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東海地震は津波をつれてくると思え |
危機管理 は |
自分の家と命は 自分で守る |
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地震ナビ | もっと詳しく東海地震を知る | |||
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地震関連LINK |
東海地震 第三次被害想定 静岡県
想定地震 | マグニチュード | 全壊または大破棟数 | 焼失棟数(出火件数) | 死者数 | 避難者数 | その他 | |
東海地震 | プレート境界型地震 | 8 | 190,000 | 58,000 | 5,900(冬5時) | 1,200,000 | 予知がある場合の死者は1,470人 |
神奈川県西部地震 | 直下型地震 | 7 | 6,400 | 4,200(冬18時) | 260(冬5時) | 切迫性が指摘されている。 30年内、最大で16% |
東海地震と沿岸別津波到達時間
地震3兄弟は、東海、東南海、南海の地震震源域のことを言う。
それらの震源域は:
東海:駿河湾から遠州灘(紀伊半島沖の東隅)まで、《駿河湾〜浜名湖沖を震源とする地震》
東南海:遠州灘から紀伊半島沖、《浜名湖沖〜潮岬沖》
南海:紀伊半島沖西隅から四国沖まで、《潮岬沖〜足摺岬沖》
東海j地震だけは単独で起きたことがない。
過去発生した数々の地震が証明するように東海、東南海、南海地震が同時、または連続して発生するという相関関係にある。
どれか1つの地震によって他の地震までもが連動して起きる危険性もあるのです。
関東,特に相模湾の揺れも気にすべし。元は伊豆島で海の中の島の一つで相模湾と駿河湾はつながっていた。
富士川の氾濫、地震津波から生き抜いた五貫島 五貫島は玄関先に駿河湾、脇腹に暴れ川の富士川をおき、その恵みを受けつつも、生死と裏表の厳しい生活であった。 常に開墾の日々で、山を伐り出して畑に開墾するが如し。よその地区の人が皮肉って『五貫島山家におとと(魚)が獲れる』と揶揄した。 また、寝る暇も無く働かなければならないので「五貫島から嫁をもらっても嫁にやるな」と働き者と厳しさを揶揄されたものだ。 半農半漁の生活であったが、漁に出ても厳しく『漁に負けても喧嘩に負けるな』という気質だった。 喧嘩に負けることは漁に負けることを意味する。 気が荒く、言葉も悪く、音ぼね(声)も大きかったが、生活の場と命を守ることに長けた邑むら人だったと思われる。 そんな五貫島邑人は常に富士川の氾濫、地震津波で家屋、田畑の流亡に脅かされながらも、人的被害は極端に少なかったのは、観音様をより所に宝義山という丘に、三軒屋、四軒屋の人とともににげることができたからです。 |
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■は、東海地域(駿河湾から御前崎沖)を震源域とする地震 |
その他の静岡県に起きた地震 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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※印は本県に被害は出ていないが、参考までに掲載。 |
【阪神大震災】 平成7年に発生した阪神大震災は、マグニチュード7.2、震度7を記録し、6,433人の死者と、43,792人以上の負傷者を数えました。 その犠牲者の90%が建物の中(残りの約10%は火災による)で、そのうち85%の方々は家屋の倒壊ならびに家電製品や家具などの転倒による圧死でした。圧死者は、1階で寝ていた方が多く、倒壊建物でも2階にいた方は助かっている。 |
津波の来襲 (津波について静岡県防災局防災情報室 防災寺子屋[津波について] 静岡県伊豆行政センター)
◎揺れが小さくても発生条件しだいで津波の発生はある、 ◎津波の発生条件(経験論)〜 ◎地震の揺れによる家屋等の倒壊で発生する死者は ◎津波による死者は ◎南方や、東方に開けた湾付近では特に波高が高くなる。 自然は常に人間の楽観を裏切ると、肝に銘じるべき。 |
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東海地震の津波による犠牲者数は、最悪のケースで、約2200人(夏の海水浴客は想定外)と予測されている。 津波被害に関する研究によると、木造家屋は2メートルの津波で全壊、5メートル以上で住民の1割が死亡することが分かっている。 形状が複雑な湾や入り江では、行き場を失った波は一層高くなるかもしれない。 |
津波の速度
津波の速さ(m/秒速)=√9.80665/秒×水深m (√は全体にかかる) (9.80665は重力加速度 通常9.8を使う) 津波の速度は海底までの水深や海岸線の地形に影響を受け、水深が深いほど津波の速度は速くなる。 →深さが深いほど津波の速さが速い→海岸部の浅瀬に近づくと先頭の波の速度が落ちる→後続の波が追い つく→合成された波高が一気に大きくなる→砕波→津波の速度は波高に比例する。 水深 4,000mの外洋では、1秒間に約200m、1時間に約700kmの速度でジェット旅客機なみ。 水深 500mになると、1秒間に約70m、1時間に約252kmで、新幹線なみ。 水深 100mになると、1秒間に約30m、1時間に約113kmで、特急電車、高速道路を走る車ぐらいになります。 津波が陸に上がってくる時の速度は、1秒間に約10m程度であるといわれております。 |
