四大元素と箱の鍵 1 〈火のサイン〉
4大元素 … 鍵に想定される人物
・ ワンド(杖) …火 → 理想 ヴォルフ
・ ペンタクル(コイン) …地 → 物質 グウェン
・ ソード(剣) …風 → 思考 コンラッド
・ カップ(聖杯) …水 → 感情 ユーリ
まず、この仮想定義をもとにお話を進めます。
ルツは以前占い師をしてました。主にタロットです。
タロットとは皆さんもご存知のとうり、22枚の大アルカナと、
56枚の小アルカナに分かれていてそれぞれにストーリーと意味があります。
で、今回お話しするのは56枚の小アルカナカードのほう。
ワンド、ペンタクル、ソード、カップの意味とキャラクターへの影響面です。
一言にタロットとは言っても、様々な流派がありますので微妙に解釈が
違うと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしここはルツ流ということで、ご容赦くださいませ。
で、今回引用したのは、タロットでもっともポピュラーなウェイト版と呼ばれる図柄。
ちょっと興味のある方なら、一度は目にしたことがあると思います。
では…さっそく ワンドから!
ワンド(杖)はよく王様が持ってる杖です。火の属性で、理想を意味します。
そしてウェイト版では、若きアレクサンダー王の物語が描かれています。
若き皇帝は理想に燃え、その重圧に悩みますがやがて時が来て
大遠征の準備を始めます。
一歩進むと物事は目くるめく展開を向かえ、彼の大胆な行動はやがて
勝利となって実現されます。
しかし、その後部下同士での争いやいさかいが沸き起こり、王は疲れ
休息を求める…。
でもその間に彼は、人間の美しいところやみにくい所を知り、より崇高な
理想を掲げるようになるのです。
やがてその尊い理想は、平和や人々の幸せに繁栄されるようになるのです。
このときの彼の理想は、神の崇高な理想の象徴とされます。
火の持つ象徴は他に、神の意思、宇宙の原理などがあります。
モーセがシナイ山で十戒を授かったときに現れたのは、燃え盛る芝の火ですよね。
そして石版に文字を刻んだのも、燃える火です。
(他ゾロアスター教など、火そのものを崇拝してる宗教もありますし)
こうしたことから、象徴的サインでは神の意思を火で表すことがあるのです。
ヴォルフは火の属性ですが、この「若く理想に燃える皇帝」にとてもよく似た資質を
持っているように感じます。(眞王の若いころにも重ねて)
彼は傲慢な一面もありますが、その目は常に物事の真実を見据え、その言葉には
うそがありません。物事の捉え方は、おそらく直感でしょう。
そして、つねに自分の理想に忠実です。(魔族の繁栄とかね、ユーリと結婚とか・笑)
見事に火の影響にあると言っていいと思います。
なので、彼の行く末を想定してみると、今は難題山積みの中でいろいろがんばってますが
やがて大きな役目を果たして、くれるのだと思います。
それは世界の平和であり、人々の幸福につながることです。
何より忘れてはいけないと思うのは、ユーリ(上様)のスイッチを入れたのはヴォルフであるということ。
絶対に偶然ではありません。
これ多分他の人では、最初のスイッチ入んなかったんじゃないかと思ってます。
ヴォルフの「理想」という資質があってこそ、ユーリの「感情」の資質が正しく動くしくみ。
(この部分「水」で補完します)
だ・だ・し!
ここで重要なのは、ヴォルフのこの「理想」に基づき活動する能力は微妙にロックされてるということです。
この役割を果たすためには、ユーリの存在が必要不可欠。
やっぱりプーには、ユーリがなくてはならない存在なんですよう !!
…燃えますねー。くふふvv
最後に箱の意味する火のサインの象徴を推察。
タロットでいうと、カードがさかさまになってる逆位置の意味合いになるのかなあ…と思います。
破壊による壊滅、戦争(!)、物事の衰退、そして失望と絶望…などなど。
火の創主の属性は、こんな感じかと。…うーん、絶対に避けたいことですね。
それにしても、神の象徴でもある「火」の箱が、神族の墳墓に納められているとは、
なんとも因縁めいているではありませんか。
(領土欲に燃える小シマロンには、「地の果て」だったしね・あ、これ次のテーマだわ)
偶然の一致なのか、なるようにしてなったのか空想してみたりして。
蛇足ですがヴォルフは星ならぬ、火の王子様。
ワンドの王子…の意味することは、ルツが特にお勧めしているタロット書の解説を見ると
自分の理想に忠実で壁を恐れない誠実な人物。影の功労者。
そ・し・て!婚約者という読み方もあるようですから〜〜!!
三男そのものですね vv
てな訳で、本日はここまで。
次はグウェン。お楽しみに!
〈 参考文献 〉
タロット書は山のようにありますが、特にお勧めなのがこの本。
■ 国書刊行会発行『タロット大辞典』 東條真人氏の著作 ■ です。
普通の本としても楽しめますので4305円…専門書にしてはお安いと思います。
興味のある方は是非一度お手にとってみてください。お値段以上の内容がぎっしりです。
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