3月30日 「まーち」が完成ー!!! 一時は間に合わないかと思った。いやあ、よかった。 みんな応援ありがとう。 あちこち変なところ、描写不足とか伏線不足とか、あと2chネタとか、商業出版するにはまずいだろってところがいくつかある。そこをあと10日で直す。 どうにかできるだろう。 ちょっと時間が出来たので、例によって眼鏡美人に連れられて反戦集会に参加。 今日は横須賀です。 アメリカ海軍の巨大基地がある街です。 戦前から海軍の街でした。 以前仕事で何度か行ったことがあります。三笠はなかなか味わいのある軍艦でした。 横須賀中央駅のすぐそばにヴェルニー公園という公園がある。 公園は軍港に面している。潜水艦が見えた。 自衛隊の奴だ。 公園にはベンチが並び、犬を散歩させている人が目立つ。 その和やかな雰囲気と、潜水艦。この組み合わせ! ああ、これが横須賀なのだと思った。 集会の感想。 一般市民はあまり関心を持っていないようだった。 でも当の米海軍兵士たちは興味を持ってくれているらしい。 横須賀米海軍基地の前で抗議行動をやった。米兵が門の奥でじっと我々を見ていた。 警察がたくさん来て、「いますぐ解散しなさい!」と言われた。 門の中で我々を見つめる米兵がどんどん増えて、こちらが呼び掛ける英語のメッセージも力強くなっていったのが印象的だった。 警察の警告は激しくなっていき、「立ち去らない場合は排除します!!!」とか叫ぶようになった。 一人の逮捕者も出さずに終わってよかった。いやほんとに。 まあ、私は。 署名運動やデモ行進で戦争を止めるのがいかに困難か、今回の戦争でよく分かった。 それでも情熱を失わず、逮捕されるのも恐れずに機動隊に食ってかかる人たちのことがうらやましい。 うらやましいが…… もっと他に何かないのか、と思わずにいられない。 こないだ「サイゾー」の連載で、江川達也氏が 「本当に戦争は嫌だと思うなら、戦争が起こった原因を徹底的に研究して調べ、取り除こうとするべきである。それをやらずに戦争反対を叫ぶのはカッコつけてるだけで、本当の反戦とは言えない」 という趣旨のことを言っていた。 正論だ。 戦争の原因を明らかにするのは難しいけどね。 第一次大戦なんていくつ原因があることか…… 今回の場合は、やっぱり国連の力があまりに弱すぎたってのが理由の一つだろうね。 国連の年間予算って、たった2000億円だもの。 アメリカの軍事予算の1/200でしかない! というわけで国連と名の付く物にはできるだけ募金するようにした。 焼け石に水すぎるな。 もちろん私は小説家ワナビなので、そっちのほうでも何かやってみる。 私は小説を読んで、人生観が変わるほどの衝撃を受けたことがなんどもある。 いまも夢に見るほど強烈な印象を受けたことがある。 だから、きっと物語には人の心を根底から揺さぶる力があると信じる。 といって、作者のメッセージ性を入れすぎると説教になってしまう。 「CHAIN」は今にして思うと入れすぎで、評判があまりよくなかった。 うーん。 別に反戦テーマという訳ではないのだけど、次回の小説はちょうど戦争の話だ。 3月2日の日記で書いたやつ。 説教には絶対ならないように気を付けるけど…… たぶん、悲しい話になると思う。 |
3月25日 私はこないだ、「SFマガジン」にショート・ショートを三本投稿した。 そのうち一本を紹介してもらえた。 5月号182ページ下段にある、増田淳「船長の資質」というのがそれだ。 嬉しい。 だが作品そのものの掲載はムリだった。 とても残念だ。残り二本が完全に落選したことも悲しい。 ふう……「今回こそ行ける!」と確信していたんだが、甘かった。 「船長の資質」を公開しよう。 これが、「名前は載るけど作品は載らない」というレベルなのだ。 なにかの参考になると嬉しい。 船長の資質 私は中央シャフトのエレベーターに乗り込んだ。背後に、友人や家族たちの視線を感じながら。 家族たちのそれは祝福の視線だろう。「船長」に、私は選ばれたのだから。人類が始めて送り出した恒星間宇宙船、五万人を乗せ、五百年かけて大旅行をするこの「船」の、指導者なのだから。 