「じゃあインターネットでは?」って思う。
デジタルカメラで映像取り込んで、編集して、ホームページに発表するなんて、いまど
き中学生だって出来る。
でも、ネットで自分の考えを伝えたいと思っているほとんど全員が自分のホームページ
の作品とニュースで問題になっているネット犯罪とやらは全く無関係に、もしくは別次元
の出来事だと思っている。
「だって僕は変な映像とかアップしてないし・・・」って。
今ネット上に十把一絡げにうごめいている情報は、ネットに乗ってからいわゆる常識の
目という審議を受けるしかないし、アップした個人の心の中や、頭の中にいるプチ審議委
員の数ってそれぞれみんな違うし、往々にしてプチ審議委員の考えは偏っているのが普通
でしょ。
みんな同じ世界にゴチャゴチャになって存在しちゃってるんだよね。自分のアドレスの
一文字となりは(変な表現だけど)殺人犯かもしれないし、何気ない一言が自殺志願者の
背中を押しているかもしれない。もちろんこんなネガティブな想像ばかりでなくても良い
んだけど。この文章だって「殺人者蔑視」とか言ってすごく怖い敵や、ものすごくたくさ
んの敵を作っているかもしれないし、自殺愛好家には喝采を浴びているかもしれない。
思いっきり泣いて欲しいと思って作った作品が「最高のコメディだ」と世間から絶賛さ
れたら、自分は素直に喜べるだろうか。
物事を曲解される怖さって俺だけが感じてるのかな?
ただの杞憂だって世界中が笑い飛ばしてくれるのを切に祈っているいるよ。
というか、今まで俺達が自分の作品をメディアに乗せようとすると、多くの人の手を借
りなきゃいけない仕組みだったし、その中での路線変更は断腸の思いで受け入れなければ
ならない事が多かった。それがマスを受け入れることだと思っていたわけ。
それが突然、多チャンネルとか、インターネットとかがあっという間に入り込んできて
プロ並の画質で収録できるカメラと、パソコンに取り込んで切ったり並べ替えたり自由に
出来る編集機が簡単に自宅に用意出来て・・・自分ひとりの創作力で、かなりの完成度を
持った作品が完成するんだ。俺の彼女だってデジカムで撮影して、家で取り込んで、編集
して、作品をアップしてさ。(今も彼女のPC借りてこの文章書いてるんだし)
これってちょっと悔しいわけ。

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