市民のサイフ（財政）はどうなっているのか@

２０００年度決算より
Aに引き続いていきます

私たち三島市民は全部で１０の「サイフ」を持っています。
どんなサイフかと言いますと・・

サイフの種類
収入額（円）
支出額（円）
@一般会計
35,493,530,61633,517,200,714
特別会計
A国民健康保険
7,619,177,054
7,182,613,011
B老人保健
7,572,680,367
7,555,087,799
C介護保険
2,610,181,538
2,525,812,549
D交通災害共済
21,396,726
16,484,022
E墓園事業
7,285,926
5,388,539
F下水道事業
3,748,383,756
3,674,355,063
G楽寿園
296,834,057
280,778,444
H駐車場
128,602,407
112,999,856
合計
57,498,072,447
54,870,719,997

あっ、もうひとつありました。大事はサイフです。
内容
I水道事業会計
収益的収入
1,592,654,305
収益的支出
1,399,096,224
資本的収入
390,504,128
資本的支出
701,223,122
資本的収入額が資本的支出額に不足する額310,718,994
円は、当年度消費税及び地方消費税資本的収支調整額24,634,404円
及び過年度分損益勘定留保資金286,084,590円で補填した。

以上が、三島市民がもつ１０のサイフです。


ここでは、上の１０のサイフのうち「一般会計」についての報告をします

収入のことを「歳入」と言います。
この年度は35,493,530,616円の歳入でした。
以下、その内訳です。みなさんが払っている市税が一番多い。
次いで多いのは、諸収入、地方交付税、市債（借金）などです。
内容
決算額（円）
構成比（％）
１
市税
15,866,792,445
４４．７
２
地方譲与税
292,735,000
０．８
３
利子割交付金
624,529,000
１．８
４
地方消費税交付金
1,057,021,000
３．０
５
ゴルフ場利用税
70,379,609
０．２
６
特別地方消費税交付金
8,529,000
０．０
７
自動車取得税交付金
229,922,000
０．７
８
地方特例交付金
646,835,000
１．８
９
地方交付税
3,313,129,000
９．３
１０
交通安全対策特別交付金
24,802,000
０．１
１１
分担金及び負担金
355,945,337
１．０
１２
使用料及び手数量料
603,358,778
１．７
１３
国庫支出金
2,420,946,428
６．８
１４
県支出金
954,115,658
２．７
１５
財産収入
53,115,197
０．２
１６
寄付金
14,952,729
０．０
１７
繰入金
48,934,992
０．１
１８
繰越金
1,702,433,116
４．８
１９
諸収入
3,615,254,327
１０．２
２０
市債
3,589,800,000
１０．１
合計
35,493,530,616
９９．７

支出のことは「歳出」と言います。
この年度の「歳出」は33,517,200,714円でした。
以下、分野別（行政の目的別）の「歳出」の内訳です。
内容
決算額（円）
構成比（％）
１
議会費
286,226,079
０．８
２
総務費
4,081,344,129
１２．２
３
民生費
7,339,913,074
２１．９
４
衛生費
4,130,023,696
１２．３
５
労働費
619,029,577
１．８
６
農林費
389,707,805
１．２
７
商工費
1,124,758,327
３．４
８
土木費
4,794,964,654
１４．３
９
消防費
1,333,106,344
４．０
１０
教育費
5,430,711,746
１６．２
１１
災害復旧費
−
−
１２
公債費
3,657,415,283
１１．８
１３
諸支出金
30,000,000
０．１
１４
予備費
−
−
合計
33,517,200,714
１００．０


収支について
収入（歳入）と支出（歳出）の関係を「収支」と言います。
収入より支出が多いと赤字になってしまいます。
この赤字の額が一定の枠を越えると、倒産（＝起債制限団体）となります。
詳しくはこちら

