2003年・ドイツ・ロマンチック街道



2004/5/22up

昔から計画を立てることが大好きです。
家計管理、借金の返済計画、老後のマネープランもね。
夫が60歳になったら、夫婦で毎年海外旅行に行こうと計画していました。

夫婦で海外旅行の夢は、昨年から実現し始めています。
それと、足腰が利かなくなっても出来る趣味として絵でも始めようか・・と思っていた。

昨年は旅行用に、小さな画帳と小さな水彩画の道具類を少々買った。
でも、やっと1枚描いただけだった。
忙しいツァーでは、絵を描く暇なんてなかった。
でも性懲りもなく、今年も画帳と色鉛筆を持っていった。

絵を描くことは、実は30年ぶりです。
ちっとも上手ではないけれど、絵を見ると旅の思い出がよみがえってきます。

2003年・ドイツ・ロマンチック街道


2003/4/26
朝方、嵐のような大雨。外はまっ暗・・今日の天気は・・と思案しつつ、明るくなるに従って雨は小降りとなる。ご飯3合と味噌汁だけ作り、7時自宅を出発。7:25発ひかりと成田エキスプレスで、無事機上の人となる。ツァー人数は合計7名(添乗員さん含む)成田からフランクフルトまで、JL407便1時発。
今日の1日は長く31時間。フランクフルト到着、現地時間で5:35pm。ここは夜8時過ぎてもまだ明るい。

2003/4/27
フランクフルトから大型バスに乗客6名添乗員1名運転手1名でリューデスハイムに行く。リューデスハイムではワインセラーで試飲。アイスワイン、貴腐ワインを飲む。とても美味しい。ここでお土産用にワイン3本買う。ソーセージも人気というので、700円×10個、自宅配送の言葉につられて買ってしまう。次はハイデルベルグへ。
ハイデルベルグは大学街。昔学校に通えるのはお金持ちの子息だけだったので、学生たちは馬車で通い、町は馬と人とであふれた。だから大学には馬小屋があり、今ではその馬小屋が図書館になっていたりする。
この町でドイツの爪切り(19ユーロ)、皮むき(3.6ユーロ)、錫のコップ(26.20ユーロ)を買う。ハイデルベルク城で水彩画も買う。

2003/4/28
前夜の宿泊ホテルはラーデンブルクのネクター。このネクターの朝食パンは、信じられないほど美味しかった。されど塩辛い。よく見ると固いパンの皮に岩塩が程よくくっついている。岩塩はその後のレストランのテーブルに置いてあり、舐めてみると、本当に味がよい。
ローテンブルクまでバスで180キロ。菜の花畑、小麦畑、黄色と緑の畑が延々と続き、赤い屋根と白い壁のおとぎ話のような家の間を、バスは飛ぶように走り抜けていく。
ローテンブルクでは2時間ほど町中を歩く事が出来た。なかでも興味深かったのは、本物のギロチンがある刑場跡跡の中世犯罪博物館。一番嬉しかったのは、ドイツの薬局で手にはいると本に書かれていた「ローズウォーター」を買えた事。125ccで2.80ユーロ(378円)。

2003/4/30
インターラーケンから登山電車に乗り、ユングフラウ観光に出かけた。右にユングフラウ(女性)、真ん中がメンヒ(お坊さん)、左がアイガー(男性)で、ユングフラウヨッホとは鞍という意味だ。電車通りの脇には、まるで米粒のような白いクロッカスが咲き、雪が堆積した重さで氷となった氷河が見えてくる。この登山電車は、途中から山の中をくり抜いたトンネルによってjungfraujoch(3454m)に至る。1人の男が私財を投げ打ってトンネルを掘り進んだ。ほとんどは手堀りで1人の死者もなく掘り進んだが、最後の頃にダイナマイトが発明され、最後の行程はダイナマイトが利用された。この時に初めて死者が(確か6名)でたそうだ。
たどり着いた先は荒天で、すべてが真っ白。歩くと息が切れ心臓がどきどき、頭がぽあんとする。外に続く扉を開くと、風と冷気と氷の粒の激しさに息が止まる。外へ一歩足を踏み出すだけで、勇気を振り絞らねばならない。

昔のスイスは貧しく、村に10の家族があったとして、くじ引きによって1家族は村を離れなければならなかったそうだ。耕地は少なく3000mの高度まで、牧草地を広げた。これはスイスが万一戦争に巻き込まれそうな時は、国土の周りを爆破して陸の孤島となっても生きていくための、国の政策であるという。現在は、観光・金融・保険のスイスとして優良国だが、観光がなかった頃は、若者は傭兵として諸外国へ出稼ぎに行った。

フランス革命の時は、スイスの傭兵の多数がフランス市民に殺され死亡した。パリ市民が、ルイ14世に発砲したので、スイスの傭兵が反撃したところ「わが民に発砲してはならない」との言葉で、返り討ちにあった。
ソルジャーの意味は「ソルド」買われた人という意味だそうだ。

ヨーロッパを旅すると、国と国が近い。国境線が道路の脇であったりする。ドイツとオーストリアの国境、オーストリアからスイスの国境、スイスからフランスの国境へと国境を越える。

2003/5/1
ジュネーブ駅の中の脇にある薬局で、ローズウォーター・ハマメリス・ウィッチヘーゼルウォーターを買った。1本9.8スイスフランだ。日本では同様のものが、1本1800〜2000円するから、こちらでは半値で買えるというわけだ。

2003年の「ドイツロマンチック街道」への旅は、SARZの影響で参加者が少なく、まるで大名旅行で夫婦仲よく行って来ました。
少人数なので、バスの中はゆったり静かで、添乗員さんの説明をしっかりと聞いてきたのでありました。



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