*** 走る実験室秘話 または ”あるよね? こんなこと” なんと第10回 ***
祝ダブルスコア?! 目指せ100回
(厳密に言えばダブルスコアは意味が違うのですけれど)
『先程入ったニュ−スによりますと
”愚の骨鳥”が大量発生し 各地に甚大なる被害を及ぼしています
緊急閣議により政府は自衛隊に出動を要請した模様です
それでは次のニュ−スです..』
R−JUNKIE−TV ニュ−スキャスタ− 鈴木”角”
* 実験車両2号”白玉”編
『誰に聞いてもノーマルは間違いないっていうわ でも 心で何かが違うと言い出してるの』
** 結局.. **
オイルク−ラ−は取り外してしまいました
理由は油圧があまりにも上らない そして普段乗りで油温が低過ぎることです
油圧はノ−マルエンジン乗せ換え後も最大でも3kgf/cm2を切っていました これってヤバイですよね
また油温は街乗りでは常に90度以下です 3速トライの全開時には100度までは上りますが ちょっと走ればまた90度以下まで下がります
オイルク−ラ−を外した今では街乗りで100度ですからオイルク−ラ−の効果はあったということ
しかし低過ぎる油温はいけません 私的には100度から110度位で使いたいのです
但しまだサ−キットでは走っていないのでその時何度になるのかは”神のみそ汁”ですが
兼坂さんの著書に書いてありました
ベンツ(気取って書くとメルツェデス)はサ−モを使って油温を110度から130度!の間にコントロ−ルしているそうです
狙いはフリクションの低減とオイル劣化を防ぐ為とのこと
油温が低いとブロ−バイがオイルに溶け込み易くなるようです
ですから街乗り走行に限って言えば サ−モを付けていない私のオイルク−ラ−ではガソリン希釈等で逆にオイルが痛んでしまうような気がしますし 燃費も悪いでしょう
みずのさんもBPユーザーですが油温計のみでオイルク−ラ−は付けてません でもサ−キットでも油温はそれほど気にしたことはないそうなので これでよしとしましょう
このオイルク−ラ−の場合 油圧と油温 どちらか一方を選ぶしかないのですから油圧を取りました
他の人はそんなことはないようですが なんで私のはこうなんでしょうね?
でも油温だけは計りたかったのでオイルフィルタ−の移設型オイルブロックへと戻しました 結局は”白”購入時と全く一緒..
”愚の骨鳥”に襲撃されても文句は言えないですね
** トライ **
ある人が自分達のやりかたを称してこう言いました
思い込みチューン 良い(酔い?)ではないですか ガンガンやりましょう
でなければ自分でセッティングなどやれません
ちょっとした思いつきでセッティングを振ってみる 吉とでるか凶とでるか 希望を込めてトライ やった! そんなちょっぴりの幸せが大事です
文太とおちゃんも言っていました 思いついたらすぐに秋名の峠で試した と
** 誰だって心に傷の一つや二つ 隠し持っているものさ **
Oビスって本当に真っ赤に光るんですよ
昨年NUMATECさんの所に遊びに行った帰りの出来事でした
** 煮詰め **
たった今四速トライを4本終えてきました BPノーマルエンジンの全開域のセッティングの為です
結果詳細は別ページに載せていますのでそちらを参照して頂くこととして 気が付いたことをつらつらと書いてみます お付き合いのほどを
根性で7500まで回しますが もうじりじりとしか回転は上がりません
スピードメーターは文字のないところを示していたりします
7000を越えるともう伸びはありません 多分MAXのパワーは6500位なのでしょう そこまではいい感じだと思います
ノーマルエンジンの限界はこの辺りということではないでしょうか 完全にサチュレートしています
心配だった自分で調整したアライメントも大丈夫でした フラれることもなく冷静に油圧と油温をチェック出来ました ”赤”も自分で合せたアライメントで4速トライをガンガン行なっていましたから結果オーライというところでしょうか
でも”赤”はジュラコンブッシュのおかげで高速域でかなりナーバスな車でしたけれど
4トライ中の最高油温は110度位でクーリングに入れば100度辺りまで下がります
今回のシュチュエーションならば狙った温度に落着いており 取り敢えずは油温は良しとします あとは作出を走ってみての結果ですね
また油圧はMAX3kgf/cm2 依然低い数値です
BPは純正でオイルクーラーが付いているのでそれが抵抗となりもともと油圧が低いような気もします(ちなみにBP純正オイルクーラーは2万位でしたっけ?)
やっぱり移設式のオイルフィルターブロックも取り払わねばいけないのでしょうか? 何やってんだろう 私って..
