2001年12月の日記


 12月31日
 現在、18時。あと6時間で今年も終わり。
 さて。
 今年は本当にいろいろなことのあった年だった。とくに後半は。
 小説を書きたいという気持ちが自分の中にあることを、決して捨て去ってはいけないものが私にあるとすればそれはやはり小説だ、ということを再認識させられた年でもあった。
 今年は二本投稿して両方とも落選した。
 だが、今度こそ。
 がんばってCHAIN書くぞ。
 とりあえずプロローグを書き足した。
 予定よりもずいぶん遅い。
 明日は第1章をいじる予定。
 とにかく。
 来年はがんばるぞーっ!
 12月30日
 ひとつ面白いサイトを見つけた(すごく有名なところで、たまたま私が知らなかっただけ)のでリンクしようと思ったのだが、非常に衝撃的なことが書いてあって、どうも私とは歴史認識が合いそうにないと思った。面白いんだけど……
 うーん、思想が違うから排除するのはおかしいな。どうしよう。うーんうーん。
 いや、はっきり書こう。
 「米」
 このサイトの12月29日の「おこめニュース」だ。
 いわゆる南京大虐殺を「なかった事は明らか」と書いてある。
 おいおい。
 そりゃあね、数に関してはいろいろあるよ。30万人は多すぎるかも知れないね。
 でも完全に否定するのは不可能だと思うよ。それが実は1万人だったことが明らかになったとして、一体何の意味があるんだ。
 私は昔、かなり強烈な反日主義者で、日本人というのは理性のない劣等種で、日本軍というのはとにかく悪い連中で、民間人を虐殺とかそういうことを山ほどやったに違いない、世界中のどんな軍隊よりも遙かに悪であった、と思っていた。洗脳されて、人間らしい心を喪った人々しか日本軍にはいなかったのだと思っていた。
 今はそこまでは思わない。ソ連軍もナチスドイツも、イギリスも中国も、アメリカも虐殺を行っていることを知ったからだ。
 その上でなお日本だけが特別に悪い、と信じる根拠が今の私にはない。
 でも逆にいえば、「日本人だって、他の国と同じく人間なんだから、当然虐殺もするだろう」と思っている。
 白人の行った虐殺に比べて規模は小さいだろう、確かに。はるかに小さいかも知れない。
 でもそのことに大した意味はない。
 それについてどのように償うかは別として、他国に断罪されてどう対応するかは別として、ともかく事実を否定するべきじゃない。 
 私が日本軍擁護論について抱いている疑問はもっとある。
 ああいう人達の主張は主に三種類。
 1.日本軍は虐殺など行っていない。
 2.日本軍は虐殺を行ったが、それはやむを得ないことだった。
 3.日本軍は虐殺を行ったが、他の国はもっと大規模な虐殺を行っているので日本を批判する資格などない。
 これってそれぞれ別の主張だよね。でも言ってるうちにごっちゃになってくるんだよ。
 特に小林よしのり。ある所では「日本軍は虐殺をしていない。あれはすべて中国人の自作自演」と書いたり、またあるところでは「ゲリラと闘うためにはしょうがなかった」と書いたり、そうかと思えば「ナチスドイツよりは遙かにマシ」と書いたりする。
 おかしいよ。言ってることがバラバラだ。
 「やらなかった」と「やったが、仕方なかった」はぜんぜん別だと思うんだが。
 この人は日本を擁護することさえできれば論理の一貫性なんかどうでもいいんだな。
 そうとしか考えられない。
 ちなみに私の考えはどうかっていうとね。
 2.「やったが、仕方なかった」については、否定はできない。
 軍隊に私がいたとして。
 命令されれば殺すだろうし、とにかくゲリラが怖くて村人を皆殺しに、みたいなベトナム的虐殺もやっただろう。
 私は、殺さざるを得ない状況を実際に経験したわけじゃない。その状況でなお殺さずに切り抜けた、という実体験があるわけじゃない。
 だから「仕方なかった。お前にあの時の気持ちが分かるか」と言われたら何も言えない。

 まあそれはおいといて。この「米」は面白い。
 基本的に日本が好きなんだね、おこめちゃんは。名前が名前だしね。
 児童ポルノ法案に関する話も面白かったし、はっきりいってこの件に関しては同感だ。
 まあ、おこめちゃんの考えをもっと知りたいな。
 
 今日は小説があまり書けなかった。明日こそ。

 あ、それからね。

 忌中ですので、年賀状の類はご遠慮下さい。
 私からも出しませんので。
 12月29日
 本当はこれは30日の朝に書いてます。
 昨日は会社の忘年会にいってて、なんとか終電に間に合うように帰ってきたもののヘロヘロで、ちょっと日記書くどころじゃなかったんだよ。
 前から興味を持っていた地下鉄・大江戸線に乗った。
 日本一深いところを走っている地下鉄で、しかもリニアモーター。
 さらに疑似環状線。
 ニックネームは「ゆめもぐら」。
 このニックネームは公式に認められたものではないけど、私は大江戸線などというダサイ名前ではなく、ゆめもぐらと呼び続ける。
 感想。
 すげー深い。
 降りても降りてもまだ駅に着かない。地下40メートルだぜ。あれは間違いなく核シェルターだ。
 ホームが、なんかすげえ息苦しいんだけど。
 電車はやたらスムーズに、静かに、滑るように走る。
 なるほどこれがリニアモーターの力か。リニアモーターといっても別に宙に浮くわけではないが。
 電車は丸みをおびたデザインだ。
 うん、満足。
 でもこれは深すぎる。
 忘年会はトルコ料理店で行われた。
 みんな荒れ狂ってすごかったよ。
 でも「酒を飲め」と強要されなかったから、まだ良い。ほら職場によっては、酒を飲めない奴は男じゃないみたいな風潮があるでしょ。あれが嫌で、酒が弱い私としてはあまり行きたくなかったんだ。でもここはそうじゃない。
 ビール一本でへろへろでしゅー。
 帰りは歌を歌いながらスキップしつつ帰ってきました。
 この状態でバイクに乗せたら、飲酒運転で捕まる前にあの世行き。たぶん100メートルと走れない。
 ごめんなさいみなさん、ゆめもぐらの中でアニソンを歌っていたのは私です。ごめんなさいごめんなさい。

