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■第2回 あのドラマから始まった(2005/1/4)

■なぜかハマったあのドラマ?

大学そして就職、結婚と自分自身の周りにはいろいろな変化が起きて、過去に韓国語を勉強したという記憶は遠いものとなりました。1988年のソウルオリンピックや2002年の日韓共催のW杯など、韓国語を思い出すきっかけはいくつかあったのですが、
日常の生活の中で役に立つとも思えない、この記憶はついによみがえることはありませんでした。

ところが、2003年の冬のこと、その年の夏に放映された韓国のドラマがひそかに人気をを集めていることを知りました。そしてその冬に再放送があるということも。

■試しに見たら・・DVDまで買うことに

「韓国のドラマになぜ人気が出たのだろう?」・・・聞いたところでは恋愛ドラマ。それまでは韓国のテレビドラマなど、日本でやることはほとんどなかったので、とりあえずちょっと見てみようと時間が空いたときにチャンネルを合わせてみました。
(・・・チャンネルを合わす・・・チャンネルを回す・・・などの表現は、今のこどもには通じません。ましてやチャンネルを強く回しすぎて外れてしまったことも・・・)

たぶん初回からではなく、20話の中の10話くらいからだと思います。ところが、見始めるとなぜか次回も見たくなる。このドラマについてはいろいろな評価がありますが、私自身はなぜか単純にはまってしまったのです。その理由は、過去に少しばかり韓国について勉強していたため、ドラマの背景(文化的なもの)が手に取るようにわかる。それとドラマの背景に映る「ハングル」の看板を読むことができる。そんな状況で、つい20話まで見てしまいました。

20話まで終わった後、見ていなかった9話までが、どうしても見たい。はまりついでにDVDセットまで手を出してしまいました。そしてDVDで韓国語でのやりとりを聞くと(TVは日本語吹き替え)、ところどころが聞き取れる。日本語の吹き替えでは省略されているところ、言い換えられているところもわかる。20数年前の記憶なのに・・・やはり成長期に覚えたことは残っているものだ・・・と思い知らされました。

※ちなみにこのドラマのファンはほとんどが女性だとか。DVDまで買って盛り上がって、ちょっとおかしいかな〜と思っていたら、身近にも男性でハマった方がいらしたようで、安心しました。
なお、今回の訪韓でドラマ関連の場所を訪れたのは写真↑のロケ地のみです。

■決定的となったあのCM

このドラマで韓国語を再学習するきっかけが芽生えたのですが、決定的になったのは、やはりあの清涼飲料のコマーシャルでしょう。ドラマに出演していた男性俳優と日本の女性アイドルとの掛け合いのなかで、「は・つ・ら・つ」という言葉をこの男性俳優に言わせたこと。いやはやよくこの言葉を言わせたな〜と驚いてしまいました。コマーシャルの制作をされた会社に、意図があったかはわかりませんが、日本語の「つ(TSU)」の音は、韓国語にはありません。韓国語にあるのは「TU」・・・日本語で言えば「トゥ」の発音です。そこでこのように日本語の表現をするときには「つ(TSU)」に近い発音として「チュ(TYU)」が用いられるケースが多いのです。このコマーシャルでは「は・ちゅ・ら・ちゅ」または「は・とぅ・ら・とぅ」と聞こえます。その他にも日本語の「ZU」も韓国語にはありませんので「JYU」で発音したりします。訪韓した日の新聞にもアテネオリンピックの女子マラソンことが掲載されていましたが、優勝者の名前は「みずき」ではなく「ミヂュキ」でした。もちろん私の苗字も「すずき」ではなく「スヂュキ」です。

韓国語を少しでも習ったことがあるかたは、このお話・・・うなずけるかもしれません。このコマーシャルがあって、私も「やはりもう1度記憶を取り戻そう」「日本と韓国は本当に近くなった、もっと何か役立てることがあるはずだ」と思い、再度勉強をしてみることになったのです。

※日本語にあって韓国語にない音についてお話しましたが、実は韓国語には基本母音が10個もあります。また子音が19個あって母音との組み合わせで使いますので、韓国語にあって日本語にない音の方が多いのです。


     


■今回は記憶をよみがえらせたあのドラマから・・・



■写真は、公開されているロケ地。
(ソウル市鐘路区)



■訪韓時のレート
1W(ウォン)=
約0.1円


 次回はいよいよ釜山に上陸!自己主張について考えた釜山の初日をお届けします。  お楽しみに