光なき姫と魔法使いのおはなし



暗闇・・・それがこの世に生を受けてから私に許された唯一無二の世界。
「色」「大きさ」「形」、言葉では理解できてもその実物を目にした事は一度もありません。
そして「喜」「怒」「哀」「楽」、言葉では理解できてもその表情を目にした事は一度もありません。

私と話している相手がどんな顔をしているのか分からない、
言葉や口調は楽しそうでも顔は面倒臭そうな表情をしているのかもしれない、
相手の顔がわからないから、私が言葉を選ぶのも必然的に慎重になっていきます・・・。
相手にとっては軽い雑談でも私にとっては常に緊張している状態が続くのです。
だから・・・『会話』を心の底から楽しんだ事は一度もありません。

それでも子供の頃は御伽噺で聞かされた魔法使いさんが
私の暗闇をいつか「魔法」で追い払ってくれるものだと健気に信じていたんですよ。
物心がついて「そんなことが出来る魔法使いは現れない」と悟ってしまいましたけど。

言葉と口調でしか判断する事が出来ない一方的な世界。
会話をすればするほど物理的な距離よりもはるかに遠く感じられる世界。
私にはそんな世界が一生続くのだと覚悟していました。

・・・素敵な魔法使いさん達と出会うまでは・・・


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 「これ、潤ちゃんへのプレゼント。」

 「私に・・・ですか?」

そう言って真神さんは私の手に何かを握らせました。
ハンディレコーダより少し大きめの頑丈な物体。
手で撫でてみると所々に凹凸を確認できます・・・これは何かのボタンでしょうか。

 「何だと思う?」

悩む私に構わず答えを即す真神さん。
いつもなら何を渡したのか言ってくれるのに・・・今日は少し意地悪です。

 (それなら・・・1回で当てて真神さんを驚かせてみせます!)

そう意気込んで手の中にある物体を慎重に触ってみました。

この凹凸は・・・おそらくボタンです。
そしてこの先端にある尖った部分は・・・アンテナかな?
あ、もしかしてこれは。

 「携帯電話・・・ですか?」

ついさっきの意気込みは何処へ行ったのか、
導き出した答えを恐る恐る口に出してみます。

 「うん、当たりだよ。
  いつでも連絡が簡単に取れるように。」

やっぱりそうでした。
携帯電話の存在はいつも兄さんが使っているので知っています。
普通の電話のように備え付けられていないので何処にいても相手と会話が出来る便利な電話です。

真神さんはそんな夢のような物を私の手に持たせてくれました。
凄く嬉しくて私は口元が綻ぶのを隠せません。
だって離れていても真神さんの声が聞けるようになるのだから。
ハンディレコーダと違ってお互いの気持ちをその時その場所で伝え合えるのだから。

でも、その喜びも一瞬だけのこと。
私には厳しい現実が待っているのです。

 「真神さん、すごく嬉しいです。

  ・・・でも私にはどうやって使っていいのか分かりません。
  誰から電話がかかってきたのかも判断できませんし・・・。」

そう、私は視力を奪われています。
真神さんの電話番号を入力する事も、真神さんからの電話だと判別する事も、私には難しいこと。
勿論、押す場所さえ覚えてしまえば使えないこともないと思うけれど、
万が一忘れたり間違えたところへかけてしまったらと考えると怖くて使えません。
普通の電話さえ兄さんがいなければ使う事ができないのです。
ましてや常に自分の手元にある携帯電話なんて・・・。

 「潤ちゃん、大丈夫だよ。」

 「えっ?」

私のそんな不安を余所に優しい声で「大丈夫」と言う真神さん。
予想していなかった答えに戸惑っている私に構わず
私の手を取り携帯電話のとある場所まで誘導しました。

 「これ、分かるかな?」

真神さんが誘導してくれた場所には突起したものがありました。

 「えっと、一つだけ突起したものがあります。
  これはボタンですよね?」

 「うん、ここを押すと俺の携帯にかけられる。
  押してごらん。」

言われるがまま指先に力を入れてみるとピッという音。
そしてしばらくすると真神さんの傍から軽快な音楽が鳴り出しました。

 「ほら、かかってきたよ。」

ガサゴソと衣擦れの音が聞こえた後、ピッという音がして携帯電話の音楽が鳴り止みました。

 「もしもし、潤ちゃん?」

真神さんはそれが当たり前であるかのように極自然に電話に出ました。
ちゃんと真神さんの携帯にかかったみたいです。
目の前にいるのに電話で会話するなんて面白いな、なんて思いながら私も携帯電話を耳に当てます。