 「亜欧州大戦記10」読んだ。
 シリーズ完結お疲れさま、青木基行さん。デビュー以前、同人誌の頃から(「龍騎兵、南へ」とか「龍騎兵的末裔」)追いかけてきた作家だから、感慨もひとしお。龍騎兵は第1部完だし、アスペクトのアレは未完だし、これが最初にちゃんと終わったシリーズかな。
 でもソ連軍最後の大反攻・ジューコフ攻勢を読んでみたかったです。
 あれはちょっとなあ。
 史実の二次大戦にたとえると、クルスク戦からいきなりベルリン攻防戦まで飛んでしまうようなもんだからなあ。
 でも、この1冊を出すだけでも苦労したんだと思う。とにかくお疲れさま。
 最初から全10巻だと聞いてたし、まあこれでいいのかな。
 「C大隊」みたいな外伝もまた読みたいです。
 次は龍騎兵の第二部ですか? 期待して待ってます。
 でもベズズーボフのあの台詞はちょっと寒かったです。パロディというのは照れが入っていてはダメです。

 谷原秋桜子(たにはら しょうこ)「激アルバイター・美波の事件簿2 龍の館の秘密」(富士見ミステリ文庫)読んだ。
 「富士見ミステリ文庫最高の本格ミステリ」と評価の高いシリーズだ。最高じゃなくて唯一だという話もあるが。
 うん、面白かったよ。
 ミステリ要素とライトノベル的萌えキャラが合致してないと思ったが。
 あとね、あとがき読んで、この谷原秋桜子さんという作家個人に興味を持った。
 この人はなんてひたむきで情熱的で、しかも謙虚なんだろうと思った。
 姿勢を正して読んでしまった。
 ああ俺はよごれちまったんだとか思った。
 この秋桜子さんって眼鏡かけてるかなー。 

 次は浪漫探偵2読んで、乃乃子ちゃんでハアハアする予定です。

 「CHAIN」は少し進んだ。
 すげー陰惨。プロローグからしてこれか。にしてもやたら長いプロローグだな。
 でもハッピーエンドにはする予定です。
 12月28日
 仕事納め。
 今年は早めに休みに入るのだ。
 金が減るのはとてもとても痛いが、「小説を書く時間が欲しい」という欲求が貧乏への恐怖を上回った。

 今日は富士見ミステリ文庫の新刊とかいろいろ買ってきた。
 「浪漫探偵・朱月宵三郎2 無謬邸は暁に消ゆ」新城カズマ作。これの前作「浪漫探偵・朱月宵三郎 屍天使学院は水没せり」はいろいろな意味で途方もないミステリだった。
 そして今回もすごそうだ。
 キャラクターの名前が変なのはミステリの定番か。
 まあそれよりこのシリーズは眼鏡である。
 今回の表紙は、私の理性を破壊するのに十分なものだった。
 きっと中身もすごいんだろう。

 まあそれより、私が待ちのぞんでいたシリーズの続きが出た。
 青木基行「亜欧州大戦記10」歴史群像新書。
 ソ連VS日・米・英の闘いを描いた架空戦記。
 非常に緻密な考証と、それからちりばめられた葉っぱネタで有名(笑)。
 これまでは半年に1冊出ていたのに、9巻でストップし、1年半も間が開いたので「うわ、打ち切られた」と嘆いていたものだ。
 うーん。出たのは嬉しいけど、もの凄い駆け足だねこの10巻は。
 まだ2、3冊書けそうなのに戦争終わらせちゃったよ。
 期待して読もう。
 あと、私はこの本のあとがきを読んで、眼から鱗が落ちた思いだったよ。
 私はいままでこのシリーズに関して「いくらソ連が強国とはいっても、日・米・英を同時に敵に回したら勝ち目はない。つまり勝ち負けの予想がはっきりついて、覆りようがない闘いということになる。勝てるとわかりきっている話なんて緊張がなくなるんじゃないか。なんらかの方法でハンデをつけて、たとえば日米英を仲違いさせてソ連優位の状況を創り出さないと面白くないんじゃないか」と思っていた。
 架空戦記の醍醐味は「この状況からどうやって逆転するか」だと考えていたわけだ。
 だが、ああ、そうだね。そういう考えもあっていいんだね。
 私が愚かだったよ。架空戦記の目的が一つであるはずがないよな。
 
 さて。明日からは小説書きで忙しくなるぞー。
 12月27日
 「CHAIN」を急いで書かなければいけない理由が生じた。あと半年なんて言ってられない。
 正月休みは書いて書いて書いて書きまくるぞ。
 
