2002フジロック日記

07.28(日) -第3日目-




今年は1日だけの参加。
深夜バスで日帰り車中2泊、しかもそのまま会社へという荒行を成し遂げる(笑)。 もちろんお風呂に入れないので、“水のいらないシャンプー”なるもの使用、体もタオルでふきふき…女の風上にもおけない。

レッチリを見たい!というのもあったんだけれど、もう一つの理由は、去年のフジロック(ミラクルヤング)で惚れてしまった町田康さんの出版記念サイン会が土曜日にあったのだ(笑)。 そんな事が背中を押して、3日目初参加! 全日参加の友達と現地で合流することに。

前日、新宿。深夜バス23:00発予定。
早めに乗り込んだので、若干早めに出発となる。独り者同士席に座らせるのかと思いきや、そうでもなく、窓際の席に座る。 大宮でも人が乗ってきて、隣も着席。二人組の一人だったので、若干心苦しい。

どこでも眠れるはずの私が、この日はとにかく眠れなかった。町田さんサイン会の余韻と苗場行きの興奮が寝かせてくれなかったみたい。
苗場手前のドライブインで2時間程留まり、仮眠タイム。暇・暇・暇。やっと4:45になり出発。
「寝るぜ〜ッ!」と気合い入れすぎたがいけなかったのか、諦めたこの頃に、やっと睡魔が訪れ、プチ睡眠。

6:00着。トイレ行ったり、朝食取ったりしてるうちに8:00になったので、並びに行く。
9:00開場予定が8:30に早まり9:00には入れ、友達ともすぐに合流。安心して仮眠を取る。
そして11:00、GREEN STAGEトップバッターゆらゆら帝国、景気づけに前のブロックへ行って見る。最初3曲位はノリノリ系の曲で楽しく見ていたのだけれど、段々とディープな演奏になっていき、睡眠不足&猛暑のせいでクラクラしてきた…最後にまたどっかーんと演ってくれるかなぁと思ったけど、結局その路線で終了。朝からこれは、ちょっと辛かったかな(笑)。
苗場食堂へ行き、アイスが乗っているマンダリンオレンジ(だったけな?)シロップのかき氷を食べる。氷のボリュームがあるのに対してシロップが少なかったわ。

と、ここまでは友達と一緒の行動を取っていたのだけれど、この後はずっと単独行動となる。フジはいっつもそうなんだけどね。
デイヴ・グロール(フー・ファターズ)がサポート・ドラマーとして参加しているという QUEENS OF THE STONE AGE(12:30〜)を横目にGREEN STAGEを立ち去り、FIELD OF HEAVENへ。
THE SONIC YOUTH EXPERIMENTAL NOISE IMPROVISATIOAL(12:50〜)が終わるといったところで到着。SONIC YOUTH自体は結構好きなので、ちょっとだけ見たかったので満足。多分マニアック&ディープな世界に全般は付いていけなかったと思うから。

そしてビールを一杯ひっかけつつ元ちとせ(14:10〜)待ち。
特に好きなわけではなかったけど、やっぱり旬の人は見ておくべきでしょー。歌うまい人は生で聴いておかないとね。 ってな感じで1、2曲聴いたらまたGREEN STAGEに戻ろうかと思ってたけど、ライヴがとっても良かったのと、寝不足にビールが効いてふらふら…立って聴いてることもできず、座って心地良く聴いてました。ヒット曲よりも他の曲の方が素敵だったな…。女性ヴォーカルの事を良く“歌姫”とか言うの、今まではピンと来なかったけど、元ちとせにはピッタリな言葉でした。ピンクっぽい服をヒラヒラさせながら歌う姿はまさに“姫”! かわいかった。
で、結局THE HIGH-LOWS(14:00〜)は見逃す事になりました。お約束通り、ヒロトは脱いだみたいですよ(笑)。

