父と子の会話 〜神様のいる窓辺〜

「どうして ぼくは キンイロじゃないの?」

「そんなに金色がいいのかい?マァ君、とってもがんばってたじゃない。それでいいんだよ」

「でも。。。ぼく キンイロが好き!神様にもおねがいしたのに。。。」

「だいじょうぶ。神様はちゃんと知ってるよ」

「でも、キンイロにはしてくれなかったよ」

「神様は、マァ君に色んなことを教えてくれているんだよ」

「いろんなこと?」

「ああ、そうだよ」

「でも、やっぱりぼく キンイロがいいよ」

「ははは。そうだね。ちゃんと神様は願いを叶えてくれるよ。ただ、それが今じゃないだけ。時間がかかるんだよ」

「どうして?」

「そうだね。。。だって、神様はみんなの願いを聞いているんだもの。
 ご飯が食べられない子。ケンカして仲直りしたい子。病気の子。。。 マァ君の願い事はきっとあとまわしだよ」

「そっか。じゃぁ、ぼく、もうちょっとがんばらないとね」