☆トップページに戻る   ☆過去の毒舌日記を読む
 毒舌日記 9月号 「裡にある目はやがて、世界を見る」 
 
夏休みの傑作コラム 
「日米技術覇権戦争を読む」(必読)はこちら

9/30(火) 少し私的に使わせて頂きます 

 ということで、今日はMYHPを私的に使います。学校で本を注文する時のメモとしてです。私は本を本屋で買いません。いつも持ち合わせの現金が少ないことと、重たいことと、時間がもったいない事が理由です。しかし、学校という職場上、出入りの本屋とは持ちつ持たれつ(癒着)の関係にありますので、その本屋さんを儲けさせてあげようという気持ちも少なからずあります。
 昨日は、我がクラス(高3)のある生徒と放課後面談となり、出た結論が、「読書をしよう」でした。まっ、もうこのこの時期になると、「この科目が弱いから今のうちに克服しよう」などという面談になるのですが、我が某F高の3年生ならば、そんなくだらないことは言われなくてもわかっています。
この時期になってもゆっくり読書を楽しむ奴が人生で成功するのです。もちろん、効率的な読書の仕方は伝授しました。教えて欲しい人はここ

ということで、今日、学校に出入りする本屋のおばさん(梶原さんという)に注文する本を、ガッキーファイター有料サイト(年間購読費1万円)のお勧め本紹介コーナーから、コピー&ペーストします。

★江畑謙介『兵器と戦略』(朝日新聞社、1,300円)★

 戦争について、旧来のイデオロギーに依拠して考えた気分になる、という悪い習慣に嫌気がさしている方も多いでしょう。本書は新刊ではありませんが、対イラク戦争を前に、また朝鮮半島や「有事」について、まともに考えてみたいと思っておられる方々に、ぜひ「この1冊」をお薦めしたいと思います。

★野口旭『経済学を知らないエコノミストたち』(日本評論社、1,800円)★

 専門知をしっかり踏まえつつ、世間知に翻訳して論じることを啓蒙といいます。しかし、マスコミに登場するエコノミストは、世論に迎合してしまうため、たいてい世間知だけで饒舌にものをいい、専門知での整合性を捨て去っています。
 そのあたりを、ずばりと突いた本です。

 小林信也『大リーグは本当にすごいのか?』(草思社、2002年4月30日刊、1,500円)は、日本野球の底力を見直そうと提起しています。

★佐藤直樹『<責任>のゆくえ』(青弓社、2,400円)★ 著者は、異端の刑法学者です。

 森永さんの本としては『<非婚>のすすめ』(講談社現代新書、640円)

皆様にもご紹介。
9/28(日)文系と理系(この隠された真実)

 文理選択という儀式がある。多くの普通科高校では、1年生のうちに「自分は文系にするのか理系にするのか」を強制的に選択させられる。この選択によってその後の人生が多きく左右されるのは間違いない。しかし、たかだか、16年くらいしか生きていない若者に対して「文理」の選択を迫る大人達(教師)の中で本当に「文」と「理」の違いを理解している人間はどれくらいいるのだろうか? 今日はこの文理選択に関する隠された真実を明らかにしよう。

 昔は、高校卒業時点で選択していたはずだ。大学の「文科」に入るか「理科」に入るかだけであった。しかし、現在は「文科」の大学に入るためには1年のうちから「文系」を選ばなければならず、「理科」の方に入るには「理系」を選ばなければならない。もし、実際に勉強していて途中で自分の興味関心が変わり、自分がもっともすすみたい分野が全く逆の方面だったら、これは大変なことだ。高校1年で文科を選び、高校2年で医学に目覚めても日本ではストレートに医者になる道はない。もう一年留年して「理系」を選択しなおすか、アメリカ等の大学に行くしかない。アメリカの大学(外国の大学ならばどこでも同じだと思うが)では、大学院の進学先として「医学」を選ぶことができる。
 では、こんな大変な文理選択だのに、中身はどうなのか。
某F高の場合(どこの学校でもだいたい同じ)、文系を選ぶと2年から、英語・現代文・古典・数学・生物・日本史・世界史・体育を学ぶ、理系を選ぶと、英語・現代文・古典・数学・化学・物理・日本史(もしくは世界史もしくは地理)体育を学ぶ。また、理系に進まなければ高度な数学分野である、数学Vと数学Cを学ぶことは出来ない。大きな違いは、文系に進んでしまうと化学も物理も数学VCも学ぶことが出来ないことなのだ。

 ノーベル賞に化学賞も物理学賞もあることから分かるように化学も物理もきわめて高尚な学問(サイエンス)である。だのに、日本人はもはや高校2年生の段階で、物理的に物理も化学の勉強ができないのだ。その代わりに「文系」を選ぶと日本史と世界史が両方選択できる。だが、3年になっても日本史と世界史を両方勉強しているわけではない。ほんの一部の生徒を除いて(東大と京大の受験者)はそのどちらか一部しか選択しない。もちろんノーベル賞には「日本史学賞」も世界史学賞」も無いわけだから、これらは学問(サイエンス)として認定をうけていない。

 だれがどうみても、理系の方が高尚・高貴・でハイレベルである。文系の人間が理系の人間に対して劣等感を抱くのも当然だ。
そして、この文理選択の基準は、多くの場合数学ができるかどうかで決まる。数学ができる人間が理系に進み、数学ができない人間が文系に進む。英語や国語ができる生徒は文系にも大勢いるが理系にも大勢いるのである。しかし、数学が出来る生徒は理系に大勢いるのに対し、文系ではきわめて少ない。
 ただし、この数学が出来る出来ないの基準は限られた高校内での話であって、一流進学高に進んでしまって数学の成績が悪くて困っている生徒でも、少し高校のランクをさげれば、そこでは数学優等生かもしれない。ならば嬉々として理系にいくだろう。

非常に単純化すると、人間の出来は、数学の出来によるのである。
「この国際化した社会では英語ができるかどうかで決まる」「国際化社会で生き残るためには語学力をつけなければいけない」などと言うのは嘘だ。どうせ数学ができなくて文系に進学した連中が、ほざいている戯言にすぎない。

