このことについての新聞報道です
(戻ります)

|
三島市社会福祉協議会(田口隆一会長)の平成十一年度決算書が、職員のミスで一部に前年度の数字がそのまま残った形で理事会の承認を受けていたことが六日までに分かった。理事会の翌日に開かれた評議員会では正しい決算書が配られていたが、理事たちには間違った決算書だったとの説明はなかった。自治会を通じて市民が拠出した約千五百万円も協議会の資金に含まれており、二つの決算書が出るお粗末さに、市民からも批判の声が上がっている。 決算書は一般会計と、共同募金配分金・社会福祉施設整備など四つの特別会計からなっている。協議会の説明によると、担当の職員がフロッピーに残っていた十年度の決算書を利用して作成したという。正しい決算書と、一部に数字の上書きをし忘れた決算書の二つが出来上がり、そのまま二つを別々フロッピーに残した。六月二十九日の理事会には、間違った決算書を印刷し、配ったという。監査は五月三十日に正しい決算書を二人の監事に見せて印鑑をもらい、そのまま間違った決算書に載せていた。監事にも誤った決算書に証明を載せたことを知らせていなかった。 十二人の理事が出席した理事会の席上、一部から誤りを指摘する声が上がったが、理事会はそのまま終了した。決算書を作成した職員も同席していた。終了後に誤りを確認し、三十日の評議員会には正しい決算書を提出したという。 六日には臨時理事会が開かれ、事情説明を行ったが、一人の理事は納得できないとして途中で退席した。協議会の田口会長は「全くこちらのミス。再度理事会を開き、理解を求めたい」と理事会後に話した。 | ||

|
三島市社会福祉協議会(田口隆一会長)の一九九九年度決算について、記載金額が数十カ所も違った二種類の決算案が作られ、それぞれ理事会と評議会で承認されるという珍事が起きた。「数字の打ち込みミス。評議会に提出したものが正しい」と事務局は説明しているが、その説明との矛盾点も見つかるなど、不可解な事態となっている。六日の臨時理事会では、十二人の理事の間で「とんでもない話だ」「別に問題はない」などの議論になり、今後は監査ずみの「評議員会案」さえ承認されるかどうか徴妙な見通しだ。 理事会を紛糾させる原因となったのが、同協議会の九九年度の「事業報告及び決算書(案)」。六月二十九日の理事会でいったん「理事会案」が承認されたが、理事の一人がその後、一致するはずの「一般会計差引残金」と「翌年度繰越金」に約四百五十万円の開きがあるのを見つけた。 一方、翌日の評議員会に提出された「評議員会案」は帳尻がぴったりあっており、「理事会案」でゼロ円だった退職金の支出済み額が約六百二十二万円になるなど、多くの個所で記載金額が違っていた。 事務局側は「理事会案は、パソコンで九九年度の数字を打って上書きするはずだったのに、間違って九八年度の数字が残ってしまった。正しい数字のもう一枚のフロッピーがあってよかった」と説明している。 しかし、例えば、ある事業費の補正予算額を比べると、九八年度決算の数字は十四万二千円なのに、「理事会案」では八万六千円となっており、事務局の説明と矛盾している。これについて、事務局側は「詳しく調べないと分からない」としている。 収まらないのは、なんの説明もないまま数字が「変更」された理事たち。同協議会はさまざまな団体から資金面で協力を受けており、理事たちからは「このままでは協力しない団体が出てくるかもしれない」と話している。 | ||