友人たちの視線は羨望と嫉妬だろう。俺たちのほうが優秀なのに…… そのどちらも私には理解できた。 エレベーターが上昇を開始する。 透明な壁から見える町並みが小さくなっていく。箱のように単純な、同じ形の家。自転車や歩行者、電動車が通りを行きかう様子も見える。 その町並みの両端を挟んでいる、緑化された壁も見える。 少しずつ体が軽くなっていく。「船」の中心へと近づいていくのだ。 やがて、エレベーターは中心についた。 ドアが開く。船の中心であるこの場所にはもう遠心力がない。私は廊下へと漂い出た。 廊下の先には一つのドア。 「主操縦室」こう書かれている。 この船の全てを把握し制御できる唯一の場所。船の最高指導者「船長」のみが立ち入ることを許された場所。 私がドアを開けるのをためらっていると、どこからか船長の声がした。スピーカーがあるらしい。 「何をしている。入りたまえ」 私は「主操縦室」に入った。 室内にはいくつかの椅子、デスク、モニターとキーボードがあるばかりで、広さのわりにひどくさびしい場所だった。壁一面に張られた大型モニターも電源が落とされている。 船長は椅子の一つに座っていた。 「よく来たな」 船長はひどく老いていた。まだ六十そこそこのはずなのに。十年前、船長に着任するまではあんなに若々しかったのに。やはり激務なのだろう。 「私を後継者に選んでいただいてありがとうございます。しかし疑問です。なぜ私なのですか? 私はこの船の保安責任者に過ぎません。宇宙航法やこの船のシステムに熟知した者を選んだほうが良かったのではないでしょうか?」 「いいや。そんな知識の必要はない。私一人でやっていけることを見ればわかるだろう、この船は高度に自動化されている。全て機械が面倒を見てくれる。船長に必要な資質はそんなものではない」 「……資質とは?」 「……意志の強さだ。君の意志力は群を抜いていた。それこそが船長に必要なものだ」 船長がデスク上のキーボードを操作した。 壁面の巨大モニターに立体画像が映る。 この宇宙船を描いたものだ。 それを見て、私は凍りついた。 「エンジンがない!」 「そうだ。今から百年前、大型隕石が『船』の核パルスエンジンを跡形もなく破壊した。数億分の一の確率だった。修復する方法はない。残っているのは発電用のものだけ」 「……では」 「そうだ。『船』は確かにあと二百年ばかりすれば目的の恒星に着く。だが減速できない。そのまま通り過ぎる。光速の五パーセントという巡航速度で、宇宙の果てまでまっすぐにな……。百年、代々の船長はこの事実を隠してきた。そう、これを隠すのが船長の役割だ。全ては順調だと、我々は偉大な旅をしているのだと、我々の子孫は緑の惑星に降り立って幸せに暮らせるのだと、人々に思わせるのだ」 「な、なぜ……」 「なぜ公開しないのかって? 公開してどうする。自分たちの旅は全く無意味で、なにもできずに世界ごと滅びるしかないのだと、知らせてなんになる? 誰が幸福になる」 「……」 「さあ、引き受けてくれるね?」 私は震える声で、しかし、船長の眼を真っ向から見据えて言った。 「……はい。引き受けます。 何百年後か、いつかきっと来る、発電用エンジンすら壊れたときの船長に比べれば……大してつらくもありませんから」 あとの二本については、またいずれ。 |
3月23日 「天才! 松戸才子まーち」進行状況。 最終話を30枚ほど書きました。 次の土日できっと終わる! 戦争について。 イラク軍が師団単位の投降をしたという話を聞いて、少しだけ安心。 どうか早く終わって欲しい。 本の感想。 時雨沢恵一「アリソン2」(本当はローマ数字で2と書いてあります)電撃文庫 外国語の描き方がうまい。リアルだ。 今回、登場人物の一人が「その人物にとっての外国語」でたくさん喋るんだけど、それがいかにも外国語。 杓子定規で堅苦しくて、文法的には正しいんだけど普通そんな言い方しないよ、みたいな。 まさしく、使い慣れていない言葉だということだ。 それが強く印象に残った。 