 「百鬼夜翔 水色の髪のチャイカ」(角川スニーカー文庫)を読んだ。
 うーん。
 前シリーズ「妖魔夜行」と比べてこのシリーズはあまり面白くないと感じていた。
 が、今回の表題作、山本弘の話はなかなかだね。
 っていうか山本弘、これ趣味でしょ。こういうの大好きでしょ。人形という題材だけでなく、こういう設定も、こういうテーマを扱うのも。
 生き生きとしてるよ。
 難しいテーマだと思うのによくやるよなあ。
 っていうか、私このあとで何をかけばいいんだ。私が書いてる某小説といろいろネタがかぶってるんですけど。はあーっ参ったなホントに。
 もともと私は、妖魔夜行で一番好きなのが「魔獣めざめる」、二番目が「影の国の鈴音」だったりして、どっちも山本弘作なんだよ。
 あの人の小説の書き方はいろいろ批判したいところもあるのだが、なんだかんだいって感動したからいいや。
 実はかなり直球なんだよね。ああいうので感動しちゃう自分が気恥ずかしい。
 あとね。
 作中に出てきた、「最近の男向けアニメのヒロインは馬鹿ばっか」という台詞は痛かった。
 ばっかりとまでは言えないけど、萌えキャラを追及してゆくとおバカさんになる傾向があるのは事実だ。
 少なくとも萌えの一つの類型として、極端に精神年齢が低いというのはある。
 あんまりやりすぎると「天使になるもん!」のノエルみたいになってしまう。
 いや、ノエルはノエルでかわいいと思うが。
 それが女性差別だと言われてしまうと痛いな。
 ヒロインの少女がそなえている純粋無垢とか健気とか献身とかそういうのも、差別的だって言われるかな。
 以前アニメージュの読者欄で議論されていたよな、アニメのヒロインが男性のマザーコンプレックスと処女幻想によりかかって作られているのが不愉快であると。
 うむむむむ。
 すげえことになってきたぞ。
 続きはまた今度。
 12月26日
 昨日あんなことを書いたせいで、なにか宗教的な夢を見た。詳しくは覚えていないのだがとにかくやばい夢だった。

 カンザキさんから小説の校正を頼まれる。
 純文学というものを読んだ経験はあまりないので、身構えて読む。
 意外に理解できる文章なので驚く。私はもっと難しいのだと思っていた。
 ただ、文章の配分が、私の書いてるような奴とは根本的に違う気がするね。
 ひとまず校正したんだけど、不安だ。これはミスなのか、それともそういう表現なのか、よくわからないのだ。
 しかし、こういうのに触れる機会はなかなかない。存分に刺激を受けよう。そう思った。

 このサイトを紹介しておこう。
 第1次大戦
 ああ、なんてエキサイティングなサイト。
 前にも書いたけど、1次大戦には大変な興味がある。きっといつか小説の題材にしてやるぞ。
 12月25日
 今日はクリスマスです。
 毎年カップル呪詛ばかりやっていても芸がないので、やりたいのは山々だが、ここは一つクリスマスらしくキリスト教の話をしよう。
 といってもクリスマスとキリスト教は本来関係ないけど。
 キリストの誕生日が今日であるという根拠は特にない。どの日であったかはわかっていない。もともとこの日は「冬至祭」、死にゆく太陽に生け贄を捧げて蘇らせる行事のある日だった。そういう民間信仰をキリスト教が利用した。そう聞いた。
 でもまあ、それはそれとして、現在のキリスト教にとって今日が非常に意味のある日であることには変わりない。
 私はキリスト教徒というわけではないけど、キリスト教的な考えに興味はあるし、一応聖書を読んだこともある。
 私の小説にも「原罪」の概念が強く入ってるとか指摘されたことがある。
 うーんそうだろうなあ。いろいろと思い当たる節があるぞ。
 それで思うんだけどさ。キリスト教って基本的に来世の幸福を約束する宗教じゃない?
 宗教って大まかにわけて「現世で幸せになれる」ってのと「死んだあと幸せになれる」っていうのがあって、キリスト教は後者に分類できるよね。原理主義的であればあるほどそうなるはず。それが極限までいっちゃうと、エホバの証人みたいな考えになる。
 この世界はサタンが創った偽りの世界。
 だからこの世界で何が起ころうとどうでも良いこと。
 私たちが死んだあと神の王国に行けるかどうか、それだけが大事。
 怖い考えで、これはキリスト教の暗黒面の一つだと思うんだけどね。
 いや、かくいう私も「世界はもうすぐ終わってみんな死ぬ。そして私は楽園に行ける」という考えを持っていたことがあったから、そういう考えをもった途端「解放されたような気分になる」「とにかく幸せになる」のは多少わかる。
 だから、もうそうなったら他の考えは受け付けなくなる。
 だって、すべては、偽りの世界の偽りの人間達の偽りの言葉だから。
 自分がそこまで行かなくてよかったと思ってるよ。
 逆に私が気に入ってる部分はどうかっていうとね。
 聖書の中にはこういう台詞があるんだよ。
 「汝らの中で罪なき者はこの者を石もて打て」
 人間は罪深いものだから他の人間の罪を裁く資格などない、という主張。
 私がキリスト教の中でもっとも深く感銘を受けたのがこれだね。
 これはこれで「人に罪悪感を植え付けて奴隷化するための手段」という批判もあるわけだが、そのまんま解釈すればすごく謙虚な考えだともいえるんじゃないかな。
 でもキリスト教徒たちはこの言葉を実によく忘れるらしいんだな。
 この言葉を白人たちが意識して行動していれば、過去数百年の地球はもっとずっと平和だったと思うけど。
 なんかいろいろと悲しいことだ。

 えーと、まあ、その……
 め、めりーくりすます。 
 12月23日
 本当はこれを書いてるのは24日の朝です。
 12月23日は名雪の誕生日です。天皇誕生日という話もありますが、そういう話はその筋の人に任せておきましょう。
 イチゴジャムご飯で祝ってあげるのが筋というものですが、あんな拷問はもうまっぴらなので(セガセガ教団の「ナ号実験」をご覧下さい)ジャムパンでごまかしました。むしゃむしゃ。

