Yes


DISCOGRAPHY (1978 - 1987)



13

Tormato

1978

★★★★
 LP の Side-A ・ Side-B に各4曲を収録,楽曲のコンパクト化,オーケストラの起用, Rick Wakeman が開発に関与した Birotron の使用等,様々な試みがなされた意欲作でしたが,翌年 Jon Anderson, Rick Wakeman のお二人が揃って脱退, Yes 黄金時代の最後のアルバムとなってしまいました.

14

DRAMA

1980

★★★
 脱退してしまったお2人に替わるメンバーとして, "Video Killed the Radio Star" のヒットで知られていたニュー・ウェイブ・グループ "Buggles" を吸収合併(?), Trevor Horn, Goeff Downes のお2人を迎えて製作,リリースされたアルバムですが,この後3年間の活動停止期間に入ってしまいました.個人的には,この時点でかつての Yes は消滅してしまったと思っていたので以後の作品にはほとんど関心がありませんでした.

15

Yesshows

1980

★★★★
 "Yessongs"(8)に続いてリリースされた2作目のライヴ・アルバムで,今回は2LP.ヴォリューム・テンション共に前作より落ちているのは,仕方のないことだと思います.

16

CLASSIC YES

1981

-
 "Yesterdays"(11)に続いてリリースされた続編的コンピレーション.今回は "The Yes Album"(5), "FRAGILE"(6), "Close to the Edge"(7) の3枚から選曲されています.

17

90125
1983
★★★
  "Drama" 1作のみで脱退してしまった Buggles のお2人と,活動停止中に Asia に参加を表明し Yes を離れてしまった Steve Howe さんに替わって,新たにマルチ・プレーヤーの Trevor Rabin さんの加入, Jon Anderson さんと Tony Kaye さんの復帰によって再結成された Yes のニュー・アルバムで,シングル・カットされた "Owner of a Lonely Heart" がヒットし,第2の黄金期を迎えたとも言われている作品ですが,個人的にはかつてのプログレッシブ・ロック・グループとは全く変わってしまった音楽性にすご〜く違和感感じてしまいました.

18

9012 LIVE THE SOLOS
1985
★★★
 "Yessongs"(8), "Yesshows"(15)に続く3作目のライヴ・アルバム.またヴォリューム・テンション共に下降してます.仕方のないことですが,とっても残念なことだと思います.



19

BIG GENERATOR
1987
★★★
 ロサンゼルスに本拠を置いた新生 Yes が紆余曲折の後リリースしたニューアルバムでしたが,この後 Jon Anderson さんが再度の脱退を表明,かつてのメンバーだった Bill Bruford, Rick Wakeman, Steve Howe の御3方と ABWH を結成.残った Chris Squire, Alan White, Trevor Rabin, Tony Kaye の4名による 90125 Yes に分裂してしまいました.こうなるともうどちらが本家と言えるのか判りませんので,以後の作品は聴いていません.

20

Yesyears
(1991)
-
 幾度にもわたるメンバー・チェンジ,そしてついには分裂騒ぎまで起こしてしまいながらもしぶとく解散しないで来た Yes の,未発表・オリジナル未収録曲が多数収録された,豪華 CD 3枚組 Box Set.でも,やはり初期と中・後期と比較すると,圧倒的に初期 Yes ("Yessongs" まで)の方が数十倍魅力的なバンドだったと思います.

21

KEYS TO ASCENSION
(1996)
★★★
 1994 年,アルバム "Talk" リリース後, Trevor Rabinさん(G・Key)と Tony Keyさん(Key)が脱退してしまい,自然消滅してしまったかに見えた Yes でしたが, Jon Anderson さんの呼び掛けに Chris Squire さん・ Steve Howe さん・ Rick Wakeman さん・ Alan White さんという黄金期のメンバーたちが応じ,リリースされた復活 CD 2枚組.過去曲のライヴ7曲と新曲のスタジオ録音2曲が収録されていますが,やはり過去曲の方が安心して聴いていられるのは,私が歳くったせいなのかしらん?

22

KEYS TO ASCENSION 2
(1997)
★★
 復活 Yes のアルバム第2弾.今回も2枚組ですが,1枚がライヴ,1枚がスタジオ録音と,新作の比率が多くなっております.でもね.... 今さら Yes でもないだろう?って感じで聴いてしまったためか,あんまり面白いアルバムには思えませんでした.このアルバムをリリース後, Rick Wakeman さんが再度脱退.黄金期 Yes による復活アルバムは,結局2作だけで終ってしまいました.

23

IN A WORD (1969-)
(2002)
-
 "Yesyears"(20) に続く,2度目の Box Set.今回は CD 5枚組,全55曲,未発表音源5曲を収録.

24

THE WORD IS LIVE
(2005)
-
 Yes の長い歴史におけるライヴ音源を収録した CD 3枚組 Box Set.但し,全盛期といえる第3・4期(Anderson, Squire, Howe, Wakeman, Brufford or White)のものは収録されていません.この時期については, "Yessongs" (6)という名作ライヴ・アルバムがあるので,そちらで聴いてくれ! ということなのでしょう.つまり,この Box Set と "Yessongs" とを合わせると,全時代における Yes のライヴ・ステージを俯瞰できるという仕掛け.個人的には, Yes サウンドを確立したのは何と言っても Steve Howe 氏のギターだと思っておりますので,第2期の演奏が収録されている Disc-1 が気に入っておりますです.