第91号:2004年9月20日(月)

9月議会は盛り上がるか

定例の9月議会が去る9日(木)に始まりました。
すでに決算審査の日程を終え、一般質問の日程に入ろうとしています。


私は総務委員会での決算審査で次のようなことについてチェックし、意見を延べました。
(私は総務委員会に属しています)

総務委員会の主な「守備範囲」は人件費全般と総務費(議会費なども)と歳入全般。(決算年度はH15年度)
一般会計の総務費は約40億円。歳入は309億円(一般会計)。膨大なフィールドです。
日頃から気になっていること、こうあるべきと考えていることなどを中心に取り上げました。
新年度予算案や予算執行のあり方に、いい影響を与えることができればと思います。
議会と市政とはチェック&バランス。緊張関係が必要です。
分野
内容
人件費や人事管理費など
◎ちょっと減っているけどまだ多い「時間外手当」と「サービス残業」など勤務状況。
◎「ああいう人が○○行政の窓口にいていいのか」「何か偉い人と関係があるから?」という職員に対する市民からの疑問・苦情と人事管理。
◎公平委員会に対し、職員から地方公務員法に基づく申し立てはあったか。
◎いままではどうだったか。これから地方公務員法が大きく改正される見込みだが公平委員会のあり方は。
市民相談、広報など
◎「架空請求」「オレオレ詐欺」などの被害相談の中、個人情報の入手経路が推定されるケースは。ある特定個人についてさまざまな情報を複合することにより高度な個人情報が把握される恐れがある。住民票の大量閲覧が原因してはいまいか。
選挙関係、文書管理など
◎市議会議員選挙の開票結果の途中公表のありかた。
(ex:栗原一郎候補は開票の最終段階まで300票に留まっていたが、意図的?)
◎個人情報保護条例における個人情報保護審議会はきちんと機能しているか。
財政、基金、会計関係など
◎「公債費比率」の計算方法の変更と「標準財政規模」の定義
◎「標準財政規模」(*法定地方税の額+普通地方交付税の額)が小さくなっているので、土地取得政策などに影響が出る恐れはないか。
◎静岡県は「裏金問題」「簿外郵券問題」などで揺れている。三島市においてはこうした実態はないか。
◎財政が厳しくなっている折、年度中の資金繰りに苦慮することはないか。一時借入金の利子払いが例年より多いが、予算に定めた限度額を超えたことはないか。
◎地方財政法では年度における「剰余金」は「翌々年度までに二分の一を下回らない額を、基金への積み立てか起債の繰り上げ償還に充てなければならない」とされているがその実態はどうか。
◎寄付金などを所定の基金に積み立てたほかは、基金への積み立ては職員の「退職金」のみ。財政調整基金や市庁舎建設基金への積み立てはどのように考えているのか。
工事検査、監査など
◎工事検査が年度末に集中しているのは(工事が年度末に集中するから)多少緩和されてきたが、まだその傾向があることについて。
◎監査委員による工事検査は、工事の適正さを確保するうえで一定の効力があるとみる。専門性が要求されるので外部委託されているがその委託先や事業選定の内容などは。
議会関係
◎三島市議会のように決算審査を各常任委員会に「分割付託」している場合、「歳入」の審査は、一括して総務委員会に付託されているか、または、内容によって分割されているか。他市などの状況の把握は。
◎法制の知識がより求められる最近の議会活動において、議会事務局の職員数が他市に比べ不足しているという実態はないか。
防災など
◎市内に約6500基ある防犯灯。市が全面的に管理を行っているのは県内に例があるか。また、「80w」の大きな水銀灯を主に設置しているという例はあるか。
公園・緑地など
◎「森の小さなダムづくり」の現状と成果は。三島の「水」の復活に向けては、上流域での地下水くみ上げ量の抑制が欠かさせない。しかし、「下流域」が「上流域」に「くみ上げるな」と主張する構図には限界がある。一緒に取り組んでいくためには「下流域」自らの努力が必要。そのことを通じ「上流域」と手を携えることが可能。当面、このような観点が必要では。
歳入関係
◎市民税の年度途中での大幅な減額(約3億円)の理由。
◎特別地方交付税の金額の決定の仕方は、どうもよくわからない。どのような計算式や基準によって決定されているのか。
◎「三位一体改革」により国庫補助金のあり方に変化がある。高齢者の「生きがいデイサービス」への国庫補助金の約2400万円がカットされ、「その替わり」に特例交付金が約500万円。明らかな「財源の目減り」。これは今後も拡大していく。国に対しどのようの抗議しているのか。



さて、21日からは一般質問です。

日程
質問者
内容
9月21日
(火)
宮沢 正美
1.三島市財政の見通しについて
2.救急医療への取り組みについて
弓場 重明
1.三島測候所保存活用について
2.職員の『やる気』の創出について
3.三島市民の素朴な疑問・質問について
土屋 俊博
1.JR三島駅の利便性向上について
2.中心市街地商店街の街づくりと活性化について
3.東海地震について
金子 正毅
1.小規模修繕参加登録制度の実績と改善点について
2.三島市の将来を担う子どもたちに豊かな教育環境を
細井 要
1.接待茶屋の意義と施行平の整備について
9月22日
(水)
下山 一美
1.介護保険制度と高齢者保健福祉事業の現状と改善の方向について
碓井 宏政
1.郊外(大規模団地)の街路樹の整備と夜間の安全対策について
2.特別支援教育の現状と今後の在り方について
3.小規模授産所の新設と佐野学園のあり方について
佐藤 晴
1.地震災害時における医療救護体制と被災者対策について
2.学校における食生活指導と学校給食のアレルギー児対応について
仁杉 秀夫
1.市長は政令指定をめざす市町村合併をあきらめたのか?
2.夏まつりのイベント・大文字焼きは止めるべき
9月24日
(金)
秋津 光生
1.社会保険病院跡地と公共用地利用について
2.三島市迷惑条例について
3.市営墓地公園と納骨堂建設について  
栗原 一郎
1.FMみしま・かんなみ(第3セクター)のあり方について
2.公の施設への指定管理者制度の導入について
八木 三雄
1.明日に向かって、特色ある起業・雇用支援と賑わい創出を
2.パブリック・コメント制度導入に向けて
3.社会のセフティーネットづくりを広域連携で
志賀 健治
1.職員退職金の見直しについて
2.不妊治療費助成制度の確立について
3.心の教育(パソコン、読書活動)について
4.電子入札制度の導入について
9月27日
(月)
石田 美代子
1.暮らしを支える地域の公共交通問題について
2.市職員の諸問題について
松田 吉嗣
1.学校における環境教育について
2.地方税の徴収強化について
志村 肇
1.教育改革と税源移譲
2.ITと地域再生・まちの活性化
3.市民の健康と協同診療体制
川原 章寛
1.幼児教育の機会均等を!