 あれだけ言ったのにラ板の人達が私をネタにしてくれない。ちょっとさびしい。

 今日は岩男潤子さんのクリスマスコンサートに行って来ました。
 岩男潤子は声優さんです。
 「KEY THE METAL IDOL」のキィとか。
 「TO HEART」の来須河姉妹とか。
 「エヴァンゲリオン」の洞木ヒカリでもいいんだが。
 ここんとこ歌手としての活動に重点を置いてるようです。現在アニメには出てないし。
 
 いままでの岩男さんの「しっとり路線」をさらに押し進めようなコンサートでした。
 クリスマス色全開の。
 賛美歌とか歌い出したときにはびっくり。
 でも、神聖とすら感じられるきれいな声と、ずれまくった天然トークは相変わらず。
 しばらく岩男さんのイベントには行ってなかったから、変わってなくて安心したよ。
 
 私の家から30メートルくらいしか離れてないところにサイゼリヤが開店するらしい。
 信じられない。こんな田舎の何もない街にファミレスが。うちは一応東京都内ではあるが、それがとても信じられないくらい何もないのだ。駅前にコンビニが二軒もあるのが自慢、というレベルの街なのだ。
 「サイゼソヤ」とかそういうニセモノじゃないのか。

 SEGAの新作ガンシューティング「ルパン三世」面白いね。
 ガンシューティングでありながらルパンのストーリー……あれは第2シリーズかな? を忠実に再現。銃撃戦以外のこともやる。ルパンだから。演出もなかなかいい。

 まとまりがないままひとまず終わりー。
 12月22日
 
やっちゃった。
 アメリカ人が「オーノー」と叫ぶ時の気持ちがよくわかった。
 2ちゃんねるの人が「鬱だ氏のう」とか「逝ってきます」とか言うときの気持ちがよくわかった。
 というわけで白バイにパクッと喰われました。
 仕事中ではなく休みの日に。
 気がゆるんでたんだね。
 免停です免停です
免停90日でーすでーす。
 講習受けても半分ですーっ。
 あははははははははははは。
 さあ。ラ板のみなさん。
 思いっきり馬鹿にしてください。待ってます。

 まあ、でも……
 事故よりはマシかな。
 命がなくなったわけじゃないからね。
 ただ、別の仕事さがさなきゃならんよな、という状況ではある。
 生活設計がメッチャクチャになった。もう頭ん中が大変ですよー。
 
 昨日、みぞれ混じりの雨が降ったときも思ったけどさ。
 手がちぎれるように痛かった、あの日も思ったけどさ。
 この体験、絶対に小説に生かすぞ。
 これは「もっと凄い小説を書くためのチャンスを与えてやろう!」という神の意志じゃよー。
 そういうことにしておこう。
 ペンネームCは本当に宗教に入っているわけじゃないが、こういう考えで自分を支えることができる人には憧れる。
 神とは、自分の内側からわき起こってくる力のことだ、という言葉を、とあるテーブルトークRPGデザイナーが言っていた。なんか山本弘も同じようなことを言っていた。かっこいい表現だと思う。
 そういう神なら信じたい。 
 本当にそう思う。
 
 何時間かCHAIN書いてたんだが、さっぱり進まない。やっぱり頭の中が小説書きモードになってくれないらしい。
 5行書いては「違う!」削除。3行書いては「ダメだ!」削除。この繰り返し。それを数時間続けた。
 少し気分転換しよう。
 と思ってネットをふらふらした。
 少しじゃすまなかった。
 俺のばかー。

 いろいろ本を買ってきた。
 まずはソノラマ文庫「吹け、南の風 1」秋山完
 好きな作家である。
 この人のことを考えると胸が締め付けられる。
 私はなぜまだこんなところにいるのか、と思う。
 この人とは以前「恒河沙」という同人誌で一緒に活動していた。「南の風」はもともと、この「恒河沙」に連載された作品だった。
 面白かった。ぜひこれを商業出版すべきだと思った。あれから幾星霜、ついにそれが現実のものになった。
 美しく奇妙で、残酷な世界を舞台にした宇宙戦争SF。
 設定やキャラクター造形にオリジナリティがある。
 「戦争を始めることは簡単ですが、終わらせることは難しい。そして後始末はさらに難しい」と書く作者が、「どんな輝かしい正義の闘いも、つまり人殺しだ。泥棒だ」と書く作者が、血を吐き身を削るようにして書いた作品だ。
 面白い。
 「ペリペティアの福音」の「無茶苦茶強引な展開」と「怒濤のアイデア乱舞」に魅力を感じたら、あの混沌と、混沌のなかでも決して喪われない「あたたかいまなざし」が好きなら、お薦め。
 私が読んだバージョンはせいぜい300枚くらいだったけど、劇的に加筆修正されてて、1巻だけじゃ「起」の部分なんだけどね。
 私と秋山完氏は同じサークルの同人であり、そして私と同じ、「グリフォン組」だ。
 グリフォン組の出世頭、デビュー後着実に本を出していった秋山完氏を、あれ以来どこに送っても落選落選の私なんかと比べるのはおかしな話だが、それでも私は彼に同胞意識をおぼえている。
 そして感動をも覚えるのだ。彼がいまだに一つの夢を、ひたむきに追っていることに。
 ここに一つの同人誌がある。前出の「恒河沙」の別冊だ。発行は1992年1月。約10年も昔だ。
 そこに彼は秋山完氏(当時はまだそういう名前ではなかった)はこういうものを書いている。
  「シェルツ先生のファンタジーノベル講座 北北西に進路を取れ」
 当時のSF・ファンタジー界の状況を、詳細に分析し、これからはどうなるか、どのような作品が出てくるべきなのか述べたものだ。「未来・過去」を縦軸、「かわいい(生命・愛・幸福)・こわい(死・破壊)」を横軸に、地図を描き、大陸や諸島などを描き、そこにさまざまな小説・アニメ・ゲームなどを書き入れていく。力作である。なぜか「仮装巡洋艦バシリスク」なんかが入っている。うーんマニアック。まあ私も外惑星連合のファンだし、航空宇宙軍史は好きだけどね。でも私が好きなのは巡洋艦サラマンダーの方なんだ。
 話を元に戻そう。
 彼は分析の後半、未踏区域として4つの場所を示す。可能性を秘めたジャンルがまだ手をつけられずにいるというのだ。これはつまり、私が書いてやるということだろう。
 1.20世紀前半を舞台にした夢とロマンの冒険小説
 2.18世紀終盤から19世紀初頭にかけてを扱った、科学と魔法とロマンの物語
 3.ロマンチック大陸 SFでありながら愛を主題にした作品
 4.謎の大陸 銀河帝国とロマンチック大陸の間にある場所。
 そして彼は3と4について熱く語っている。ここには無限の可能性があると。
 そして4については、「スペースオペラでありながら、貴族と軍人以外の人々を主人公とする作品だろう。運送業や看護婦、葬儀社が銀河を滅亡から救ってもいいのではないか」と言って……
 ……! それってペリペティアの……
 彼は忘れていない。いまでも熱く激しく3と4を追い求めているんだ。それは今までに秋山完が書いてきた作品群を見れば判る。
 