 こんな割と単純なことなのに、日本人の多くが数学の重要さに無関心なのも変だ。小学校のゆとり教育というとすぐに算数の分野で削減が始まる。やれ、円周率が3になったとか、集合がなくなっただとか、・・・・・・・・ 

 たぶん、多くの大人達が「日本人は世界一優秀で、勤勉で、努力家である」と信じているのだろう。でも、もはやそんな幻想はとっくに消えている。日本には、かけ算の暗算は九九までしか存在しないか、99×99までの暗算を暗記させている国もあるのだ。

 文理選択の話に戻ると、「理系」の生徒は「文系」の大学を受験することは出来る。これを文転という。しかし「文系」の生徒が「理系」の大学を受験することはまったく出来ない。(正確に言うと受験することはできるが、合格することはありえない)、しかもこの文転者は有利なのだ。

 国公立大学の受験はセンター試験の成績と個別試験(昔の名前が残っていて二次試験という方が話が通じる)の合算で決まるが、文系の国立大学の中でも、一流と言われる大学(旧帝国大学クラス)はこの個別試験に必ず数学がある。しかも、数学の試験問題は1問ごとの配点が大きく、だいたい100点満点で、大問4つ、一問25点の換算である。英語や社会で50点アップするのは至難の業であるが、数学が2問できれば、あっというまに50点アップだ。
また、センター試験がマークシート方式で行われるのはご存じだと思うが、数学だけ方式が違う。数学以外のすべての教科は、正解の番号にマークをする方式である。簡単に4択問題とか、5択問題が多い、つまり正答が@からCのどこかに隠れているわけで、何もわからなくとも4択問題ならば25%の確率で正答することができる。物理も化学もそうだ。しかし、数学だけは、数字を回答するのである。答えが、8分の5という分数であった場合、実際には凄い量の式を展開して、代入して、最後だけの空欄が( @ )分の( A )なっているので、@の所に1〜9の数字の中から8をマークし、Aの所に1から9の数字の中から5を入れて回答しなければならない。単純にマークシート方式といっても、中身はこれだけ違うのである。しかも数学だけ。他の科目にまぐれは存在するが、数学にまぐれは存在しないのである。

実際の大学受験に関しても数学ができる奴は有利だ。しかし、数学ができる奴が有利であるのは当然であるが、数学を選択しただけで有利不利がでてくる例もある。某Uの宮大学だったと思うが、教育学部の理科教員課程で今年、再募集が行われた。人気の一流国公立大学で定員に満たない現象が起きたのである。その理由は、この大学の個別試験に数学VCの分野が出題されていたからだった。数学の中でもVCの所はとても難しいので、ここを出題するだけで、どんどん受験生が逃げたことになった。この学部で再募集が行われたということは、VCの分野が全く出来なくても受験だけしてみた奴が合格した思われる。

もう一度言おう。「学力は数学」なのである。俺は文系とか、俺は理系などと言っている場合ではない。文系であろうと数学が出来る奴が有利なのは当然で、理系にいってもその通り。
日本人は、3つの言葉を並べるのが好きなので、「読み、書き、そろばん」と昔は言っていた。これにちなんで、今は「英国数」とか「国数英」とかで主要教科をあらわしている。しかし、この3つは絶対に並列ではない。「数学」と「一般教養学」でしかないではないか。

国語算数理科社会などを5教科というのも突き詰めて考えれば可笑しい。これは絶対に並列では表せない。
正確に学力を測るならば、どの教科も100満点で考えるも変である。世の中、算数が出来る奴が露骨に有利なのだ。

わが輩なりに、教科を分類すると、「基礎科学(数学)」「自然科学(物理&化学)」「コミュニケーション(英語・国語)」「博物学(生物・地理・歴史・古典)」となる。いかに文系人間が偏った存在であるかわかるだろう。(今、カタワという放送禁止用語をワープロでうって変換しようと思ったが、見事に変換できなかった。)

さて、ここまで読んだ高校生諸君、ならば文系より理系の方がいいと単純に結論するわけではない。逆に誇りを持って文系に進学するとよい。なぜなら、理系の方が学問的に高尚であることは真実なのだが、いざ、世の中にでるとそうでもないのだ。

日本は、資源といっても水と空気しかないちっぽけな国である。しかも、米を主食にするせいで人口密度も多い、そんな日本がかくも大きな経済大国になったのは、ほぼ100%、優秀な企業のおかげである。それも製造業だ、トヨタ、ホンダ、ソニー、ミツビシ、シャープ、ヤマハ、コマツ、NTT、新日鉄、マツシタ、セガ、任天堂、日本の繁栄はすべてこれら企業の功績である。もちろん、これら企業の製品は日本の優秀な理系技術者の頭脳から生まれたものである。日本の繁栄のほぼ全てはきわめて優秀な理系の方々のおかげだ。しかし、彼らの数は少ない。
 今、全国の高校生の文理比率は2:8くらいだろう、もちろん理系が2で文系が8、(この数字は実業高校も入れている)、ということは、
日本という国の実態は、理系の方の頭脳で富の全てを稼ぎ、文系がそれを山分けしているということになる。すでに、文系の人間は、寄生虫であり、ペテン師なのだ。
 生徒諸君、誇りをもって文系に進学し、誇り高きペテン師になろう。

9/26(金)お勧めお勉強情報(信じなさい)

 副島隆彦先生の最新刊「預金封鎖」を読了。やはり、2005年アメリカ発の大恐慌は本当だ。日本政府が「預金封鎖令」を発動し、その際に15%ほどの財産税を課すこともシナリオ化されているらしい。全国の老人の皆様、皆様が郵便局にため込んでいる虎の子の一万円札やタンスの中の一万円札が紙切れ同然になってしまいます。  あと、2、3年で何とか使い切って下さい。
 さて、その使い道ですが、一番価値のある投資先は若者です。副島先生も言っています。どんどんお金を若者に投資して下さい。その際は、必ず「投資価値のある子」と「投資価値のない子」を判断してください。