他にも、地に足が着いた感じのリアル描写があふれている。 地味だけど、いい小説。 脇役の一人に至るまで味があるし。 こないだ墓参りに行ったとき、父に「なんか読む物はないか? なんでもいい」と言われたので、この本を渡した。 父は電撃文庫なんて一冊も読んでことなかったはずだが、菊地秀之が好きなのでライトノベルとの接点はゼロじゃない。 たしか、「天空の城ラピュタ」を面白がっていたこともある。それならアリソンを楽しめるだろう、私はそう信じた。 父は表紙を不思議そうに眺め、本をパラパラとめくり……90度横にした。 どこ読んでる! 親父(笑) 結局あまり好みに合わなかったみたいで残念だ。 川崎康宏「モノクロス」ファミ通文庫 エログロバイオレンス炸裂!(でも妙に乾いている) 暗黒の世界で罪深き者どもの死闘!(でもところどころボケが入る。そのせいで逆に怖い) 戦いの果てに救いはあるのか!(ありません) 新境地開拓! とまあ、盛り上げてみたけど。 なんか今ひとつ。面白くなりそうだなあ、とずっと思って読んでたんだけど、最後までそう思わせるってのは大変なことだけど、でも予感のまま終わった。 展開に緩急がないってのは問題だ。文章が中途半端に気障なのもよくないな。 救いがどうしたとか贖罪がどうしたとか、そういうキャラクターの悲劇性を強調することをひっきりなしに書かれて、かえって醒めてしまった。内面を直接書かないなら、起こったことの説明に徹した方がよかったのでは。 こいつは悲劇的なんだぞ、と説明されても泣けないよ。 (お前が言うな) 賀東招二「フルメタル・パニック! 踊るベリー・メリー・クリスマス」富士見ファンタジア文庫 ドンパチやってるし、人間関係の動きもはっきりあった。 ピンチまたピンチ。活劇ここにあり。 脇役もキャラ立ってるしいい感じ。 でも、これまでの長編と比べて妙に印象が薄く感じられるのはなぜだろう? 展開が遅くて、本筋とは違うところの物語ばかり動いている、と思ってしまうから? 待たされて期待が高まった割には、という読者のわがままかも。 謎で引っ張る話でもあるので、早く続きを出して欲しいなあ。 あと。テッサが。 テッサ好きとしては悲しむべきか。 でも、こうなることはずっと前から分かっていた。 よく考えてみたらフルメタって始まってから5年か。 長編3巻「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」が出てから3年! つい最近だと思っていたのに。 まあとにかく、この悲しみを乗り越えてテッサはもっと美しくなるぞ。 きっとそうであることを期待してるぞ。 まさかとは思うが……このまま……いや絶対そんなことはない! |
3月21日 けっきょく戦争が始まってしまった。 1000万人がデモをしても、これだけ多くの国が反対しても、アメリカを動かすことは出来ないのか! とても無力感をおぼえている。 戦時国際法の遵守を求めるとか、まだできることはあると思うが。 でも、めげる。私は決して全力を尽くしたわけじゃない。だからなお辛い。 戦争以外にもこの世に苦しみ悲しみはたくさんあって、 自然破壊・殺人・強姦・差別・いじめ、 そういったものに一つ一つ対処していくことに意味があると信じて、 負けずに生きていくことに異議があると信じて、 それは戦争回避と等価であると信じて、 なんとか気持ちを切り替えた。 今日は墓参り。 墓前で手を合わせ、墓に眠る人の冥福を祈った。 それと一緒に、これからたくさん死ぬだろうイラク人と、もはや天国には行けないだろうアメリカ兵の魂がやすらかであることを祈った。 無礼かもしれない。だが、話を聞く限り、生きていたらこの戦争に反対していた人たちばかりだ。 許してくれるだろう。 この戦争に反対する意見は私の周囲にあふれている。 では賛成する人、容認する人の意見を聴こうと思ってネット上を巡った。 「戦争に反対するなら代案を出せ」が、おもな戦争容認論らしい。 まったくその通り。 だが、「対イラクに関する限り」代案は存在した。実行されていた。 圧力をかけるだけで効果はあがっていた。 容認論者は「嘘だ」というんだろうな。きっと。 意見が違う人たちと話してみると、そもそも意見の前提となる「事実の認識」が違うことに気づいて愕然とする。 だから話がかみ合わない。 だから疲れる。 きっと正しい答えなんて出ないんだ。 同じ現実を認識することすら出来ない。 「お前は洗脳されている。目を覚ませ」と何度言われたことか。 疲れた。 疲れたが、「きっと全てはつながっている!!!」と信じて、小説を書こう。 (もう文の論理構成がデタラメです) |