 ……歳を喰ったら純粋な想いを喪ってしまう、心が穢れる、なんて言ったのは誰だ?
 ……小説家は小説以外の何物をも愛してはいけない、そうでなければ汚れる、生身の女性と結婚して子供を作るなど論外だと言ったのは誰だ?
 そんなデタラメを言ったのは誰だ?
 私だ。
 ペンネームCの馬鹿。
 あんたの目の前にいるじゃないか。その考えが間違っているという実例が。ずっと前からいたのに気が付かなかったのか。

 というわけで何が言いたいのかっていうとね。
 たかが免停ぐらいでぎゃーぎゃー言ってられない。
 ということ。
 
 よし!
 
 あと1……
 あ、もうカウントダウンの必要はないんだった。

 
追記
 秋山完氏は「恒河沙」以外にも「創作集団『没』」というサークルにも入っていたようだが、私はそちらについては全く知らない。また、南の風は1986年版・1992年版・今回のやつの三種類があり、私が同人誌で読んだというのは1992年版らしい。だからこの日記の内容は少し不正確。
 12月20日
 今日は朝早くから働いていたのでちょっと体調が悪い。
 にもかかわらず明日は雪が降るという。
 マジで遺言状でも書こうかと思った。
 雪の中走るのってほんとに辛いんよ。っていうか転ぶ。
 というわけでもし私が生きて還ってこなかった時のために書いておく。

 メガネスキーの方へ 私の遺志を継いで眼鏡に萌えまくってください。お願いします。
 2ちゃんねるの方へ スレッドを3つくらい使って、盛大にネタにしてください。
 作家志望者の方へ 私の屍を越えて進んでください。それからこのサイトに置いてある小説の設定・あらすじは好きに使ってかまいません。
 他の方へ いままでありがとうございました。

 これが冗談で終わってくれることを祈る。
 いやね、最近身の回りで交通事故がひどく多くてね。「次は僕の番だ」とか思ってるんよ。

 昨日のラスト・ビジョンに続いて、これも賛否両論大爆発、「シックス・ボルト」(神野オキナ、電撃文庫)を読んだ。
 うん、表紙の女の子は噂通り、綾並のコスプレしてる。
 でも内容はそんなにエヴァには似てないけど。
 ではガンパレードマーチに似ているのか。まあそういう部分はあるけど。
 まあとにかく、いろいろなネタをごった煮的に放り込んだ小説だよ。
 謎の異星人が攻めてきて。
 その異星人と、細かいルールのある戦争をすることになって。
 地球側の代表戦士として選ばれてしまった少年少女たちの話だ。
 戦いの残酷さを描き、それでも生き続けようととあがく人の姿を美しく描き……たかったんだと思う。
 けっこううまくできてると思うけど。全体として、「謎」の要素を重視したかったのか、人の心の揺らぎを描きたかったのか、よくわかんない。一つだけで長編を書ける題材を5つくらいいっぺんに放り込んじゃった感じなんだよ。味が互いを引き立てず、消してる感じで。ちょっとね。
 詳しくはまた明日以降。
 ラスト・ビジョンについてもいずれまた書こう。
 
 とにかく今日は寝ます。

 
あと168日。
 12月19日
 2ちゃんねるではスレッドが大荒れ、賛否両論大爆発の「ラスト・ビジョン」(海羽超史郎、電撃文庫)を読んだ。
 この作者の本はかなり読みづらい。デビュー作である「天剣王器」はとうとう投げ出してしまった。だが気になる。私は今度は電撃に送るんだ。電撃作家を研究しないわけにはいかないだろう。
 で、ラスト・ビジョンだが。これもかなり読みづらい。いや前半は問題ない。よくできた青春ものだ。
 だが、あるときを境にこの小説はとんでもない展開をはじめる。
 この作品は、ある特定のジャンルのSFなのだ。どういうジャンルのものかは強烈なネタバレだから言えない。最初を読んだ限りではとてもそういう作品であるとは思えない、実に意外で仰天する、とだけは言っておこう。
 そのジャンル特有のパズラー性が、凝りすぎて理解不能な構成と相まって、もう私の頭の中は大変なことに。
 でも。
 面白かった。
 想像力を刺激する作品だ。
 なんか作者が自分の作品に酔って書いてるから説明不足なんだ、という批判を耳にしたけど。
 それはちょっと違わないかな。これはあきらかに、すんなり理解させないような書き方をしてるんだよ、わざと。
 挑戦だよ。
 
