おはなしの交流会 IN 浜松
先月、一通のメールが私のもとに届いた。
浜松の「おはなしをたのしむ会」というグループのミアッカどんさんからである。
今度「おはなしの交流会」を計画しているが、それを私の『けいじばん』に書き込んでもよいか、という内容だった。
もちろん! すぐに返事を送ると、またすぐにけいじばんにそのお知らせを書き込んでくださった。
浜松…ちょっと遠いけど、これは行くべきだ――とすぐに思った。
夜は中学の広報部会があるので、午前中だけでも行って早めに帰ってこようと思ったのだ。
しかし、午前中のお話を聴いて、午後も聴きたくなった。実はお昼もサンドイッチを用意していったので、私はずうずうしくもお茶や差し入れのお菓子などをいただきながら、結局最後のおはなしまで聴いてきたのであった。
さて、この日のプログラムは次のとおり。
[第1部]
1. なまえ (魔法のオレンジの木/岩波書店)
2. 小石投げの名人タオカム (子どもに語るアジアの昔話2/こぐま社)
3. 妖精の乳母 (アイルランドの昔話/こぐま社)
4. 地べたにくっつけられた女 (炎の馬―アイヌ民話集/すずさわ書店)
5. 青いあかり (子どもに語るグリムの昔話/こぐま社)
[第2部]
6. えんどう豆の上に寝たお姫さま (アンデルセン童話集T/岩波文庫)
7. はらぺこおおかみ (創作/作者不詳)
8. たいようの木のえだ (同名絵本/福音館書店)
9. かしこいモリー (おはなしのろうそく1/東京子ども図書館)
10. おんちょろちょろ (こどものとも167号)
11. ジャッカルとワニ (子どもに語るアジアの昔話2/こぐま社)
[第3部]
おたのしみ パネルシアター「まるさんかくしかく」
「りんごがたべたいねずみくん」
手作り紙芝居「はんぶんちょうだい」(山下明生の創作童話)
[第4部]
12. うまかたやまんば (同名絵本/福音館書店)
13. アナンシのぼうしふりおどり (おはなしのろうそく16/東京子ども図書館)
14. みょうが宿 (子どもに語る日本の昔話2/こぐま社)
15. ひとりおいでかあさんのところに (魔法のオレンジの木/岩波書店)
16. 地蔵浄土 (日本の昔話2/福音館書店)
17. 灰かぶり (浜松ストーリーテリング研究会による再話)
18. ひねくれもののエイトジョン (アメリカの昔話/偕成社)
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ろうそくに火をともして、おはなし会のはじまり、はじまり。
椅子が用意されていたのだが、ストーリーテリングをする人は立ったまま話しはじめる。
あら、立ったままでたいへんじゃないのかなぁとそればかり気になったが、あとで聞いたら、目線を大事にするのだそうだ。
小学校のように床にすわって聴いてくれる場合は、椅子にすわっても子どもたちを見渡せるのでよいのだそうだが、この日のように聞き手が椅子にすわっていると、自分も座ってしまうと相手の表情や目が見えないので、立ってやるのだそうだ。…なるほど。
それにしても、お話の力はすごい。
自分で読むのよりずっと頭にはいりやすく、心の中にも残る。
このプログラム、18もあったのかーとあらためて驚いたのだけど、どのお話をどの人が語ったのか、すべて思い出すことができる。
何かの集まりがあった場合、自己紹介をしても、なかなか顔と名前が一致しない。
ところがお話を聴いたあと、昼食を一緒にいただいたのだが、どの人がどのお話をどんなふうにしたかということを、記憶力の衰えている私でもちゃんと思い出すことができたのである。驚きだった。
声と表情。そしてお話の内容。それらがひとつになって記憶に残るのである。
すごい。
一人一人の個性も豊かに感じられた。同じ話でも、語る人によってまた印象が違ってくるのかもしれない。十人十色なわけで、ひとつのお話もいろいろに色づいていくのだろう。ということは、ストーリーテリングはその人の個性によるもので、こうでなくてはいけないということもないのだろう。
大人でもお話を聴くとひきこまれてしまい、頭に残るのだから、感性のみずみずしい子どもたちがこのお話を聞いたら、どんなに心が豊かになるだろうか?ということを思わずにはいられなかった。
あらためてストーリーテリングのすばらしさを認識した一日だった。
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