ぴょんの人身事故(加害者)
  リアルタイム報告日誌1
平成12年2月6日(日)夜中1

 2月5日(土)の午後8時半、、いつものように遅く始まる会合があった.
その日はすこし込み入った話し合いだったので、ぴょん姉と2人でぴょん
の運転する車に乗って、20分ほど離れたデニーズ(笑)でお茶をしてい
た。ケーキとコーヒーで3時間以上粘って、午後11時40分頃話し合い
は終わった。
 車で帰宅途中、ぴょん家にあと少しという交差点を曲がって驚いたこと
に、歩道も車道も関係ないくらいの人が出ていた。ウチは飲屋街にある
のでその通りを通らなければ姉を家の前に降ろすことは出来ないのだ。
タクシーと乗用車が何台も連なっていて、時速10kmも出せないほどの
混みようだった。路肩には駐車中の車があり、一方通行の通りはいつも
よりさらに狭くなっていた。酔っぱらい達は車道に出て歩いているし、ま
るで歩行者天国のようだった。
 曲がってきた角からワンブロック進んだ交差点を過ぎたところでいきな
り車が揺れだした。そして後ろの方で何かわめき声が聞こえた。驚いて
ルームミラーで後ろを見ると、トランクの上に人が一人乗っていた。そし
てもう一人の男とその男の2人が、腕が当たったとか言いながら車の前
の方へ回ってきた。その上、逃げたとか言っているではないか!逃げる
訳がないし、逃げられる訳もない。私は少し前の路肩を指さしてそこに車
を止めた。しかし辺りは似たような若者でいっぱいだし、知り合いも居な
い。情けないけど、恐くて車の外へは出られなかった。携帯で110番通
報して交通事故と言われているので来て欲しいと、出動を要請した。
 こちらが110番しているのを見て、彼らも110番していた。「車でぶつ
けられて、逃げちゃおうとしたんですよぉ!」と話していた。それから警官
が来るまでの時間の長かったことと言ったら・・・。その間、車に寄りかか
ってみたり、ガラスを叩いてみたりされて、恥ずかしながらビビってしまっ
た。
 警察が来て、事情聴取と言うようなものをして、初めて彼らの居た場所
などがわかったくらいだった。申し訳ないことに、私にも姉にも誰かにぶ
つかったという認識が全くなかった。彼らの話によると、私の車のバック
ミラーが彼の肘に当たったそうだ。そしていつの間にか彼の足も私が引
いた事になっていた。彼は雪駄を履いた自分の右足の右側を指さして、
ココに後が付いていると訴えている。すると警官の一人が「それは鼻緒
の痕じゃないのか?」と突っ込んだ。確かに左足の同じ場所にも鼻緒の
痕が付いていた。そしてタイヤの痕の話はいつの間にか無くなった。し
かし、足の甲を引いたという主張は続いていた。    
                                    
続く
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