4年前、25歳だった私は海外に全く興味がありませんでした。
飛行機も一生乗らないだろうと思っていました。
それがふとしたきっかけから急に日本から出てみたくなりました。
初めての海外にもかかわらず人と違う経験をしてみたく、
その頃よくテレビで『タイは若いうちに行け!』というタイ航空のCM
が流れていて、とても刺激的に思えたのでタイに決めました。
早速旅行雑誌を買ってきて参加するツアーを探したのですが
どれも観光名所巡りばかりで私のツボにはまるものが見つかりませんでした。
そしてもう一度一つ一つ見直したとき見つけました。
『霧と神秘に包まれたタイ北部で首長族との遭遇』ツアー日程には象に乗ってのハイキングもある。
決めました。
早速電話で問い合わせたところ今は参加者は私だけだが小人数でも決行するとのこと。
小規模なツアーが良かったので申し込みました。そして出発1週間前にツアー会社から最後の確認の電話が入った時、参加人数を聞きました。『何人ですか?』
『今回は澤野さん御一人です。』
・・・・・・・・・・・・。
『現地のガイドが居るので安心して下さい、メーホンソンのガイドは日本語話せませんが。』
!!!!!
究極の方向音痴で英語もまともに話せない私にとってとても刺激的な旅行になることは間違い無さそうでした。
このツアーのメインはタイ最北部に位置するメーホンソンと言う村でミャンマー国境近くの川を上り
首長族の村に行くことと、その川を象に乗って渡り、山をハイキングする事で、あとはチェンマイで寺院巡りバンコクで買い物をするといった内容でした。
初めてに飛行機もまあこんなもんかという感じで着陸し、首都バンコクに降りて第一声が
『あーちー』 12月なのにホントに暑いのであった。
タイには四季は無く有るのは HOT,HOTTER,HOTTEST (暑い、かなり暑い、死ぬほど暑い)
と言うのは本当だった。着いたのは夜なのに30度近く有った。しかも日本の梅雨時以上の
湿気である。
そして何処からともなく、香草の匂いがしている。これだけで私はタイに来んだと実感した。
この日はホテルに直行して明日から始まる旅に期待しつつ眠りに就きました。