3月15日 今週は体調を崩して大変だった。 もう毎日フラフラで。 くしゃみと鼻水が出るようになったので花粉症かと思ったが、咳が出て吐き気がして頭痛がして悪寒がして手足の関節が痛くなって……それでも仕事に行ってたらますます重症に…… 風邪の模様。 本の感想。 貴子潤一郎(たかね じゅんいちろう)「12月のベロニカ」富士見ファンタジア文庫 まず結論。 私、この話大好き。 解説で編集の人が「この小説を読んで二回泣きました!!!」とか信仰告白してるので、強い期待を抱いて読んだ。 うん、「泣いた!」と書くだけのことはあると、私は思うよ。 ただ私はもともと涙腺がゆるくてよく小説とかで泣く(特に泣けるのは秋山瑞人作品と、それから新城カズマの「狗狼伝承」とか)ので、ちょっとこのへんの評価は割り引いて考えた方がいいかもしれない。 さらに私はよほどオツムが弱いらしく、はっきり書かれてはじめてアレがアレであることを知り、「えー!!!」とか思った。 つまり作者の仕掛けに完璧に引っかかったのだ。 だからなお、震えた。 あとはもう最後まで一直線。 風邪をひいて仕事にも支障を来しているのに、早く寝なくちゃいけないのに。 でも、本を置くことができず読み続けた。 で、結論。 私はこの本が好きだ。 感動した、と書いてしまうのは少し違う。 かっこいい。なんてかっこいい。そう思った。 ため息が出た。 一番盛り上がるところで抑えた描写をしているのが、なお効果的。 隠しても隠しきれない、隙間から漏れ出てくる決意と悲しみが、私の胸を打った。 欠点があるとすれば、やっぱり世界の描写かな。 古式ゆかしい西洋ファンタジーなのに、「カウンター」だの「フェイント」だの「モチベーション」だの「クリーン・ヒット」だの……今の日本で普通に使われている英単語をポンポン出して…… 「純粋培養」なんて言葉まで出てくる。 これは変だ。この世界っぽくない。一人称だから特に気になる。ファンタジー世界の人間が「培養」なんて概念を知っているとはとても思えない。 異世界を描くならその世界の言語を完璧に創造せよ、とまでは言わない。やったらやったでうざったくなることもあり得る。 でも、せめてもう少し、書き方を異世界っぽくすることは出来なかったのか。 で、さらに。 作者のあとがき。 これも、よかった。 自分の身を振り返った。もっとがんばらなきゃって思った。 さて、その「頑張り」の現況。 「まーち」第7話を書いてます。今日はあまり進みませんでした。 明日中にはどうにか出来るといいな。 っていうか、もうそろそろ8話に入らないと締め切りに間に合わないんです。 ダメじゃないか! ペンCのピーマン野郎! では恒例、2chの「ペンネームC撲滅委員会」にレスを付けます。 95:イラストに騙された名無しさん :03/03/13 19:36 戦争はイクナイとかいう理由だったら、馬鹿だと判断するしかない。 まーちは……主人公が転校生ってとこが馬鹿一だな。なんとかならんものか。 電撃に送るらしいが、電撃の最近の転校生ネタというとイリアとリバエンだ。 どちらもヒロインがSF要素(?)を持ってる。 そしてボーイ・ミーツ・ガールの流れで始まる。 要するに不思議少女と対照的な普通の少年が出会い、青い恋愛をするわけだ。 まーちは少年が普通じゃない、という別方向の作品で、それはそれでいいと思うが、 いきなりZガンダムって何? いや、俺は知ってるけど。 ある意味で、読者が興味なさそうなネタを書き殴る若草野球部のノリか? にしても、読者の読書欲を沸かせる前にオタクネタって…… これって若草以下確定じゃん。 