ストーリー |
相馬轍はフリーのルポライター。 バイクで旅行した1ヶ月間をレポートするという企画で 出版業界の祭典である『心光展』への入賞を目指し、北海道の地へ赴きます。 何故、彼はこの企画を選んだのか。 それはカメラマンだった父親が撮った最高の一枚を超えるため、 そして、失った相棒との幼い日の約束を果たす為でもありました。 幼い頃、『いつか免許を取って、一緒にバイクで旅をしよう!』と交わした約束。 高校生になり、その夢の為に二人は動き始めました。 しかし、その実現にあと一歩と迫った矢先、相棒は帰らぬ人となってしまいました。 二人の夢を現実にする筈だった一台のバイクを残して。 バイクは唯一残された相棒のぬくもり。 幼い約束を果たす為に唯一残された手段でした。 彼の父親が最期に残した「お前が笑顔でいられる場所を捜せ」という言葉。 その「笑顔でいられる場所」がまさしく相棒の傍だったのだから。 苦しい時も、悲しい時も、常に一緒だった相棒が残したバイクと共に、 ルポライターとしての栄光を手に入れることができるのでしょうか。 広大な北海道を舞台に、彼の旅が始まります。 |