2002年9月

 9月30日
 明日は台風が来るらしい。
 ガクガクブルブル。
 今日、合羽をなくしてしまい大ショックのペンCです。
 明日は予備を持ち出してしのぐつもりだけど。
 
 久々にジャンプの「BLACK CAT」読んでみたら……
 いつの間に眼鏡美人が!
 しかも女科学者!
 ナノマシンの権威!
 そのうえドジ系!
 ズギューン!(萌えた音)
 来週から欠かせず読もう。
 
 ヤングキングアワーズも読んだ。
 今月の「コミックマスターJ」は……
 深く考えさせられると同時に「どうしちまったんだ作者は」と心配になってくるものだった。
 追い込まれてる感じ。
 やっぱり辛いのかな、週間連載と同時にやるのは。
 
 「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史」
 すごい。よくここまで調べたよなあ。
 読んでるとわくわくする。
 巨大な歴史の渦の中に私はいるのだと。 
 はじめてネットにつないだとき、はじめて掲示板に書き込みをしたときの感動が追体験できる。
 一文にもならないのに、ただ好きだから、情熱のためにここまで出来る人たちの集団を見て、しかもそんな人たちの叫びが光の速さで広がっていくのを見て。
 まとまらないので日を改めてまた書く。
 9月29日
 今日は一日中部屋の掃除をしていた。
 そのおかげで多少片付いた。
 ゴミ袋が台所を完全制圧し、便所に行くたび「撤去作業」が必要になってしまったが。
 (ゴミ袋をどけないとドアが開かない)
 部屋をきれいにすれば体調よくなるかも。

 「岡山弁コンバータ」なるものを見つけた。
 すげえぜ。
 自動的に岡山弁に変換してくれるのだ。
 ちょっとやってみよう。

 うちはペンネームCっちゅうもんじゃ。
 「LOOP王国」っちゅうサイトで小説を書いておるで。
 うちは眼鏡をかけた娘に目があらん。
 でも眼鏡をかけていねー遠野秋葉も好きじゃ。
 うち、裏切り者じゃろうか?

 ……これが岡山弁なのか。
 広島弁ににてるな。そっくりだ。
 こないだ読んだ「東京タブロイド」で広島弁に興味をもった。

 で、疑問に思う。
 よくマンガとかに「わしはナントカじゃ。ナントカじゃのう」という喋り方をする爺さんが出てくる。
 そういう喋り方を「じじい口調」とか言ったりするよね。
 でも実際にそういう喋り方する爺さん見かけたことがない。
 じゃあこれってなんなんだろう。
 これって単に広島弁じゃないか?
 完全に同じではないけど。
 なぜそれが、年寄りの喋り方だということに?
 不思議だ。 
 
 あと「ムーミンプロジェクト」
 「ねえムーミン、こっち向いて」という台詞を日本全国の方言で言ってみるというプロジェクトだ。
 こりゃ面白い。
 こんな方言があるなんて、とても新鮮。  
 9月28日
 今日も仕事。ミス続きでめげた。

 小説の……感想を。
 
 水城正太郎「東京タブロイド6 陽炎ゆらめく夏の王国」富士見ミステリー文庫
 ギャグとシリアスの融合が、相変わらず抜群に上手い。
 5分おきに泣かせて笑わせてハラハラさせるのがエンターテイメントだ、と、どこかのだれかが言っていた。
 まさにこれだ。
 文章がこれでもっと端正なら完璧なんだがなー。
     
 年見悟「カフェ『白銀館』物語一 危険な魅惑のアロマ」富士見ミステリー文庫
 この作品には大変期待していた。
 あの年見さんが書くんだ、つまらないはずがあるものか。
 姿勢を正して読んだ。
 明治時代のカフェーみたいな店で読めば最高だが、そんな店はしらないので缶コーヒーを飲みながら読んだ。
 うん!
 いいね!
 世界が見える。
 あざやかに見える。
 これが本当に明治の日本なのか?
 私の知ってる明治日本とはすこし違うのでそう驚いたけど、でも「いや。私の思い込みのほうがまちがっていたんだ」と考え直した。
 テーマの表現も、主人公の成長も、謎解きのストーリーときれいに結びついている。
 そうだよ、「物語が自ら語る」ってこういうことだよ!
 ああ読んでよかった。
 あとね。
 これを読んで、私は自信が持てたよ。
 ああ、私は間違ってない、胸を張って生きていいのだ。
 そう思うことが出来た。
 だから私は幸せに寝ます。

 おやすみなさい。
 
 ……あー!!!
 「馬車道」で読めば良かったんだ!
 なんで思いつかなかったんだよ!       
 9月27日
 口内炎は直ったが風邪はまだひいてる。
 
 東京タブロイドの新刊とか読んでます。
 まだ読み終わってないので詳しい感想はまたあとで。
 すこしだけ文章に乱れが感じられるけど、でも面白い。
 映画みたい。
 なぜかそう思った。
 今週の「ガウガウわー太」の委員長は、やっぱり最高だった。
 最高すぎてなにも書けない。
 全世界の眼鏡スキーに叫びたい。
 君も委員長に爆萌えせよ!!!! 

 最近、「学校に行く夢」をやたら見る。
 高校時代とかじゃなくて、いまの自分なんだけど、なぜか学校に通っている。仕事もしつつ。
 廊下の汚れ具合とか、前の席はどんな奴だとか、すごく鮮明なんだよね……
 仕事中に、「あ、そろそろ学校に行く時間だ」とか思っちゃうんだよ。
 「あ、あれは夢の話じゃないか」と気づくまで一瞬間があるんだよね……
 そのうちほんとに現実とごっちゃになるんじゃないのかと怖い。
 
 今週の土日はいろいろ用事があるので更新は日記くらいです。すまんです。  
 9月25日
 むう……
 月姫のアニメはパイオニアLDCか……
 壁を突き破ってくれた彼らを、私はただまぶしそうに見つめている……わけにはいかない。
 掲示板に厳しい意見が。
 これはエールだ。
 文章で表現する上でのこだわり。
 考えて、考えて、考えよう。
 そして書こう。
 
