A 簡易法(パック試薬と分光光度計を使用)

使用方法と測定結果


 パックテストでは、色の変化を標準変色表と見比べて濃度を測定しました。

 大変便利な方法ですが、目で変色表と見比べるため、大まかな濃度しか分かりません。

 色の変化を分光光度計で測定すると細かい値まで知ることができます。

  実際に測定した結果を公定法の値と比較しました。




T.測定方法


パック試薬を試料水25mlの中に入れ、振り混ぜてから分光光度計で測定します。



使用した分光光度計です。
右下のICカードを挿入すると、自動的に計算され、濃度がディスプレイに表示されます。




 分光光度計が必要ですが、試薬がパックされ、溶液を調整する必要がありません。

 また、測定値はICカードのプログラムで自動的に計算され、濃度をその場で知ることができます。

 細かい値まで測定できる、大変優れた方法です。

 河川水で測定した結果を公定法と比較しました。
         




U.測定した結果(DO)

平成11年8月3日(火)水質分析の結果






主に沼津市内を流れる11の都市河川(河川地図は目次−2.河川の水質
調査のページをご覧下さい)について、CODの分析を公定法と簡易法で測定
しました。

 たった一度だけの比較ですが公定法と簡易法とで近い値が得られました。

計算すると 相関係数 R=0.964  換算係数 a=1.06 となりました。

公定法の値をY、簡易法の値をXとすれば Y=1.06X になります。

 DO以外に、COD、アンモニウムイオン、亜硝酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、

塩化物イオン、アニオン界面活性剤について公定法とパック試薬を使った簡易法とを

比較しています。





分析項目によっては濃度が低い試料では分析ができないものもありますが、分光光度計
があれば細かい値まで測定ができる、大変優れた方法です。

 精度を公定法と比較していますが、沼津市内の河川については良い結果が出てきてい
ます。(調査中)