四大元素と箱の鍵 2 〈地のサイン〉
4大元素 … 鍵に想定される人物
・ ワンド(杖) …火 → 理想 ヴォルフ
・ ペンタクル(コイン) …地 → 物質 グウェン
・ ソード(剣) …風 → 思考 コンラッド
・ カップ(聖杯) …水 → 感情 ユーリ
四大元素語り第2夜(?)
本日は地象サイン・グウェンの存在をタロット的見地からのべていきたいと思います。
引用するカードはウェイト版。
地象サインの意味するところとは、物質的なもの。
火のサインとは正反対で、長時間をかけて成熟させていくもの。
財産や、身体、経歴など物質にまつわるものです。
説明しにくいのですが、物質とはまずビジョン(火)があり、手に入れたいという
思い…感情(水)が溢れ、外的要因とのコミュニケーション(風)により、
成熟していって初めて物質(地)となり、形を成します。
なので地のサインは、長い時間をかけて成長していくものということになります。
なんかもう、これだけで長男というイメージが湧いてきませんか?(笑)
ペンタクルス(←複数形の言い方)…地のサインのカードの物語は、
人が成功していく過程、ないし熟練された職人になっていく過程になぞらえて
物語が進んで行きます。
その成功と繁栄への過程の中には、人が社会に出て経験する出来事が多く含まれていて
中には失業や、仕事上でのトラブル、人間関係において懐疑的になったり…割と
身近なテーマだと思います。
眞魔国を支える、実務面での基盤を取り仕切るグウェンダルとは
切っても切り離せない内容ですね。
なぜなら彼の今の地位は、ユーリがこの世界に来る前からコツコツと積み上げて
きたもので、彼自身の成果です。
またそれは今現在も、目標に向かって地道に進んでいるものであり、最終地点まで
決してあきらめることは無いでしょう。
ユーリの望む眞魔国であるためには、地の属性である彼の力が絶対に必要不可欠。
決してきらびやかな役割ではありませんが、忍耐強くあきらめない地の資質を持っている
彼だからこそ、みんな安心して政治を任せられるのだと思います。
地の箱の持つ、属性と意味をタロットカード、ペンタクルの1…逆位置から紐解くと
過剰な物質主義、そしてその崩壊。浪費と退廃、享楽な生活。何を手にしても満足しない欲深さ。
物はあっても、心の充足がない。 本当に望むものは手に入らない …などなど。
(今のシマロンの市民階級はすでにこの状態に見えますがね…)
マの世界感の中で具体的に言うと、国家の崩壊がこれにあたるのかなあ…なんて思ってみたり。
地の宗主の一部は開放されてしまってるらしいので、影響下にある国々では今後内側からも
堕落と衰退傾向に進んでいくのかもしれませんね。(そして人々はそれに目を向けない)
なにより領土欲、支配欲に燃えるサラレギーが持っていたのがこの地の箱でした。
わあ、ハマり過ぎててこわ〜い。
次回は今回のシリーズのルツ的本命
風象サイン・コンラッドです。お楽しみに!
〈 参考文献 〉
タロット書は山のようにありますが、特にお勧めなのがこの本。
■ 国書刊行会発行『タロット大辞典』 東條真人氏の著作 ■ です。
普通の本としても楽しめますので4305円…専門書にしてはお安いと思います。
興味のある方は是非一度お手にとってみてください。お値段以上の内容がぎっしりです。
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