駿河湾 は日本一 深い湾・深い海 水深2500mです。 ちなみに第2位はお隣の相模湾(神奈川県 1500m)、3位は富山湾(富山県 900m)
水深 | 速度 | 同じくらいの速さ | |
5000m | 秒速221m | 時速797km | ジェット旅客機 |
4500m | 秒速210m | 時速756km | ジェット旅客機 |
4,000m | 秒速200m | 時速700km | ジェット旅客機 |
2500m | 秒速157m | 時速564km | |
500m | 秒速70m | 時速252km | 新幹線 ヘリコプター |
100m | 秒速30m | 時速113km | 特急電車 |
10m | 秒速10m | 時速36km | 速い自転車 100mを10秒で走る |
津波と避難行動
政府の中央防災会議がマグニチュード8・7を想定している。
海溝型地震であるため、大津波が発生する恐れがある。
素早い避難と対応で、被害を最小限に食い止めなければならない。
東海地震は震源域が陸に近い海域から陸域に及んでいます。大きな地震動の直後に津波が押し寄せてくる
と予想されます。避難は秒単位の時間を争わなければならないと認識しなければなりません。
大きな地震動を感じたら津波が来襲することを前提に、日頃から家族とよく話し合って、避難方法や場所など
を確認しておくことが必要です。
津波は川を遡上して内陸部まで進入します。津波の遡上は10〜15kmある場合があります。川を避けて高台に避難します。
逃げるときは、海岸から「より遠く」ではなく、「より高い」場所(高台など)を目指して避難します。
高台などへの避難が間に合わないとき、高台がないときは、できるだけ高くて頑丈な建物の上の階(3階以上)に逃げましょう。
人的被害 過去の津波事例から
●人的被害と家屋全壊・流失数とに強い相関があります。
(家屋家具倒壊で窒息圧死40%以上、阪神・淡路大震災では77%)
犠牲者は警報が出ても津波が来ないと家の中にいて被災した人が多い
●人的被害は地震直後の避難行動に大きく左右される。
津波の来襲時間と避難時間との関係が最も重要で、来襲前に避難すれば人的被害はゼロになる。
安政の東海地震で五貫島邑人は宝義山に逃げて全員無事だった。
●津波の危険性に対して無知ゆえの無策
津波警報、洪水警報、避難勧告が発令されても多くの人々が避難しない心理があり「安全の死角」(「まさか!」の落とし穴、
心の非常スイッチが入らない ) にはまる。危機管理が無い・防災オンチの人間には「自分だけは大丈夫」と期待する本能がある。
津波予報の種類
予報の種類 | 解説 | 発表される津波の高さ | |
津波警報 | 大津波 | 高いところで3m程度以上の津波が予想されますので,厳重に警戒してください。 | 3m 4m 6m 8m 10m以上 |
津波 | 高いところで2m程度の津波が予想されますので 警戒してください。 | 1m 2m | |
津波注意報 | 津波注意 | 高いところで0.5m程度の津波が予想されますので,注意してください。 | 0.5m |
気象庁が発表する東海地震の予知関連情報が、発生の切迫度に応じて3段階で示されます。
新しい情報名が、「観測情報」・「注意情報」・「予知情報」の3段階に変わりました。
情 報 名 |
情報の基準 プレスリップ現象による基準 |
●東海地震観測情報 |
地殻変動のデータに異常が生じたが、それが東海地震の前兆かどうかすぐに判断できないとき。 ◎歪み計が1箇所、 地震活動が発生 |
●東海地震注意情報 |
東海地震の前兆の可能性が高まった場合に発令されます。 ◎歪み計が2箇所、 |
●東海地震予知情報 (警戒宣言) |
東海地震発生のおそれがある場合に発表され、警戒宣言が発令されます。 ◎歪み計が3箇所以上 |
情 報 名 | 対 応 |
●東海地震観測情報 ( ●青情報 ) ◎特に防災行動をとる必要はない |
(観測された現象が東海地震の前兆であることが確定しないとき)学校の対応 ◎テレビ、ラジオ等の情報に注意し情報収集に努めて、平常どおり過ごしてください。 東海地震発生の恐れがなくなったと認められる場合や、ただちに東海地震に関連がないと判断できる場合は、安心情報を合わせて発表します。 |
防災対応 ・情報収集連絡体制 |
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●東海地震注意情報 ( ●黄情報 ) ◎赤に備えて防災行動の準備を開始 |
(観測された現象が東海地震の前兆である可能性が高まったとき) ◎テレビ、ラジオ等の情報に注意し、「警戒宣言」の発令に備えて非常持ち出し品の点検などを行ってください。 |
防災対応 ・準備行動(準備態勢) 自主防災本部立ち上げ、地震発生時に何をすべきか準備。 ・自主防災本部 開始の意思決定 ・区民(住民)に対する適切な広報、区民(住民)の情報収集、 ・救助班、救急班、消火班等の行動準備 |
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●東海地震予知情報 (警戒宣言) ( ●赤情報 ) ◎東海地震に備え、厳戒態勢をとる必要がある。 |
(東海地震発生の恐れがあるとき) ◎テレビ、ラジオ等の情報に注意するとともに、地震の発生に十分警戒してください。 自宅待機。但し、条件(津波や山崩れ等の危険予想地域)に当てはまる地域の方は速やかに避難してください。 |
