パックテストは小中学校や一般の方が広く使用している測 定法です。 調査している現場ですぐに結果が得られる大変便利な方法 です。 実際に測定した結果を公定法の値と比較しました。 |
@) ポリエチレンのパックに付属のピンで穴を開ける A) 指で押さえて中の空気を出す。 B) パックの穴を開けた部分を試料水につけ、水をパックの中に吸い上げる。 C) 定められた時間になったら変色表と照らし合わせて濃度を記録する。 |
主に沼津市内を流れる11の都市河川(河川地図は目次−2.河川の水質 調査のページをご覧下さい)について、CODの分析を公定法と簡易法で測定 しました。 たった一度だけの比較ですが公定法と簡易法とで近い値が得られました。 簡易法では色の変化を変色表と見比べます。完全に色が一致せず、たとえば 5と10の色の間の色になった場合は5〜10と記録しました。 (株)共立理化学研究所様から”そのような場合は「約7」というように主観 が入っても構わないので、見た感じで数値を決める。その方が他の方法との比較 のときにさらによく一致すると思う。”とのアドバイスをいただきました。 また、CODのパックテストは0〜100mg/l用を使用しましたが、今回調査 した河川では0〜8mg/lの低濃度用を使用した方が詳しい比較ができたと思いま す。 公定法では一つの分析をするのに40分はかかってしまいます。通常、三回測定 した平均値を記録しています。 パックテストは細かい数値までは出ませんが、わずか5分間で結果が得られるので 大変便利な分析法だと思います。 COD以外にアンモニウム、リン酸についても公定法と簡易法との比較をしていま す。 |