 甲野善紀先生の「古武術に学ぶ身体操法」も読了、この甲野先生とは、ジャイアンツ桑田選手の復活劇の時に一躍有名になった方です。桐朋高校バスケット部がこの先生の古武術の動きを取り入れて、全国的な強豪チーム変身したことでも有名です。ただし、この本は「身体操法」に関する具体的な古武術の本ではありません。甲野先生の生き方だとか、発想の転換だとか、「学び方」だとか、が中心となっている本です。

 実は、今月の本屋への支払いが2万円を超えてしまいました。わが輩のお小遣い会計を相当圧迫しそうです。この主な原因が、高島俊男先生の「お言葉ですが・・・・・・」のシリーズをまとめて5冊くらい購入したからなのです。この本は週間文春の人気コラムのシリーズものでするが、もの凄くためになります。高島先生は中国語の大家ですし、日本人の「漢字使い」に関しても日本一です。コラム後の読者とのやりとりも詳しく記されていてそれも楽しく読めます。この楽しさについついつられてしまいそうになるのですが、この本は、一流の人文系の学者が人文科学系の研究技法を披露しながら書いたものですから、学問研究の方法論を知らず知らずに身につけることができます。このシリーズを読むことを楽しみにしている人に某F高のS先生がいるのですが、彼は化学の先生です。学究てきな文章構成がハマるのでしょう。

 何を言いたいかでですけれども、 世の中には「金で解決できること」と「金で解決できないこと」があるのです。
金で解決できないことを金で解決しようとなると人生が狂う。これは分かりますね、ならば、「金で解決できること」を金で解決しないときも人生は狂うのです。たった2.3冊の本で人生は変えることが出来るのです。

 日本人は戦後50年間、こども達には「お勉強して、いい学校に入って、いい会社に就職して、安定した生活を送って」というキャンペーンをはってきました。日本人の親たちは見事に踊らされてきました。しかし、ここで生み出されたのは依存心の塊で、公共心の欠片もなく、まともに国のことや家族のことを考えることのできない、単なる「井の中の蛙」を大量生産しただけだったのです。
 そうして出来上がった日本人は、黙って莫大な税金をむしり取られ、なけなしの貯金は、アメリカのどう猛な金融業者にかすめ取られても、何も言ないで
あほなテレビ番組をみているだけの存在に成り下がっています。
 「人生が狂った」「おかしな道を歩んだ」というのは、今までは失敗した個々の人間に対して発せられた言葉でした。しかし、もしかしたら日本人1億2千万人の人生の方が狂っていたのかもしれません。いまや、発想の転換をしなければいけない時代であって、発想の大転換が完了したした人だけが楽しい人生を送ることができる時代なのです。
 
 今日紹介した本はすべてもう一度「人生のあり方」を考えるために、若者にとっても、大人にとっても有用な本です。是非、買って読みなさい。

9/25(木)今日は新しいリンクを紹介

 まあ、何もおしゃらずに、ここをクリック。 古武術の甲野先生のホームページじゃ。

9/24(水)小泉内閣を一言で言うと

 ということで、昨日は休業日でもあり、小泉再改造内閣発足初日でもあったので、テレビのニュースや新聞、ネットなどで、「この内閣に名前を付けると」系のメディアを色々調べておりました。その中で私なりに判断すると、「歓迎ブッシュ大統領10/17来日内閣」というのが一番正しいと思います。小泉再選のために日米が強調して株価をつり上げました。ブッシュはイラク戦争に協力してくれた属国の酋長を手厚くもてなしたのです。
 構造改革とは、外資の参入をより簡単にすることであり、抵抗勢力とは、それに対抗する勢力のことです。本当なら「りそな銀行」はすでにどこかのカタカナ銀行になりはてたはずです。しかし、小泉再選のために「りそな」のまま残しました。日本は銀行を外資(ハゲタカファンド)に差し出す代わりに、ダイエーホークスで我慢してもらうようです。
 10/17日に来日するブッシュに小泉首相はどんなおみやげを差し出すのでしょうか?

また、現在円相場が円高に振れています。これは、アメリカにおける反ブッシュ勢力の抵抗です。反ブッシュ勢力とは「民主党・ニューヨーク金融業界連合」のことです。

さて、11月9日、衆議院選挙 国民はどんな判断を自民党に下すのでしょうか?しかし、現在の政局は、永田町(国会)で動いているわけでもなく、霞ヶ関(官僚)で動いているわけでもありません。
明らかに六本木(アメリカ大使館)発のパワーによって動かされているのです。 政局の重要な局面では必ず、自民党の首領(ドン)達は、六本木に召還され、裁きを受けていたのです。この呼びつけられ組に野中氏の名前がなくなった時点で、彼の権力は消滅しました。

政治ってこんなものです。
9/22(月)ほれ見たことか、わが輩は正しい、この地震の記事の後には、国際経済に関する非常に重要な文章を載せてあります。

関東で震度4の地震、東京では寺の内壁崩れ7人けが

 20日午後零時55分ごろ、関東地方を中心にやや強い地震があり、東京都千代田区、横浜市、千葉県浦安市などで震度4を記録した。 気象庁によると、震源は千葉県東方沖で、深さは約80キロ。マグニチュードは5・5と推定される。各地の主な震度は以下の通り。

 ▽震度4 茨城県岩井市、千葉県印西市、埼玉県幸手市▽震度3 東京都三鷹市、立川市、水戸市、茨城県つくば市、宇都宮市、栃木県日光市、足利市、群馬県館林市、さいたま市、埼玉県狭山市
 この地震で、東京都大田区北馬込の宗福寺では、本堂の内壁のしっくいが縦約1・3メートル、横約2メートルにわたってはがれ落ち、そばにいた61―88歳の女性7人が頭や背中に軽いけがをした。当時、本堂内には、彼岸の法要で檀家ら約170人が集まっていた。(読売新聞)
[9月20日21時59分更新]
 という結果になった。わが輩がこのHPで公表したのは9/16日、どうだこの眼力は!!!!!!!!!!!

