井上 夢人

作品2(2002 -)


the TEAM ザ・チーム

2006

集英社文庫

★★★★★
 でらちゃんこ〜ゆ〜の大好き♪ 霊導師・能代あや子とそのバックの調査チームの活躍を描く連作短編集.作者お得意のコンピュータ・テクノロジーや非合法な忍び込み,時には窃盗も辞さない調査方法を駆使するチームの活躍もさることながら,ユーモアあふれる各エピソードを通じて『家族』・『人間』・『社会』・『正義』といった重たいテーマをそこはかとなく語っている作者の力量には感心させられます.解説は榎本正樹氏.
あわせ鏡に飛び込んで

2008

講談社文庫

★★★★
 作者が1990年から95年にかけて発表した『あなたをはなさない』・『ノックを待ちながら』・『サンセット通りの天使』・『空部屋あります』・『千載一遇』・『私は死なない』・『ジェイとアイとJI』・『あわせ鏡に飛び込んで』・『さよならの転送』・『書かれなかった手紙』の10篇を収録した文庫オリジナル短編集.この人の場合,やはりサスペンス重視のこわ〜いお話が多くて好みなのです.とくに『あなたをはなさない』なんて最高ですね.巻末に大沢在昌氏との『特別対談』収録.
魔法使いの弟子たち(上・下)

2010

講談社文庫

★★★★
 すご〜くよく出来た SF で,起伏に富んだストーリーの展開に,一気に上下巻2册を読ませていただきました.もともとこの人 SF 的なミステリーが得意な方だと思いますが,今回のはまさに SF といった感じです.
ラバー・ソウル

2012

講談社文庫

★★★★★
 意外な結末とか衝撃のラストなんて陳腐な言葉では言い表せない超一流の騙しのテクニック.しかもしっかりと手がかりは提示されている超本格ミステリ.ストーカーをモチーフとしたサスペンスと思いきや,実は超一級のラヴ・ストーリーだったりして.解説の高頭佐和子さんは年1作のペースで新作を読みたいなどと希望されてますが,この作者は寡作型で良いと思うのです.