防災対応 最終的な防災準備に取りかかりましょう。各家庭や地域などで正確な情報収集をして、デマなどに注意し冷静な判断を心掛けてください。 ・警戒宣言 ・警戒本部設置 ・応急対策の実施 下五貫島区民は原則として自宅待機。※待機中にすべきこと 但し、津波の発生条件(経験論)〜M6.8以上、震源の深さ40kmより浅い場合は速やかに避難。避難する時は電気のブレーカを落としておきましょう。 |
◇動きやすい服装に着替える(夏でも長袖、長ズボン、室内に靴を用意) ◇家具などの転倒防止を行う ◇窓や戸棚のガラスの飛散防止をする ◇火の使用を制限する ◇浴槽、バケツなどを使って飲料水、生活・消火用の水を確保する ◇漏電を防ぐため、テレビやラジオ以外の家電のコンセントを抜く ◇避難路や脱出口を確認する ◇非常持ち出し袋の中身を確認し、すぐ持ち出せる場所に置く ◇身の安全が保てる場所を確保する ◇万一のときの家族の連絡方法や集合場所などを確認する 171(イナイ)伝言ダンヤルです。 |
情 報 名 | 学 校 の 対 応 |
東海地震観測情報 ( ●青情報 ) |
原則として授業実施。 (学校行事は中止の場合あり) |
東海地震注意情報 ( ●黄情報 ) |
【授業中の場合】 ただちに下校。保護者引き取り生徒は出迎えまで学校待機。 【登下校中の場合】 すみやかに帰宅。 【在宅の場合】 自宅で待機。 ◎判定会招集後は、自宅待機。 警戒宣言が発令されていない場合も、原則として、安全が確認されるまで自宅待機。 安全確認後は、翌日から授業再開。 |
東海地震予知情報 ( ●赤情報 ) |
−東海地震警戒宣言発令− 【授業中の場合】 ただちに下校。保護者引き取り生徒は出迎えまで学校待機。 【登下校中の場合】 すみやかに帰宅。 【在宅の場合】 自宅で待機。勧告により避難所へ避難。 ◎警戒宣言解除が発令されたら、原則として、翌日から授業再開。 |
★東海地震の想定★明応・宝永・安政東海・東南海
平成15年3月18日、中央防災会議 東海地震の被害想定 マグニチュード(M)8で、冬の朝5時に発生し風速が関東大震災と同じ秒速15メートル、津波避難意識が低く、地震予知情報がなく突発で発生した最悪ケースで、死者数が9200人。うち揺れは家屋倒壊などが6700人、急傾斜地の崩壊が700人、火災が600人など計7900人。津波は1400人。経済被害は冬の夕方6時の発生で被害総額は37兆円。内訳は、住宅や企業の被害など直接が26兆円、生産活動の停止や東西間の幹線交通被害など間接が11兆円。 平成15年9月17日・中央防災会議 東南海・南海地震の被害想定 マグニチュード(M)8・6で阪神大震災と同じ冬の朝5時に発生し風速が関東大震災と同じ秒速15メートル、津波避難意識が低い最悪ケースで、死者数1万7800人。うち揺れは家屋倒壊などが6600人、急傾斜地の崩壊が2100人、火災が500人など計9200人。津波は8600人。経済被害は冬の夕方6時の発生で被害総額は57兆円。内訳は、住宅や企業の被害など直接が43兆円、生産活動の停止や東西間の幹線交通被害など間接が14兆円。 東海・東南海・南海地震、それぞれの被害想定(最大値)
1、数字は概数。内訳と合計は繰上げしてあるので必ずしも一致しない。 2、マグニチュード(M)8で、冬の朝5時に発生し風速が関東大震災と同じ秒速15メートル、津波避難意識が低く、 地震予知情報がなく突発で発生した最悪ケースを想定。 |
富士市防災マップ参考
マグニチュード (震源地のエネルギー) |
8.0 |
水爆エネルギー(10メガトン級1メガトンは100万トン)に相当 (打ち上げ花火 尺玉(30cm) の約44,444,444個分) 明応津波、宝永、安政東海地震、東南海(ともにM8・4)の4分の1以下 阪神・淡路大震災M7.3の16倍 新潟県中越地震M6.8の64倍 |
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推定震度 |
6弱 | 立っていることが困難。 |
固定していない重い家具が移動・転倒する。 かなりの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損。 開かなくなるドアが出る。 |
6強 | はわないと動けない。 |
未固定の重い家具のほとんどが移動、転倒する。 補強されていない大半のブロック塀が倒れる。 |
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7 |
揺れにほんろうされ、自分の意志で動けない。 |
ほとんどの家具が大きく移動。飛ぶこともある。 補強されているブロック塀が倒れることもある。 |
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推定液状化 | 小・無し |
液状化の可能性が低いか無い。 |
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津波の被害 | 無し | 津波はあるが被害は無し。 津波の浸水区域は田子浦小学校よりも東側、元吉原の一部。 | |
推定火災延焼ランク | 4 | 延焼拡大しやすいが地域内で焼け止まりやすい。 | |
3 |
延焼拡大しても早期に焼け止まり、大規模な延焼火災は発生しにくい。 |
東海、東南海・南海地震「10年で死者半減」 政府初の防災戦略
地震防災戦略骨子 政府の地震防災戦略が 2005/03/26日、具体目標も示した。
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自然は常に人間の楽観を裏切ると、肝に銘じるべき。
東海地震発生をド素人が勝手に、最大限に想定すると
人類史上最大の大地震って本当かな?