実は様々な事情で、地震が来るとは言っていたものの、どうしても9/19日には起きて欲しくなかった。できれは9/20に来て欲しかったのだが、これもわが輩の願望通りになった。もちろん、この情報ソースは私ではない。この人だ。しかし、世界に数あまたあふれる情報の中で、どれが正しくてどれが間違っているのかを見抜く眼力に関しては、私を信じろ 

  9.11テロは、事前にアメリカCIAにキャッチされていたことも真実であるし、
 ウサマビンラディンが生きていることも真実であり、
 サダムフセイン大統領がウズベキスタンかカザフスタンで平和に暮らしていることも真実だ。
 小泉首相の再選は、ブッシュ大統領のクロフォード会談で決まっていて、その直後に株価が上昇したしたことも真実である。

したがって、この頃、わが輩が言い続けている
「日本は1945年に第一の敗戦をし、1985年のプラザ合意以後、1991年にかけての経済戦争で第二の敗戦を喫し、2005年にはもう一度、敗戦をする。これが第三の敗戦であり、その名を【新円切り替え・ドル交換停止】ということ」も真実なのだ。

私は、3年間、某F高の担任をしている。毎年1.2回、HR懇談会がある。その時には必ずこのように行ってきた。「みなさんのお子さんの大学受験も心配ですが、彼らが大学生になる2005年くらいに日本に大不況がやってきます。僕はその方が心配です。その時に生き残っている大学に進学して下さい」
と、この恐怖の予言もこの調子で行くと良くない方向に当たってしまうかもしれない。

もちろん、ただ単に、センセーショナルな記事をネット上から拾い出し、生徒や教員に知ったり顔でペラペラと話をしているわけではない。自分が納得した上での発信である。もちろんそのために勉強してきた。そして、覚醒するに至ったのだ。

今年は、政治経済を教えていく上で大きなターニングポイントとなる年であった。世界を見抜き、(一部を除く)日本人を覚醒させる単純な理論を作り出した。今、私から政治経済(教科名は現代社会)を教わっている某F高の1年生にはもう披露しているが、はたしてどれだけの生徒がこの理論の本当の意味を理解しているのか、、、、、、はだはだ心配ではある。
 大人に向けては少しずつ少しずつ、小出しにして話している。しかし、わが輩の普段のキャラクターのせいか、どうしても本当に伝えたい内容が上手に伝わらないようだ。

地震も予言通りに起きたことでもあるし、この台風が去ったあとは、すがすがしい秋晴れが続くであろうから、今年になって私が発見した、政治経済上の大きな理論を公表しておこう。

その名を、「Aスミスのプラザ作為」という。

我々、日本人は中学校で初めて「公民」を習う。そこで、「価格の決定」に関しては、「需要と供給によって決まる」というアダムスミスの定義をそのまま鵜呑みにしてしまう。つまり日本人は、経済の最初の最初、「三つ子の魂百まで」の三つ子の時代に、「価格は需要と供給で決まる」ことを刷り込まれ、自然とそれ以外のもっともっと大切なことを、その後に教えても、全く受けつけない。日本人はAスミス理論以外を受けつけられない体になってしまっているのだ。
 そして、現在は変動相場制の世の中だ。経済の苦手な人にとって、為替レートほど、やっかいなものはない。1ドル120円だの、1ドル100円だの、とちら円安でどちらが円高なのか、もうさっぱり理解が出来ない。加えて、毎日のニュースではうんざりするほど、今日は1ドル○○円で、○○銭の円安ですなどと、細かな事ばかり言うのもだから、ますます、自分とはほど遠い世界の出来事だと錯覚してしまう。
 もちろん、この変動相場なるものは、自分とはほど遠い世界の出来事である。なぜならば、円とドルの需要と供給の関係で決まるものなのだ。これをAスミスが「神の見えざる手」と名付けている。

ここまでは、いい。

しかし、この変動相場制であるが、今でも需要と供給の関係で決まっている思っている日本人が圧倒的であろう。それはそうだ、毎日毎日○○銭くらい刻々と変化しているのだから。 しかし、もっと大きな世界的相場という意味では、為替相場は、政治的に決まっている。 

 この為替相場は政治的に決まるという、Aスミス理論をひっくり返す非常に重要なことを、教科書の上ではさりげなく言うのである

アメリカ合衆国の貿易赤字の是正のため、G5(先進五カ国蔵相会議)では、為替相場を円高ドル安に誘導することを決めた。これをプラザ合意という」と何気なく教わっている

ほんとうに、何気なく教えてしまっているのだが、もうこの1985年の時点で、世の中のあるとあらゆる相場というのは、人為的に作られた相場に変化しているのだ。

我々、日本人は、中学校でAスミスを教わって以来、経済とは需要と供給の関係で決まってるので、人為的にはどうしょうもできないと思いこんでいる。したがって、新聞やニュースで、経済分野の記事を見つけても、それが作為的に動かされたことであると見抜くことが出来ないでいる。冗談ではない。経済は人為的に動かされているのだ。1985年以来、ずっと、アメリカ合衆国とその同盟国は、常にアメリカ合衆国の利益のために、動いているのだ。
 この、「Aスミスのプラザ作為」 さえ、本当に理解することができれば、この地球上のすべての出来事が理解できるのである。

わかってくれたかしらん。
9/20(土)お詫び&真面目な教育論

ということで、大地震は発生しませんでした。すみません。
でも、なぜ謝るのでしょうか、地震は来ない方が良いに決まってます。地震が来ないからといって私を批判するのはやめなさい。私を信じていた読者の方は、もし地震の警戒宣言が発令された時の生活をシュミレーションできたわけです。これは決して無用なことではありません。