 明日は早く起きなければいけない。だから今日はもう寝る。
 
 
あと169日。
 12月18日
 冷え込みがきびしくなってきたなあ。腰に来る。痛みがぶり返したぞ。ピキピキと。身体を動かしたら少しよくなった。
 
 「ガウガウわー太」の委員長は今週も輝いていた。
 ああ。
 幸せ。
 
 バンチの新連載・「黄金の明星」とやらはけっこう面白いじゃないか。
 ジャンプは努力・友情・勝利が三本柱だときいたが、バンチの三本柱は義理・人情・和解なのかな。勝利ではないところがポイント。
 バンチ、面白い漫画多いよ。絵柄が古くさいけどそれを気にしなければいい、という漫画が多い。
 萌えを求める人のためにはイインチョがいる。
 ジャンプで花開けなかったけど本当は才能ある、という漫画家けっこういると思うんだ。こっちにどんどん来てくんないかな。 
 宣伝終わり。今バンチに潰れられたら私は泣く。
 でも北斗孫家拳とか言われてもなあ。
 やっぱり北斗曹家拳もあるんかな。どんなんかな。

 とにかく眠い。身体が猛烈に睡眠を求めている。
 小説読む暇がないよー。仕事が忙しいのは、まあ良いことだけど。せっかく買った三国志がー。シックス・ボルトがー。よめないー。さらばカタロニア戦線がー。
 次の休みまで小説は待って下さい。

 あと170日。
 12月17日
 ふみみちゃんのイラストを頂いた。
 ありがとうございます水輝さん。
 ハアハアいいながら飾らせてもらいます。
 ちょっと服装が子供っぽすぎる気もしますが、それもまあ、精神年齢低そうでよし。
 普段は「眼鏡=知性」主義を唱える私ですが、ドジドジでお馬鹿さんな眼鏡っ娘にも独特の魅力があることを否定するものではありません。
 このままでは「絆創膏娘萌え」という新たな属性を獲得してしまいます。どうしましょう。
 こういう娘には川上とも子の声が似合うと思うんですがみなさんどう思われますか。

 明日はコミックバンチの発売日です。
 また委員長に会えます。
 先週のバンチは会社の人に貸したきり返ってきません。
 他の漫画はいいですから、委員長を返してください。

 今日は栃木県と茨城県の境目あたりに行った。バイク便でもたまにこのへんまで行く。
 常磐道で行くべきか東北道で行くべきか悩む場所である。
 結局常磐道使った。かなり遠いね。走っても走ってもまだ着かない。私は常磐道ってつくばあたりまでしか行ったことなかったよ。記録更新だ。とにかく風が冷たくてしょうがなかった。高速走ってる時って姿勢がずっと同じだから背中が痛くなる。きつい。気温が下がると私は身体の節々が痛くなるんだ。
 で、水戸インターで高速降りたのはいいんだけど。
 よく考えたら、栃木の地図はあっても茨城の地図がないじゃないか。えらいこっちゃ。
 そのへんを走り回る。コンビニないか。本屋ないか。
 限りなく雑貨屋に近いコンビニがあった。飛び込む。
 「地図、地図ありませんか! 地図地図地図地図地図地図地図っ!!!!」
 私が叫ぶ。店のおばさんは親切に持ってきてくれた。
 
チーズを。
 「はい」
 
「いただきまーす……って、ちがうーっ!!!!」
 30年前のギャグ漫画みたいだが現実のやりとりである。
 さすが茨城。やってくれるぜ。
 地図は見つかったし、目的地にも着いたけど、かなり手間取った。
 せめてあと5分。いや10分早くつけたはずなんだがなー。
 この仕事でお客さんは何万円も払ってるんだから……もっと頑張りたかったな。

 橋本紡「リバーズ・エンド」(電撃文庫)感想。
 プロローグで感動の予感。
 予感は予感のまま終わった。
 あれ……!?
 という感じ。
 すごくシンミリ来る話、だと途中までは思ってたんだけどね。
 心情を細やかに描こうとするあまりページ数を使いすぎてしまい、仕方なく終わらせたように見える。
 あまりに唐突だよ。あれは。
 まあ、あの少年はなにも事実を知らない人間で、彼の眼から見ればああなのかもしれないが。
 それにしたってなあ。
 幸せな日常が崩れ去る過程もあまりに描写が足りないっていうか、いきなり100倍加速かかった感じだし。
 でもまあ、個々のシーンはいいんだよね。

 
あと171日。
 小説再アップはもうちょっと待ってね。
 12月16日
 私は児童虐待と表現規制に反対する集いに賛同します。
 つーか、女の子の絵まで児童ポルノだと言われると私はどうやって生きていけばいいんでしょう。
 
