月がとけてゆく朝に。。。

みんなを起こさないように つま先で書類の海をかきわけ
ひとり 屋上へのぼった

ひんやりとした風が 肌に心地よく
静かに耳の横を通り過ぎてゆく

ゆっくりと明るくなりはじめた世界
ここにちっぽけな僕の暮らしもある

天を仰ぐと 穏やかな月が浮かんでいる
白いあかりが 優しく宇宙にとけてゆく