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■第6回 韓国のTV事情・・釜山の深夜・・(2005/4/20)

■メインはアテネ五輪!でも裏番組では・・・



海雲台の夜景
(クリックで拡大)

 
ホテルでコンビニ夕食を食べ、さてTVでも見ようと買ってきた釜山日報でTV欄をチェック。う〜んやはりメインはアテネ五輪。もちろん韓国なので中継されているのは韓国選手の出てくる競技。ほかに何か番組はないのかな?と見ていると、KBS(韓国放送)第1テレビに「歌謡舞台(カヨムデ)」の文字。音楽番組だしこれでいいか・・・と思いチャンネルを合わせると、そこからは30年近く前にラジオで聞いていた(第1回参照)懐かしい歌が流れてきました。いくつかの歌を聴くと外国の地名や外国曲のカバーそして韓国の名曲など・・・そう今日の歌謡舞台は「アテネ五輪によせてオリンピック選手団を応援しましょう」という企画のようです。1時間で17曲・・・つぎつぎに流れる歌を聴きながら釜山の夜は更けていくのでした。

■KBS(韓国放送)ついてはこちらをご覧ください>>>KBS(韓国語)


■韓国のTV事情

韓国のテレビ事情ですが、昨今の「韓流」の影響で、いろいろなドラマが日本でも放映されるようになり、「韓国の連続ドラマは2日続けて放送されるとか、インターネットの投書で脚本が変わってしまう・・」などドラマ制作の裏事情などをご存知の方も多いことでしょう。

地上波、衛星、ケーブルの各放送局があるのは日本と同じで、地上波には公営のKBSのほか半公営のMBC(文化放送)、民放のSBS(ソウル放送)、教育専門のEBSなどがあります。公営のKBSは第1と第2の2つのチャンネルがあり、第1は報道や教養、第2は娯楽のチャンネルです。日本でいえばNHKに相当するのですが、CMも流れます。もちろんKBSには受信料もあります。ただし韓国の場合は電気料金に上乗せされて徴収されています。放送時間は土日は朝から夜まで、平日は基本的にお昼過ぎから3時頃までお休みになります。

さて、日本のTVとの大きな違いは、CMが番組の前後にまとめて流れ、番組中はCMで中断しない・・・つまり番組が始まったらその場を離れられないことでしょう。逆に番組の前後には「これでもか」というくらいにCMが流れます。CMは日本のTVのCMとそれほど違いはありません。ただ夜の番組を多く見たので携帯電話のCM(・・・特に音楽ダウンロード関係のCM・・・)が多いようでした。ちなみに韓国語で携帯電話のことは「ヒューデポン(携帯フォン)」と言います。

また、他の大きな違いとしては、番組の最初にTVの画面の右上に黄色の丸で数字が表示されること。最初これはチャンネルの番号かと思っていたら、どうも番組を見ることのできる対象年齢を表示していることに気がつきました。例えば上図の15は、「15歳未満の視聴禁止を推奨する」ことを表しています。恋愛系ドラマなどはこの「15マーク」になります。それから大河ドラマ(韓国でもテハ=大河ドラマといいます)などの歴史モノでも、多分刀で切りあいをする流血シーンがあるからでしょう、「12マーク」になっていました。で、それ以下はあるかというと、ロボット系のアニメーションは「7マーク」。でもちゃんと守られているかどうかは、残念ながら私にはわかりません。


■韓国のTVを日本で見る(・・・もちろん無料で・・・)
インターネットの発達した韓国ではVOD(ビデオ・オン・デマンド)により、各放送局のホームページからオンエアー中の番組はもちろん過去に放送済みの番組も、クリックひとつで視聴することができます。
番組を見るにはインターネット会員になることが条件ですが、公営のKBSの場合英語のページからいくつかの質問に答えるとパスワード(=韓国語ではピミルボノ・・秘密番号)が発行され、KBSの地上波2局、衛星2局、AM+FM6局の番組が無料で視聴できます。私も帰国後にKBSの会員になり、パソコンのディスプレィをフルモードにして韓国のTVを見ています。これからいくつかの番組について、韓国道中記のなかで紹介していきますので、どうぞお楽しみに。




歌謡舞台(カヨムデ)

KBS第1TV
月曜22時〜23時
このコーナーでは、私の独断でKBSで放送されているドラマ以外のおすすめTV番組をご紹介します。もちろんインターネットで日本でも会員になれば無料で視聴できます。
今日はこの公開番組「歌謡舞台(カヨムデ)」。懐かしいメロディーから今流行のトロット歌謡※まで、ベテラン歌手を中心に15〜20曲近くが歌詞付で流れます。視聴者層は40歳代以上?と思われます。それは公開録画の行われるKBSホールに、親子で入場できるサービス「親孝行入場券」があること。番組内では親子を紹介するコーナーもあります。また月に一度リクエスト特集があり、リクエストメールの画面がTVで紹介されるのも、IT国家ならではだと思います。

トロット歌謡=韓国で人気の三大音楽(HIPHOP、バラード、トロット)のひとつです。日本で言えば演歌・大衆歌謡のジャンルで、日本人にも親しみやすいメロディーラインです。なぜ親しみやすいのか・・・それは日本の歌謡曲の基礎を築いた古賀政男がソウルで青年期を過ごしており、日本の歌謡曲が朝鮮王朝の音楽の影響を受けたとも言われているからです。ただしトロット歌謡はアップテンポの曲も多く、しみじみ唄うというよりバックダンサー付で派手な演出をする歌手もいるのが特徴です。

    

■訪韓時のレート
1W(ウォン)=
約0.1円


 ■次回は 梵魚寺を訪ねて(釜山の2日目・・・昼編)をお届けします。  
  お楽しみに

 

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