そして再びGREENへ戻ってきて、ここからラストまで居残り。
CHAR(15:30〜)大先生は、この日で一番「カッコ良いぜ!」と感心させられました!! ギター上手いのはあまりに有名だとしても、歌上手すぎっ! あんまり曲知らないけど、聴き応え充分。しかも体型もたいへんスマートでいらっしゃる…素敵すぎたわー。

そして次は BRAHMAN(17:10〜)。凄く久々に見る、多分2年ぶりぐらい。当時の彼ら、特にVoのトシロウはエネルギーに満ちていて、そんなライヴを再び体感したくて前ブロックへ行ってみたものの、感じない…。なんでだろう?
気合いの入った歌いっぷりは変わらず、でも予定調和にさえ感じてしまう…偽りの姿ではないのはわかるんだけれど、当時のほとばしるパワーを感じないのだ。せつない。そんな気持になって途中でブロックから抜けてしまった。歩いているうちにライヴも終わる。
ちょっと早めに夕食を取ることに。苗場食堂で牛タン弁当を買うため並ぶ。牛タン&ソーセージ&麦ごはん。おいしいよ。話によると早々に売り切れたらしい、ラッキー。フジロック初お目見えなのでは? 来年もヨロシク。

次はトリ前の JANE'S ADDICTION(19:10〜)。気づくと、朝から睡眠も取らず頑張ってるので、ライヴ前半は寝る計画を寸前にたててみたけど、もろく崩れる。寝ころがってみたものの、1曲目が始まった途端、素敵な感じがして、結局前ブロックへ走り出していた(笑)。
とーっても楽しかった。意外だった。
意外とゆ〜のは昔、中古CDで買って聴いたことがあったんだけど、その時は今いちときめかず、転売してしまったので…でも今回一応、伝説のバンドだし観ておこうかな?位の気持はあったのだけど、曲も全然覚えてない。でも知らないにも関わらず、全編楽しく観れちゃいました。Voのペリー・ファレルは、かなりのエンターティナーでしたよ。

そして、みんなお待ちかねのRED HOT CHILI PEPPERS(21:30〜)!!!
せっかくだからと、JANE'Sからずっと同じところにいたので、端ではあるもののスタンディング・フロアでレッチリを見られた幸せ。何とか揉みくちゃにされない位置をキープして、でもさすがにギュウギュウ。ずっと背伸して見てたので首が痛かった。でも肉眼でハッキリと見える貴重な生レッチリ。

アルバム「BY THE WAY」の曲を中心に、そして見るからに「ただ者じゃない」人物が登場し、会場が湧く。なんと「MOTHER'S MILK」の曲を! その人物が歌い出すとさらに「ただ者じゃない」ぶりを感じさせられる。もう歌声とかそういうの通り越してる!!!
すみません、後で教えてもらいました…その人物の名はGEORGE CLINTON、ファンクの神様的存在。1日目のWHITE STAGEに出演、そして何よりも「MOTHER'S MILK」のプロデューサーだったのです。パンフレットによると、レッチリは平身低頭でプロデュースをお願いしたという話。
とにかくあの存在感は凄いです、26日のステージ見てみたかった…。

一人でも無茶して来た甲斐がありました、今年も楽しかったフジロック。
でも1日だとちょっと物足りないね。あの体力の限界との戦いや、開放感や達成感…1日だとあまりにも目まぐるしく、味わいきれなかったな。終わって再び友達と合流したものの、バスは0:00発。30分位しかなかったので、すぐお別れをし、人混みの中また一人、ちょっと淋しい。
急いでみたものの、案の定新宿行きは長蛇の列。やっぱり千葉駅発往復にすべきだったか。でも出発日は町田さんのサイン会があったから、今年は仕方なかったのだ。次回深夜バスに乗ることがあればそうしよう。帰りはさすがに爆睡。
私のフジロックの歴史に新たな1ページとして残り、これはこれで楽しい想い出となった。

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