江戸川 乱歩


短編小説



1 日本探偵小説全集2
江戸川乱歩集
1923〜56 創元推理文庫 ★★★★★
中・長篇『パノラマ島綺談』・『陰獣』・『化人幻戯』(中・長篇のページを御参照くださいな),短編『二銭銅貨』・『心理試験』・『屋根裏の散歩者』・『人間椅子』・『鏡地獄』・『芋虫』・『押絵と旅する男』・『目羅博士』・『掘越捜査一課長殿』収録.解説は中井英夫氏.
 大乱歩の代表作がほとんど収録されている作品集.個人的には乱歩氏の初期短編代表作である『心理試験』・『屋根裏の散歩者』・『人間椅子』の3編および,最も乱歩氏らしい作風の『芋虫』が好みです.
2 D坂の殺人事件 1924〜55 創元推理文庫 ★★★★
 『二廢人』・『D坂の殺人事件』・『赤い部屋』・『白昼夢』・『毒草』・『火星の運河』・『お勢登場』・『虫』・『石榴』・『防空壕』の10篇収録.解説は戸川安宣氏.
 個人的には何と言っても『二廢人』・『D坂の殺人事件』・『虫』の3作が好みです.
3 算盤が恋を語る話 1923〜25 創元推理文庫 ★★★
 『一枚の切符』・『恐ろしき錯誤』・『双生児』・『黒手組』・『日記帳』・『算盤が恋を語る話』・『幽霊』・『盗難』・『指輪』・『夢遊病者の死』の10篇収録.解説は山前譲氏.
 個人的には『恐ろしき錯誤』・『日記帳』・『夢遊病者の死』の3作が好みです.
4 人でなしの恋 1925〜26 創元推理文庫 ★★★
 『百面相役者』・『一人二役』・『疑惑』・『接吻』・『踊る一寸法師』・『覆面の舞踏者』・『灰神楽』・『モノグラム』・『人でなしの恋』・『木馬は廻る』の10篇収録.解説は新保博久氏.
 個人的には『疑惑』・『覆面の舞踏者』・『人でなしの恋』の3作が好みです.
 解説の新保氏によると,一応この4冊で乱歩の初期短編が全部読めるという事ですが,そのうち『算盤〜』 ・ 『人でなし〜』の2冊は『マイナー短編集』という位置付けがされています.