 ハードSF作家にして物理学者、ロバート・L・フォワード博士が亡くなったそうだ。
 やはり彼の小説といえば「竜の卵」だ。
 重力が地球の何百億倍もある「中性子性」の上に生まれた異星人を描いた、想像力と科学考証がどっちも全開で激突する作品。
 あと「SFはどこまで実現するか」(講談社ブルーバックス)で、SFに出てくる「重力コントロール」、「超光速航法」「タイムトラベル」などがどうすれば可能になるか推測している。
 無限のエネルギーについて、超能力についてまで語ってくれる。理屈をつけることはできるのだ。
 仮説だが、一般相対論をはじめとする理論的裏づけのある、仮説だ。
 きっとこういう人にとって、方程式は無味乾燥なものでは決してないんだろう。
 音符みたいなもので、空を仰いでも地面をにらんでも、飯を食べても、そこに音符の存在を見出すことが出来るんだろう。
 とてもエキサイティングな本だ。科学にはまだまだ無限の可能性があると教えてくれる。
 その可能性を人間が生かしきれるかは、制御できるかは、残された我々の課題だ。    
 9月24日
 二つの掲示板に吹き荒れるメイド旋風をみてつくづく思う。
 メイド萌えは、萌えというより「尊崇の念」というか、「聖愛」というか、神秘的な存在に対する祈りにも似た気持ちであるらしい。
 欲望の複合体である眼鏡っ娘萌えとはだいぶ異なる。
 いや、私の萌え修行が足りないだけか。
 純化とでもいうべきものが。
 萌えの意味について話し合ってみると統一見解がまず出せないんだけどね。
 「萌えとは胸のときめきのことである。」
 「萌えとは守ってやりたいという気持ちのことだ。」
 「萌えとは、もう辛抱たまらん! という気持ちのことだ。」
 どの説を採用しても、萌えのすべてをカバーすることはできない。
  
 もう一時半になってしまった……
 たいして書けずにすまないけどもう寝ます。
 9月23日
 つ、つ、つ!
 「月姫」がアニメ化されてしまうですよー!!!
 すげえですなあ。
 同人だろうが何だろうが面白ければ関係ない。
 当たり前のことだけど。
 目の前で見せ付けられると、ひれ伏すしかない。

 ただ、どのシナリオをどのようにアニメ化するのか、気になる。
 表面と裏面は、同時進行することはありえない(設定を大きく変えない限り)し、どっちもあるから面白い。
 映像的に映えるのは、やっぱり表面をベースにして、秋葉・翡翠・琥珀のエピソードをちょっと挟む形になるのかね。
 月姫は言語感覚の独特さが受けてるところもあるから、映像化するとピンとこなくなる可能性も。
 っていうか、序盤から倫理規定的に映像化できないシーンがドカンとでるんですけど。
 オリジナルに近くした方が面白いかも。
 
 いぜん2CHのライトノベル板で、
 「ゲームのように物語が枝分かれする小説があればいいのに」
 「そりゃ小説とは別のジャンルだ、ビジュアルノベルをやればいい」
 という会話があった。
 うん、物語を枝分かれさせたいという気持ちはよくわかるよ。
 私も「なぜやってはいけないのか」に対して「小説とはそういうもんじゃないから」という反則的な答え以外出せないよ。
 主人公の選択の意味が軽くなるとか、いろいろ理由は思いつくけど。
 でもそれって、ゲームとかの枝分かれでは感じないよ。うまくつくれば。
 ゲームだと、たとえビジュアルノベルでも、選択肢は「主人公ではなく、プレイヤーが選んでいる」わけで、軽くなりようがないのかな?
 小説で、突然選択肢がでてきたらそういう風には感じてくれないだろうな。
 ううーん。

 ほかにもライトノベル板にはたまに妙な意見を述べる人が現れて、私を当惑させ、考え込ませてくれる。
 「どうして小説って台詞の前に名前を書かないの? 発言者の名前を書いたほうがわかりやすいじゃない」
 という意見がでてきたときにはみんな仰天した。
 「それは小説じゃない、戯曲だ。小説はそういうことを書かないものなんだ」
 「なんで? 小説もそうしたほうがいいよ。そっちのほうが優れてるよ。みんな古い考えにとらわれてるよ」
 私は言葉に詰まった。
 ゲームでは、発言者の名前が台詞に添えられるのは至極当然のことだ。
 劇の台本は添えてなかったら困る。
 それをなぜ小説でやってはいけないのかと言われても。
 ずっとあとになって、「物事を直接書かず、想像させるのが小説の面白さだから」とか答えが出てきたけど、私自身、それに納得はしていない。
 この問題に答えを出すには、なぜ小説というのはこういう形式になったのか、その経緯を勉強しなければいけないと思った。
   現にあるんだよな。
 限りなく小説に近いけど、小説との唯一の違いが「台詞の頭に名前があること」。
 KANONやAIR、KEY作品がまさにそうだな。
 だからあそこは「なんとかノベル」ではなく「AVG」という名前を使い続けてるのかもしれない。
 まあとにかく。
 KEY作品がそうである以上、近いうちに電撃文庫でそういうのが出るかも知れません。
 (あんた電撃文庫を何だと思ってるんだ)
 
 さて本の感想。
 
 岩田洋季「灰色のアイリス」電撃文庫
 帯にはこうある。
 「18歳の天才新人作家が贈る注目の新シリーズ」!!
 はうー! 天才すかー!?
 天才とまで言われて読まないわけにいくか。
 うーん……
 天才……かなあ?
 ところどころ凄く美しいシーンが見えてくる。
 ストーリーも、極端に強引でありつつもドラマティック。
 ネーミングセンスもかっこいいです。
 でも、台詞がなんかすごく……
 芝居がかっているというか、不自然。
 人間、本当に感情が高ぶっているときに、あんな明確に理路整然と、自分はなぜ怒っているのか悲しんでいるのか説明できないと思う。
 クライマックスであればあるほど変だ。
 でも好きな話ではある。
 年齢を考えれば凄いかも。
 早くも続編が出てるらしい。
 ああ若いっていいなあ。
 
 なんて言ってる場合じゃないです。
 
 陽さんの「作家志願」 というサイトで「競作志願」という企画をやってます。
 今回の題材は、「手紙形式の小説」。
 私も参加します。
 もっと参加者あつまってほしいです。
 ぜひきてください。             
 9月21日
 体調いまだ不良なり。
 のどの腫れ、吐き気、脱力感に加え口内炎が。
 
 今日は病院で鍼を打ってもらった。
 椎間板ヘルニア治療の一巻だ。
 あまり効いた気はしないなあ。

 さて、本の感想。
 「光の王」を探そうと三軒ほど古本屋を巡ったが、ない。
 ブックオフの類でなく、古めかしいタイプの古本屋の方が遭遇率が高そうだ。
 だがそういう店は近くにないんだよ……
 
