1ヶ月の時を経て、彼女は決心の電話をくれた
その答えはほっとしたようながっかりしたような・・・
でも、彼女が正しい答えを選んでくれたことは うれしかった
出会ってから3年、日に日につのる想い
「好きだよ」
2人にとって、口にしてはいけない言葉に変わってしまった
突然舞い降りたチャンス、それは同時に 僕らの別れを意味していた
1ヶ月 彼女は 僕のことで悩んでくれたのだろうか?
あと5分で 君が旅立つ日付に変わる
静かな夜の闇の中に またひとつ恋が消えていく
もしもあの時、いや、今からでも・・・
「行かないでくれ」
言えたなら、言えるのなら、2人の未来は変わっただろうか
そうしたい、でも 出来ないよ、君のこと好きだから
それぞれの想いを乗せ 汽車は飛んでゆく
胸いっぱいにあふれるこの気持ちは、伝えることもできぬまま
その時はきてしまった
君の 澄んだ瞳、サラサラなびく髪、かわいい声、イタズラな笑顔
その一つ一つを忘れていくのだろうか
「がんばって!」
せいいっぱいの一言だった
でも 心から想った。頑張ってほしい、君らしく輝いていてほしい
遠く離れてしまうけど、ずっと祈ってるよ、君の成功
光り輝く星につくように
こんな小さな僕だけど せいいっぱい願いを込めて
「君が幸せでありますように!」
汽車はきえてゆく、それぞれの心を乗せて