 今日はグラン・ワークショップという集会に参加していた。環境問題とか反戦とかに関する集会である。
 私は4年ほど前からずっとこれに参加している。
 全面的に賛同できるわけじゃないんだけどね。
 今回のグラン・ワークショップは、アフガニスタン難民を救援せよというものだった。
 で、実際に14年間アフガニスタン国内で医療活動を行っているペシャワール会という団体の人がやってきて、体験を語ってくれる。
 いろいろ意外なことがきけた。
 タリバンは狂信的であり差別的であり圧制者である、というイメージはやっぱり私の中にもあったんだが、医師たちはそれをきっぱり否定する。タリバンの連中はそれ以前の政権よりずっと話がわかる人達だし、彼らが支配するようになってからアフガンの治安は格段によくなったと。タリバン=封建的・抑圧的・差別的のイメージは西洋人の感覚にすぎないと。
 西洋化された生活を享受していた上流階級にとっては悪だったろうが、一般の貧しい民衆にとってタリバンは素晴らしい存在であった、とまで言われた。
 まあ、そういうこともあるのかもしれないな。
 あと、他のボランティア団体を「本当に支援を必要とする人達を支援していない」「形だけの活動しかしていない」「現地の情報を得ずに計画を立てているので失敗する」と厳しく批判していたのが気になったな。
 どこのことだろう。
 ボランティア団体には興味あるし、募金にも協力するつもりだが、その金がちゃんと使われないのは悲しいことだよな。
 だいたい住民にとって一番良い支援とは何か、というのは難しい問題だ。
 
 途中からはアメリカ帝国主義批判の話になってしまった。
 どんどんエスカレートしていく。
 
 で、これはきっと小説の参考になるぞと思ったんだけどね。
 途中でちょっと落ち込んでしまってね。
 いや私はね、こういう難民救援とか、アフリカの貧しい子供達に薬を送るとか、あるいは米軍基地に反対して反戦デモをやるとか、そういう活動してる人達と一緒にいると、何か責められているような気がするんだよ。
 「現実にこれだけ苦しんでいる人達がいて、これだけ重い問題があるというのに、お前はあくまで小説という架空の世界にこだわるのか。その力を現実の世界をよくするために使うべきではないか。現実で死んでいく人達の前に、夢の世界の夢物語などなんの意味があるのか」
 しかし私は、人を救うために小説書いてるわけじゃない。結果として救われることがないとは言い切れないけど、それはあくまで結果だ。
 彼らと比べれば自己中心的な動機で生きている。
 世界で一、二を争うほど豊かで安全な国に住み、その国に守られて。
 夢を追うといえば聞こえはいいが、アフガンに出かけていって銃弾の飛び交う中で病人を診たり井戸を掘ったりしている人達からすると、私のやってることはただの贅沢な遊びなんだろうな。
 
 人のために役に立つとか人を救うとかいっても、いろいろ種類の救いがあっていいはずだ、と考えてはみるんだが。彼らはあくまで、自分のやりたいことが「世の中を良くする」「苦しんでいる人を命がけで救う」ことだったからああやってるだけで、「自分のやりたかったことを貫いてる」という意味において私のような作家志望者と同じだ、というふうにも考えてみた。
 だめだ考えがまとまらん。今日はもう寝る。

 
あと172日。
 北方謙三三国志の3と4を買ってきた。いつ読むんだって気もするが。
 12月14日
 今日は異常に道が混んでいた。あーもーどーにでもして、というくらい混んでいた。

 白泉社MY文庫に送った「楽園迷宮」ですが、どうやら採用してはもらえなかったようです。
 残念です。
 が、貴重なアドバイスを頂きました。
 有り難いです。
 これからまたサイトにアップし直します。
 いずれ手直しして、どこか別のところに出す予定です。
 
 みなさんに謝ります。力及ばずこのような結果となって申し訳ありません。

 これじゃ落選迷宮です。

 ……このセンスじゃ不採用は当然ですね。

 おとといの日記に書いた、「ガウガウわー太」の委員長だけど。
 どうやらあの回が初登場のキャラだったらしいね。
 これでコミックバンチは眼鏡パワーを手に入れ、躍進するぞ。
 だって委員長に萌えた人は一人や二人じゃなさそうだよ。
 なんか「ちゆ12歳」にも取り上げられてるし。あそこが取り上げてくれたなら劇的な効果があるだろう。
 ブリッジ部分が二本の眼鏡はダサイ、と思っていた。だが委員長を一目見て
「すまん。私は愚かな妄想にとらわれていた。眼鏡の可能性は無限だと気づくべきだったのだ」と反省した。丸眼鏡至上主義も揺らぎ始めた。
 
 ひとまず今日はこれで終わり。
 
あと174日ー。
 12月13日
 今日は雨。
 かなり辛かった。

 2ちゃんねるの人に、こういうものの存在を教えてもらった。
 宇宙開発事業団(NASDA)の「日本独自の宇宙船構想」だ!
 ふむ。
 これはこれで味わいのある形である。
 スペースプレーン型ではなく、過去のものとされていたカプセル使い捨て式を最新の技術で蘇らせるというのは確かに面白い発想だ。
 
 転載その1。

 これらの内容を考慮して、日本が持つべき有人宇宙機の特徴を次のように設定 した。

   スペースシャトルより小型
   ソユーズより経済的・近代的・高性能
   定員3-5 名
   使い捨て
   月、及び近地球天体への往復まで視野に入れた『有人宇宙船』
 
宇宙開発事業団 提供

 すげえ野心的。
 しかも8年でやるって。

 転載その2。

  万人のための有人宇宙飛行
    
    −特別な体力や訓練が必要でないように、最大加速・減速G が少ない事
    −低コストである事
  
   オープン思想オープン・アーキテクチャ
   10 年以内の確実な実現
    
    −揚力型カプセルによる大気圏再突入
    −脱出ロケットによる安全性の確保
    −宇宙空間における生命維持
              
宇宙開発事業団 提供


 かっこいいー。

 あと、胸を打たれたのがこれだ。     
宇宙開発事業団 提供

 我々は、何のために宇宙開発を行うのだろうか。その究極の目標とは何か。この単純な問から、日本の宇宙開発はずっと目をそむけてきた。
 何故なら、我が国の宇宙開発は、基本的に欧米のレベルに追いつくことだけを目標とし、それ以上の目的意識を抱く必要はなかったからだ。