今日のトライの出発前に鍵が見つからなかったものだからちょっとビビっていました これは秀吉が事故る前と一緒ではないか! バリ伝のワンシーンがフラッシュバックします
結局ズボンのポケットから出てきたのですが..
”今夜は無茶苦茶ヤバイ予感がする” イニシャルDでおなじみのセリフを呟きながらビクビクとトライへと出掛けて行ったのでした
無事帰ってこれたのでこれを今書いているわけですが 正直ホッとしています
トライの最中に思いました また何か落としたらやだなあ オルタネーターなんぞ落としたらそれこそ洒落にはならないな と
またテストコースに向う途中きんぱら君の家の近くを通るのでバレバレですね
** 眠れぬ夜の話 **
皆さん マツダのV6を覚えていますか?
ル−チェに積まれているものではなく ランティス等に乗っていた1.8と2リッタ−のほうです
私は新車情報には疎く 現在のものとは食い違いがあると思いますがしばらくは私の夢物語にお付き合いの程を
兼坂弘さんの『究極のエンジンを求めて(毒舌評論)』を読み返していた時です
(余談ですがこの本 今読み返してみても非常に面白いです 現在になってやっと実用化された技術や また当時でも評価の高かったOOOのエンジンが乗用車用としては如何にタコであったかが分かります)
ふとマツダV6(Kシリ−ズ)のペ−ジに目が止まりました 今まであまり気に止めたことはないけれど
このエンジン デビュ−当時はあまり良い評判を聞きませんでした
いわく低速トルクが薄い 回さないと走らない等々
典型的な小排気量のマルチシリンダ−エンジンの欠点が現れていると書かれていました
それはそうです 普通1.8リッタ−と言えば4気筒です 一気筒当たりの排気量は450cc V6の場合は300ccです 2リッタ−でさえも330cc
風の噂によればエンジンが一番効率良くトルクに溢れ気持良いものとなる排気量は一気筒当たり500cc位であるそうです
このような高回転志向のエンジンをスポ−ティに振ってあるとはいえファミリ−カ−に積んだのがそもそもの間違い この頃はV型の流行りでしたから
でもこの世の中にはよくよく考えてみればお買物用であった筈の車を世界最強のものへと仕上げることに血眼になっているメ−カ−もありますから それもイヤ−モデルまで出してくるのですから分からないものです
メ−カ−には我ら一般人には到底考えの及ばないほどの深い思慮があるのでしょう ですから安易なメ−カ−批判などは慎まねば
確かにお買物車に積まれていたのではあまりにも魅力を感じないのも事実です うりはV6であるということだけ まあトルク変動は理論的には少なくなりますが
ではこれがスポ−ツエンジンとしてフォ−ミュラ−のコックピットの後ろに積まれていたらどうでしょう
想像しただけで背筋がゾクっとするでしょう?
二つ繋げればV12!! なにを言いたいか察して頂ければ嬉しいです
このエンジンをB6とBPと比較すればするほどその魅力に捕われます
まずはバルブ数 24個と16個 風通しの違いは明らかです 何故ハイカムにするのか ビッグバルブを使うのか ヤマハは5バルブなのか 答えは明白です
インテ−クポ−トの形状もストレ−ト 吸気の曲がりを最小限としてタンブルを強めることを狙ったそうですがB6&BP(特にBP)と比較すれば一目瞭然 そのポテンシャルの差は明らかでしょう
一気筒当たりの排気量が少ない為ム−ビングパ−ツも軽く高回転での使用に対する許容度も大きい というよりも高回転で回したいがために本来は多気筒化する筈
主要なボルトもトルク法ではなく塑性域角度法によって締め付け力のバラ付きを最小限に止めています これによってコンロッド大端部をコンパクトなものに出来るとのことですまたアルミブロック アルミと鉄の比重量差は御存じの通り でもアルミのほうがチュ−ニングに対する許容度は少なく またヘッドが二つになるためその重量差はそれほどアドバンテ−ジにはならず エンジン搭載の自由度も少ないのかもしれません
そしてさすがは設計の新しいエンジンです ベアリングビ−ムを越えたロアクランクケ−スと一体になったベアリングサポ−トによりクランクの曲げ振動を押さえ込んでいます
高回転まで本当にストレスなく回ることでしょう 一番羨ましい点です
見れば見るほどB6&BPの野暮ったさを感じます でもそこが愛らしいところなんですが..