 「はい、真神さんですか?」

 「うん、そうだよ。」

真神さんの声は耳元と目の前から同時に聞こえてくるので
ちょっとムズ痒い感じがして聞き取り難いです。

 「気を悪くされたらスミマセンが、これだと会話し辛いですね。」

 「そうだね。」

そう言って真神さんは私の手をさっきとは違うボタンへ誘導しました。
今度の場所からは×(バツ)印のような突起を感じます。

 「ここを押すと通話終了。」

真神さんの指が私の指を上から優しく押してくれました。
通話の終了を告げるピッという携帯の音。

 「俺と電話する時はこの2つのボタンを押すだけで十分なんだ。」

 「・・・」

私は驚きと喜びを隠せませんでした。
だって、こんなに簡単に真神さんとお話ができるようになるなんて。
兄さんも携帯電話を使っているけど私には縁の無いものだと思って機能を詳しく聞いたことはなかったから。

 「これなら私にも使えそうです。」

 「良かった。
  じゃあ、今度は俺がかけてみるからね。」

そう言って真神さんはピッピッと自分の携帯電話を操作し始めたようです。
しばらくすると今度は私の手元にある携帯から聴き慣れた音楽が流れ出しました。

 「これは・・・」

携帯電話が奏でる真神さんと私の想い出の曲。
そう、流れたのは『明日から始めよう』でした。

 「これが流れたら俺からの電話だからね。
  実はこの着信メロディは奈々子が作ってくれたんだ。」

 「奈々子さんが?」

 「あいつこういうのやらせると上手いんだよなあ。
  さすが現役女子高生って感じがするよ。」

想い出の曲は寸分の狂いもなく奏でられます。

 「すごい・・・」

曲が再現されていることは勿論嬉しかったけど、
私の為にこれを作ってくれた奈々子さんの気持ちがもっと嬉しかった。

 「電話が鳴った時はここを押すんだよ。」

感激で放心状態になっている私の指を○(マル)印の突起があるボタンへと誘導してくれました。
今度は自分でボタンを押して携帯電話を耳に当てます。

 「もしもし、真神さんですか?」

 「うん。」

 ・
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近くにいると聞き辛いので真神さんがベランダに出て会話する事にしました。
別に電話を使わなくても会話の出来る距離、態々電話で話さなくてもいい平凡な話題。
でも私と真神さんの物理的距離ではなく精神的距離が近くなったことが嬉しくてそのまま会話を続けました。

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 「では切ります。」

×ボタンを押して通話を終了しました。
次の瞬間、嬉しさで胸の奥からこみ上げてくる熱いもの。

真神さんはどんな気持ちなんだろう。
ここで泣いたら笑われてしまうかな。

 (でも今なら少しくらい・・・)

と思った矢先、私の携帯電話から着信を知らせるメロディが流れ始めました。
今度は『明日から始めよう』ではありません。

 「えっ?」

 「ちょっと待ってね。」

その言葉と同時に私の目の前で真神さんの息遣いが感じられるようになりました。
どうやら私の携帯電話を覗き込んでいるみたいです。

 「えっと・・・この曲は哲平だ。
  潤ちゃん、出ていいよ。」

真神さんから了解を貰ったので通話ボタンを押して電話に出ます。

 「もしもし。」

 「潤ちゃん?哲平や。
  携帯電話の使い方、恭ちゃんからしっかり教えてもろた?」

 「はい。」

 「えっとな、その曲が流れたら俺からの電話。
  愛しの恭ちゃんやないからって無視したら嫌やで。」

白石さんのちょっとからかうような口調はいつもと同じでした。

 「『愛しの』って・・・」

そ、それはズバリ核心を突いているけど、その本人が目の前にいるのでちょっと恥かしい。
でも私の反応から白石さんが何を言ったのか察した目の前の真神さんは私よりうろたえているのかもしれません。