発生時 | 夕方5時 | |
震源地 | 伊豆半島と御前崎を結ぶ線上 田子浦海岸から約60km先 |
※駿河トラフ、富士川河口断層帯、の活動 震源域は駿河湾内にまで及ぶ プレートの接点にある駿河湾 |
マグニチュード | 8.4(〜9.0) 東海地震想定の8程度とは、8.0 +/- 0.5を意 味すると解釈する。 |
政府の中央防災会議の専門調査会が2003年9月にマグニチュード8.7を想定している。 富士市は日本の四大地震・津波M8.4を体験している。 (M8.4は水爆エネルギーの4倍、広島に投下された原爆の3,600倍) |
深さ | 15km〜40km | 駿河湾の地震活動データを見ると10〜20km前後での地震活動が多い |
推定震度 | 7 | 揺れにほんろうされ、自分の意志で行動できない。 ほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものもある。 ほとんどの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。 補強されているブロック塀も破損するものがある。 |
津波 | あり 震源地伊豆半島と御前崎を結ぶ線上の場合:6分23秒後に到着 |
■海溝型地震であるため、大津波が発生する恐れがある。 |
推定火災 | 大規模な延焼火災は発生はないが、方々で火の手が上がる。 | 食事の支度、電源ブレーカの落とし忘れのよる漏電で火災発生。 |
被爆? | 中部電力浜岡発電所の“原発震災”? | 従来の見積もりを超える衝撃に襲われることが明らかになった。 核分裂生成物が外部に放出され、東海から首都圏に至る地域に被害が及ぶ |
※トラフ…海溝(かいこう=6,000m以上深いところよりは浅い(駿河湾口の水深は2,500m)のですが、
そのまわりより深く、細長く続く海底のことをいいます。
静岡県の日本一: 深い湾・深い海 の 駿河湾
表現 | M | 震度は、震央に近いほど大きくなる。また、地盤が軟弱だと、より強く揺れるので、震度も大きくなる。
マグニチュードの大きな地震でも、震源から遠くへ離れれば、揺れは弱くなります。 逆に小規模の地震でも、震源に近いと強く揺れます。 マグニチュードと震度とは必ずしも比例しません。 |
巨大地震 | 8以上 | |
大地震 | 7以上 | |
中地震 | 5〜6 | |
小地震 | 3〜5未満 | |
極小地震 | 3未満 | |
極微小地震 | 1未満 |
===震度とマグニチュード(M)図===
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マグニチュードは地震のエネルギーです。震度は地盤の揺れです。
マグニチュードが小さくても震源が近ければ揺れ(震度)は大きい。
マグニチュードが大きくても震源が遠ければ揺れ(震度)は小さい。
震度7 | 揺れにほんろうされる。最大震度 |
震度6強 | 立っていられず、はわないと動けない |
震度6弱 | 立っていることが困難。家具が転倒 |
震度5強 | 墓石や自動販売機が倒れる |
震度5弱 | 補強されていないブロック塀が倒れる |
震度4 | 恐怖感があり、外に飛び出る人もいる |
震度3 | ほとんどの人が揺れを感じる |
震度2 | 電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる |
震度1 | 一部の人がわずかな揺れを感じる |
震度0 | 地震計でのみ揺れが計測される |
マグニチュードは地震のエネルギー規模をあらわす単位
マグニチュード(M)0.1 | 大きくなると 地震の規模は | 約1.413倍 |
M0.2 | 大きくなると 地震の規模は | 約2倍 |
M1.0 | 大きくなると 地震の規模は | 約32倍 |
M2.0 | 大きくなると 地震の規模は | 約1000倍 |
また、マグニチュードが大きくなると、地震の被害地域も広くなる。 M6.0だと被害地域は1市町村を一回り大きくした程度の広がりだが、 M7.0では被害は1都道府県規模で広がる |
↓この表は単なる自主防災員の私が試算したもので、数字の細部は正確ではありません。参考にとどめてください。 |
マグニチュード | エネルギー規模 | マグニチュード | エネルギー規模 | マグニチュード | エネルギー規模 |
0.1 | 1 | 3.1 | 46,301 | ★16.1 | 1,517,197,197 |
0.2 | 2 | 3.2 | 65,536 | 6.2 | 2,147,483,648 |
0.3 | 3 | 3.3 | 92,602 | 6.3 | 3,034,394,395 |
0.4 | 4 | 3.4 | 131,072 | 6.4 | 4,294,967,296 |
0.5 | 6 | 3.5 | 185,205 | 6.5 | 6,068,788,789 |
0.6 | 8 | 3.6 | 262,144 | 6.6 | 8,589,934,592 |
0.7 | 11 | 3.7 | 370,409 | 6.7 | 12,137,577,578 |
0.8 | 16 | 3.8 | 524,288 | ★26.8 | 17,179,869,184 |
