ロワール・ペリゴール・プロヴァンスその1
年末休暇でフランスに出掛ける。自宅を10時に出発。
一路パリを目指すがその朝はとても寒く高速でさえ凍っているようなところがあって
時速40qのノロノロ運転を強いられてしまう。おかげでパリの環状線を抜けたのは午後3時過ぎ。
ロワールの古城Chambordシャンボールに着いたのは夕暮れ時。かろうじて内部に入れる。
Chanbord
1519年フランソワT世によって着工され、
15年の歳月を経て完成を見た華やかな城。
部屋数は360を越えるが、居城としてではなく
もっぱら狩猟の拠点として使用されたらしい。
中央の二重螺旋階段も有名。二重構造なので上る人と下る人がお互い顔を合わせることなくすれ違える。
その晩はChenonceauシュノンソーに宿を取る。
途中通ったブロワ、アンボワーズの町のライトアップが美しかった。
この2つの町にも城がありブロワ城のフランソワ1世のルネサンス様式階段は有名で→
血なまぐさい歴史を持つこの城をかつて私の好きな漫画家の方もモデルに使っていた。
またアンボワーズにはやはりフランソワ1世に招かれたレオナルド・ダ・ヴィンチが
最後の4年間を過ごしたクロ・リュセという居城もあり数々の発明品の模型の展示がされている。
Hotel du Bon Laboureur et du Chateau. シュノンソー城の近くに位置するシャトーホテル。 古いけれど、そこに味があってまた良い。アンティークな内装である。 しかし、古さからか壁が薄いせいか外の物音が聞こえて少々騒々しい。 手紙で予約を入れておいたからか広々としたいい部屋を取って置いてくれたように感じる。ちょっとおめでたいかな? 実は、私、手紙で予約など未だかつてしたことがなかったのだけれど、電話をかけてもフランス語しか通じないので念のため手紙で確認したという次第。ちょうど時期的にも開いているか不安だったというのもある。 もちろん文面は隣のオランダ人にお願いしたことは言うまでもない。 |
着いた時は、もうすでに暗くてあたりもひっそりとしているうえ田舎の小さな町なのでレストランがよくわからない。
そんなわけでホテルで夕食を取る。ちょっと高くついたけど大変美味しくいただく。
後から、知ったことなのだが実はこのレストランミシュランの1つ星なのでした。
現在では若き日本人シェフの杉本敬三さんと仰る方がシェフを務めていらっしゃるとこのこと。(2004年)
Chenonceau この城はシェール川にかかったアーチの上の回廊とその美しいシルエットが素晴らしい。 15世紀に最初に城塞が築かれその後、城主が変わるにつれて徐々に増改築されていったらしい。 ここは「6人の女主人の館」と呼ばれていて中でも16世紀のアンリ2世の后カトリーヌ・ド・メディチと彼の寵姫ディアンヌ・ド・ポアチエが有名。 ディアンヌが城主だった頃川の上の回廊が完成し、カトリーヌがそれを三重に増設した。 寵姫ディアンヌは、たいそうな美人だったらしくアンリ2世が3日にあけず通ったと言われている。 王の死後、彼女は城を追われ后だったカトリーヌに城主の座を明け渡し、代わりに后がそれまで住んでいたショーモン城を与えられる。なかなか壮絶な愛憎劇の舞台である。上左はポストカード。 |
冬の城は花がないせいか、なんとなく暗くひっそりとして淋しいけれどゆっくり落ち着いて見られるのが有り難い。
シュノンソーの観光後、リモージュに立ち寄りながらペリゴール地方を目指す。
Limogesの街並み(postcard)
磁器や七宝工芸で有名なリモージュで、ぜひ白磁に花模様のカップが欲しいと町の陶磁器やさんを巡る。
素敵なカップやお皿がたくさん並んでいて本当に目移りしてしまう。
ようやく好みのものを見つけて店員さんにお願いすると、なんとセット売りしかしないとのこと。
どうして?一応、一個の値段も書いてあるではないの〜。
セットにするとものすご〜く高くなって我が家ごときじゃもったいなくて使えないよ。お宝になってしまう。
おまけに注文受けてから焼いて送ってくれるらしい。
へぇ〜、もうダメ。あきらめましたよ。貧乏くさい考えはリモージュのカップに合わないってことかしら。
たった1客、土産物やさんで、とりあえず気に入ったデミカップを買ってあとは目の保養をするにとどまる。
さすがにここでしか作られてないような見たこともないようなきれいな作品がたくさんあって
それがまた本当に高いんだけど楽しませてくれましたよ。でもその場だけの楽しみで、ククク悔しい・・・。
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