はじめに

水質調査法・公定法と簡易法


 私達がこれまで行ってきた水質調査法と水質分析法とを
紹介します。
 また、小中学生や一般の方が実施されている水質分析の
簡易法について調べました。



1.水質分析の公定法と簡易法

公定法

 厳密にはJISや環境庁によって定められている方法ですが、
ここでは水質分析の専門書に書かれている方法も公定法とします。

           
簡易法

特別な設備を必要とせず、簡単に調査現場で分析ができる方法です。

@試験紙による方法:最も手軽ですが精度が低いとされています。
 最近改良されたものも発売されています。

Aパックテスト:最も広く用いられている簡易法。調合済みの試薬
 がポリエチレンチューブにパックされ、色の変化を変色表と照合します。

Bパック試薬を使った水質分析システム:原理はパックテストと同じ
 ですが、色の変化は分光光度計で測定します。



2.水質調査法

(1)試料水の採取

河川水の水質は川岸近くと川の中央部とで異なり、水深によっても異な
ります。各部分の水を採取し混合させればよいのですが、正確な混合は
困難です。
 河川中央部の表層水を柄杓で採取しました。大きな河川については橋
の上からロープでバケツを下ろして採取しました。
 試料水は1gのポリエチレンびんに空気が入らないように満たし、密栓
をします。冷蔵庫に保管し、翌日分析しました。

        
(2)現場での測定・記録

データーシートを用意し、調査現場で記入します。

時刻・天候・河川の様子(濁り、色、臭気)・気温・水温・pHの記録をします。
@温度の測定
アルコール棒温度計を使用。水温は直接川に温度計を入れて測定。大き
な川はバケツに汲み上げた水の水温を測定した。気温は日陰で体から温
度計を50cm以上離して測定しました。
A pH
コンパクトpHメーターを使用。

記録用紙