0.9 | 23 | 3.9 | 740,819 | 6.9 | 24,275,155,157 |
1.0 | 32 | 4.0 | 1,048,576 | 7.0 | 34,359,738,368 |
1.1 | 45 | 4.1 | 1,481,638 | 7.1 | 48,550,310,314 |
1.2 | 64 | 4.2 | 2,097,152 | 7.2 | 68,719,476,736 |
1.3 | 90 | 4.3 | 2,963,276 | 7.3 | 97,100,620,628 |
1.4 | 128 | 4.4 | 4,194,304 | 7.4 | 137,438,953,472 |
1.5 | 181 | 4.5 | 5,926,552 | 7.5 | 194,201,241,256 |
1.6 | 256 | 4.6 | 8,388,608 | 7.6 | 274,877,906,944 |
1.7 | 362 | 4.7 | 11,853,103 | 7.7 | 388,402,482,512 |
1.8 | 512 | 4.8 | 16,777,216 | 7.8 | 549,755,813,888 |
1.9 | 723 | 4.9 | 23,706,206 | 7.9 | 776,804,965,024 |
2.0 | 1,024 | 5.0 | 33,554,432 | ★38.0 | 1,099,511,627,776 |
2.1 | 1,447 | 5.1 | 47,412,412 | 8.1 | 1,553,609,930,047 |
2.2 | 2,048 | 5.2 | 67,108,864 | 8.2 | 2,199,023,255,552 |
2.3 | 2,894 | 5.3 | 94,824,825 | 8.3 | 3,107,219,860,095 |
2.4 | 4,096 | 5.4 | 134,217,728 | ★48.4 | 4,398,046,511,104 |
2.5 | 5,788 | 5.5 | 189,649,650 | 8.5 | 6,214,439,720,190 |
2.6 | 8,192 | 5.6 | 268,435,456 | 8.6 | 8,796,093,022,208 |
2.7 | 11,575 | 5.7 | 379,299,299 | 8.7 | 12,428,879,440,380 |
2.8 | 16,384 | 5.8 | 536,870,912 | 8.8 | 17,592,186,044,416 |
2.9 | 23,151 | 5.9 | 758,598,599 | 8.9 | 24,857,758,880,760 |
3.0 | 32,768 | 6.0 | 1,073,741,824 | 9.0 | 35,184,372,088,832 |
広島に投下された原爆はTNT、(トリニトロトルエン 褐色火薬)火薬に換算して約20キロトン、1トン爆弾で2万発分といわれる。打ち上げ花火 尺玉(30cm 火薬量 450g)の 44,444,444個分かな。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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津波の発生条件(経験論)〜M6.8以上、震源の深さ40kmより浅い場合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
階級 | 人 間 | 屋内の状況 | 屋外の状況 |
0 | 人は揺れを感じない。 | . | . |
1 | 屋内にいる人の一部がわずかな揺れを感じる。 | . | . |
2 | 屋内の人の多くが揺れを感じる。眠っている人の一部が目を覚ます。 | 電灯などのつり物がわずかに揺れる。 | . |
3 | 屋内の人のほとんどが揺れを感じる。恐怖感を感じる人もいる。 | 棚の食器類が音をたてることがある。 | 電線が少し揺れる。 |
4 | かなりの恐怖感。眠っている人のほとんどが目を覚ます。 | つり物が大きく揺れ、食器類が音をたてる。置物が倒れることも。 | 電線が大きく揺れる。歩行者が揺れを感じ、揺れを感じる運転者も。 |
5弱 | 多くの人が身の安全を図ろうとする。 | つり物が激しく揺れ、食器類や書棚の本が落ちることも。 | 窓ガラスが落ちて割れ、電柱が倒れる。ブロック塀が倒れることもある。 |
5強 | 非常な恐怖を感じる。多くの人が行動に支障。 | テレビが台から落ちたり、タンスが倒れる。 | 自動販売機や墓石が倒れる。車の運転は困難。 |
6弱 | 立っていることが困難になる。 | 未固定の重い家具の多くが移動、転倒する。 | かなりの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損。 |
6強 | はわないと動けない。 | 未固定の重い家具のほとんどが移動、転倒する。 | 補強されていない大半のブロック塀が倒れる。 |