さて、今日は土曜日ですが、某F高では「土曜講座」と称する授業があります。学校5日制が導入されて、小中学校はそれなりに5日になったようですが、公立の進学校はほんとんど、土曜日を何らかの形で活用するようになりました。生徒は、例えそれが「受験勉強」というゆがんだモティべーションであれ、休日にも勉強することを望んでいるのです。特に田舎の公立進学校の悩みは深刻です。このままいくと、「たまたま、田舎に生まれたという理由だけで、よりよい高等教育(大学教育)が受けられない」という矛盾を体現してしまうからです。これは明らかに憲法違反です「すべての国民は、その能力に応じてひとしく教育をうける権利を有する」と書いてあるでしょ。
 東京でも、「田舎」に属するH市の公立進学高校では、この週5日制の制度の欠陥をつき、今でも平然と土曜日に授業をやっています。それは、土曜日の授業をすべて、「学校開放・公開授業日」に設定してしまったのです。このようにすると、この土曜日は「特別活動・学校行事」となり、休日でも登校できるのです。
 要するに、文部科学省が何と言おうと、10代の終わり頃の子供達は、探求心・向上心・追求心・承認欲求・名誉欲求・・知的好奇心・将来展望などなど、全てにおいて、人生で一番志(こころざし)が高い次期なのです。この勉強への欲求と要求(個人的なものと、社会的なもの)は文部科学省のお役人がいくら騒いでも止められません。今、18才高校3年生の上位40%ていどの子供達は本当に必死で勉強しています。

 実は、「ゆとり教育」の最大の被害者は、下位層の子供たちです。「勉強しなくてもいいよ」と言われて、本当に勉強しなくていいと思いこんでいる本人と、勉強をさせる条件をもたないその家族たちです。これは、明らかに日本人の階層化を狙った策略です。

世界平和など、現時点では絶対あり得ません。グローバルな視点という言葉は、ほとんど「アメリカの巧妙な世界制覇への戦略上の観点」という言葉に置き換えられます。

アメリカの日本戦略は、一貫して「日本愚民化」でした。この戦略にマスコミや一部のママさん(自分は子供の教育を終えたか、もしくは子供のいない人々)のわめき声に踊らされて、作り上げたのが「ゆとり教育論」です。これは、1980年代のアメリカですでに実験されており、明らかに失敗であったのが証明されています。1990年代に、日本で「ゆとり教育推進論」に火がついたわけですから、ここに策略を感じないわけにはいきません。

もうそろそろ、日本人も覚醒しなければならないのです。

では、「土曜講座」に行って参ります。「現代社会」授業をしてまいります。


9/17(水)まだ起きませんね、時には野球話

ということでまだ大地震は起きません。平和です。昨日は授業でもこの地震情報を話してしまいました。

 さて、阪神タイガースファンの皆様 優勝おめでとうござます。18年ぶりの優勝ですね。18年前のことはよく覚えています。また、平成33年の優勝まで、頑張って下さい。
わが輩は別にどこのファンでもありませんが、このように阪神フィーバーが巻き起こると、ヨミウリジャイアンツはあくまでも東京という一地方のチームであることを実感します。東京が日本の中心などと思い上がってはいけません。あくまでも東京とて日本の一地方なのです。そのヨミウリジャイアンツが全国区であると錯覚している原因は単に全国ネットのテレビ中継だけです。もし、テレビ中継がどのプロ野球チームも均等に行われるのなら、もっともっとプロ野球は活性化するでしょう。
 ダイエー球団の売却話も持ち上がっていますが、日本のプロ野球機構は12球団で利益を独占しているカルテル機構です。12球団で利益を独占するのであればこそ、12球団が均等になるような利益配分は必要です。阪神は6年に一度優勝争いができるくらいが適当なのです。
 全く話題にもなりませんが、今年は横浜とオリックスブルーウエーヴがダントツの最下位でした。しかしこの2球団は、本来のプロ球団のあるべき姿である独立採算を目指して活動しているたった2つの球団なのです。横浜は日本で一番早く球団名から企業名を取り払いました。2軍のチームはシーレックスといいまして、これも地域密着型の独立採算球団を目指しています。オリックスブルーウエーヴも、2軍のチームを独立採算性にしています。(確かサーパス)。従って、今年は「一番理想的な球団経営を目指した2チームが選手強化に全くお金をかけなかった故に招いたダントツ最下位の悲劇」という年と位置づけられるのです。阪神優勝は横浜の協力なしにはありえませんでした。

いまや、横浜とオリックスは、プロ野球と実業団野球の中間に位置するようになってしまいました。しかし、これを企業側から見ると、宣伝費として野球チームを持つ企業が全国に100くらいあって、13番目に金をかけているのがシダックス(野村監督のいるチーム)で、12番目がオリックスで、・・・・・一番がヨミウリ新聞だということになるのでしょう。
ならば、実業団のチームもプロ化したら

9/16(火)・ある信頼できる消息筋によりますと。

 ということで、こういう情報はそれとなくそーーっと掲載します。すでに、掲示板には緊急告知しておきましたが、今週は南関東でM8以上の地震が起きる予定です。この南関東地方に我が静岡県東部地方が含まれるかどうかは定かではありません。しかし、心の準備はしておいた方が良いでしょう。
情報ソースは、ここここです。
この観測情報の公開が吉と出るか凶とでるかは、今週を過ぎてからではないと分かりませんが、この八ヶ岳天文台の方の文章を見ているとあながちすべてでたらめや希望的(悲観的)観測だとは考えにくいものです。ここはひとつ、騙されたと思って地震に関する備えを完璧にしておいて下さい。
ただし、過度な反応は禁物です。我が息子は明日から「緑の学校」なる野外研修に旅立つのですが、別に地震が起きそうだからといって取りやめにしたわけではありません。
 しかし、大きく見てこの大地震の情報については、政府と静岡県と一部マスコミはそれとなく何かを掴んでいるとみていいでしょう。ここ2.3年の災害対策事業などの取り組みは、例えそれが「無駄使いの象徴としての公共事業」だとしても、やや、大規模になりすぎです。「そろそろ関東近辺で大地震が起きそうだ」というトップシークレレットをほんの極一部の政府筋は掴んでいるのでしょう。
 ということで、自民党総裁選が始まりました。みなさん、出馬した4人の顔ぶれをよーく観察してみて下さい。2年前の総裁選と大きく違うところは小泉首相の元気のなさです。2年前は、田中真紀子さんとタッグを組んで、まさしく元気100倍で大音声をあげていました。「いざとなったら自民党を潰してもいい」という言葉がみなさんの記憶にあると思います。あの2年前にくらべると、例え圧勝が決まっていて面白みのない選挙であることを差し引いても、日本の顔である総理大臣があの憂鬱な表情では困ります。
 実は、小泉首相が憂鬱なのは、地震情報を知ってしまったからです。国民を騙すわけにもいかず、かといってもし自分が口にしたら日本中がパニックなるでしょう。小泉首相の表情が、この地震情報の正確さを裏付けているというわけです。
 では、ご期待!!!!
 
