土つくり耕楽園 いちじくの志田ファーム
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クローバー(うまごやし(馬肥し)=クローバーの別名)のある畑
花言葉 幸福を望んで
雑草は建設的に働くという主張は馬鹿げている。
作物と共生する雑草すべてが、有害だと主張するのはもっと馬鹿げている。
雑草に対する盲目的な憎悪は何の役にもたたない。
だが、雑草が土壌肥沃度の維持にかかわる共存の法則の重要な柱であるとする主張は、
心の広い人々にとって啓示的である、という意見もある。
クローバーは大気中の窒素を取り込んで養分にできるエネルギーの高い植物なのに
専業農家で、しかも篤農者にクローバーはただの雑草と言われてしまった。
そこでクローバーはただの雑草ではないことをはなしてみたくなりました。
草生栽培の要点は"雑草の力をいかに利用するか"です。
"雑草の力を利用するか"それとも"雑草に振り回されるか"は、
各個人が雑草管理の目的を明確にできるかどうかである。
そして、雑草の生態を含めた自然を素直な目で見つめられるかどうかにかかっています。
管理された雑草は、略奪者ではなく、荒廃を防止する自然のもっとも重要な手段なのです。
グランドカバー&緑肥を目的でクローバーを育てる グランドカバーとは、芝生のように地表を覆う植物のこと。 一般的被覆の材料は、イナワラ、ムギワラ、刈り草などが用いられている。 地表被覆の利用 作物を育てる土で最も重要な部分は表土で、この表土を守る方法が地表被覆である。 グランドカバーの効果 雨や風による表土の流亡を防ぐ。 土の水分を保持し、乾湿の変化を少なくする。 土が柔らかくなり、作物の根張りがよくなる。 土壌生物の繁殖を促し、土壌生態系を安定させる。 雑草の発生を抑える。 地温の変化を少なくする。 徐々に分解して作物の養分となる。 植物が地面を密集して覆っていると、土の表面で日光を遮断し、雑草が生えるのを抑えてくれます。グランドカバー植物の一番の大きな利点は地面を覆うことによって冬の霜害や太陽熱に土が焼かれて固くなるのを防いだり、風や雨による土壌侵食から土を守ることです。 また植物があることで、常に土が水分を保持した状態が保たれます。 緑肥利用 クローバー属といっても100種ほどあります。原っぱや河原などに雑草化しているクローバーはアカツメクサ・シロツメクサで、グランドカバー・牧草で使うクローバーはシロクローバ・アカクローバーが主流で背丈が20〜50cmです。 クローバーなどマメ科の植物は根に根粒(こんりゅう)をつくる根粒菌があり、空気中のチッソを吸って成長し、土の中にチッソ養分を供給してくれます。チッソは植物の成長に一番大切な栄養素です。 植物の根は土を砕き、耕し、肥やし、ときには土の中に潜む害虫を殺してくれるのが緑肥植物の役割です。 クローバー、レンゲは、豆科で、大気中の窒素を取り込んで養分にできる植物ほとんどの植物は、土の中の窒素分を根から吸収しています。だから、田畑の窒素分が無くなるので肥料をまきます。 多くが石灰窒素です。酸性に偏った土をアルカリ性に変えることと、窒素分を補うのです。 しかし、豆科の植物は進化していて大気成分の半分以上を占める窒素を直接利用できます。だから、昔は、秋にレンゲの種を撒いて春に備えました。春になり、このレンゲを肥料として使うのです。 10月から翌年3月下旬にタネをまき春から初夏にかけてぐんぐん成長し、8月下旬に枯れてしまいます。その枯れた跡の草をどけてみると、ガチガチだった土にタネを蒔いても指で軽く掘れるくらいにやわらかくなり(団粒構造土)、土も黒く(地力の本体の腐植のため)なってきます。初夏の最盛期には混み合いすぎてむれてしまいそうなので上部を刈り込みます。雑草もまったくないわけではありませんが、クローバーの繁殖力の強さにめげてだいぶ少ないようです。馴染み深いところで同じような働きをする植物にレンゲ草があります。 クローバーはもともと牧草として栽培されたもの。原産地はヨーロッパで英名のひとつにダッチクローバーというのがある。”ダッチ”は”オランダの”の意味。雑草名のシロツメクサ(白詰草)の名の由来はオランダから送ってきたワレモノの荷物の詰めものに使われたところから来ている。欧州にはクローバー属がとても多く、百種近くもあるそう。日本でも赤い花を咲かすアカ(ムラサキ)ツメクサやシロツメクサが帰化し雑草化している。 緑肥作物にはエンバク、トウモロコシ、クローバー、コモンベッチ、ヘアリーベッチなどが利用されている。これらの作物は、いずれも有機物生産量やチッソ、カリの含量が高く、根張りも他の作物に比べ旺盛であるため、土壌の物理性、化学性、生物性の改善、および表土の保全に大きく役立つ。特にマメ科の緑肥作物は地力の維持・向上に有効である。緑肥を青刈りですき込む場合は、次の作付けまでにある程度分解が進んでいることが必要な条件となる。 クローバーは寒地向きの牧草で、夏場は暑さにやられて一旦枯れます。秋になって涼しくなると全部ではなく一部復活します。背も春の成長期のように高いものではなく、低く生えてくる程度です。復活しなかったところでも根が死んだわけではなく、翌年春になるとふたたび芽を出して背も高くなることもあります。そこで多年草ですが1年草扱いされて畑では毎年種を蒔く必要があります。 豆科植物と根粒菌の共生窒素固定 **よくある質問** ◎クローバーのタネ入手法 JAに問い合わせするとよい。 通信販売ならタキイ種苗など種苗会社に問い合わせれば牧草や芝の類として取り扱っています。 商品名は「シロクローバ」、1Kg単位で送料税込で2400円ぐらい。 極少量でしたら原っぱや河原などに生えているシロツメクサを土ごとちょっといただいてきて植えておけば増えます。 ◎なぜうまごやし(馬肥し) 牧草栄養成分比較表(乾燥)
豆科の牧草を食べ放題にすると、カロリーが高いので肥満にりします。ご注意ください。 ◎四ツ葉のクローバーはなぜ幸福のシンボル 十字架に見立てられることから喜ばれるようになりました。 クローバーの効果は百姓の先輩に教えてもらったのですが、ただの雑草と心違いしている篤農な百姓が多い反面、素人家庭菜園家・園芸家のなかには詳しい人も多い。おもしろいですね。 |
おまけ みんなで考えて。 クローバー :和名 うまごやし 苜蓿 白詰草 「苜蓿」とは見なれぬ漢字だが、歳時記の辞典・漢和辞典によると「苜」とは「草 の名。茎の下部は地にはい、上部は直立し、葉は三つ葉。初夏に紫の 花を受けるのを紫苜蓿、晩春、黄色の小花をつけるのを、黄苜蓿という。牧草・肥料として用い、西北中国におおい。「うまごやし」と、ある。 じつは、白詰草にたいして、赤詰草がある。この赤詰草は花の色が淡紅色で、 茎が立っている。別名を紫詰草という。 このシロクツメクサと苜蓿とは親戚だが、種類は違うはずだ。なのに、ある歳時記辞典の2冊は一緒にしているのはなぜだろうか。 ある新聞社の『季寄せ─草木花』(春下)には クローバー しろつめくさ おらんだげんげ、 苜蓿の花 苜蓿(もくしゅく) 野苜蓿(うまごやし) まごやし とわけている。こちらが正しいのではないか。 |