 「ふふふ、大丈夫ですよ白石さん。
  曲も覚えましたから。
  でも、真神さんをあまりいじめないで下さいね。」

 「なんや、話している潤ちゃんより恭ちゃんが動揺しとるんか。
  恭ちゃんによろしくな。」

そう言葉を交わして通話を終了しました。
でも電話を切った瞬間、また別の着信メロディが鳴り始めます。

 「真神さん、また・・・」

これは真神さんとも白石さんとも違うメロディ。
先程と同じように真神さんに相手を確認してもらう。

 「これは奈々子だよ。」

うん、この曲が奈々子さんなんだ。
奏でるメロディを頭に焼き付けながら通話ボタンを押します。

 「はい。」

 「潤ちゃん!奈々子!
  一番最初にかけたの私?!」

奈々子さんはいきなり用件を早口で捲し立てました。
どうやら奈々子さんはかなり焦っている様子です。
・・・多分一番最初に電話を掛けてきた人のことを聞いているのでしょう。

 「真神さんですが」

 「見習いはいいの!
  その次は?」

真神さんの次は白石さん。

 「白石さんです」

 「哲平ちゃんに負けた!くやしいいい!
  奏ちゃんに電話番号教えたのが思わぬタイムロスになるなんて。」

奈々子さんは何故か電話の向こうで悔しがっています。

 「えっと、何か問題でもありましたか?」

 「ううん。一番最初に潤ちゃんと話したかっただけ。
  それじゃね、見習いにもよろしくー。」

ガチャリ

こちらが声を掛ける間もなく電話を切ってしまいました。
まさに嵐のような勢いです。
でも、電話越しに普段と変わらない奈々子さんを感じられたのが嬉しくてたまりません。

その後、色々な方から電話が掛かってきました。
奏さん、睦美さん、タカさん、京香さん、そして所長さんまで。
みんな専用の着信メロディが設定されていて
曲を覚えさえすれば誰からかかってきたのか私にも分かるようになっているのです。

私は途中から涙が止まらなくなっていました。
みなさんのあたたかく優しい言葉は勿論のこと、
例え物理的距離があっても携帯電話越しの声は何よりも身近に感じられたからです。
いつものような神経を研ぎ澄ませ拾わなくてはいけない言葉ではなく、
安心して心を委ねられるあたたかい言葉ばかりだったから。
そして、こんなに心があたたかくなったのは初めてだったから。

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私がどのくらい泣き続けていたのかわかりません。
その間、真神さんは何も言わずただ私の傍にいてくれました。
真神さんはそんな私をどんな目で見ていたのでしょうか。
もしかするとおかしな女の子だと思われているかもしれないですね。

 「ごめんなさい、メソメソしてしまいまして。」

 「いいよ、気にしないで。」

謝る私に真神さんはいつもと同じ優しい声を掛け、
大きな手で私の頭を軽く撫でてくれました。
真神さんの手はくすぐったいけど気持ち良くて落ち着きます。

猫は喉の部分を撫でられると気持ちが良いのだと聞いたことありますが、
私は真神さんに頭を撫でられると気持ちが良くなるみたいです。

 (・・・ほわん)

しばらく撫でて頂いて心も落ち着きました。
改めて真神さんに感謝の気持ちを伝えなければいけません。

 「真神さん、改めましてありがとうございました。」

 「いや、御礼はこの人に言ってよ。
  潤ちゃんに携帯電話をあげる案を出した人だから。」

そう言うと先程と同じように私の指をボタンへと誘導してくれました。
そのボタンには突起部分が二つ感じられます。
今まで誘導されていないボタン。
左横のボタンを触ってみると先程真神さんの携帯電話に繋がった突起部分が一つだけのボタンがあったので
おそらくこれも誰かに直接電話するためのボタンなのでしょう。

