第118号:2006年7月18日(火)

6月議会の報告A 一般質問その二

森林税(県税)を三島市でどのように活かすのか?


(森林税による整備対象の一部:市内山中付近)

今年から静岡県により森林税が徴収されることになりましたね。(注)でも、このことについては多くの人は知らないし、その税ではたして本当に荒れた森林が整備されるのでしょうか。これは県事業なので三島市としてはとりあえず直接関係しないのですが、市が積極的に考えないと事業は二進も三進もいかない筈。そこで、三島市の考え方と対応を質しました。

注↓森づくり県民税
内容
税額等
三島市における税額
個人住民税の均等割の値上げ
400円/人
21,568,800円
65歳以上の人(一年ごとに100円増額→400円まで
100円/人
225,000円
法人関係は法人税の一定割合
9,258,500円
9,258,500円

*この県税は三島市においては約3100万円にもなります。三島市における森林整備の対象面積は約328ヘクタール。

以下、質問と主な答弁です。(要旨抜粋)
Q栗原
 森づくり県民税にはいろんな疑問もある。が、三島市が何らか関与をしなければ事業が進められないのではないか。どのように考えるのか?
A小池市長
 三島市は独自に年間42Hの間伐実施している。箱根山全体で間伐未実施は557H。県民税では、積極的に推進を考える。対象林は、公益性、困難性、緊急性の要素を満たし、当初は230.08Hが示されたが、市ではさらに97.86Hを追加申請しこれが認められた。328.04H。
 実施体制は、県であり、間伐等の整備事業者が森林所有者の同意を得て計画をたて実施する。栗原議員指摘のとおり、課題がいくつかある。森林の所有形態で、小規模林地の特定がくずかしい。山ばなれ、境界画定が困難など。分散しているので施行の団地化が困難。森林ボランティアの整備者として活動していただくことなど。
 これは、整備者の育成、所有者の把握、境界確認作業、所有者の同意取得など三島市が大きくかかわりを持たなければ進まない。市がかかわっていくには職員の人員配置等、今後の県と市との役割分担について憂慮している。三島市民が新たに県に納税する3100万円/年が三島の森作りに使われることが市民にとって一番良いことであるので県の事業ではあるが三島市としては前向きに取り組んでいかねばならないと考えている。