7 | 揺れにほんろうされ、自分の意志で動けない。 | ほとんどの家具が大きく移動。飛ぶこともある。 | 補強されているブロック塀が倒れることもある。 |
“家族防災ミーチィング”のテーマは? ふだんからお互いの連絡方法や避難場所などについてよく話し合っておきましょう。 |
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家族で話し合いたい5つのテーマ | |
@家族一人ひとりの役割分担 | 日常の予防対策上の役割と災害時の役割の両方について決める。寝たきりのお年寄り、病人、小さな子どもがいる場合は、だれが保護を担当するかなども話し合う。 |
A家屋の危険箇所チェック |
家の内外をチェックして危険箇所を確認し合う。放置できない危険箇所については、修理や補強の方法についても話し合う。 |
B家具の安全な配置と 転倒防止対策 |
家具の配置換えによって家の中に安全なスペースをつくれないか工夫する。また、家具の転倒や落下を防ぐ方法を考え、そのための新製品などがあれば教え合う。 |
C非常持ち出し品のチェックと 入れ替え・補充 |
家族構成を考えながら必要な品がそろっているかをチェックする。定期的に新しいものと取り替える必要があるもの(使用期限のある食料、水、乾電池など)は、だれが担当するかなども話し合う |
D災害時の連絡方法や 避難場所の確認 |
家族が離れ離れになったときの連絡方法や避難場所を確認する。避難コースの危険箇所についても話し合い、できれば休日などを利用し、散歩を兼ねてみんなで下見をしておく。 |
阪神大震災からの伝言 ※生き延びるのは自己責任で 持ち出し品は1人分必要最小限の物にまとめる 一次持ち出し品、二次持ち出し品、備蓄品を用意しましょう。 避難リックの中は; 種類程度、 重さは最高: 女子約10kg、男子15kg程度
※一次持ち出し品 ※二次持ち出し品 |
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※一次持ち出し品リスト
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* ※二次持ち出し品リスト
追記
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* ※「役に立った非常備蓄品」埋もれた人の救出道具 屋外の0.5〜1坪物置き・・・軽量物置小屋が一番無事だった 災害復旧までの数日間を自足できるように準備しておくものです。
追記
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個人防災備蓄倉庫(0.5坪〜1坪くらい) 備蓄は個人・家庭の責任と義務 三大地震の同時発生は、東京の離島から九州までの広範囲に被害が及ぶと想定される。 輸送、救助等が混乱になり、物資が出回るまで相当の時間がかかる。国、行政、消防、病院などに当てにしてはならない。 自分の命、身は自分で守る心がけが必要。 備蓄品・道具リスト
我が家では、孫を含め家族全員の非常持ち出しリックを用意した。子どもたちは2〜3kg、男は6〜7kg、女は5kg程度で最小限にまとめた。 あとの生活用品、救助道具等は、たとえ壊れても簡単に持ち出される小屋(0.7坪)にストックした。 寝室から避難する避難動線も確認。 避難場所と落合う場所、お互いの確認方法のシミレーション、避難生活(夜間数時間)もしてみた。 孫たちは避難生活はコリゴリと次の訓練を拒絶している。 L_up |
避難場所は一時集合場所と一〜三次避難場所があります。 災害が起きたときは、慌てないで 『集合場所』 に集まり、指定された 『避難所へ』 避難しましょう。 一度、一時集合場所に集まり、一次避難場所に避難します。
◎一時集合場所・・・1〜9班他〜〜下五貫島観音様広場 ・・・10〜20班他〜〜田子浦埠頭グランド ◎一次避難場所・・・下五貫島は:富士南中学校グランド 西側 テニスコート前 (下五貫島 342世帯 (区構成世帯280) 1084人) (他の避難町内は: 森島、宮下、西宮島、上五貫島) ◎二次避難場所・・・応急判定士による判定を受けた後 ・南中学校体育館へ避難
◎三次避難場所・・・応急判定士による判定を受けた後 ・南中学校校舎内教室などへ避難 下五貫島は:2階=学習室、進路室、3−1、3−2 ※市内48の避難所のうち20ヶ所に救護所が設置されます。 富士南地区の救護所・・・富士南地区は富士南小学校です。 防災組織は協力して怪我人を最寄りの救護所に搬送する。 ※指定避難場所に間に合わない場合はとりあえず近くの避難場所に避難して下さい。 市で指定している避難所は、そこへ避難しなければならないというものではありません。 出先などの場合、間に合いません。行ける避難所へ避難して下さい。 |
文科省基準(指標値0.6以上)の校舎耐震化で富士は53.8%にとどまっている(平成16年4月1日)
県の東海地震対策指標値0.7以上でみると耐震化率としてはさらに低い数字になる。
富士市教委は「09年度を目標にまず全校舎を耐震化し、診断結果の低い体育館にも前倒しで着手したい」
と最優先事業で現状改善に取り組む考えだ。
富士市の避難所:富士市の防災 避難地はどこ?