 てなわけで今日は別の本を。

 新城カズマ「星の、バベル 下」角川春樹事務所
 前巻から8ヶ月経ってるので、まあ主人公とヒロイン二人はともかく島の権力争いやってる連中のことをだいぶ忘れてしまい、「こいつ誰だっけ?」とか思った。
 これではまずい、と前巻を引っ張り出してきてもう一度読んだ。
 うむ。
 面白い。
 設定が非常に独創的。
 科学的にありえるとは思わないけど、すごく魅力的なネタだ。
 人間描写もいいな。
 すごく人間というものを、人間の心というものを突き放して、神聖視せず、幻想をもたず、それでいて愛している、そういう書き方。
 爽快感が得られるような話ではないけど、総合的には「難しい話だけど面白かった」。
 これで新城氏の作品の幅が広まってくれるといい。
 あとね。
 この作品も「眼鏡のお嬢さん」という表現連発。
 あっぱれ新城。
 もっと活躍してくれるとよかったなあ。

 大迫純一「ディストラプター13 黒き魔像の契約者」富士見ミステリ文庫
 同   「ディストラプラー13 白き流聖の追撃者」同
 本当はローマ数字で「13」と書いてあるんだけど、ローマ数字は機種依存文字だと聞いたので英数字にしときました。
 「ゾアハンター」などでヒーローバトルものに定評のある大迫氏の作品。
 実はヒロインが眼鏡をかけていたので手に取った。
 しかし、内容も水準以上である。
 まず驚かされるのが、疾走感。
 ゾアハンターもそうだけど、ものすごいスピードで読めるのだ。  内容が薄いわけではない。
 頭で「どういうこと?」と考えるより先に次のページをめくる、そういう回路が、この人の小説読んでると頭の中に出来てしまうのだ。
 それだけ引き込む力があるともいえる。
 主人公やヒロインにも共感が持てる。
 まっすぐすぎて、熱すぎて「こんなやついるかなあ?」と思うけど、あくまでその熱さで他人を焼いたりはしないタイプだから。
 で、面白かったんだけど、疑問が。
 以下ネタバレ。
 第一の疑問 
   最初にナチスが作った仮面はすべてのエレメントを制御できる「神の仮面」だった、それを分割して12枚にして……
 という話だけど。
 そのままではまずかったのか。
 時間と空間さえも支配できるんだよ?
   ドイツを勝たせるなんてたやすいことじゃないか。
 なんでわざわざ弱くしてしまったのかわからん。
 「ほしいのは兵士だ、神ではない。だから分割した」と書かれてるけど、負ける寸前のナチスが「神の力」を手に入れて、使うことをためらうとは思えない。
 仮に「分割せよ」という命令が上(総統? ヒムラー?)から来たとしても、仮面を作った人間が命令を無視するんじゃないかな。
 自分でかぶってしまうとか。
 全能の力だよ。そいつを手に入れれば何でも出来るんだよ。
 現に数十年後の連中は仮面を合体させて「神の仮面」を復活させようとしてる。
 いまの連中ですら思うことを、はるかに追い詰められ力を欲していた敗戦直前のナチス(ああいう研究をしてるのはSSアーネンエルベ局だろう)が思わなかったのか。
 よくわからない。

 第二の疑問
 夏美は実は「13番目の仮面」を埋め込まれていた……
 神の仮面の分身たちを狩る兵器だった……
 でも、じゃあなんで火傷が完全に治らなかったの?
 まだ仮面が目覚めていなかったのだ、というなら、火事や爆発で死ななかったこと自体単なる偶然になり、仮面とは関係ないってことになるけど。
 とまあ、大きな疑問が二つこうやって出てくるわけだ。
 とにかく説明不足。
 え? なんで? と、あとになって考えてみると不思議不思議。
 最後に何が起こったのかも、まあわかるけど……
 いい終わり方ではあると思うけど……
 でも設定に無理があると感じるせいで、どんでん返しがどんでん返しとして機能してない。
 良くも悪くも、
 「細かいことはどうでもいい! 突っ走れ!!」
 という小説だった。
 
 西澤保彦「人形幻戯」講談社ノベルズ
 超能力推理もの最新巻。
 これも、オチというか真相が暗黒系だ。
 ミステリってそういうの多いよな。
 読んだあとすがすがしい気分になるミステリはないのか。
 富士見ミステリ文庫ならある。
 口直しに東京タブロイドとか読みたくなる。
 うーん、暗黒というのは違うな。嫌悪系。
 人間という生き物が嫌になる真相。
 でも「俺はこんなのと違う」と思えない。
 だからますます嫌悪。
 うまいけどね。 
 9月20日
 風邪ひいた。
 のどがはれてるー。
 
 ジオン軍の話題が盛り上がっている。
 やっぱり、「共感できる部分がある」「共感できる人がいる」ことと、集団全体を認めることが出来るかどうかはぜんぜん別物で。
 どの視点から見るか、ということによって集団の与えるイメージはまるで変わってくるし。
 私はいずれ書く「地球帝国打倒の大戦」の物語で、「地球帝国イコール悪」「解放軍イコール善」という書き方はしたくない。
 どちらの陣営にもいろいろな人がいた、という話にしたい。
 だから、どちらが悪か結論を出そうとする方がおかしいんだ。
 私自身、レッテルを貼られるのは嫌いだったはずだから。
 あくまでそこには人間がいるだけなのだと、そう認識しよう。
 それが出来なければ、私の小説には作者の顔が見えてしまうだろう。
 考えの押し付けが始まるだろう。
 そりゃまずい。
 ぜんぜん論理がまとまらない。頭を冷やしてもういちど書きます。

 今週のコミックバンチ。
 「ガウガウわー太」の委員長が、萌え度120パーセント。
 究極の眼鏡っ娘です。あああああ。
 9月18日
 ヘルニアが悪化してずきずきくるよー。
 そんなときは眼鏡っ娘で癒されよう。
 「バーチャルネット眼鏡っ娘。 まぁや15歳」
 ああ萌え。
 「眼鏡の半分は優しさでできてるんだよ」は歴史に残る名言です。なんかどっかで聞いた事あるとかいっちゃいかんです。
 欲を言うなら、ぽややん系もいいですが、クール系もほしいところです。

 夢の中で秋葉原のメイド喫茶を買い取ってしまい(夢の中のペンネームCが言うことには『国有化する』そうです)自分の未知なる性癖に恐怖を抱いているペンCであります。
 違うんだ。
 俺はメイド萌えじゃない。
 確かにまほろさんは好きだが、それは川澄声で叱られたいと思ってるだけだ。
 本当なんだ信じてくれ。
 しかしだな。
 一つ疑問がある。メイドさんが頭につけてるアレはなんていうんだ?
 私はいままで「プリム」という名前だと思っていた。
 だが日本初のメイドさん萌え系架空戦記「クリムゾンバーニング」(三木原慧一著、中央公論新社刊)には、
 「メイドがカチャーシャを外したら即座に自決。たとえ世界がメギドの炎に包まれようともカチューシャを外さないのがメイドの心意気」
 という一文が……
 あれはカチューシャ?
 ふむ?