この年度の収支は
（歳入）35,493,530,616円−（歳出）33,517,200,714円＝（形式収支）1,976,329,902円

この「形式収支」の額の中には、やむを得ない理由で２００１年度に繰り越された事業の財源が含まれています。
その金額は326,110,000円です。
（形式収支）1,976,329,902円−（翌年度に繰り越すべき財源）326,110,000円＝（実質収支）1,650,219,902円

２０００年度の実質収支は1,650,219,902円でした。
この金額は２００１年度への「繰越金」として歳入予算に計上されます。

借金（地方債）の状況

収支では、1,650,219,902円の「黒字」ということになります。
でもこれは多額の借入金（借金）をしたうえでの話です。
当然、この借金はその後に返済していくことになります。（元金と利子を返済する額を「公債費」と言います）
この借金の残高が大きくなると、その返済額（「公債費」）がふくらみ、会計を圧迫します。
いま、そのような状態に陥っています。（全国的に同様ですが）

２０００年度、これだけ借金をしました
借金の目的
金額
どこから
借りたか
返済方法
利率
高齢者福祉施設設置推進事業（御寿園）
６５，３００
静岡県
１５年
１．５０
ダイオキシン対策事業
８６１，７００
財務省
１０年
１．６０
県営緊急畑地帯総合整備笹原地区負担事業
４，３００
財務省
１０年
１．６０
県営担い手育成基盤整備中郷地区負担事業
１０，０００
財務省
１０年
１．６０
県営一般農道整備佐野片平山地区負担事業
８，１００
財務省
１０年
１．６０
臨時地方道整備事業（谷田１６８号線）
５８，５００
公営企業金融公庫
２０年
１．４０
臨時地方道整備事業（谷田幸原線）
２９，９００
公営企業金融公庫
２０年
１．４０
緊急地方道整備事業（パサディナ赤王線）
１４，６００
静岡県
１５年
１．６０
緊急地方道整備事業（谷田幸原線）
２００，０００
三島信用金庫
２０年
２．５０
雨水貯留施設整備事業（北上中）
５１，３００
財務省
２０年
１．６０
都市公園整備事業（上岩崎公園）
１５，０００
三島信用金庫
２０年
２．５０
夏梅木川河川改良事業
７７，６００
三島信用金庫
２０年
２．５０
境川みずべプラン２１推進事業
９，９００
三島信用金庫
２０年
２．５０
緑町佐野保育園整備事業
１６，６００
三島信用金庫
２０年
２．５０
一般市道整備事業
８２，４００
三島信用金庫
２０年
２．５０
公営住宅建設事業（加茂住宅Ａ棟用地）
１９６，９００
総務省
２５年
１．３０
公営住宅建設事業（加茂住宅生活相談所）
１０，０００
総務省
２０年
１．３０
既設公営住宅改善事業（山田住宅）
６，０００
総務省
５年
１．３０
公共施設用地取得事業（県立三島南高跡地）
３９５，２００
静岡県
１５年
１．５０
過年発生補助災害復旧事業（夏梅木川）
１２，４００
財務省
１０年
１．６０
〃
５，４００
財務省
１０年
２．１０
錦田小学校整備事業（用地）
１，０７０，４００
総務省
２５年
１．３０
中郷中学校耐震補強整備事業
２８，１００
総務省
２５年
１．３０
〃
２５，５００
三島信用金庫
２０年
２．５０
錦田中学校耐震補強整備事業
４６，７００
総務省
２５年
１．３０
〃
４６，１００
三島信用金庫
２０年
２．５０
史跡山中城趾整備事業
１９，４００
都市自治振興協会
１０年
１．１０
減税補てん債
２２２，５００
財務省
２０年
１．３０
合計
３，５８９，８００


借金残高の推移
こんなに増え続けています


返済額（公債費）の推移


推移表です（単位：千円）



グラフと表でご覧のとおり、２０００年度では借金残高は３３，２３３，１５９千円。
公債費（借金返済額）は３，９５７，４１５千円。
これが、歳入の中心である市税が伸び悩んでいることと相まって会計を圧迫しています。