私の毒舌日記・9月号・初秋の候ますますご清栄のことと
お喜び申し上げます 
目指せ、読者100万人) 頑張れ富士市ペーパーズ

☆トップページに戻る   ☆過去の毒舌日記を読む

9/29(日) 下のコラムのお陰で、次が書きにくいが・・・・・・・・

本日は某F高スポーツのページと新時代のページを更新しましたので。ここはお休みします。



緊急告知 某F高の危機

 
実は、我等が誇る天下の某F高が今や存続の危機に立たされている

 
99%の危険な状態だ

 
それは、地震か?

 
それは、授業崩壊か?

 
学力低下か?

 
部活の廃止か?

 
停電か?

 
ジャイアンツの優勝か?(長年によるマスコミの洗脳活動によっておろかにもファンになった諸君おめでとう)

 
エスパルス3連敗か?

 ある教員(25HRの担任)の錯乱か?


ちっ、ちがーーーーーーーーう


生徒会長の立候補者がいないんじゃ
<だれか立候補してくれんかのう>

皆・数学やら・週テやら・土曜講座やら・部活やらで忙しいのはよくわかる

しかし、


あの生徒会室の名主になるのはいいもんだよ。

頼む!!!!!!!!!!!



9/23(月) 開かれた学校に

今回は、北朝鮮問題を離れ、校内のローカルな話題ということにしましょう。
 現在、某F高校にY川先生という方が3ヶ月の研修目的で来ていらっしゃる。何と和歌山県から、進学に関して先進校の我が某F高の進路指導システムを学ぶという目的だ。同じ進路課職員として何かと話す機会が多いので(僕が暇なだけ)、和歌山県と静岡県の違いがわかって面白い。その和歌山県の○○高校では今年からやっと「体育祭」が休日に開催ることになったらしい。もう休日は学校の門が閉ざされほとんど出入りしないそうだ。そういえば、関西方面て、「神戸校門圧死事件」や「毒入りカレー事件」や「小学校乱入生徒殺傷事件」など、近頃連続している。
 その点、我が某F高なんて優雅なものですな。ただし、今年の夏は部室荒らしが連続して起きた。

 校内情報をもっと欲しい。というメールが某F高のOBの教員志望の大学生から届いた。「TOMMY先生は某F高で教えるとにやりがいを感じますか」という質問もあった。これは当然でしょう。我が某F高は何と言っても富士富士宮地区のトップ校である。この地区の発展は某F高が担っているといってよい。これこそ教員人生の華です。
 また、某F高新聞部が製作・印刷をお願いしている富士ニュース社の方からも応援メールを頂いた。やはり、今までの学校というのは閉ざされた空間であり、外部からはほとんど見えない所であったが、このようなHPが風穴を空けるでしょうとのご指摘でした。
やはり、今後はもっと校内情報も載せよう。