 「誰にかかるんですか?」

 「えっと、それはかけてのお楽しみってところかな」

 「・・・もう、意地悪です」

 「ははははは」

また意地悪な答えを返されたけど、やっぱり真神さんが私を騙すようなことはしないと思います。
真神さんを信じてそのボタンを押してみました。

 トゥルルル

 トゥルルル

 トゥルルル

コール音が増えるのに合わせて激しくなっていく胸の高鳴り。

 トゥルルル

 トゥルルル

 トゥルルル

コール音6回・・・。
もしかして間違えたのかな?と緊張から不安に変わろうとした矢先、
その「お楽しみ」の人が電話に出ました。

 「お待たせ。
  いつでもどこでも潤ちゃんの味方、貴女のおねえさんよ。」

・・・おねえさん???
私にはおねえさんなんていないけどこの声は確かに・・・

 「な、成美さん・・・ですか?」

 「ふふ、当たりよ。」

やっぱり成美さんでした。
言葉や声質がいつもと違う雰囲気だったからちょっとビックリしたのは内緒です。

 「どう?みんなからのプレゼントは。」

 「こんなに心があたたかくなったのは初めてでした。
  この携帯電話、成美さんが考えてくれたのですよね?
  ありがとうございました。」

 「携帯電話を案の一つとして出したけど、それを決めたのはみんなだから。
  でも、潤ちゃんが喜んでくれたならよかった。
  これで恭介とも連絡が取りやすくなるわね。
  ・・・実はそれが一番嬉しいんじゃないの?」

 「・・・はい」

 「ふふ、素直でよろしい。」

 「ところで『おねえさん』というのは・・・」

 「ああ、それは恭介に聞きなさい。
  私の自慢の弟だけど、奥手なところがちょっとね・・・」

あ、鈍い私でも成美さんの言いたいことは何となく分かりました。
要するに・・・そういうことですよね。
こんなの「自惚れている」とみなさんに怒られてしまうかもしれませんが、
成美さんの御墨付きですからここはその言葉に甘んじてみます。

 「ふふふ、わかりました。」

 「じゃあ、たまには私にも電話掛けてね。」

 「はい。」

そう言葉を交わして電話を切りました。
そしてすぐさま真神さんに先程の謎々を振ってみました。

 「成美さんが真神さんに聞けと仰ったのですが、
  成美さんが私の『おねえさん』と言うのはどういうことなんですか?」

 「あ、いや、それは・・・」

あ、うろたえてます。
真神さんちょっと可愛いです。

 「真神さんと成美さんが姉弟で、成美さんが私のおねえさんになるには・・・」

 「い、いいよ、深く考えなくて!
  もう・・・電話しても俺をからかうだけじゃないか。
  自分が『私も潤ちゃんと話したい』と駄々捏ねて無理矢理携帯電話にしたくせに。」

 「えっ?」

 「あ、しまった!成美さんから言わないように口止めされてたのに。
  ・・・御願いだから成美さんには黙っててね。」

そうだったんですか・・・。
成美さんはまだ明るいところへ出るのに抵抗があると真神さんから聞きました。
私も誰かの付き添いが無ければセクンドゥムへは行けません。
御互いに話す機会があまりないのを残念に思っていたのは私だけじゃなかったんですね。

だからって・・・そんなの嬉しすぎますよ成美さん。

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後で詳しく聞いたのですが、私が携帯電話を使えるようにみなさんで色々なアイデアを出し合ったそうです。
携帯電話そのものは成美さんの発案で、カタログを集めて最適なのを選んだのが真神さんと所長さん。
私が指で触るだけで分かる目印をボタンに貼り付けるアイデアは白石さんが、
そしてその目印を作ってボタンに貼ってくれたのが睦美さんとタカさん。
誰からかかってきたか分かるよう個別に着信メロディを設定する案を出したのが京香さんで、
みなさんが挙げた好きな曲を携帯電話に登録したのが奈々子さんと奏さん。

