PAGE5 近頃の童話

以前あるキャンパーさんと話しをしていた時に「桃太郎ってドロボウの上前を跳ねてるようなものだよね」と話題になりました。
理由は、桃太郎は鬼退治した後、鬼が村人から巻き上げた財宝を一人占めしたからです。 しかも”鬼”という種族を絶滅させて・・・(笑)。
これをキッカケに幾つかの童話にツッコミを入れていました。
で、この話題から数ヶ月後とあるワイドショーの特集で「最近の童話事情」というのをやりました。
これを見て知りましたが最近は違うらしいですね。

前述の『桃太郎』で言うと。
桃太郎は鬼を懲らしめました。
鬼は反省し、財宝を桃太郎に渡しました。
村に返った桃太郎は財宝を村人に返しました。
村人と鬼が仲良しになる
らしいです。

他にも・・・。
『さるかに合戦』では、
お母さん(だっけか?)蟹は死なず大怪我。
”牛ふん”は出てきません。
猿は殺されず、痛めつけられて反省。
最後は仲良く柿を食べる。
とかです。

他にも幾つか出てきたちょっと忘れてしまいましたが、どれも共通するのは
・誰も死なない。
・残虐なシーンは省く。
・汚い表現・物は出てこない。
・ラストは悪者が反省し仲良くなる。
です。

子供達に残虐なシーンを見せない配慮かららしいのですが、ちょっと釈然としないのは僕だけ?
そのコーナーに解説で出演したどこかの学者(?)さんは、
「童話は時代に合わせて変化してきたのだから構わないじゃないでしょうか?」
と言っていましたが。

でも、やっぱりすっきりしないなぁ・・・。
本当に教育上良いのかなぁ? いや、単純に考えればこの方が良いと言う気もしますが、また一方で逆に悪い気もするんですよ。
小さい時に全くのキレイ事だけで育ち、ある程度自分で色んな情報を得るようになる。
その時いきなり残酷な事柄に触れる・・・。
その残酷な事の重大さがわからないのじゃぁ無いのかな?
ま、これは全くの素人考えですが。

余談ですが、以下のネタは昔本やTVで知った事です。
でもウラは取ってないので世間話し程度に読んで下さい(笑)。
『ありとキリギリス』の元になった話しでは、キリギリスでは無くセミだった。
(何かのTVで見た)

『シンデレラ』の意地悪お姉さんはガラスの靴を履く為に踵を切った
(何かの本で読んだ)

『桃太郎』は桃から生まれない
川に流れてきた桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返り、子作りに励み、結果生まれた子供が大きくなって鬼退治に行く。
昔は性教育的な要素があった。
(何かのTVで見た。尚、これはトリビアでも紹介されたらしいので本当みたい。)

2004/01/18