 
9月19日(木) 拉致事件

 このような書き方をすると、様々な方面から苦情がくるだろう。例の拉致事件の話だ。亡くなられた被害者と被害者の家族の方には謹んでお悔やみ申し上げます。が、
 そもそも、情報統制国家「北朝鮮」が犯人と思われる「拉致事件」があるらしいと公表された時点で、被害者の生命は絶たれたと考えてよい。この事件は北朝鮮がある種の政治目的をもって日本人を拉致監禁したわけだ。被害者に恨みがあったわけではない。拉致された方々は、北朝鮮の最も重要な諜報機関で尋問をうけ、洗脳された。拉致された方は、北朝鮮の裏の部分を知ってしまったことになる。どこに、国家機密を知ってしまった者をただで帰しましょうというほど能天気な国があるというのか。このような、拉致しての情報戦は、ヨーロッパでも中近東でも、歴史があるかぎりずっと行われているものだ。簡単に言うと「知りすぎた者は消される」のである。この拉致事件をスパイ活動として冷静にみれば、どうしても「知りすぎた者は消される」という結論にいきつかざるをえない。そして、この事件を「私は知らない。全部部下がやったことだ」と金正日が言ったとしても、これで、金正日を不誠実な奴だと非難すべきでもない。どこの世界でも「言えないことは言えない」のである。知らないはずないだろう!!!!!!!
 生存していて欲しい。と願うのは遺族として当然なことではある。しかしながら、正直いって国家として対策はない。あるとするならば、拉致事件発覚直後に反対に北朝鮮の大物を拘束し、こいつと交換という形で極秘のまま、行うしかない。これがスパイ活動だ。つまり、日本の無策をののしるのならば、スパイ活動の未熟さを罵るべきで、何も小泉総理の責任ではない。日本政府の諜報活動の貧弱さが引き起こした問題だ。
 冷静に考えれば上のように拉致被害者は死んでいるだろうと推測できる。しかし、この冷静な判断が出来ないのもまた日本人であるし、たとえ冷静にそう考えたとしても、公に出来ないのも日本なのである。これを「言霊信仰」と呼ぶ。
 もし、「たぶん、拉致被害者は殺されていますよ」といったする。すると返ってくる答えは「お前、何を証拠そんなことを言うのだ。もし、生きていたらどうするのだ。」と、別にどうもできない。事実、殺されていた。すると返って来る答えは「みろ、お前が殺されていますと言った通りになった、お前のせいだ、どうしてくれる?」 別に、お俺が殺したわけではない。このように、日本には「言霊」つまり、言ったことには霊となって実際に起こるという宗教(古今和歌集の序文こそ代表例)があって、どうも国民全体が冷静な判断力が欠けている。
 今、40代の世代くらいは、FフォーサイスやJルカレやBフリーマントルのスパイ小説を読んでいただろう。(こんな作家を知っているのはお前だけだと指摘されるかもしれない)ならば、もう少し、裏の国際政治に関しての予測もシビアにしてもらたい。
 きっと、反論多いだろうな。
9月17日(日) 注目

 今は17日の朝5時。 当然のごとく小泉首相の北朝鮮訪問に関するニュースをサイトで拾い読みしていた。この2.3日、何なく日本全体がこの訪朝を固唾を飲んで見守っている雰囲気だ。
 とにかく、東アジア独特の接待ずけの外交には騙されないでいただきたい。これは、小泉首相だけでなく訪朝団のための下交渉をする人達にも当てはまる。中国にしても、韓国にしても、行った外交団は必ず親中国派・親韓国派に変わって帰ってくる。
言葉足らずの書き方ではあるが小泉首相が日帰りで行く事に関しては評価したい。
 拉致疑惑に関しては、北朝鮮側から「調査する」くらいの表現があれば御の字というところか、そもそも「泥棒に対して、民間人が丸腰で詰寄っても本音を言うはずがないではないか!、」「犯罪者と交渉するためにはそれなりのカードがなければいけない」のはあたりまえだ。
 ということで、今回の北朝鮮訪問での目的は、3.4日前にアメリカのアーミテージが来日して話し合われている。おそらく、ここ3.4年は東アジアを今の体制のまま存続させるという結論に至ったのではないか。つまり、中国・台湾・北朝鮮・韓国・日本・ロシア・フィリピン(書くだけでこの地域が世界中でどこにも負けない不安定な場所だというのがわかる)という諸国が均衡と緊張を維持しながら、このままゆくという結論なのだろう。北朝鮮をすぐには潰さないことにしたという話をするために小泉首相は行くのだ。従って日本の交渉カードは、「北朝鮮系の銀行は潰さない」の1点につきる。 
 アメリカはこの東アジア地域を3.4年の間、そのままにしておくことで、中東に集中できる。たぶんこの訪朝が終わったところで、イラクへの進撃が始まるのだろう。(空爆はすでに行われている)。アフガニスタンへの攻撃で、アメリカは10年前までのソ連が本当にてこずっていた時代と現在では彼我の戦争能力にかなりの格差があることを実感したはずだ。たぶんイラク攻撃に関しても相当の自信をもっているだろう。そしてアフガンのようなアメリカCIAの傀儡政権をつくるつもりだろう。
 
