LP : 28K-46 CD : FLCF-29023 |
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フォーライフの社長を辞任し,ひとりのアーティストに戻って初めてのアルバム.前2作『アジアの片隅で』・『無人島で』で,それぞれ岡本おさみ氏・松本隆氏とのコンビネーションを確立したためか,久々に全曲の作詞を自ら行っておりますが,美代子夫人との結婚生活終焉を間近に控えたためか内省的な歌詞を持つバラード...と少し他とは味わいの異なる作品に仕上がっています.また,サウンド的にも,拓郎氏のコンピューター・テクノロジーへの挑戦を感じさせ,他のアルバムと少々異なった感じのするアルバムです,でも,何と言ってもタイトル曲『マラソン』の歌詞,凄いと想うよ.... |
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情熱 |
1983 |
★★★★ |
【Side-A】 Woo Baby - 作詞・作曲:吉田 拓郎 何処へ - 作詞・作曲:吉田 拓郎 男と女の関係は - 作詞・作曲:吉田 拓郎 I'm in Love - 作詞・作曲:吉田 拓郎 情熱 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 【Side-B】 SCANDAL - 作詞・作曲:吉田 拓郎 風の時代 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 チェックイン ブルース - 作詞・作曲:吉田 拓郎 別離 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 若い人 - 作詞・作曲:吉田 拓郎 |
LP : 28K-60 CD : FLCF-29024 |
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プライベートな面で最もマスコミに騒がれている中,拓郎氏は音楽にのめりこみ,ハイペースで作品を発表するのでした.前作に続き,全て本人作詞・作曲の作品ですが,現夫人(森下愛子さん)に捧げたとされる『I'm In Love』,その関係を歌ったとされている『SCANDAL』の2曲が収められており,一部マスコミをにぎわせました.それら以外にも,『何処へ』・『風の世界』・『若い人』など,まさに拓郎さんならではの歌詞の世界だと思います. |