9/12(金)学校

正直いって、今、忙しいのです。
休む暇がありません。

市役所の市民課の職員が授業を毎日4時間やっているようなものです。

では。
9/11(木)野中氏引退の影響(別にそれほど影響など無い、これは歴史的必然だ)

 「先生 近頃面白い話ないですかねーー」とすぐに聞いてくる生徒がいる。世の中、あまり面白い話ばかりでも大変なので、こればかりはわが輩といえども毎日は答えられない。きっと彼は野中衆議院議員の引退について話をして欲しかったらしい。
 要するに反小泉勢力が分裂し、今までのような影響力(集客力・集金力)を持てなくなったからだろう。竹下派(現橋本派)といえば、田中角栄依頼の集金マシーンであった。利権配分を取り仕切り、自民党後援会組織(土建屋集団)の総元締めとして君臨していた。その竹下派が分裂したということは、集金マシーンの核が、どこかへ移動したか、もしくは集金マシーン構造が崩壊したかのどちらかだ。青木参議院議員がその核を持ち逃げしているのかもしれない。しかし、現時点では、集金マシーン構造が崩壊したという観測をしていた方が正しいだろう。
 小泉政権とブッシュ政権は、6月だか7月だかのワシントン近郊、クロフォード牧場のデートで、次の選挙戦でのお互いの当選を約束しあった。そこから株価が上昇しだしたのだ(副島隆彦説)。つまり、宗主国アメリカ(親分アメリカ)の意向を100%飲んだ小泉が、野中一味と手を組まないということは、もはや野中一味に、集金能力がないと判断したと考えても良い。
 今まで、野中氏の影響力に関してそれとなく調べてきたのだが、彼のやり方はまさしく国会対策そのものだ。野党のブラッキーな所の秘密を握る。これらは会計操作上のアブナイからくりであることが多い。北朝鮮人脈というのもこれだ。そして、この秘密をちらつかせながら、国会で、野党工作を行い、関連法案を通すというやり方だ。国会には毎年1万通の署名がくるらしい。国会議員にはもっともっと多くの陳情がとどく。その中でどれを採用するかは、国会議員達の胸先三寸で、野党と与党がそれぞれ、取引を行っていた。
 しかし、歴史的には、これらの国対政治は、選挙制度の改革によって終わりを告げられた。衆議院議員選挙が小選挙区制になって以来、与党と野党は完全な敵味方となった。選挙区へ戻れば、「死ぬか生きるか」の後へ引けない対決がまっているのだ。選挙制度改革の効果が、やっと出てきた。あと、100年後の歴史教科書には、「選挙制度改革の結果、日本にも2大政党制が作られはじめ・・・・・・」となり、「2004年の選挙以後、農村部自民党と都市部民主党の2大勢力の争いに変化した」と記述されるだろう。
 したがって、実際上の自民党勢力打倒の一番てっとり早い方法は、小泉総理の地元で、民主党の有力者が立候補し、そこで正面衝突を挑むことだ。もし、民主党にそこまでの勇気があるのなら、民主党にも政権担当能力があると判断してもいい。
 そもそも、日本という国は改革に時間のかかる国である。何と言っても700年代に作られた律令制を実態が無くなったとはいえ明治まで保存していた国なのだ。例え、ドックイヤーといわれる現代でも同じである。もはや時代にまったくそぐわなくなり、おかしなおかしな判決だらけの刑法でさえ明治に制定したままなのだ。ザ・ジャッジという人気テレビ番組は、この時代錯誤の日本の法体系を笑い者にした番組である。お笑いではすまされないのに・・・・・
 余談、受験生諸君、もし法学部を受験しそこに面接があったら、「将来は弁護士になりたい」など俗っぽいことをいわずに、「日本の刑法体系の改革運動を起こし、少しでも現代に即した刑法にしたい」くらいは言ってみたまえ。(うかるかもよ)
 となると、今までの政治改革に要した10年という時間は日本ではかなり早いすすみ具合なのだなと理解してもよいだろう。
小澤氏が、政治改革を訴えて自民党を離党したのが1991年(だったかな)彼は当然2大政党制を目指して自民党を分割した。生き残った自民党でいかにも自民党らしい政治を支えていたのが野中氏なのである。今年、小澤氏は民主党と合流した。自民党では、野中氏が引退する。
小選挙区制度での2大政党制。これが、為政者を権力の座から引きずりおろすには一番よい制度である。民主主義の本質は、「選挙で良い政治家を選ぶ」のではなく、「長く権力の座にいる人物を合法的に引きずりおろす」制度なのだ。
 経済的にはまったく「失われた10年」、「第二の敗戦の戦後10年」ではあるが、政治制度改革としては、順調な10年だったのでは。
9/10(水)皆様のおかげでとうとう10万ヒットを達成しました。

ということで、全国10万人の読者の皆様 いままでのご開ページまことにありがとうございます。開設から2年と1ヶ月、あっというまのことでした。
個人HPの所有者ならば一応は目標とする10万ヒット。わが輩も、正直に喜んでおります。

