ぴょんの人身事故(加害者)
  リアルタイム報告日誌2
平成12年2月7日夜中2

警察のワゴンと警官が5人くらい来て、現場検証(と言うのだと思う)が始
まった。交差点で白線を引きながら相手と私の位置関係を聞かれる。し
かし、私はいったい相手がどこにいた人なのかすら解らないほど、多く
の人が路上に居た。そこで初めてその交差点に居た人だったということ
がわかったくらいだった。なにせ私と姉が彼を認識したのは、車が揺れ
てトランクの上に居た人間を見た時だったから。偉くない方から2番目位
の警官が「トランクに乗られたってことを、もっとちゃんと言わないとダメだ
よ」と、小声でささやいてくれた。一応ちゃんと主張したんだけど、、、
 その合間に保険会社に電話した。夜中だったのでセンターというところ
が対応した。とにかく警察の指示に従うようにと言う感じだった。30分く
らいで終わり、その後病院へ私が連れていくことになった。相手には連
れの男が居たが、2人を乗せて行くのはイヤだったので、当事者だけを
乗せて当番病院へ向かった。待たされること30分くらいの間、、相手と
少し話をした。さっきまでかなり酔っぱらっていたその人も、少し酔いが
覚めてきたのか大人しくなっていた。病院のイスに横になり、気分が悪
そうだったので、事故のせいで気分が悪いのか聞くと、酔っているせいで
吐きそうだという。急いで看護婦さんから汚物入れを借りてきて、その人
の前に置いておいた。その間に連れの男も追いかけてきた。彼も割と平
静になっていた。
 すこしづつ彼らと話しているうちに、彼らの雰囲気も変わってきた。連
れの男が「おねぇさん、保険入ってるんでしょ?保険屋がお金払うんだ
し大丈夫だよ」と話した。医師の診察が終わりレントゲンを撮りに行った。
連れの男と2人になったとき、「ねぇ、、私はホントに気がつかなくて悪か
ったけど、トランクに乗った人はどっちなの?」と聞くと、「おれじゃねぇよ」
とホントのこと(?)を話したようだ。だって、さっきは警官に乗ったんじゃ
なくて、肘をついただけだって言っていたじゃない!と私は心の中で叫ん
だ。車のトランクは確かにへこんでいるもの、、、
 レントゲンが出来て再度診察室に戻り、医師の診断を受けた。「うぅ〜
ん、骨に異常は無いですね。まぁ、、肘は少し腫れています。もしも痛み
が長引くようだったら、月曜日に整形外科を受診して下さい。」というもの
だった。・・・ということは、痛みが長引かなかったらそのまま終わるかも
知れない位の怪我なのね?と少しホッとした。投薬された薬は鎮痛剤
(○キソニン)2日分と経皮吸収消炎剤の湿布200gだった。医師は「事
故なんですか?それで相手はわかってるの?」と患者に聞いている。
「あっ、私が運転していました。」と言うと意外そうな顔をして、「あっ、そう
なんですか?」と言った。私はいったい誰だと思ったんだろう?仲間?そ
れともおかぁさん????
 治療費を払う間に、準夜の看護婦さん達が出口に出てきた。彼ら2人
はその看護婦さん達に「ねぇ、、彼女、仕事終わったの?」とか、、ナンパ
を始めた。なんて奴らだろう・・・・・。治療費23300円払って病院の外へ
出た。私が車で送ると言ったら、連れの男が自分が乗せて帰るから大丈
夫と言うので、飲酒運転だから気を付けてと言って見送った。連れの男
は車の中から「おやすみなさい」と結構神妙な感じで挨拶して帰った。こ
の話を友達にしたら、人が良いにもほどがあると呆れらた。
  
当日編、、、終わり