B6&BPもアルミブロックにしてくれればと思います そうすれば人力でのエンジン積み替えも楽な筈です 軽量ブロックに依る回頭性の向上 目まぐるしいものがあることでしょう
ではこのV6 Kシリ−ズエンジンがロ−ドスタ−のエンジンル−ムに収められていたらどうでしょうか
光り輝くDOHCヘッドが二つ エンジンル−ムに縦に並び鈍い光りを放っています ヘッドの間からそびえ立つ3連スロットルX2 当然ファンネルはボンネットから突き出す形となるでしょう
等長のタコアシもエグイうねりをしています
MAXは1000rpm 200馬力としましょうか
その姿を想像しただけでイッてしまいそうです
さて妄想プレイはこれぐらいにして現実的に考えます
このエンジンのパフォ−マンスパ−ツは限られているのでチュ−ニングの自由度は低く 全てワンオフとなるでしょう スロットル関係 エキゾ−スト オイルパン ミッションとの結合方法 エンジンの制御..それになんといっても車検!
かかる費用は莫大です
一番の問題点はBP2リッタ−や13Bタ−ボなどのパフォ−マンスには到底及ばぬためコストパフォ−マンスに大いに欠けることです 単なるコケ脅しの自己満足に過ぎなくなる危険性は大きいです
でもやはりそのたたずまいを想像しただけで悶々プレイのオカズとしては十分にイケます
ああ今日も眠れない
** 懐と相談 **
10年前のMotorFan(既に廃刊 こういう硬派な雑誌があったんですよ 当時は内容の半分も分らなかったっけ)を読んでいると面白い記事が
燃費の話です
出力空燃比(AF12から13)だと理論空燃比に対して燃費は1割程落ちるそうです
空燃比が10ともなると燃料冷却となりますから4割は燃費が落ちるようです
他にも面白い記事が BPエンジンは製造工程でクランクシャフトとベアリングのクリアランス精度を厳しく管理し..
確かに工場ではやって当然の話 ではなんで補修パーツのランク設定が無いの?
エンジンをバラすなってこと?
** 湾岸ミッドナイト風の薦め **
さあ あなたもなりきりましょう
会話の後尾に なのヨ とか らしーナ なんてカタカナをつければ出来上がり
友達に何か聞かれたら オイ オーイ コノー と答えましょう
三速トライーッ 7500全開ーッ!
こんな風にすればばっちりですヨ 今日からキミもアキオになれる!
* 実験車両1号”赤 それは夕日の様に燃えてるぜ”編
** 画期的な方法 **
スポットを増すと車体の剛性は増すそうです
しかし素人にはそう簡単に出来ません
エリ−ゼはアルミの引き抜き材を接着剤を使って組み立てています その思い切りの良さには感服します
ん 接着剤?
皆さん 瞬間接着剤のCMを見たことはありますよね
あの強力な接着力 驚くべき程です これが活用出来ないものか?
早速DIY店でお徳用瞬間接着剤強力タイプをありったけ買い込みます
そしてエンジンル−ム フロア Aピラ− トランク サブフレ−ム ありとあらゆるスポットの合わせ目に瞬着を流し込んでいきます
その鼻に付く臭い しみる目 張り付く指 白ボケする車体
効果? 聞かないで下さい
たまにはお金を意味もなく浪費するのも良いではないですか
** 慣性質量低減 **
”気は心” この言葉の重要性に気付いていますか?
AUTOWORKS誌の記事を読んでいました
クランクプーリーは軽ければ軽いほど良いとのこと
いつも通りに早速確かめてみます
”赤”はエアコンもパワステポンプも取り払ってしまいました クランクプーリーにはベルトの駆動プーリーが二つありますが 前側はダミーウエイト以外の何物でもありません
無用の長物 サンダーで削り落とします それなりの重量はあります
エンジンに再装着
???
文頭の意味はそういうことです
でも余分なものが付いていないということはレーシーですよ
”白”もこうしようかな サンダーで削り落とそうかなと思ってクランクプーリーを眺めると なんとデュアルモードダンパーとなっているではないですか
流石マツダ えらい! クランクの曲げと捩りを押えるためのダンパーとなっています
確かにレーシングエンジンには不用なものでしょうが ストリート用ならば不快な振動など無いほうが良いに決っています
というわけで”白”のこれは手付かずのままです
** 揺れる心 **
エンジンマウント どうしていますか?
私はダイレクトなフィーリングというものを求めてMS製の強化タイプに変えました デフマウントと一緒に
効果ありです お薦めします
強化タイプにすると振動が増えるのではないか と心配の方もいらっしゃるでしょうが 不快な振動は出ませんよ エンジンのセッティングがちゃんと合っていれば
振動も低周波(肩揉み器的)なものから硬質なレーシーなものへと変わります
ロードスターはノーマルエンジンマウントの場合 3速1500回転?辺りで渋滞にはまるととても嫌なスナッチングが出たような覚えがあります とはいってももう10年近く前の話なのでうろ覚えですが それも無くなりましたよ このスナッチングのほうが不快だったことは覚えています
エンジンマウントだけならば交換もジャッキでエンジンを持ち上げれば簡単に出来ます
値段もそこそこですしね
とここで終ってしまっては”走る実験室”ではありません
それで味をしめた私 さらなるダイレクトフィーリングを求めたくなりました
何か妙案はないものか?
