屋根裏のオベリウ

日本の音楽:










AMUSEMENT PARK
テイチクエンタテインメント
ASIN: B00005GCQP





1980年代に人気のあったインディーズ・バンド、D-dayの曲が現在でも聞ける唯一のCDがこのオムニバス・アルバムです。

D-dayは83年に 1st EPAt First At Lastさんのページより)を発表して以降、84年に 2nd EP、86年に 1st LP、90年にベストCDの他に様々なオムニバス・アルバムに参加、そのなかの1枚が86年に発表されたオムニバスLP”アミューズメント・パーク”で、95年にはCDで復刻されました。(現在も廃盤とはなっていません。)

D-dayの他にも、京都のインディーズ・レーベル、ゼロ・レコーズよりアルバム1枚のみ残して消えていった謎の女性ボーカル・グループ、EVA-1の傑作ナンバー2曲や少年ナイフの代表曲2曲の貴重な別バージョンが収録されていたりと、聞き所満載のアルバムです。

D-dayの魅力はファンの方の誰もがおっしゃっているように、ボーカル、川喜多美子の声にあります。現在では似たような声でしゃべっている女性アイドルもいるようですが、80年代のしかもインディーズ・ロック・シーンにおいて、このような女性ボーカル・ロック・グループの存在は悪く言えば場違い、良く言えば掃き溜めに天使の感がありました。

現在ではこの声の魅力を生かして川喜多美子さんはテレビやCMのナレーションなどもしています。

D-dayの”PEACHES"、白井貴子作詞作曲、斎藤美和子とのデュエット曲”WINTER WINK"、テレビ・アニメの主題曲”ねぇ、ムーミン”、アミューズメント・パークにも収録されている”ジェリー・ビーンズ”などは現在聞いても全く色褪せることのない傑作ナンバーです。

現在はアミューズメント・パーク以外のCDはすべて廃盤状態ですが、2005年の春に caraway records よりD-dayの全公式音源プラス未発表音源CDが発売予定となっています。

10代、20代の方達にも是非一度聞いてみてもらいたいCDです。

(2004.12.17)

追記

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