 が、最終的にはこの戦略は失敗する。 続きは次回に


9月14日(土) 文明は高いところから低いところへ流れていく。

 先週の政治経済の授業中に、先生生活初めての痛快で愉快で且つ本質を突いた質問を飛ばされた。(1年1組のNさんからである)
その日は、日本国憲法の仕組みについての講義であった。
 日本国憲法の3つの原則とは・国民主権・戦争放棄・基本的人権の尊重と教えられてる。では、その3つの原則は憲法条文のどこに書かれているのか?という問いからスタートした。
その後の意図した流れでは、国民主権は第1条、戦争放棄は第2条、基本的人権の尊重は第11条から、と答えさせ、一転、第1条の主語は何と生徒に聞き返す。もちろん第1条は「天皇は・・・・・・・」となり、このことからすると第1条の本旨は「天皇の地位」となる。なぜ、「天皇の地位」という言葉が国民主権に起きかえられたのかを突き詰め、最終的には、戦後のポツダム宣言受諾と日本国憲法とマッカーサーの意思と吉田茂の軽武装論とアランダレスの日本防共論と日米安全保障条約の絡みに話が収まる。という予定の授業であった。
 ところが、さきに紹介した1年1組のNさんから「先生!!!!、その話、誰の説ですか?」という本当に僕の心をピンポイントで爆撃するような質問が飛び出した。Nさんの心中には(どうせ外山では、誰かの受け売りであるから・・・・・・・)という疑念が半年前から存在していたに違いない。
事実その通りなのだ。僕は正直に答えた。「ハイ、今日の授業の前半部は副島先生の論説であり、後半部は片岡哲哉先生の「日本永久占領」という本の受け売りです」
しかし、この答えを言う時に、何となく誇りを感じたのである。所詮、我々高校教員など、自分のオリジナルで生徒に教える事などめったにないのだから。ほぼ99%は自分のオリジナルの振りをしているか、先行の研究を知らないだけである。
 もうひとつ、僕は「先生、このこの質問はどこの大学の問題ですか?とか、この質問は試験に出ますか?」とかの類の質問ではないのだから飛び切り良質であるとも思う。

 というように、高校の授業の知識レベルは大学が決めるのである。もっとはっきり言うと、高校の授業レベルは大学の入試が決めるのである。文明のような高級な物は当然のごとく上から下へ流れていくものなのだ。大学の入試に出ない問題は授業では教えない。同じようなことは高校試にも当てはまる。高校入試のレベルが中学校の勉強レベルを決めるのである。。当然、中学校の勉強レベルが小学校の勉強レベルを決めている。これは法則である。
 したがって、大学の教授が学力低下を嘆く文章を書き、マスコミを前にそのことを披露することは、実は自分のつばを天井に向かって飛ばすことに他ならない(そういうことわざがあったが思い出せない)、大学経営は儲かるという信念のもとだけにしがみついて「学問とは」を全く考えずに大学を竹の子ように建設したやつらがレベル低下をもたらしたのだ。
 ところが、今の(昔から)文部科学省は、小学校や中学校や高校の、学力基準を年次進行で決めようとしている。この学力の基準のことを「学習指導要領」と呼ぶ。中学校で円周率をπではなく3と教えるとして大きな話題になったやつだ。この学習指導要領を年次進行で行うから(つまり小学校1年から順に)、中学校での学習指導要領が決められるのと実行されるのでは6年間のタイムラグが発生してしまう。この6年間というのは、情勢が変化が早い現代社会ではかなりの長い時間とも言える。実はやっと来年度から高校に「新学習指導要領」が導入される。当然のごとく9年後である。きっと、文部科学省では次の学習指導要領の改訂に着手しているに違いない。なんだそりゃ?
 だいたい、下の学年から決めようと言うのが、世の中の法則からずれているのである。教育内容は、ハイトップの内容から決まるのである。日本で言えば、東大の教育内容が東大の入試を決め東大の入試が予備校のテキストを決め、予備校のテキストが教科書会社を動かし、
教科書会社が高校の学習レベルを決め、高校の入試が中学生の学習塾のレベルを決め、学習塾のレベルが中学校のレベルを決め、中学校の入試レベルが小学校の塾のレベルを決め、塾のレベルが小学生の学力を決めるのである。
 これが、宇宙の高いところから低いところへ物質は流れるという法則ではないか、
文部官僚は最初の大きな所で、過ちを犯しているのである。
 9/13(日)に県庁で、このようなグチを延々とこぼした。