若草だって、最初はベタなりに野球に興味ない読者を引き込む努力をしてるぞ。 ついでに書くと、オタクネタで売れ行きがあるのは天国に涙はいらないだが、 あれはカッコいいお兄さんが三枚目を演じる典型的な読者受けパターンだから評価されるわけだ。 もしかして、これってえんため向けか? でも無理だと思うよ。 えんためだって、ライター系の作家にやらせてることだから。新人賞に求めてないよ。 オタク的な方向性を明確にするのは、前述の天涙がそうだけど、よほど上手くやらなくちゃいけない。 変に性癖を出すと、とてもじゃないが読めるもんじゃなくなる。 せめて一話の前に序章が必要だな。プロローグじゃ短すぎる。 あざとい出だしだな。オタクネタも幼女キャラも出が早すぎ。オタク向けアニメの企画書を読まされてる気分。 まあ、ネット作家だしな……にしても長げーな俺のレス。 >99 撲滅しようがないしな どうも始めの数行で読む気がなくなるんだけど、もし面白いんであれば読んでみようかな。 SF系は2次落選(つまり1次通過だな)してるらしいんで、 読める作品らしい、おそらく。 面白いかは不明。SF興味ないし。 1次通過、二次落ちってコトは 『小説の体はなしてるが、内容はダメ』 という認識でよろしいか? >95 「百年の手紙」はもう当分リメイクしません。 今の私にはムリっぽいです。 今回は、旧バージョンを送るつもりです。 >96、97 私は反戦デモに参加する理由? 眼鏡美人がいるからですよ。 というのも、まあ嘘ではないのですが。 一番の理由は、反戦運動とか環境運動とかやってる人たちのことが基本的に好きである、好きになった、ということです。 あの人たちは、「世の中をよくできる、戦争は止められる」と信じ、そのために寝る間を惜しんで実際に行動している人たちです。 それでいて、「俺たちの考えだけが正しい。違う考えの奴は死ね」という高圧的な態度もとらない。 (たまに例外もいるのは事実です) 正義感と柔軟性を併せ持っている。 こういう人たちは物語の外にもいるんだ、と知ったときのショックは大変なものでした。 一緒にいるのは心地よいです。 思想的に私と相容れない部分もありますが、そんなことは些細な問題です。 理由その二。 私は小説の中でさんざん偉そうなことを言ってます。日記でも言ってます。 にもかかわらず、現実の私は世の中をよくするために何の行動もしない、それはあまりにも卑怯だ。 そう思ったからです。 まあ、 「小説を書くことがずーっとずーっと先の先ではきっと誰かを救っている、私自身が何度となく物語に救われてるんだから。何十億分の一ずつかもしれない、でもそれはきっと世界を変えている。」 とも思っているんですが。 いまはまだ、「それだけでいい」とは思えないんです。 他にもいろいろ。 今回の対イラク戦争は、とくに不必要な戦争だと思いますしね。 ところで、なんで「戦争はいけない」だと馬鹿なんですか? >98 仰るとおり、「まーち」は主人公がオタクで地の文にオタクネタを書きまくりという、小説では希なキワモノです。 比較的近いのは富士見の「A君」ですよね。 でももっと壊れてます。 こんなものは小説ではない、と言われてしまう可能性もあります。 でも、漫画では現にこの路線は受け入れられてます。 「改蔵」とか「ヤマモト」とか「妹選手権」とか。 50万部とか100万部売れてる雑誌でやってるんですよ? この路線を理解する人がそれだけいるんです。 だったら小説でもきっと出来るはずです。 と開き直りました。 では最後に。 次の更新もたぶん一週間後です。 「まーち」書くのを優先しますから。 っていうか、私、今日の日記書くのに2時間かかってるんですけど。 ピーマンすぎます。 |