下五貫島区自主防災会 概略
(9班秋山幸男氏 富士市都市計画課管理・総務部防災対策課 調べ) 富士市においては、日本有数の潮防堤もあることから海岸から直接津波がくることは想定されていません。 富士市総務部災対策課回答
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(富士市の富士川洪水ハザード<危険>マップより 上流決壊を想定)
下五貫島区自主防災会 上五貫島・・・2m 下五貫島 1〜5班・・・2m 海抜が周囲より低く、新幹線土手が逆堤防になり、水のはけ口をふさぐことによる。 下五貫島 6〜18班・・・0.5m 下五貫島 19〜20班・・・1m (青山特殊より南は・・・2m) 高降水量洪水時は閏井川も影響され、田子浦港湾からの浸水が予想される。 千鳥町、富士見町、自由が丘の一部、三四軒屋に一部は2m以上になる恐れが大!! (閏井川洪水ハザードマップは平成17年度末か平成18年度初めに発行予定) |
★地震防災訓練★
自主防災組織行事 | |
(1月) | 1/17 防災とボランティアの日 阪神・淡路大震災( 1995/1/17) にちなんで |
1/15〜1/21 防災とボランティア週間 | |
(6月) | 6月中 土砂災害防止月間 |
(7月) | 7/1〜7/10 津波対策推進月間 北海道南西沖地震(1993/7/12)にちなんで |
(津波避難訓練) | |
(8月) | 8/30〜9/5 防災週間 関東大震災にちなんで |
(9月) | 9/1「防災の日」 総合防災訓練(本部型・会場型) 関東大震災にちなんで国が昭和54年に制定 《五貫島区==防火・消化訓練》 |
(10月) | 10月or11月 自主防災組織リーダー研修会 |
(11月) | 地震防災強化月間 |
(12月) | 第一日曜日「地域防災の日」 地域防災訓練 昭和東南海地震(三河大地震1944年)にちなんで静岡県が 昭和61年度から実施 《五貫島区==災害図上訓練DIG 避難訓練 実施》 |
★ロープワーク道場★日常生活や緊急事態に役立つロープの結び方
次のなわ結びを理解し、実際に行い、使いみちを知る。
結べるかな?出来なかったら何度も練習してみよう。
初級 6 |
1 |
本結び |
2 |
はた結び(はたむすび)一重つぎ・二重つぎ |
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3 |
ひと結び(ひとむすび) |
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4 |
ふた結び |
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5 |
もやい結び |
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6 |
8の字結び |
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2級 6 |
7 |
8の字結び脱出用(だっしゅつよう) |
8 |
巻結び |
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9 |
ねじ結び |
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10 |
ちぢめ結び |
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11 |
引きとけ結び |
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12 |
腰かけ結び |
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1級 6 |
13 |
張り綱結び(トートラインヒッチ) |
14 |
からみ止め |
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15 |
垣根結び(かきねむすび) |
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16 |
よろい結び |
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17 |
馬つなぎ |
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18 |
戻り止め(バックスプライス) |
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初段 7 |
19 |
8の字結び フィギュアオブ8・ノット |
20 |
てこ結び(てこむすび) |
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21 |
一重結び(ひとえむすび) |
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22 |
仲仕結び(なかしむすび) |
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23 |
連続一重結び(れんぞくひとえむすび) |
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24 |
引き解きリング結び(ひきときリングむすび) |
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25 |
引き綱結び(ひきつなむすび) |
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二段 7 |
26 |
巻き結び(まきむすび) |
27 |
丸太掛け(まるたかけ) |
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28 |
二重てぐす結び(にじゅうてぐすむすび) |
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29 |
錨結び(いかりむすび) |
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30 |
からみ止め・棒結び(ぼうむすび) |
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31 |
てぐす結び |
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32 |
携帯結び(けいたいむすび) |
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三段 7 |
33 |
鎖結び(くさりむすび) |
34 |
枝結び(えだむすび) |
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35 |
男結び(おとこむすび) |
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36 |
投索結び(とうさくむすび) |
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37 |
8の字縛り(はちのじしばり) |
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38 |