9月13日(金) 盲点

昨日は、職員室も9/11のテロに関する特別番組の話で持ちきりだった。
11日には、生徒に突然呼びとめられて「先生、なぜ、学校にいるのですか、グラウンド・ゼロにいかないとダメでじゃないですか」と言われてしまった。新聞部には、去年はイイネタがあったのに(ご遺族には失礼ですが)・・・・・と冗談を言った。平和だね。
しかし、私は11日の特別番組を見ていない。ジャイアンツ桑田、4年ぶり完封の瞬間をなかば涙をためて見ていたの
何と言っても「桑田」である。剛球投手は数あれど、技巧派投手数あれど、「天才」と称することのできるピッチャーは現在のところ「桑田」だけである。あの小さいからだで、150勝以上をあげるのであるから、完全に天才だ。天才とには「身体にはそれほど恵まれていないが、それをひらめきと努力で克服できる能力を持っている」という意味だ。今年の桑田はテイクバックを非常に少なくして、空手家の正拳突きやボクシングのストレートパンチのような投法に換えた。それが見事に成功して復活したのだ。今までの野球指導者が誰も教えなかった投法だ。素晴らしいとしか言いようがない。
 小学校の4年と1年になる我が息子達は、物心ついたときから野球を見ているが、二人はダメな桑田しか知らない。投げても投げても打たれて苦しんでいた桑田しか知らない。しかも去年などは「クワタ」を「クワガタ」と聞き間違えて、「クワガタ、クワガタ、また打たれた。昆虫に野球はできない」とまで言ってバカにしていたどうだ、見たか子供達よ、11日の桑田が本当の桑田なのだ。
ところで、、北朝鮮の不審船の引き上げを、このテロの1周年にちょうど合わせたという見方がある。これは盲点だった。テロ事件・イラク・北朝鮮の3つを「悪」と断定させ、巧妙にイメージを作り返させる戦略をしているのだろう。まんまと情報戦略にはめられた。実際「テロ事件」「イラク」「北朝鮮」はほとんど関係がないではないか。(北朝鮮とイラクは武器輸出で協定があったらしい)
 政府の情報操作と知りながら、国民はスポーツを楽しむ。これぞ本来の生き方だ。

9/11(水) テロから1年
 ということで、あの世界貿易センタ-ビルのテロ事件から1年経った。今では「世界同時テロ」と言っている。何が「世界だ」アメリカだけが標的にされたのだ。この1年間でかなりの真実が明らかになった。アメリカ国防総省にジャンボ着が激突したことが嘘であることは、もう周知の事実である(いつまでたっても飛行機の残骸が出てこない)。このテロに関しては、1年経った今でも「アフガン暗黒回廊」 講談社 浜田和幸著 が色褪せていない。しかも、この本で書かれたスクープがどしどし明らかになっている。
 我輩は、この本をもとにこのHPで「アフガンの真実」を書いた。今でもその通りだと思う。
しかし、この1年で全く明らかになっていないこともやはり多い。当然ビンラディンの安否も不明なのだが、もう誰も関心がないようだ。実は、ビンラディンに出てこられて、色々暴露されるとアメリカがやばい。アフガニスタンを手に入れたことでこの事件は終了してしまった。
ところで、アフガニスタンでは一体何人死んだのだ?この正確な数字がどこにも出てこない。アフガンに展開するNGOは数あるはずなのに今のところどこも発表していない。これぞ情報統制!!!!!!
 そして、次はイラクが標的にされた。まったく、アメリカはどこまで戦争を続ければ気が済むのだろう(これは、経済の大不況を戦争の景気でふっ飛ばすという政略、もちろん副島先生の本に詳しい)
 ところで、副島先生の「決然たる政治学への道」弓立社が発売された。また、少しずつ生徒諸君にも伝達していきたい。
9/8(日) ガーパイク捕獲作戦は某F高新時代のページでご覧下さい。今日一日、掃除の筋肉痛で足が痛い。
9/5(木) 40000ヒットの記念企画に関して(その2)

ということで、要するに皆で某F高のニックネームとマスコットキャラクターを考えようということだ。形としては、
@読者からメールもしくは掲示板で某F高○○を募集する
Aそのニックネームを逐次公開し、応援投票を行う
Bやはり、この後の最終決定は、生徒会長にしてもらう!!!!!!!