 数ヶ月前の話だ。
 「ハーグ陸戦協定」(戦争捕虜の取り扱いなどを定めた国際法)について調べていたら、「ガンダム討論」というページにぶつかった。
 そこでは、「連邦とジオンはどちらが悪か?」という議題について話し合われていた。
 難しい問題だが、連邦とジオンではジオンの方に理があるだろう。
 やりかたに問題があったのは事実だが、抑圧されていた宇宙市民を解放するという崇高な目的が……
 なんてことを思いながら読んで、愕然とした。
 そこにはジオンを全否定する論客がいた。
 いわく、
「連邦がジオンなどの宇宙市民を抑圧し苦しめていたというのは事実無根だ。なぜならジオンは独自の宇宙艦隊をもち、秘密裏に新兵器モビルスーツを開発していたから。
 連邦はそれを許可していた、ちゃんと対等の独立国として扱っていた証拠である」
 
 「連邦は腐敗していたから粛清したくなるのも仕方ない」という意見に対しては、彼はこう切り返した。
 
 「具体的にどのように腐敗していたのか、それは示されていない。ただジオン側の人物が演説の中で『腐敗した連邦』とアジっているだけで、根拠はなにもない。
 また腐敗しているからといって武力をもって叩き潰すという手段をとったのは容認できない。
 連邦が、言論で体制を変えようとするものをことごとく処刑するような国家であれば武力も仕方ないかもしれないが、この時点での連邦はそんな国ではなかった」
 
 また「スペースノイド全体の独立という大義が」という主張に対してはこう返された。
 
 「ジオンはスペースノイドのことなど実は考えていない。彼らは戦争の最初の段階で同じスペースノイドの住むコロニーを多数破壊し、何億人も殺している。
 この矛盾をどう説明するのか。自分の国の利益だけしか考えていなかったことは明白である」
 
 そして「それはザビ家がジオニズムを捻じ曲げて私利私欲のために利用したからであって、ジオンの国民は被害者だし、そもそもの思想は間違っていなかった」という意見さえも否定される。
 
 「ザビ家は生まれ付いての王族ではなく、独立運動のなかで頭角を現し実権を握った存在に過ぎない。国民の支持がなければそれは出来なかった。ヒトラー同様、ザビ家の支配を作り出したのは国民であり、責任は国民全体にある。
 そして最初の独立運動にしても、連邦が高圧的に宇宙市民を支配していたという実例がない以上正当なものだとはいえない」
 
 私はガタガタ震えながら読んでいた。
 これを全面的に受け入れたわけじゃない。
 これはこれで一面的というか強引な見かたであることはわかっている。
 だが、こういう考えもあっていいはずだ。
 連邦視点から見れば確かにこうなのだ。こう感じて当然だ。
 しかし私の中にはこういう考えはなかった。一片もなかった。
 実例を見たわけでもないのに「連邦はひどい国であり、ジオンのやったことはやりすぎではあるにせよ正しかった」と思っていた。
 なんの根拠もないのに、だ。
 それが恐ろしくてならなかった。
 たまたま今回は、ガンダムという架空世界の話だった。
 だが……
 などということを、小泉訪朝とかイラク空爆近しとかのニュースを聴くたびに思いだす。   
 9月16日
 北方謙三「三国志 九」角川春樹事務所
 むう。
 激戦また激戦。
 次々に死んだり勢力がつぶれたり。
 夢の犠牲は大きいな。
 それにしても時がたつのは早い。
 赤壁の戦いは読者の感覚としてはついこの間なのに、作中では8年だかそのくらい経ってる。
 あと、キャラクターたちが妙にセンチメンタルだ。
 問題を解決するために悩むのではなく、後ろ向きに悩むようになった。
 曹操は昔からそういうところあったみたいだけど……
 他の人にもそれが広まった感じ。
 それに流されるような奴はいないけどね。
 あと急に小物っぽく俗物っぽくなった孫権がなんだかあわれ。
 この巻はいい台詞が凄く多かった。
 あの超重要キャラの最期も。
 
 帰ってくるのが遅かったのでもう1時。
 寝ます。  
 9月15日
 昨日の続きを。
 路面電車について調べてみると、「路面電車とLRTを考える館」なるものが出てきた。
 路面電車はヨーロッパの各地で復活しつつあるのか!
 これも車を減らす一つの手だ。
 近未来社会を舞台にした作品で、なんらかの理由で車が大きく減ってる、別の交通手段に取って代わられてるという設定は見かけない。
 それこそ、大昔のSFに出てくる「動く道」以外は。
 私が不勉強なのかもしれないが。脱クルマ社会とやらをリアルに描けたら、独創性のある未来描写ということでいい感じかもしれない。
 ではクルマを減らす方法と、その代替手段を考えていこう。その結果社会がどう変わるかも。

 まず案1。
 スーパーカブを国が税金で作って国民に配布する。
 ただならみんな乗るでしょ。
 一台15万円として、1000万台作っても1兆5000億円。
 高速道路を作る費用より安い。
 まあ2500万台作るのに40年かかったんだから、いきなり1000万台作れと言われたらさすがのホンダもパニックだ。
 まずは東京23区とか、そのまた一部とか、渋滞がひどいところに限定的に配る。
 もっと大きなバイクのほうが高速に乗れていいんだけど、免許持ってない人が多いからね。
 原付ならその点、4輪の免許に付いて来るから。
 これが実現すればそこら中をカブがうようよ走る東南アジアっぽい光景が。
 ガソリンの消費量はだいぶ減る。燃費と耐久性はなんと言っても世界一。
 環境負荷も減るんじゃないか。
 しかし事故は増えそう。
 
