Yayoi's Detective Office - 青に魅せられて 〜何故、風雨来記なのか〜




何故、私が風雨来記というゲームに魅力を感じるのか。
初プレイ時に感動したときに書き留めたものと併せて御覧ください。
(初プレイ時のコメントは事件でシャ!の第43回に掲載されたものです)


何故、風雨来記なのか
 

私は旅が好きです。

日常生活を忘れられる開放感。
見知らぬ土地での新しい発見。
現地の人とのふれあい。
そして、土地と人とふれあうことで感じる生活の息遣い。
たった数日間の中にあった数々の出会いと別れに対する心の誓い「また再び何処で」。
そんな一つ一つの出来事に感動を覚えずにいられないからです。

私は北海道が好きです。

表現するとすれば、
『北海道の広大な大地には数々の浪漫が広がっているから』
遥か彼方まで続く真っ直ぐな道は、
自分を何処まで連れて行ってくれるのだろうか、
そしてその先ではどんな出会いが待っているのだろうか、
そんな期待を感じさせてくれます。
現実的ですが、食べ物が美味い、なんかも理由の一つです。

そんな「旅」と「北海道」を両方楽しめる本作品を、F・O・Gは見事に表現してくれました。
(東北地方を旅する『みちのく秘湯恋物語』で旅ゲームとしての地位は確立していましたけど)
「北海道」という要素は旅ゲームとしての厚みを増す事に繋がっていると思います。
勿論、私の贔屓も若干入っていますが。
従って、逆に北海道が嫌いと言う人はプレイしない方が宜しいでしょうね。

メインは女性と出会い、旅をして、別れる、ということにありますが、
ゲームシステムそのものが旅の魅力を十分に引き出す事に成功している、
それだけでも価値があります。
このゲームをプレイして北海道道東に行きたくなった人は多いと思います。
北海道道東と限定しなくとも、旅に出たくなった人は多い筈です。
それが旅の魅力を十分に引き出している何よりもの証拠です。

正直、「肌に合わない」という感想も多くあると覚悟しています。
ここまで言っててなんですが、万人向けではないと思うからです。
ただ、あまり御目に掛かれないゲームシステムと内容ですから、
逆に同じ肌に合わないでも色々と感じるものはあるでしょう。

旅が好きな人、北海道が好きな人、出ている女の子が好きな人、は勿論、
旅に興味がある人、旅に出たいけど時間やお金が無い人、旅にはあまり出ない人、まで
とにかく一度プレイしてみて欲しい、とにかくその一言です。


ゲーム内容云々の細かい話は事件でシャ!で述べたファーストインプレッションと同じですので、
下記に記載した当時の文章をそのまま御覧下さい。
(このときはまだ「女の子そっちのけ」だったんですねえ・・・)



事件でシャ! 第34回より
 

1月18日に『風雨来記』というゲームがPSで発売されました。
発売はF・O・G(Full On Games)。
久遠の絆で一躍有名になったソフトハウスですね。

ゲーム内容を要約すると、

@北海道(道東)をツーリング
A各名所で写真を撮る
B1日の出来事を題材にHPを作成(HPは旅行記という位置付け)
C女の子と出会う(多分仲良くなるのが目的)

という感じでしょうか。
HPの作成は、予め用意された文章を組み合わせ、
撮影した写真を2枚選ぶだけのシンプルなもの。
さすがに「文章を打ち込む」といった作業はありません。

結論から言いますと、凄く面白い!です。
何が楽しいって、北海道道東のツーリングですよ。
唐突ですが、私、北海道好きなんですよ。
(2月に札幌雪祭りにも行く予定)
過去に北海道道東を気ままに旅した事がありますが、
その時に感じた独特の開放感は感動ものでした。
広大な大地に自分が存在していること、
それだけで心がスッキリ晴れる感じになるんですよ。
下手な表現で申し訳ないのですが、行った事のある方は解って頂けると思います。
既にそういった先入観があったからかもしれませんが、
このゲームの中でその時と同じ開放感を感じる事ができるんですよ。
あたかも自分が北海道の広大な大地を踏んでいるような錯覚を受けます。

また、北海道道東は「未知の場所へ足を踏み入れるワクワク感」を体験できます。
地図にもガイドブックにも載っていない素晴らしい場所が沢山あるんですよ。
さしずめ「自分のベストスポット」と言うのでしょうか、
そういう場所を探す楽しみがあります。
隣街へ行くことが大冒険だった子供の頃の感覚が蘇ると言いましょうか、
とにかく旅行しててワクワクするんですよ。
そのワクワク感がゲームの中でも上手く表現されてるんです。
主要観光地以外は地図に出ていません。
自分の足で、自分の目で、探していくのです。
新しい場所を見つけた時の喜びをちゃんと感じる事が出来ます。

あと、行った事のある観光地が出てくると、
過去の思い出が蘇ってきて懐かしい気分に浸れます。
私が撮ってきた写真を引っ張り出してきて、
「やっぱり同じ場所だ!」なんて感動することもしばしば。

今は女の子そっちのけで旅しています。
実際と同じで未知の場所へ足を運ぶ方が楽しかったりして・・・

私が北海道が好きだって要因もあると思いますが、
それを差し引いても面白いです、このゲーム。
私的に大ヒット、ホント気持ちの良いゲームです。
正直、一般受けはあんまりしないかなあなんて思ったりもしますが、
旅行好きの人には絶対オススメしますよ。

『貴方のTVで北海道独特の開放感を感じてみませんか?』
なーんて、ちょっと宣伝。

このゲームを機に、北海道道東へ旅行する人が増えるといいなあ。
現に私ももう一度行きたくなりましたよ。