さて、この10ヒット企画ですが、あたためておいたものもありますので、少しずつ実行していこうと思います。

その1 記念オリジナルTシャツ作成・販売
これは来年の6月を目標にしています。 読者の皆様、「TOMMY」のロゴ入りTシャツを着て原宿を歩きましょう。

その2、読者代表を某F高の教員研修会へご招待
ということで、某F高では、毎年全国の有識者をご招待して、先生方を対象とした講演を開催しているのですが、今年は是非、我がHPの読者の方にお願いしようと思います。

その3 記念オフ会
ということで、給料がでたら考えます。

では、また
9/3(水)プロアクティヴ・ガイダンス・その2(藤田先生の講演会から)

プロアクティヴガイダンスとは、生徒が進学や進路に関して悩みを持つ前に、学校や家庭などを通じてその生徒に様々な情報を与え、理解してもらうことをいう。
「生徒の職業観や職業意識育成・勉強の意識付け」などは、生徒の自覚と成長を待っていても決して解決するものではない。

前述の藤田先生の講演会、最初の切り口は「フリーター問題」であった。
フリーター氏諸君にアンケートをした。もちろん内容は「なぜ、フリーターになったのか」である。
すると、「まだ自分のやりたいことが決まっていないから」「自分にあった職業がないから」とでてくるだろう。では、フリーターをしている期間に、その人は自分のやりたい職業をみつけられるのだろうか?答えは「ノー」だ。 世の中そんなに甘くない。自分の希望通りの職業に就ける人間など、数%(一桁)程度だろう。
もう一つの典型的な回答「フリーターの方が自由な時間がとれるから」
アルバイト(フリーターの別名)をして自活するとなると、相当真面目に長い時間を働かないと自活は出来ない。フリーター諸氏は、自由な時間がとれるからといって、自由な時間まで働いているのだ。
<筆者注>自由な時間なら教員をしている方がとれる。

では、フリーター諸氏は、なぜフリーターになるのだろう。もちろん、経済的な側面があることも否定できない。思い通りに正社員に採用してもらえないことも今では多くなった。しかし、勤め先を選ばなくて良いなら正社員の採用もまだまだ一杯ある。
要するに「働く覚悟」が出来ていないからだ。

そこで、プロアクティヴガイダンスの必要性が出てくるのである。
さて、簡単に考えると、この発想は【インターンシップ、体験活動、専門高校や専修学校との連携等による職業教育の充実】と結びつけられる。事実、藤田先生も主張のひとつに、この様な学習活動の事後始動と事前指導の充実をあげていた。

しかし、このプロアクティブガイダンスの中で、一番重要なのは環境だろう。この時の環境とはその人を取り巻く人の影響力という意味だ。伝統ある進学校の進学実績がよいのは、進学に最適な影響力をさんざん降り注がれているからだ。某F高のように、入学した時から、「この学校では学年で200人が普通に国公立大学に進学します」と洗脳されれば、それは、普通に200以上が国公立大学に進学するはずだ。(今年の3年は280人が行けるだろう)

では、TOMMY先生が学生諸君に与える「プロアクティヴガイダンス」とはなんであろうか、

大きく2つある。しかしたった2つしかない。この2つが、日本全国一億二千万人に伝われば日本の将来も、日本の教育界も安心だ。(だれか俺を早く文部科学大臣にしておくれ)

その1 「自分のために勉強しろなどと言うな」
戦後の日教組教育の問題点はいくらでもあるが、最大の欠点は個人の自由をはき違えたことだろう。英語でいうと、「フリー」と「リバティ」の区別が付かないことである。「フリー」(自由とは)、個人が勝ち取った自由である。いつも忙しく働いてやっととれた休暇などはがあてはまる。人権でも自由権は「ライト オブ フリーダム」と言う。
「リバティ」(自由)とは、大金持ちの勝手気ままな自由という意味である。アメリカの開拓者たちが、自由を掲げてネイティヴアメリカンの土地を略奪したことと同じだ。
もちろん、「個人の自由」とはフリーな自由であって、自分がやっとの思いで手に入れた貴重品なのである。
そんな、フリーな時間、フリーな場所など、それほど多くない。
あとの時間は拘束されているのだ。
もちろん勉強とは拘束されている時間に当てはまる。決してフリーではない。では、なぜ6才から22才までの日中の活動時間のほとんどを学校に拘束して勉強させるのか?
それは、その人個人のためではなく、社会のために勉強させているわけだ。社会生活を営み、他人ともども幸福な社会を築きあげるために勉強させるのだ。別に「自分のために勉強する」わけではない。
「自分のために勉強しなさい」などと教えている親や先生が多いから困る。その人が勉強した分は社会のためになるのに・・・・・・

だから「自分にあった職業がない」だどと騒ぐのだ。「人それぞれが個性を持っています」といくら騒いでも、職業の数はそれほど多くない。職業は没個性である。

勉強は他人のためにするのもだ。仕事は他人のためにするものだ

その2は時間が無くなってきたので次回に、
お題は、「学問と技術」
9/1(月)その2 「講演会」
 
ということで、久しぶりに某F高3年生諸君の顔々々々を見ました。久しぶりに31HRの皆とご対面です。なかなか締まったいい表情をしていました。これは、私だけの感想ではなく3年部の先生方の多くかそう思ってたらしいのです。生徒が帰った後、先生方とそんな話をしていました。

さて、別件。本年度以下のような指定があったのを某F高生はご存知だろうか?(以下どんどん下にスクロール)

平成15年度   学力向上フロンティアハイスクール事業の決定について


   文部科学省では、平成15年度より、高校生の学習意欲・学力向上に総合的に取り組み、他の学校に成果の普及を図ることを目的として、「学力向上フロンティアハイスクール事業」を実施します。
   このたび、モデル地域として、別紙の39地域を決定しましたので、お知らせします。