 案2。  電車・バスなどの公共交通機関を全部国が買い取って税金で運営する!
 運賃は取らない!
 国民は、税金という形ですでに運賃を前払いしているので、電車・バスを利用しなければ大損だということになる。
 大損でもいいから俺は自分の車に乗りたい、車が好きだから、という人間はもちろんいるだろう。それは個人の自由だ。
 なにしろ全部税金なので、普通なら採算が取れずに廃線になるような鉄道とかバス路線も残せる。田舎でも平気。
 しかしここまでの無茶をやった国は聞いたことがない。
 すさまじい抵抗があるだろう。
 にしても私はさっきから、なんでも国にやらせてるな。時代の流れと逆だ。
 日本中の公共交通機関の運営コスト全部をまかなうために、年間何兆円必要だろう?
 その財源は? どの税金をもってくるのか?
 簡単な計算をしてみたら、少なめに見積もって年間18兆円!
 防衛予算の5倍!
 宇宙開発予算の100倍!
 消費税を6パーセント引き上げなければまかなえない。
 ヒイイ。苦しい。
 
 案その3。
 クルマの個人所有は認めない。必要に応じてレンタルする。もちろん無料で。
 抜本的解決だ。
 しかしそのレンタルするクルマを管理するのはだれだ。国か。
 必要かどうか審査するのも国だとすれば、審査にはえらく時間がかかりそうだが。
 審査をせず、ただの無料レンタカーとしてもいいけど……
 仮にうまくいったとして、クルマの生産は劇的に減る。
 トヨタとか日産とかつぶれるぞ。
 失業者がどかーんと。

 そうか。
 クルマ社会に問題があると思っても変えられないのは、変えると会社がつぶれるからだったのか。
 何十年もかけて、すこしずつ変えていく、選択肢を増やしていくしかないのか。
 たとえクルマが、年に1万人を殺す機械だとしても。
 温暖化の原因であっても。
 ってなわけで、そのゆるやかな変革の一歩として、ペンネームCは路面電車走らせる案に賛成します。

 あとね。
 この案三つを考えてる最中に気づいたんだけど。
 私ってさ。
 ある考えをもった市民が集まって輪を広げ、下から社会を変革していく……とかじゃなくて、絶対的な力で、強制的に社会を改造するって考えに発想がいってしまうんだな。
 自分が「民主主義を信頼していない人間・ファシスト」だということがわかって、落ち込んでます。
 もう一時になっちゃいました。書きたいことはあるけど、寝ます。          
 9月14日
 ふうう。
 いくらリンクを追加してもぜんぜん追いつかない。
 毎日サイトを紹介してる人たちってほんとにすごいな。

 ギリシャのゲーム禁止がすごく気になる。
 気になるが、今日は違う話題を。
 私の住んでる市に路面電車を走らせよう、という運動があるらしい。
 いまの日本は車に頼りすぎているのではないか、もっとほかの交通手段も見直すべきではないか、そうすれば渋滞も、交通事故も、環境破壊も減らせる……
 
 路面電車か……
 それもいいかもしれないな。
 私は高速道路に関して「民営化じゃなくて、逆に国道として、国が税金で作って維持管理すべきだ。そうすれば料金を払う必要がなくなる。渋滞も減るし、いちいち払う手間が省ける」
 と思っていた。雑誌「プレイボーイ」に近い考えだな。
 でもそれは日常的に高速を使ってるから出てくる考えだ。
 使ってない人、そもそも車自体のらない人も大勢いる。
 そういう人からすれば、自分が使いもしないもののために税金をとられるのは釈然としないだろう。
 車は当然、という考えが私の中に強すぎた。
 危険なのも事実、環境を破壊するのも事実。
 渋滞だって車の数を減らせば解決する。
 減らす方法はないか。
 車が好きでたまらないとか、車がなければ生活できない人は別として……
 そうでない人から取り上げるべきではないけど。
 いくつか方法はあるはずだ……
 もう2時だ。眠いので今日はもう寝る。  続く。  
 9月12日
 話題1。
 「松戸才子まーち」第3話の感想が集まってきました。
 好評のようです。
 わたしゃ幸せです。
 今月は保証できませんが、来月中には第4話をアップできるといいなあとか思ってます。

 話題2。
 三国志9巻はまだ途中です。
 相変わらずヒーロー全開の馬超。
 北方三国志の曹操と「蒼天航路」の曹操はあまりに印象が違うので読み比べるとびびる。
 ダウナー系とアッパー系? 
 「悪人でもいい! 才能があれば用いる!」という蒼天版曹操の考えは中国の儒家思想とはまさに正反対で、すさまじい抵抗にあいそう。
 時代を超越した考えだよな。
 
 話題3。
 H2Aロケットの打ち上げが成功してよかった。
 宇宙に進むだけが人類の生きる道ではないと思うようになったけど、でも憧れは消えないよ。
 
 話題4。
 近々リンク集とかを盛大にいじる予定です。すごいところみつけちゃったんですよー。
 9月11日
「エルの写真をもっと載せて」という要望があったので一挙掲載。    といいたいところだけど重くなるのでちょっとだけ。  
 ペンネームCにじゃれ付くエル。

 足のにおいを嗅ぐエル。エルは足のにおいが大好き。変態犬である(違います)。

 眠るエル。

 生後4ヶ月。年齢の割に小さいというか幼いらしい。
 エルの動きを見ていると、「萌えキャラの原型は犬」という説が体感的に納得できる。
 (犬の画像は諸般の事情により削除しました)
 
 本の感想行きます。
 うえお久光「悪魔のミカタ 魔法カメラ」電撃文庫
 うん!
 いやあ電撃ってすごいなあ。
 論理の部分だけでなく、人間描写も気に入ったよ。
 もう少し甘く書いてくれないと、ここまで突き放されると、ちょっと読んでてめげるけど。
 でも、自分に鞭打ってでも読んでしまう。
 一気に全部読みたくなってきた。
 ただ難点があるとすれば、省略した部分が多すぎることかなあ。
 ここは自分で考えてね、みたいな。
 単に描写が抜けてると感じたところもあった。
 それを想像力でおぎなうためのネタにはことかかないんだけど。

