国民健康保険のレセプト点検の結果です

あなたは医療費を多く払い過ぎていませんか?

と言っても知らされないからわかりようがありません。


レセプト点検で減額された医療費



レセプト点検って何? 診療報酬のしくみ

Aさんがお医者に行きました。Aさんはここで治療にかかった費用の3割分を自己負担します。
お医者は残る7割の費用を得るため、三島市に対して請求書(これが「レセプト」)を出します。

その請求書は、静岡県の国民健康保険連合会で一旦審査され、この審査を通ったものが三島市に来ます。
三島市ではこの請求書を点検します。(これが「レセプト点検」

おかしいものについてはもう一度国民健康保険連合会に送り返します。
この過程の中で、お医者から出された請求が認められず、減額されることがあります。

なぜ減額されたのかの理由はマチマチで一概には言えません。
事務的なミスの場合、また保険で認められる範囲を超えて医療行為を行いその分も含め請求された場合などが
考えられます。

この場合、その減額に該当したAさんは、結果として自己負担を多く支払っていたことになります。
でも、このことはAさんには知らされていません。

厚生省は、この自己負担分の過払いが大きい場合、
Aさんに知らせることを指導していますが、三島市をはじめ静岡県下ではこれが行われていません。



これだけ減額されました(1999年度)

レセプトの枚数にして386枚、金額にして152万1610円が減額されています。
(一般被保険者・退職被保険者の合計です)

三島市の点検で、国保連に
再審査の請求がされたもの
その結果、減額されたもの
レセプトの
枚数
金額(円)
レセプトの
枚数
金額(円)
99年2月
70
8,555,750
54
275,510
99年3月
70
8,335,640
51
139,060
99年4月
45
2,692,100
31
101,330
99年5月
44
5,013,290
34
112,260
99年6月
80
7,801,440
50
370,340
99年7月
64
4,663,210
46
169,230
99年8月
59
3,346,090
49
149,020
99年9月
40
3,019,080
30
115,530
99年10月
466,360
7,100
99年11月
34,770
700
99年12月
51
3,164,980
20
56,830
00年1月
34
3,671,490
15
24,700
合計
564
50,764,200
386
1,521,610




三島市もそうですが静岡県では「過払い」が被保険者(Aさん)に通知されません。

通知の実施状況(都道府県別)
一ヶ月に1万円以上の「過払い」がある場合の通知です

やってないのは静岡と山梨と岐阜と青森の4県です(国保新聞より)
都道府県
実施
市町村数
実施率(%)
北海道
144
67.9
青森
0.0
岩手
39
66.1
宮城
1.4
秋田
66
95.7
山形
27
61.4
福島
27
30.0
茨城
54
63.5
栃木
6.1
群馬
30
42.9
埼玉
54
58.7
千葉
56
70.0
東京
63
100.0
神奈川
15
40.5
新潟
31
28.4
富山
25.7
石川
23
56.1
福井
2.9
山梨
0.0
長野
116
96.7
岐阜
0.0
静岡
0.0
愛知
38
43.2
三重
1.4
滋賀
32
64.0
京都
30
68.2
大阪
12
27.3
兵庫
1.1
奈良
47
100.0
和歌山
21
44.7
鳥取
14
35.9
島根
29
49.2
岡山
78
100.0
広島
64
74.4
山口
18
32.1
徳島
14.0
香川
21
48.8
愛媛
30
42.9
高知
45
84.9
福岡
31
32.0
佐賀
32
65.3
長崎
59
74.7
熊本
32
34.0
大分
34
58.6
宮崎
9.1
鹿児島
28
29.2
沖縄
51
96.2
合計
1518
46.7