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毎日新聞7月13日




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三島市社会福祉協議会(田口隆一会長)のl999年度決算書が、数十力所も間違った決算書が、数十個所も間違ったまま理事会で承認されたことが分かり、同社協は12日、臨時理事会を開き、機構改革を行うことを条件に間違った決算害の廃棄処分を決めた。間違った決算書は6月29日の理事会で配られた。翌日の評議員会では正しい決算書が配られたが、理事には今月6日の臨時理事会まで社協からの説明はなかった。このため、6日の理事会で理事の一人が「納得できない」として途中退席する事態になり、12日に再び臨時理車会が開かれた。
決算書は一般会計や共同募金配分金特別会計など5費目で構成されでいる。社協事務局では「職員がパソコンを使って決算書を作成する際、前年度の数字が残っていだ決算書に上書きし一部を書き忘れたままフロッピーに保存したため」と間違いの理由を説明する。
正しい数字が記入された決算書は別のフロッピーに保存し5月30日には監査も受けていだが、理事会では不完全な決算書を印刷して配布してしまったという。
ある理事によると、3費目では説明通り前年度の数字が記籍されているが2費目では全く関係ない数字が記載されており、事務局の説明と食い違っている。
これに対し田口会長は「担当の職員が病気で休んでいるため今の段階では原因は分からない。原因を究明した後、責任の所在を明らかにする場を持ち再発防止のため機構改革を行いたい」と話す。
理事会は、担当職員の回復を待って、新たな決算書を承認するか検討する。【太田誠一】










静岡新聞7月13日








誤った平成十一年度決算書が理事会に提出され承認された問題で、三島市社会福祉協議会(田口隆一会長)は十二日、市役所中央町別館で臨時理事会を開いた。約五十部作成した誤った決算書は廃棄処分することを決めたほか、事務局側は評議会で承認された「正しい」とする決算書をあらためて理事会に提出し、理事会側も決算書を差し替えることを了承した。
非公開で行われた理事会では、「二度とこうした事態が起きないように、機構改革などを推し進めるべきだ」などの意見が出されたという。決算書作成に携わった職員は病気療養中で出席しなかった。
理事会の後、田口会長は「でたらめな決算書を最初の理事会に出してしまった。弁解の余地はない」とした上で、「(間違った決算書が理事会に提出された)経緯などについて、担当した職員から事情を詳しく聴く場を設けたい。各部門に責任者を置くようにするなど組織を見直したい」とした。
同協議会の十一年度決算書は記載金額の違った二種類が作られ、それぞれ六月末の理事会と評議員会で承認された。事務局側は「入力ミスで十年度の数字が残ってしまった決算書と、正しい数字のもの二つが別々のフロッピーにあり、間違ったものを印刷してしまったのではないか」と説明している。