 さて、例の同時多発テロから一年。
 人類はこの一年を乗り切りました。
 やったぜ人類。
 いや、私はマジな話、「来年の今ごろ、世界は放射能にまみれているかもしれん」と思ってたよ。
 でもアメリカは核を撃たなかった。
 アフガンで死んだ人たち、これから殺されるであろうイラクの人たちを無視するわけではないけど、でも最悪の選択はだれもしなかった。
 すこし、ほっとしている。
 もっとほっとできるといいな。  
 9月9日
 「まーち第3話」書きあがったのはいいのだが、安直なネタを入れてしまった。あーあやっちゃった、と思っている。
 下ネタである。
 下ネタと、あと身体的ハンデ(ハゲとか)を扱ったギャグは凄く書くのが楽だ。
 あまり楽なので頼ってしまう。
 頭を使わなくなる。
 だから作家の敵だ。
 久米田康司「行け! 南国アイスホッケー部」みたいに下ネタを極める気があるなら別だけど……
 あれはあれで偉業だけど……
 そんな小説やだなあ(笑)。
   ってなわけで第4話は使わないことにします!
 封印するぞー!
 いや、まーち自体、「精神的な下ネタ」の塊だが。

 今思い出したのだが、9月6日は「妹の日」だった。そういう日があるのだ。
 しかし私の中では「委員長の日」。もう脳に刻まれてしまった。
 
 いま
 北方謙三「三国志9」(角川春樹事務所)と
 うえお久光「悪魔のミカタ 魔法カメラ」(電撃文庫)
 を読んでます。
 よくわかんない組み合わせである。
 悪魔のミカタシリーズは2CHのライトノベル板でもかなり評価が高い。
 特殊条件下でのミステリというかパズル的な話って好き。
 2巻だけしか読んでなかったので全部読んでやる。

 海外SFにもすっかり疎くなってしまった。
 暇を見つけて図書館にいくべし。  
 9月8日
 どうにか締め切り守れました。
 「松戸才子まーち」第3話書き上げてアップしました。
 ちなみに。
 あれは実体験にもとづいてます(泣)。

 なんか2chの難民板で「ペンC罵倒スレッド」とか立ってるですよ。
 今日はカウンタが微妙に速く回ってるのもそのせいでしょうか。
 まあ、うちに興味をもってくれるきっかけになればなんでもいいんだけどね。
 9月6日
 ロフトプラスワンで開かれた眼鏡萌えイベント
 「眼鏡居酒屋 委員長」に行ってきました。
   以下はそのレポートです。
 
 私は土砂降りのなか、しかしめげることなく仕事をしてました。
 どうしてめげることがあるでしょう。
 今日の仕事が終われば、眼鏡イベント!
 今日は忙しく、ぜんぜんおわらない。
 七時会場のところを1時間半遅れてようやく会場到着!
 さあ、これから私はメガニック・ワンダーワールド(適当)へ!
 しかし地下へと降りた私の前に、こんな看板が!
 「もうパンパンです これ以上は入れません」


 ドッギャーン!!!!

 ば! ばかな!
 やはり貧乳反転妹に浮気していたのがいけないのか。
 眼鏡神さまの神罰か。
 「パンフレットだけでも買って帰るか」
 と、そのとき気づいたのです。
 この行列はなんだ? いや、行列じゃない。
 会場とレジの間の通路みたいな場所にテレビが置かれて、そこにたくさんの人がぎっしり! 100人は軽くいるだろう。
 テレビには店内の様子が。ステージ上で眼鏡トークを繰り広げている山本夜羽さんや西川魯介さんたちの姿が映っている。
 中に入れなくてもここにいればいいじゃないか!
 店員(眼鏡かけてます)のお姉さんが「ずっとそこでご覧になっていてもかまいませんが、ドリンクはオーダーしていただきます」という。
 よし!
 というわけで「参加できなかったよ、うわーん」という結果は回避できたのでした。

 しかし21世紀だというのに街頭テレビかい。
 眼鏡萌え漫画家さんたちのトークはよくききとれない。
 「眼鏡は光るから眼鏡」
 「伊達眼鏡は眼鏡であるかという神学論争が」
 「違うんです巨乳とかメイドとかの不純物が入ってるのは二流なんですよ」
 「MXテレビはアナウンサーがダブル眼鏡なんですよ!」
 などといろいろ気になる発言があるようなのですが、全体的な話の流れがわかりません。
 むう困ったな、などと思っているうちに、第一部「眼鏡ものたちによるトーク」は終わってしまいました。
 
 しばらくの休憩。
 その間に私は(満員電車と大差ない状態で立ったまま)飲み物を飲み、飯を食い、そして「アンケートの懺悔欄」を書いていました。
 そう、第二部「委員長に叱られな祭」では、ここに書いたことを眼鏡っ娘が叱ってくれるのです。といっても時間的に全員を叱るのは無理でしょうが。
 私は願いをこめて書きました。
 
 そしてついに第二部始まり。
 眼鏡っ娘三人! カンザキカナリさん、児玉さん、小菅さんが登場しました。どうやら三人とも18禁ゲームの声優さんらしいです。
 正直、テレビがあまりに遠すぎて、美人なのかどうかわかりませんでした。かけている眼鏡の形すら判別できないのは問題です。
 ただ、カンザキカナリさんはセーラー服着てるみたいです。
 三人が自己紹介。いままで自分の演じてきた眼鏡キャラについても語ります。
 なお、どの台詞が誰のものだったのかはっきりわからない部分があったため、発言者の名前は省きます。
 「叱るってどんな風にしかればいいのかねえ?」
 「壇上に上がってもらって平手打ち。バカーって」
 「かなりやばいのもありますねー」
 「まずあたしから」
 
 懺悔「仕事を早退して、ここに来ました。上司には『ちょっと眼の関係で』と言いました」
 大爆笑。
 「事実ですよ! 眼の関係には違いないですよ!」
 「よくやったといいたいです。無罪!」
 「あ、次のはほんとにやばい」

 懺悔<「サーバーをクラックしちゃいました。ごめんなさい」
 「えー、あの」
 「犯罪はやらないようにしましょうねー。タイーホされますよー。ワショーイですよー」
 タイーホとかワショーイとか言うなー。
 委員長は2chやってちゃだめだいw
 
 懺悔「えっちいビデオを見てるとき、ここぞというシーンで一時停止し、ペンで女の顔に眼鏡を書き加えたことがあります」
 これも爆笑。
 「たのしいのそれ?」
 「まあ、自分のテレビなら無罪、親のテレビなら有罪!」

 懺悔「眼鏡っ娘から、使用済み眼鏡を騙し取りました。しかもその姉からも同じ手で眼鏡を手に入れました。その上眼鏡を(ちょっと書けません)」
 「でてきなさい! ××くん!」
 「はい」
 「おまえか! 眼鏡単体でハアハアちゃんは!」
 「っていうかそれって眼鏡っ娘萌えじゃない」
 「よねー。娘いらないんだもの」
 「おまえはこのコーナーが終わるまでずっとそこに立ってなさい!」

