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■第3回 自己主張について考える・・・釜山@・・・(2005/1/17)

■関空へ向け出発!
過去の記憶を取り戻すためには、やはり韓国に行かなくては・・・。起業のため2004年6月末に会社を辞めていた私は、韓国への旅立つことにしました。とは言うものの、会社の立ち上げが進むにつれて、そちらの方に集中するようになり、7月末には法人登記までしてしましました。
 いや・・・これは過去と同じでまた韓国語は忘れ去られてしまうのか?そうしたらまた25年間封印されてしまう・・・。事務所開設の準備が進む中で、なんとか4日間をあけて、旅行のスケジュールを組むことにしました。


今回組んだスケジュールは3泊4日。関西空港から釜山に入り、釜山で2泊。その後列車でソウルに移動し1泊。最終日はソウルから名古屋へというコースです。もちろんツアーではなく、航空券やホテルの予約まで自分で行う完全型自己責任ツアー。こうしたのも、過去の記憶である韓国語がどれだけ通じるのか試したかったからです。
しかしインターネットのおかげで便利になったものです。航空券は予約した後電子メールで届き、自分のプリンターで紙に印刷するだけ。もちろんホテルも日本から予約できます。簡単に荷物をまとめ、8月22日夜、静岡発の高速バスで関空に出発。自己責任ツアーがスタートしました。
※ところで、なぜ関空から出国して名古屋に帰るのか?釜山に入国してソウルから出るのか?疑問に思った方はいますか?それは「私の一筆書きの法則」によるものです。この法則は子供のころから結構守っていた習慣(悪癖)。詳しくは後日お話します(^^)。
■釜山上陸!最初の言葉は?

8月23日はあいにくの曇り空。関空を飛び立って、神戸の上空から雲の中に入りました。関空から釜山まではおよそ1時間半。正味空を飛んでいるのは1時間くらい。雲が切れたと思ったら、もう釜山近海の島々が見えてきました。
釜山金海空港到着のアナウンスが流れ、窓の外には山の頂に立つ高層アパート、ハングルが書かれた工場の屋根、右側通行の自動車の流れが見えてきました。そういえば今までの海外旅行で行った国、すべて日本と同じ左側通行でした。右側通行(左ハンドル)の国は今回初めて。ドスンという着陸の音と共に10時55分、ついに韓国に上陸しました。

入国審査も無事終わり、ドアを抜けると、そこは韓国。看板を読めるのはあのドラマで実証済みなので、銀行のある場所も簡単にわかり、いよいよ「初の韓国語」。ちょっと緊張しながらも、窓口に行くと、「いらっしゃいませ」「両替ですか?」「3万円ですね」「はいどうぞ(紙幣の入った封筒を渡される)」「ありがとうございました」・・・・あれあれ、お姉さんの流暢な日本語で一言も韓国語を話さず、両替が終わってしまいました。
※写真は両替した韓国の紙幣。当日は3万円で307,500ウォン。いつもは千円札5枚も入っていない財布が一挙に財布が膨らみました。いやはやすご〜くリッチになった気分。

■自己主張を知る(その1)

ちょっと残念ながらも、今度はホテルへ行くためバス乗り場に移動。ちょうど折りよく各ホテル行きのバスが待機していました。バスの横を見れば、行き先が書いてあるので、運転手に聞くことはなかったのですが、銀行で話すタイミングを逸してしまったので、「マリオットホテル へ カゴシポヨ(マリオットホテルに行きたいです)」と話しかけました。すると「マリ・・・?」と運転手。とっさに気づいた外来語。外来語は「マリオット」と日本語風ではなく、韓国語の表現にしないと。「メルリオットゥ ホテル?」ともう1度聞くと、「乗れ乗れ」の手招き。「ほ〜っ・・なんとか通じた」・・・なぜか試験を1問解いたような、達成感が沸き起こりました。
バスは横1列+2列のシートで、私のお尻も十分入る大きさ。昨日の高速バスは横1+1+1の独立したシートでしたが、1+2より通路の分だけ座席がせまいため、お尻がはまってしまい、なかなか眠れなかったので(普通の体格なら十分ですが ^^)、これは楽チンと思ってたら、何だか外が騒がしい。
どうもバスの停留所のスペースに一般の車が入ってきて駐車してしまったようです。この車が動かないとバスも出発できない。運転手と空港の係員とこの車に乗っていた奥さんが大声でやりあっていると、車を運転していた御主人が戻ってきて、今度は運転手と御主人が大声で、「何でここに停めた?」「×××だから仕方ないじゃないか?」・・・これはあくまでも想像です。傍から見ていると停めた御主人の方が絶対悪いのに、身振り手振りで持論を展開中。声は大きいけど殴り合いにはならない。いやいや何時間これをやるんだろうと思っていると、激論している2人をよそに、係員が車に乗り込み、奥さんが後ろで「バック・・バック・・OK」とやりだして、車を停留所のスペースの外に出してしまいました。係員は運転手のところに行き、多分・・・「外に出したからいいじゃないか」と話しかけ、まだ興奮収まらない運転手をバスに戻しました。
「いやいや上陸早々すごいものを見てしまったなぁ」「どう見ても御主人が悪いのに、どうしてあれだけ自己主張できるのだろうか?」いろいろと考えてしまいました。それからバスは高速道路の追い越し車線をフルスピードで市街地に向かい、1時間弱で海雲台海水浴場の近くのホテルに到着したのです。
    

■訪韓時のレート
1W(ウォン)=
約0.1円

ホテルの部屋から撮影した海雲台海水浴場
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ホテルの冷蔵庫。意外な発見あり(続編で)
(クリックで拡大)

■(番外編)現金封筒をよく見ると・・・
両替のときに紙幣が入っていた封筒。
よ〜く見てみると、「行内用(ヘンネヨン)」の文字が。表(セル)の部分には、「店番号」「発信」「店番号」「受信」の文字が。どうもこの銀行の行内用に使われていた封筒のようですね。外国人にはわからない、で、ある意味でリサイクル。なかなかすばらしいです。(韓国の環境保護についてはこちら


 次回は釜山の初日・・・午後編をお届けします。  お楽しみに

  
  更新は2005/2/7 予定です。
 

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