の順番で行おうと思っています。
その後、
Cネット上でそのネックネームにふさわしいマスコットキャラクターを募集する。
Dそのキャラクターを公開し、応援投票を行う。
E何だかんだで某F高にふさわしいマスコットキャラクターが決まるでしょう。

その後、
F 運動部のTシャツを作成する。
Gユニフォームの袖には必ず、○○のロゴを入れる。
H玄関にマスコットキャラクターの肖像を作る。
I着ぐるみ人形を製作し、国体など各種イベントに参加する。
J某F高のすべての出版物に印刷される。

そして、最終的には、

K ○○ブランドとして商品化を計る。
L 某銀行の定期預金とタイアップ企画を出す。
  それは、「大学合格者数連動型定期預金」だ!!!!!!、現役国立大学合格者数×100分の1で利子をつけましょうではないか。今でも2.35パーセントになりますよ

 
Lは、ほとんど冗談。@からKは真剣(マジ)です。

9/4(水) 40000ヒットの記念企画に関して

実は、「某F高教育改革21」という組織がある。職員を地元の有識者や有力OBなどで構成されている。そこで、
某F高のSI(スクールアイデティティ)なるものが決められた。大々的に発表もされた。しかし、誰も覚えていない。それがSIなわけ?
SI(スクールアイデンティティ)とは、内部の人間から見ても、外部の人間から見ても共有できる「個性」でしょう。
共有できることが大切です。
例えば、早稲田・・・都の西北&えんじのジャージ 慶応・・・・・おぼっちゃん、陸の王者、タイガー軍団 日大・・・・桜&フェニックスなどなど
やはり、某F高にも共有すべきイメージが必要です。
ニューヨークヤンキース 、シアトルマリナーズ、 大阪はタイガースや、広島は赤ヘルじゃけん。というふうに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みんなで、某F高○○○ズを考えましょう。
例、某F高ガーパイクス&某F高ロケッツなど・・・・・・・

さて、続く

 
9/3(火) 田中康夫再当選
ということで、2学期も始まり、突然忙しくなった。今後はなかなか、長々とは更新できそうもない。気になったことだけ端的に書くことにする。
今日は表題通り田中氏の再選話。
このサイトから行く事の出来る日垣さんは長野県出身・長野県在住である。彼のルポに「長野県選挙前夜」というのがある。ここに田中康夫の1回目の出馬について詳しく書かれている。だいたい田中康夫は自分が知事になりたくて立候補したのではない。良識ある長野の人々(決して単純な市民運動家ではない)がオリンピック景気に乗っかり、箱物と道路の土建行政ばかりだった当時の知事に変わりを必死になって探した結果が田中康夫であるのだ。田中康夫は、エロ(失礼)作家でありながら神戸大震災のときボランティアとして活躍していた。この田中康夫は少年期に少しだけ長野の高校に在籍した事がある。この「少しだけ在籍した事がある」ことだけを頼りに田中氏を口説いたのだ。
この経緯を知っていれば、今度の選挙も「県議会VS田中知事」ではなく「県議会(土建屋の集まり)VS県民」の図式であらわされるもので、土建屋に関する抵抗勢力はかなり根強いことがわかる。簡単にいうと一般の国民は「もうダムや道路や箱物をつくっただけの政治は飽きた。」のだ。そして、田中康夫の手法で一番評価すべきは、1回目の知事就任にあたって県議会との妥協(何でも反対しますよという脅迫を恐れて取り引きする事)しなかったことだ。ここで妥協すると、たとえどんな立派なでも、静岡県知事のようになる。