 まだまだ続きます。
 
 懺悔「大学やめて、ごめんなさーい!」
 懺悔「代アニやめて、ごめんなさーい!」
 「やめてばっかりですね」
 「っていうか、代アニってどうよ?」
 一同爆笑。

 懺悔「眼鏡っ娘萌えではないのに来てしまいました」
 一同騒然。
 「出てきなさい!」
 「どこのスパイですか。メイドですか猫耳ですか。何しに来たんですか。まあ、いますぐ眼鏡っ娘萌えになるというんなら許してやらないこともないですよ」

 懺悔「エロゲーで気に入った眼鏡キャラがいたのに攻略できません。このキャラはエッチシーンどころかサービスカットもないそうです。葉書に『食わせろ!』と書いてだしました。どうすればいいでしょうか」
  「これは懺悔じゃなくて悩み相談だよー」
 「妄想で補完すれ。自分でそのキャラのシナリオをつくるのよ。その出来がすごくよければ本当に追加されることもあるかも」

 懺悔「月姫の遠野秋葉というキャラに萌えてしまいました。
 実は私ナイチチ萌えでもあるんです。
 シエルせんぱい、ごめんなさい!!」
 おお! これは私が書いた懺悔です。
 「これは許せないですよ。シエル先輩に謝るべきです!」
 ちょうど私の目の前に、シエル先輩のシャツ(第七聖典を構えているシルエットがプリントされてるやつ)を着た人がいたので、ちょっと気まずかったです。

 そんなこんなで、「委員長に叱られな祭」は終わりました。

  委員長たちが出て行った後、テレビには妙なものが映されました。
 「眼鏡っ娘言えるかな?」です。
 「ポケモン言えるかな?」のパロディで、眼鏡っ娘151人の映像が次から次へと出てきて名前がラップ調に。
 ラ・ラ・ラ・いえるかな?
 き・み・は・いえるかな?
 めがねっこのなまえー!
 東京大学アニメ研究会が作ったらしいです、これ。
 Noelの岡野由香、悠久幻想曲3のメルフィなんかもカバーしてるあたりがなかなか通好みでいいです。
 でも「ガウガウわー太」の委員長がいません。
  
 それが2回流れ、ステージが再び映りました。
 第一部、第二部の参加者全員が集まってのまとめです。
 来年の1月に、もっとパワーアップした第二回をやるそうです!
 そのときは小野寺浩二と田丸浩史を呼ぶかもって!
 
 無限の未来への期待をこめ、
 「ジーク・メガネ!」
 「ジーク・メガネ!」
 「ジーク・メガネ!」
 全員が拳を振り上げて叫んで、お開きです。
 熱くてアレなイベントでした。

 日記サイト群をうろうろしてみると、
 「入れなかった」
 「見ることが出来なかった」
 人が多数いることがわかりました。
 立ち見であっても参加できた私は幸福なのでしょう。
 次回はもっとでかいところでやって、みんなで一緒に中に入れたらいいですね。
 9月5日
 ここ二、三日、交通事故の現場に出くわすことが多い。
 4台が中央道で玉突きなんてのも。
 私はいまのところ事故らずにすんでるけど、疲労がたまってるらしく、走ってる最中にプツンプツンと意識が途絶える。
 やばい。
 事故る前兆だ。
 もう寝なきゃ。
 あしたは委員長に会いに行くんだ……
 ロフトプラスワンってアングラのイメージがあってちょっと怖い。
 むこうも、2CHのコテハンには言われたくないと思うけど。
 帰ってきたらレポートします。
 
 ちゆちゃんがプロバイダを……
 ここんとこ全然更新してないのは商業化するのにいそがしかったからなんだね。
 まあ、個人の趣味がここまでになったのはすごいけど。
 でも文自体、以前のキレがなくなってきてるしなあ。

 本は読んでないので感想かけません。
 「まーち」はちょっとだけ進んだ。
 だが最後の一押しともいうべきギャグ電波がこない。
 書きまくりスイッチがはいらない。
 
 タイ旅行記の類を読むと、「タイ人ライダーは世界一飛ばす」「死を恐れずに、そのへんの道路で120キロとか出す」「まず突っ込んで、あとのことはそれから考える」などと恐ろしいことが書いてある。
 日本人の運転はまだマシなのかなあ?
 以前、「タイのバイク乗りって、やっぱり乗る前に闘いの踊りとかするの?」
 などと訊いたら「タイ人をなんだと思ってんだ!」とか言われた。
 9月4日
 学習漫画の第一人者、内山安二氏が亡くなった。
 私もこの人の本は小さい頃よく読んだ。
 私が科学好きになったのはこの人の影響がかなりある。
 絶対零度とは何か、鳥はどうやって飛ぶのか、台風のエネルギーはどのくらい強いのか。
 宇宙はどうやって出来たのか、月に空気がないのはどうしてか……
 すべてこの人たち、学習漫画の描き手たちに教えられた。
 一番教えられたのは「科学は楽しい」ということ。
 ご冥福をお祈りします。
 跡を継ぎ、科学学習漫画を描き続けている「あさりよしとお」さんなんかも、きっとこんなふうに子供の心に残るんだろうな。
 学研の「ひみつシリーズ」についてはこちらを。
 個人的には「海のひみつ」「宇宙のひみつ」がお気に入りでした。
 って、そりゃどっちもべつの人の漫画です。
 いや、内山氏の「できる・できないのひみつ」もよかったですよ。
 年配の漫画家ばかりなので、いま見ると凄い絵ですが。

 話が急に変わるが。
 ロフトプラスワンでの「眼鏡居酒屋 委員長」惹かれるねえ。
 でも眼鏡イベントで漫画家を呼ぶなら小野寺浩二を呼ばないと。    
 9月3日
 さてさてー。

 浦賀和宏「浦賀和宏殺人事件」講談社ノベルズ
 痛い。
 っていうか、嫌な話。
 なんでこんなやな話かけるかな。
 いや、たしかにびっくりしたけど、なるほどとは思ったけど、ミステリとしてちゃんと出来てるけど。
 でも。
 メタ系だからってのもあるが……
 とにかく後味わるい。
 麻耶雄嵩の作品もかなりブルーになるけど、あれは作者の「さあもっと嫌な気分になれー!」という意思が透けて見える。
 でもこれは自然にこうなっちゃった感じ。
 なにいってんだかわからん。
 うわさによれば浦賀作品というのは他のも暗いというか嫌な終わり方らしい。
 気になるけど、ちょっとためらう。