ウォールノット(Wall Knot) |
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39 |
クラウンノット(Crown Knot) |
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師範代 7 |
40 |
ショートスプライス(Short Splice) |
41 |
はさみ縛り(はさみしばり) |
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42 |
角しばり(かくしばり) |
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43 |
叶結び(かのうむすび) |
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44 |
筋かいしばり(すじかいしばり) |
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45 |
総角結び(あげまきむすび) |
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46 |
二重叶結び(にじゅうかのうむすび) |
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師範 |
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応用の全て |
自主防災でもやりたくてこんなリストを作ってみました。
結び方は他の「ロープの結び方」「ロープワーク」サイトを見てください。
稲むらの火
1854年(安政元年)12月23日、安政の東海地震が発生し、その32時間後に襲った安政の南海地震のとき、 紀州有田郡湯浅廣村(現在の和歌山県有田郡広川町)の一人の老人が地震後、津波が襲ってくると予感し、収穫 した大切な稲むらに火を放ち、多くの村人を救った感動の物語。 主人公の五兵衛は実在の人物で、モデルは紀州、総州(千葉銚子)、江戸で代々手広く醤油製造業を営む濱口家 (ヤマサ醤油)七代目当主の濱口儀兵衛(後に梧陵と改名1820〜1886年)。濱口梧陵は初代の郵政大臣。 小泉八雲(1850〜1904)の名作、「生ける神」をもとにして、小学生用に中井常蔵(1908〜1994)の手で書き改められた。 |
「これはただ事ではない」とつぶやきながら、五兵衛は家から出てきた。今の地震は、別に烈しいというほどのもの ではなかった。しかし、長いゆったりとしたゆれ方と、うなるような地鳴りとは、老いた五兵衛に、今まで経験したこと のない不気味なものであった。 五兵衛は、自分の家の庭から、心配げに下の村を見下ろした。村では豊年を祝う宵祭りの支度に心を取られて、 さっきの地震には一向に気が付かないもののようである。 村から海へ移した五兵衛の目は、たちまちそこに吸いつけられてしまった。風とは反対に波が沖へ沖へと動いて、 みるみる海岸には、広い砂原や黒い岩底が現れてきた。 「大変だ。津波がやってくるに違いない」と、五兵衛は思った。 このままにしておいたら、四百の命が、村もろとも一のみにやられてしまう。もう一刻も猶予はできない。 「よし」と叫んで、家に駆け込んだ五兵衛は、大きな松明を持って飛び出してきた。そこには取り入れるばかりに なっているたくさんの稲束が積んであった。 「もったいないが、これで村中の命が救えるのだ」と、五兵衛は、いきなりその稲むらのひとつに火を移した。 風にあおられて、火の手がぱっと上がった。一つ又一つ、五兵衛は夢中で走った。 こうして、自分の田のすべての稲むらに火をつけてしまうと、松明を捨てた。まるで失神したように、彼はそこに 突っ立ったまま、沖の方を眺めていた。日はすでに没して、あたりがだんだん薄暗くなってきた。 稲むらの火は天をこがした。
山寺では、この火を見て早鐘をつき出した。「火事だ。庄屋さんの家だ」と、村の若い者は、急いで山手へ駆け 出した。続いて、老人も、女も、子供も、若者の後を追うように駆け出した。 高台から見下ろしている五兵衛の目には、それが蟻の歩みのように、もどかしく思われた。やっと二十人程の 若者が、かけ上がってきた。彼等は、すぐ火を消しにかかろうとする。五兵衛は大声で言った。 「うっちゃっておけ。ーー大変だ。村中の人に来てもらうんだ」 村中の人は、おいおい集まってきた。五兵衛は、後から後から上がってくる老幼男女を一人一人数えた。 集まってきた人々は、もえている稲むらと五兵衛の顔とを、代わる代わる見比べた。 その時、五兵衛は力いっぱいの声で叫んだ。 「見ろ。やってきたぞ」 たそがれの薄明かりをすかして、五兵衛の指差す方向を一同は見た。遠く海の端に、細い、暗い、一筋の線が 見えた。その線は見る見る太くなった。広くなった。非常な速さで押し寄せてきた。 「津波だ」と、誰かが叫んだ。海水が、絶壁のように目の前に迫ったかと思うと、山がのしかかって来たような 重さと、百雷の一時に落ちたようなとどろきとをもって、陸にぶつかった。人々は、我を忘れて後ろへ飛びのいた。 雲のように山手へ突進してきた水煙の外は何物も見えなかった。 人々は、自分などの村の上を荒れ狂って通る白い恐ろしい海を見た。二度三度、村の上を海は進み又退いた。 高台では、しばらく何の話し声もなかった。一同は波にえぐりとられてあとかたもなくなった村を、ただあきれて 見下ろしていた。稲むらの火は、風にあおられて又もえ上がり、夕やみに包まれたあたりを明るくした。
はじめて我にかえった村人は、この火によって救われたのだと気がつくと、無言のまま五兵衛の前にひざまづいて しまった。 |
小学生の防災教育に生かしていただきたい物語です。 この地震のとき、五貫島邑人は邑の隣にあった宝木山に避難して助かっている。 注意:「稲むらの火」の物語のように一旦波が引いてから押し寄せる津波もあるが、いきなり押し寄せてくる津波もあるので、地震を感じたら津波警報と思って高台に避難すべきである。 |
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玄界島怪我人ゼロのコミュニティー 福岡県西方沖地震では、死者1人、638人の負傷者があったが福岡市街地に集中していた。 震源近くの玄界島では怪我人ゼロであった。 「怪我人が出なかったのではなく、住民の力で出さなかったのだ」、と島民は誇らしげに語る。 「緊密な島のコミュニティー」は連帯感を強くした。島民はお互いの無事を確認しあいながら全員が自主的に公民館に避難した、と新聞は報道している。 |
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「避難準備情報」導入へ 豪雨などで行動スムーズに 2005/3/27 集中豪雨が発生した際のスムーズな住民の避難や誘導について考える内閣府の検討会は27日、自治体に対し避難勧告の前に災害への注意を呼び掛ける「避難準備情報」の導入や、高齢者の避難支援計画づくりを求める中間報告をまとめた。 避難準備情報の発令については、これまで明確な定義のない避難勧告、指示と合わせ具体的で客観的な基準を検討し、本年度中に策定するマニュアルに盛り込む方針。 報告では、避難準備情報を「災害の発生する可能性が高まった状況」と位置付け、高齢者などは避難所への避難行動を始め、一般の住民も避難の準備をするとした。 高齢者などの避難支援については、普段から防災関係機関が災害時に援助が必要な人がどこに住んでいるかなどの情報を、社会福祉協議会など福祉関係機関と共有する必要があると指摘。 |