この携帯電話はみなさんの想いが込められて私の手に渡ったものだったのです。


相変わらず言葉と口調でしか判断する事が出来ない一方的な世界。
でも、この携帯電話を使えば相手との距離が今までよりはるかに近く感じられるようになりました。
ありのままの相手とありのままの自分を感じられ、私の心にあたたかさを与えてくれます。

みなさんの想いが目一杯に詰められた携帯電話。
それは私にとって正真正銘の「魔法」でした。


・・・素敵な魔法使いさんは
      こんなに身近にいたんですね・・・。




 

コメント(言い訳)
どうもZac.です。
ご無沙汰しておりました。
11月の頭くらいに書き始めて完成が11月末。
決してIIDX REDやIIDX 8thに没頭して完成が遅れたという訳ではありま・・・す、ゴメンナサイ。

さて毎度御馴染みとなりました潤ちゃんの話。
今回は潤ちゃんに携帯電話を持たせることになりました。
うちのオフクロの携帯電話がデッカイ3つの短縮ダイヤルボタンが付いたやつだったのを見て
こいつはいけるぞと思ったのが切っ掛けだったり。
実際にオフクロに携帯借りて眼を瞑って触ってみましたが、
ボタンの上に盲牌で判断できる物があれば十分に「コレだ!」と分かりました。
最初の設定さえ誰かがやってくれれば、特定の相手とだけ電話する分には潤ちゃんでも問題ないでしょう。
着メロは相手によって変えられますし曲を覚えれば掛けた相手も判別できますし。
なお、電話料金はもち恭介持ちで(笑)

潤ちゃん視点では初めて書きましたので
基本的には上品な御嬢様、でも恭介の前では幾らか表情を崩す、
そんな可愛らしい雰囲気をどうやったら出せるのかどうにもこうにも四苦八苦。
実は全体的に3回くらい書き直しています。

意外に思われるかもしれませんが特に苦労したのは潤ちゃんの笑い声ですね。
恭介や哲平は「わっはっはっは!」で済むのですが勿論潤ちゃんはそういう訳にいきませんからねえ。
今まで上品に笑う感じは「ふふふ」といった「ふ」を並べることで表現しているのですが、
はて、この「ふ」は何個並べるのが妥当なんかなあ、なんて考えてしまったんですよ。
幾つ「ふ」を並べるかで当然のように印象が違います。
私は上品に笑う感じを出す場合「ふふふ」と3つ「ふ」を並べますけど、
これってみなさんどうなんでしょうね?
(ちなみに成美さんの笑いは「ふふふ」ではなく「ふふ」なんですけどね)
ちと私の印象を下に並べてみます。

 「ふ、真神さんったらもう」 → なんかキザっぽい
 「ふふ、真神さんったらもう」 → 渇いた笑いっぽい
 「ふふふ、真神さんったらもう」 → 口元に手を当てて上品に笑っているっぽい
 「ふふふふ、真神さんったらもう」 → ジト目でなんかイヤラシイ感じの笑いっぽい
 「ふふふふふ、真神さんったらもう」 → なにか企んでいる感じの笑いっぽい
 「ふふふふふふ、真神さんったらもう」 → どうにも変態っぽい
 「ふっふっふっふっ、真神さんったらもう」 → おそらくファミ探の天地

・・・実際こんなに「ふ」は並べないかな。
というか、普通の物書きさんはこんなこと考えないのでしょうか。
私は途中で考え始めるとダメになっちゃう性分でして・・・こんなので何日も悩みました。
うわ、物書き失格かも。

あと、明らかにやっちゃった部分もあります。
読んでて一発で判りますが「ほわん」の部分。
頭を撫でられてフワフワしたような気持ち良さを表現しているのですが
多分「潤ちゃんのキャラじゃねえ」と思う人が続出かと。
恭介の前では安心しているという様を出すにはいいかなあと思ったのですがね。

時間かけた割にありきたりな内容かも、というのが読み返してみての感想。
しかしまあみんな潤ちゃんに優しいですねえ。

仕方ない・・・私が好きなんだもん。