さざ波と静寂の中で...


誰もいない海
ふたり 座ってた
君の肩を抱いて
君の髪をなでて

君は生まれつき目が見えない
色を知らない
僕の顔も知らない

でも 君に教えられた
目を閉じて見える世界
人の目って いったいどれだけのことが見えているんだろう?
君には いろいろなことが見えている

だから僕は目を閉じる
目に見えるものに惑わされたとき 悩んだとき

このさざ波と静寂の中で
二人の世界は広がってゆく

君に届けたい 僕の音
そっと おくるメロディー
僕の鼓動 伝わっているかい?

暗闇に中に
君に体温と 君の香りがある

さざ波と静寂の中で...