その時 閃きました! これはもしかしたら凄い発明になるかもしれない!
エンジンの揺れ止めのテンションロッドは御存知ですよね フェラーリの308系に装着されミニ用でも商品化されていたりします
でもそのままでは面白くともなんともありません
使うのはバイク用のステアリングダンパー これを用いてシリンダーヘッドに取り付けたブラケットとタワーバーとを繋ぎエンジンの振れを押え込みます
結果は良好 アクセルオンでのダイレクト感が増しました 調整式のステダンですからそのレスポンスも好みに合せることが出来ます
またなんたってダンパーですからアイドリングでのエンジンの振動もダンピングしてくれます まるでワンランク上の車のような静粛感 この効果は予想外でした
さて良いことづくめのこのアイテム これは流行るぞ! この好結果に一人ほくそえんでいました
2週間は経ったでしょうか ちょっとその効果が薄れてきたようなのでちょっとチェックしてみます
あれ? ステダンのボディはオイルまるけ エンジンの熱に負けてステダンの中のオイルが吹き出していたのです 流石はD社のステダンです
これはかれこれ5年は前の話
それ以来この優れ物は取り付けていませんが熱に負けない丈夫なダンパーがあれば と考えています ミニバイク用のリヤサスなんか良いかもしれません
もし試しに作ってみたなら画像でもお送り下さい
”足のマジシャン”N君もダイレクトフィーリングを求めエンジンマウントにナットを挟み込みシリコンで固めたそうです
アイドリングで車が振られないか尋ねたら 振れて当然との言葉でした
そこまでやるのはボルト類が緩みそうで怖いです さすが手ルクレンチを駆使する男!
** コミュニュケ−ションツ−ル **
昨今ツ−ルを使っての間接的なやり取りが盛んです
皆さん 寂しがり屋なのね そして シャイ
顔を付き合わせて語り合うのが恥ずかしいのですね
まるで私と一緒のハニカム屋さん
*注 ハニカム構造とは板と板との空間に隔壁を張り巡らせたものです 強度に勝ります 蜂の巣を想像して下さい
以前にホンダ車のフロアに使われたことがありました 局所的に強度を上げても良い結果は得られなかったようで評論家には不評でしたが
このコラムですが私が作った原稿をきんぱら君が編集してUPされています
原稿は”手渡しのEメ−ル”で送られています
ネット環境を持たない私 いつだってメ−ルは手渡しです
フロッピ−に収めた原稿をきんぱら君宅まで毎回届けに行っています
ハンド トウ ハンド
現代人が忘れかけている心の触れ合い
いつかまたそれが見直される日が近いうちにやってくるでしょう
いうなれば10年後を見据えて今からその流行の最先端となるべく行動しているのです
いつか来ます これからはメ−ルは手渡しだよ キミ遅れてるねえ という時代が
** 心の針の会 続報 **
”キミは心に指針を持っているか?!”
”心の針の会”では活動に参加してくれる人を募集中です
参加資格は”心に針を持つ”ことのみ
活動内容は”心の針”の重要性を広く説き 投稿文に”心の針の会”と書くだけです
アンダ−グラウンドな地道な活動 決して一般人にその存在理由を悟られてはいけません
真の目的とは この裏の車会を牛耳り ゆくゆくは影から日本を操ることです
なにい!(キリヤマ隊長風に) 自分の心の針が信じられない?
私の心の針もスミスのメ−タ−のようにぶるぶると震えることはしょっちゅうです 正確だと噂される大森製に替えたほうが良いのでしょうか?
え? 自分の心に針はあるのか分からないって?
失恋した時を思い出して下さい ハ−トがちくちく痛むのも心のなかの針の仕業です
”心の針” この名セリフを生んだ楠木みちはる氏未公認のこの会
得体の知れない弁護士から訴訟を起こされ莫大な賠償金を請求される程ビッグなものになれば楽しいなと考えています
** 感謝の言葉 **
本HPの反響を最近聞くようになりました
感謝です ありがとうございます 感涙にむせび泣いています
読んでくれている人がいるとわかって嬉しい限りです おバカな話を書き続けた甲斐がありました
最近はとても涙脆く目頭が熱くなったことは内緒です
立ち上げ当初は 身内しか読んでくれなかったらどうしよう 反響がなかったら寂しいなあと きんぱら君と話していました
これからもR−JUNKIEへの勧誘と一緒で草の根活動で行きたいと思っていますので 今後ともよろしくお願いします
目指せ 10年後は全世界制覇だ!
** 続く **_