【「学力向上フロンティアハイスクール事業」について(平成15年度新規事業)】

1. 事業の概要
     高校生の学習意欲・学力向上に総合的に取り組むモデル地域(都道府県)を指定し、指定地域においては、学習意欲・学力向上に取り組むフロンティアハイスクールを設ける。フロンティアハイスクールにおいては、学校や地域の実態に応じて、下記3のような学習意欲・学力向上に総合的に取り組み、他の学校に成果の普及を図ることとする。
   今後、本事業や各都道府県が実施している様々な取組の中から、先進的な事例や特色ある事例、効果的な事例などを収集し、これらの事例について分析し、各都道府県や各学校に情報提供する予定。

2. 学力向上モデル地域の指定(3年間)
     39地域337校
         内訳   (設置者別):国立1校、公立323校、私立13校

3. 学力向上フロンティアハイスクール事業における実践研究テーマ
1 学習意欲や学力の実態把握と学習指導の目標設定
2 生徒の実態等に応じた習熟度別指導、教材開発、シラバスの作成など指導内容、指導方法の改善・充実
3 大学や専修学校、中学校等と連携し、学校設定教科・科目も活用した発展的、補充的な学習等の積極的な展開
4 教科等との連携を図った総合的な学習の時間の展開
5 具体的な到達目標の設定による学習意欲の喚起
6 科目の履修指導や将来の生き方と進路の適切な選択決定のためのガイダンス機能の充実
7 インターンシップ、体験活動、専門高校や専修学校との連携等による職業教育の充実
8 評価規準、評価方法の研究開発


このフロンティアハイスクール事業に指定された我が某F高は、生徒が知らない間に着々と研究活動を続けている。
今日(9/1)はこの事業の一環として、わざわざあの筑波大学から先生をお招きし、教員対象の講演会を開催した。
 

お題は「高校の進路指導のあり方」(だったかな) 講師は新進気鋭の若手研修者、藤田晃之助教授である。(藤田先生にはこのHPの紹介をしておきました。もし、ご覧になっていましたらメール下さい。もし、本名削除希望でございましたら、その旨をお伝え下さい)

2.3重要な点を書き残しておこう。
 
今までの進路指導は「進学先紹介&斡旋」に過ぎなかった。  
ううん確かにその通り。進学校に勤務する教員はすべてこの錯覚に陥る可能性がある。生徒に相応しい(学力と財力と世間の評価に対して)大学を紹介し、そこに合格するための学習指導を行う。これでは、まさしく斡旋機関にすぎないではないかい。

英語の出来る生徒は英語学か英文学に進学する
 当たり前だ。 これが今までの生徒と教師の会話
「先生、私、得意な英語を生かした職業につくために英語をもっと勉強したいのですけど・・・」
「そうか、よしわかった。それでは、外国語学部へ進学しればよいな。」
「はい、私もそう思っていました」
「よし、お前の学力にあった進路先を見つけてみよう。どれどれ、」
「おっ、この○○大学がいいぞ、偏差値的にはあと少しだ、頑張れよ」
「はい、わかりました。頑張ります」

 まあ、生徒と担任の先生のいたって普通の会話であろう。しかし、講師の藤田先生はこの会話に異を唱えるのである。

大体、職業として、英語が一番必要なのは医学である。もし、君が発展途上国に行ってその国に貢献したいのなら、英語の出来る医者になるべきだ。
次に、職業として、英語が必要なのは建築学である。もし、君が発展途上国に行ってその国に貢献したいのなら、英語の出来る建築家になるべきだ。
次に、職業として、英語が必要なのは経営学である。もし、君が発展途上国に行ってその国に貢献したいのなら、英語の出来るビジネスマンになるべきだ。
次に、職業として、英語が必要なのは教育学である。もし、君が発展途上国に行ってその国に貢献したいのなら、英語の出来る教育者になるべきだ。

と考えると、前述の生徒と教師の会話がいかに馬鹿げたものであるかがわかるだろう。 これが真の進路指導ではないことは明確だ。

進路指導とは、進路相談ではない。
とうぜんのことながら、生徒は進路について悩みを持っている。進路に関しての悩みを持った生徒にカウンセリングを行うのは先生の重要な役割であるが、決してそれだけではない。この進路の悩みに関する相談事を、リアクティヴカウンセリングと呼ぼう。

では、その対極に位置する進路指導とは、「プロアクティヴガイダンス」と名づけるべき、進路指導の方法だ。
つまり、生徒の職業観や職業意識育成・勉強の意識付けを、生徒が進学先で悩み始める前に、学校という組織を生かして行うことだ。フロンティアハイスクール事業では、

具体的な到達目標の設定による学習意欲の喚起
科目の履修指導や将来の生き方と進路の適切な選択決定のためのガイダンス機能の充実
インターンシップ、体験活動、専門高校や専修学校との連携等による職業教育の充実

などに相当する機能であろう。

藤田先生の講演の中で特に印象に残った言葉が、この「プロアクティヴ・ガイダンス」である。
あと、2.3年すると、きっと教育界の流行語になる言葉であろう。

そして、このプロアクティヴガイダンスであるが、我が某F高は意外と得意としている分野であると考える。
また、この過程では、「現代社会」や「家庭科」の役割が大きい。

藤田先生は、この企画をジェンダー教育として行おうと提案した。

その後の質疑の中で、某F高のS先生(この藤田先生を某F高に紹介してつれて来た張本人)は「そのジェンダー企画はひとつの方向性に過ぎないと言われましたがその他の方向としては、何かお考えですか」と非常に的を得た質問をなされた。

藤田先生、曰く。「もうひとつの方向性とは、学問でしょう」

ここで、我輩の考えと一致した。まさしくぴったり。ボディコンシャス。

、では、この続きはまた。

9/1(月) 2学期スタート
ということで、全国9万9千人の毒舌ファンの皆様、おはようございます。
今日から2学期がスタートです。
いまは、防災訓練の合図待ちの状態です。(読み物はここ

ピーピー キッ キッ  来た・・・・・・・・・地震だ・・・・・・・・・・