 ふと気になった。
 ガンダムの知識というのはどのくらい広まってるんだろう。
 ビジュアル系アーティストがガンオタ全開だったりする一方で、アムロとシャア以外キャラの名前を知らない人もいる。
 こういう人がいたんだ。
 同僚「××くん、アニメとか詳しい?」
 ペンC「え? まあある程度は」
 同僚「あのさ、モビルスーツってなに?
 ペンC「は? いや、ガンダムしりません?」
 同僚「いやあガンダムに出てくるってのは知ってるけど、どんな服? 誰が着てる服のことなの?」
 ペンC「え? あの……服ですか? なんで服が?」
 同僚「スーツっていうから服のことだろ?」
 ペンC「あの、マジですか? 冗談ですよね?」
 同僚「本気で訊いてるよ?」
 ペンC「服じゃなくて、ガンダムとか、ザクとか。あの、ザクは知ってますよね?」
 同僚「ロボット」
 ペンC「そうです。ああいうロボットのことを『モビルスーツ』っていうんですよ」
 同僚「ああそうなんだ、服じゃないんだ! ロボットのことなんだ! でもなんでモビルスーツっていうの?」
 
 大変な衝撃を受けた。
 いままで自分が信じていた世界がたったいまくずれた。
 そんな思いだった。
 その人は20代だ。まさか20代の男性でモビルスーツを知らない人がいるなんて。
 「小説家の中村うさぎは銀河鉄道999を知らない」というのもショックだったが、今回はそれ以上だ。
 しばらく打ちのめされていたが、
 「いや、ひょっとして彼のような人間はたくさんいるのかもしれない。ガンダムを知っていて当然というのは、私の恥ずかしい思い込みだったんじゃないのか?」
 という気もしてきた。
 だとすれば改めなければ。
 私自身、「えー? ××(芸能人の名前らしい)もしらないの? 年齢からいって知ってて当然じゃない?」
 みたいなことを言われるのが苦痛なんだから。        
 9月1日
 やっと八月が終わり、九月になりました。
 しかしまだまだ暑いです。
 部屋にアリが大発生しました。ひいい。

 さて、本の感想。

 大場惑「ほしのこえ」MF文庫J
 ううーん。
 正直いって面白くなかったので書くのがつらい。
 ほしのこえは、あまり膨らまして面白くなるタイプの作品ではないのかもしれない。

 秋口ぎぐる「ショットガン刑事 刑事暗殺。」富士見ミステリ文庫
 「ショットガン刑事」シリーズ第3作。
 秋口さんは、実はかなり文章がうまい。
 何度も読み返せる味のある文章。
 狂いに狂った登場人物たち、ギャグでしかありえない設定、しかし渋くかっこいい文章。
 奇妙な取り合わせだけど、それが不協和音になってない。
 ハラハラしながら読めた。
 ときどき、こらえきれずにウヒャヒャと笑った。
 というわけでこのシリーズはお勧め。
  
 三雲岳斗「ランブルフィッシュ4」角川スニーカー文庫
 学園ロボットバトル第4弾。
 うん!
 いい感じだ。
 文章はいかにも三雲岳斗らしい「減点法で採点すれば100点」。
 「傷のない文章」だ。
 アクションもいい感じ。
 これだけたくさんいるキャラクターを、それぞれが背負ったドラマの有機的な結合をよくもまあ、これだけの文章量でうまく描けるものだ。
 非常に効率的な書き方をしている。そういう印象を受ける。
 ただ、巻を重ねるごとに話がでかくなるというか謎が増えるというか。
 本当に謎は解けるのか?
 人間ドラマの部分はちゃんと消化され、収束してるんだけどね。

 吉田直「トリニティ・ブラッド RAM3」角川スニーカー文庫 
 登場人物の設定がどれもこれもどっかで聞いたことあるとか、そもそも主人公がえらく偽善的だとか、そういう批判をよく耳にする。具体的には2CHで。
 いや、人物設定のオリジナリティについては突っ込まない。真似といえるほど似てはいない。
 ただ、主人公に共感できない。
 トレスやユーグ、それから今回出てきたハヴェル神父といった面々はかっこいいし、その言葉には真実味というか、背負ってきた人生とか魂とかいろいろ感じる。
 でも、一番の人生経験を積んでるはずの主人公が。
 いや、言ってることは立派なんだよ。
 でもそれを実行しているようには見えない。
 平和主義なのはいいけど、悪人でも死なせたくないという考えをもってるのはいいけど、でも彼は「自分の手を汚したくない」というだけに見える。
 他の人が敵を殺すことについては、あとで嘆くだけで、体を張って止めようとしてないから。
 それから、非常にありふれた意見ですまないんだが、
 「変身すれば簡単に敵を倒せるはずなのに、どうしてぎりぎりまでやらないんだろう? 救いたかった人を救えず味方もズタボロにされ、という状況にならないと変身しないのはなぜだろう?」
 という謎について説明されてない。
 いや、「最初から強かったら話が盛り上がらない」というのはわかるけど、そうじゃなくて「物語の中の理由」だ。
 本当に「誰も殺したくない」と思ってるんなら、むしろ力が、圧倒的な力が必要だ。
 よくわかんない。とにかくわかんない。
 平和主義・博愛主義なんてのは実はお題目で、彼は実は「何もかも投げ出して、普通の人間に戻りたい!」と願っているのだろうか、とも想像したことがあったけど。
 まあそういう問題はあるにせよ、全体としては面白かったよ。
 これを読むと、なんか頭が良くなったような錯覚が味わえるし。
 
 それからあとは。  「改名要求で550万」についても触れたい。
 この辺で詳しく説明されてるけど、チャンピオンで連載中の漫画家「伯林」さんに対し、彼の同級生が「ペンネームが俺の名前と似てるから変えろ」と要求し、ネット上でえんえんと荒らしを続けて訴えられたという事件だ。
 その荒らしの内容がどういうものだったのか見たわけじゃないし、動機やいま思ってることなんかも憶測しかできないんだけど。
 でも、まあ。
 やばかったな、と、自分自身を振り返って思う。
 「売れてる作家が憎い!」という気持ちで凝り固まってた時期が私にもあったからだ。
 本当にぎりぎりだった。同じようなことをやってた可能性は高い。
 いや、今だって、自分は義憤に駆られて行動しているつもりだけど客観的にみればすごく自己中、かもしれない。
 というわけで、いろいろな意味で怖かったです。             
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