3月8日 実はこれを書いているのは3月9日朝。 昨日は、日比谷公園で開かれた反戦集会……アメリカの対イラク戦争に反対するもの……に参加して、激しく疲労し、疲労のあまり帰ってくるなり寝てしまった。 ふう。 なんで疲れたのかって言うとね。 2万人もの人間が集まったのはいいが、あまりに多すぎて公園から出られなかったんだよ。 立ちっぱなしでえんえんとシュプレヒコールの練習。 ここで疲れ果ててしまったら意味ないぞー。 デモで、「公園から出るのに2時間半、外を行進してる時間は1時間」ってどういうことだ? ロンドンのデモなんかはもっとはるかに大きい。いったいどうしてるんだろう。 銀座を通るとき、車の中や歩道の人がデモ隊を見つめていた。 若い人は「なんだこりゃ!?」という表情だったが、年寄りは笑顔で手を振ってくれた。 むう。 ちょっとだけ活力がわいた。 ペンCとLOOP王国は対イラク戦争に反対するぞー。 本の感想。 師走トオル「タクティカル・ジャッジメント 逆転のトリック・スター!」富士見ミステリ文庫 痛快裁判。 よくあるキャラばっかりと言えば言えるけど、でも、楽しい。 「異議あり! それはなんたらかんたらです!」 と主人公が叫ぶたびに「もっとやれー!!」と煽りたくなる。 どんでん返しが決まったときの感動もある。 おすすめ。 あと。 これは師走氏のデビュー作なんだけど…… あとがきがすごく謙虚で、それでいて前向きで。澄んでいて熱い。 なんだかこれを読んでると、自分が傲慢なアホに思えて、恥ずかしくなった。 がんばるぞ。 2ch・ペンネームC撲滅委員会の人が言ってる、 85 :イラストに騙された名無しさん :03/03/07 08:46 (´-`).。oO(読者の楽しみ>自分が訴えたい事 に気付くまでペンCはデビューできないだろうなー 86 :イラストに騙された名無しさん :03/03/08 03:02 自分の表現を優先すると、ジュンブンガクとか呼ばれる売れないジャンルになる。 MWの選考委員も読者受けを最優先するだろうね。 あと、自分の実年齢には注意な。若者の感性と合致しないと判断されたら、その レーベルでは終わりだ。30歳くらいが新人のギリギリ。 あー、日本SF新人賞なら年齢制限ねーな( ̄ー ̄) 87 :イラストに騙された名無しさん :03/03/08 03:08 テーマをむき出しで提示されても萎えるだけだよなー。 その辺、まーちは肩の力抜けてるのか、まだ読めるけど・・・。 でも、もう2ヒネリぐらいするか、なにかの要素で思い切り突き 抜けないと受賞は無理なような気がする。 88 :イラストに騙された名無しさん :03/03/08 23:27 ペンCのセンスはどうも80年代テイストな感じが。 何か前に、変わるのが怖いとか書いてたけど、 変わらなきゃ成長も無いんじゃない? で、変わらなきゃいけないんだったら、 なるべく良い方に変われるように試行錯誤していけば きっと何かを得ることができると思うよ。 89 :イラストに騙された名無しさん :03/03/08 23:39 まーちのネタ、オチはみんな何処かで見た事があるようなのばかりだな。 好きでもないのに罰ゲームで告るとか。 まーちで初めてそういうネタに触れるって人はいいだろうけど。 幽白知らないヤシが劣化の炎読んでそれなりに楽しめるようなもんで。 でも、審査員とか下読みさんは、それなり読書してきて比較対照のストックが たくさんあるだろうから、5番煎じ6番煎じのネタじゃむりぽ。 90 :イラストに騙された名無しさん :03/03/09 06:20 確かに、まーちは何もかもがベタだから、バカ一ネタが、そのままバカ一に見える。 なにか一つでも新しい要素が入っていれば、バカ一やっても新鮮味がプラスされる と思うんだが。 なにはともあれ、がんがれペンC(w これの85あたりをよく考えつつ。 小説家はサービス業である、ってのはかつて私自身が言ったことだ。 忘れるなんて最低。 |
3月2日 「ガウガウわー太」に委員長が再臨!!!! たまらんです!!! 信じていたぞ! 私は信じていたぞ! コミックバンチに栄光あれ!! あ、でも、ツンケンしていたころの委員長も好きです! きっと次号以降でそういう姿も拝めるでしょう。 ああ。待っててよかった。 電撃に送るためには、あと一ヶ月で「まーち」を完成させなければいけない。 あと2話。 たぶん100枚くらい。 すげえ難しい。 だが、やらなければいけない。 今日は20枚書いた。 ずっとこれが続けば楽勝だが、そううまくはいかない。 平日に原稿書くのはかなり辛い。いままで出来たことがない。 だから実際には一ヶ月ではなく、11日しかない。 ふうう。 がんばろう。 しかし。 突然、「まーち」とは全然違う話が浮かんだ。 そして、それも書きたくてしょうがなくなった。 これはテーマとかそういう難しいことは、すくなくとも意識しては考えてない。 ただ、「私はこういうのが好きだ! こういうのをカッコイイと思う!」という、好きなものをぶち込んでみただけの話だ。 宇宙戦争物だ。 最初は、「解放軍の戦艦の話。その乗組員が力を合わせて、地球帝国を倒すためにがんばって戦う話」だと思っていたが、「全然違うぞ!」ということに突然気づいた。 逆だ。 滅亡寸前の地球帝国が、「最終反攻作戦」を行う話だ。 こんな場面が脳裏に浮かんだのだ。 老提督が、ずらり並んだ軍人たちに、こう呼び掛けている。 「諸君らには、すべて死んでもらう。 この作戦がたとえ成功しようと、諸君らが生きて故郷を見ることはない。 そして諸君らには名誉すらも与えられない。 だが、断言しておく。 この作戦だけが帝国を救いうるのだと」 ひどい。なんと冷酷な。 だが、なぜだか知らないが、これをカッコイイと私は思ってしまった。 すげえ読みたいどんな話だそれは、と思ってしまった。 思ってしまったのでまーちの後に必ず書く! タイトルすらも決まってないんだけど(笑)。 本の感想。 「導きの星3」感想続き。 やっぱりあれだね、世界がすごく広い。 空間的広がりを描くのは比較的容易だが、時間的広がり、そして価値観や文化の広がりまで描くのはとんでもなく難しい。 ほんとに説得力ある異星人。これはすごいよ。 なぜ地球の人間はこういう心をもっているのか、深く考えさせらるよ。 今回出てきた新しい種族、セントールがすごく良かった。 地球的な意味での闘争心は全然ない臆病な連中で、まさにその臆病故に文明を築き、とんでもない軍事偏重の社会を作り、そして…… こいつらには、地球人の多くが持っている価値観、「勝てない相手にあえて戦いを挑むのがカッコイイ」とかそういうのは全くないんだろう。 ああ、SFであることを最大限利用してるなあ。ため息が出る。 新城カズマ「ジェスターズ・ギャラクシー1 天のほとりの愚神ども」富士見ファンタジア文庫。 こちらは逆に、未来の銀河帝国が舞台なんだけど「SF的要素はどうでもいい」と割り切って、だから面白くなってる作品。 今頃通販で買って読みました。 新城さんって、文章を目的に応じてカスタマイズするのがうまいなあ。 そして、キャラの掛け合いがホント魅力的なんだよなあ。 はあ。設定しまくりなんだけど、とっつきやすい。さらっと読めて。いいなあ。 あとね。 登場人物紹介の女装アルロンは、何でこんなにかわいいんですか! 性別確認するより先に、萌えちゃったじゃないですか! 脳内でアルロンたん物語を書いちゃったじゃないですか! 返してください! 返してください!(何を?) いや、アルトワインたんもかわいいよ。85ページのイラストなんて、「私は戒律を破る! ゴーグルでもよし!!!」とか思ったよ。 まあ要するに、これも面白かったです。 キャラに思い入れするタイプの話だから、お気に入りキャラがいないときついかも。 私は、そうだねえ、べレズ副隊長かな。 一緒にいたら絶対やだけど。 水城正太郎「東京タブロイド7 碧海仰ぐ奇術師の塔」富士見ミステリ文庫 むうう。 いつものタブロイドです。 文章は例によって粗い。 でも息もつかせぬ展開。 5分おきにハラハラ・ドキドキ・シクシク・ゲラゲラのいずれかが必ず入る。 止まらない。 これぞエンターテイメント。 これからクライマックスだね。 サイト紹介。 プラッチック ここのネタ日記はまとめて読むと腹がよじれるぞー。 久々に長い日記を書いた。 これから日記書くひまなくなると思うからいまのうちに書いておいた。 |