 しかし、このことが今日、宇宙開発の意義を曖昧にし、様々な歪みが発生する原因となっている。
 たとえばH-II とM-V ロケットの事故が連続したとき、国民から宇宙開発の意義を問う声が上がった。言うまでもなく、宇宙開発はその性質上、ある程度の事故が避けられない。事故を乗り越えて、我々は進まねばならない。
 しかし、その進むべき方位は極めて曖昧である。
 経済性を高め、打ち上げビジネスに参入するでは回答にならない。失敗によるビジネスのキャンセルや、競争力への疑問が浮上すれば、継続する意義も消えてしまう。
 才能ある技術者の中から、宇宙にとりくむ勇気が失われ、倦怠感が蔓延しているのも、元をただせばこの目的意識の欠如に問題がある。巨大なシステム開発で ある宇宙分野において、個人はたいていその一部しか受け持つことができない。
 しかし、自分が参加し、成し遂げようとしている仕事が、どんな意義を持つのか曖昧だとしたら、誰がそこにやりがいを見いだせるだろうか。
 いま我々が行うべきは、未来のビジョンを明確にし、そこから振り返って現在のプロジェクトを示すことである。


 いろいろな意味で感動した。
 「どんな意義を持つのか曖昧だとしたら云々」は、宇宙開発のみならず全てにあてはまることだ。
 考えてみれば当たり前のことなんだけど、言われてみてはじめて、その言葉は胸に……そう胸に刺さった。
 なんのためにそれをやるのか。それをやることによって自分になにがもたらされるのか。
 目標はなにか。
 それを意識しなければ人はがんばれないんだな。
 それを持っていることが大事なんだ。
 逆に言えば、もっていればがんばれるはずじゃないか。
 私には幸いにも目標がある。
 こんなに幸せなこと、心強いことはないんだ。頭の中のモヤモヤが晴れた気がした。
 
 
あと175日。
 12月12日
 おととい書いたアジア王族の話だけどさ。
 しょうがないのかな状況が違うんだし。
 ずっと鎖国してて、鎖国がとけたと思ったら日本は他のアジア諸国を蔑視し始めた。当然、他の王家と天皇家を混ぜるなんて当時の人間にとってはもっての他だろう。で、戦後になったら、今度は王族が自由恋愛をするようになった。今「国家戦略として他国に嫁げ」とかいったら国民が非難ブーブーだろう。
 っていうわけで結局どの時代でもそういうことはできそうにない。
 そうだよな。
 私は「政略結婚のススメ」したんだよな、おといいの日記で。
 何の気無しに書いてしまったが。政略結婚は王族の義務であると思ってるのか私は。びっくりだ。

 12月8日の日記について「おまえはおにーちゃんじゃなくて、おじちゃんだろう」と突っ込まれる。
 でもさあ。だってさあ。
 「おじちゃんが……してあげるからねハアハア」
 これ、
幼女をさらっちゃったようにしか見えません。
 幼女をさらうようなオタクはオタクの面汚しです。ああいうのにだけはなりたくないと思ってます。
 ただでさえ誤解されそうな趣味なのに。
 夜ノ森こと藤田竜一は「殺すことも考えていた」とか言ってます。
 もうかんべんしてください。

 コミックバンチの感想。
 おおお! 「蒼天の拳」に、ついに恐るべき強敵が出てきた!
 長かったなあ。やっぱり敵は主人公と同等かそれ以上の強さじゃないと盛り上がらないって。でもせっかくこの時代を舞台にしてるんだから日本軍が開発したサイボーグ軍人とかが敵だったら面白いと思うんだがなあ。それは作者ちがうか。
 うちの会社の人に、また言われました。
 「それって『暁! 男塾』が載ってるやつ?」
 だからそれはスーパージャンプ! 違う雑誌なの!
 いやスーパージャンプも面白いよ。
 で、その人は「リプレイJ」を見て
 「……エロ劇画?」
 いや、言いたい事は解る。でも違う。青年誌だからエロシーンもできると思うけど。今泉伸二の絵が泥臭い感じのエロスを漂わせていることも認める。でも違う。
 せっかく買ったんだから全部の漫画を読んでみようじゃないか、ということで、いままでまったく手を付けていなかった「ガウガウわー太」を読む。少年と犬の友情物語らしい。犬は私も好きだが(特にミニチュアダックスとか……)、別に漫画で読みたいとは思わない。
 で。感想。
 
委員長! 委員長! いいいいい委員長爆萌え!
 私の理想に3ミリくらいまで肉薄した眼鏡っ娘だよ!

 ああいうタイプの女性は、なんていうか、
うずくね!
 これからずっと読むぞ!

 今日も「シックス・ボルト」は手に入らなかった。
 かわりに「リバーズ・エンド」(橋本紡 電撃文庫)を買ってきた。
 デビュー作の「猫目狩り」はそこそこ面白かったんだけど、そのあとの「バトルシップガール」シリーズが趣味にあわなくてね、この作家さんの本はしばらく読んでない。
 ……プロローグ読んだだけで胸がしめつけられた。感動の予感。
 ちょっとまて。これは余裕のある時にじっくり読もう。

 白泉社MY文庫に出してから1ヶ月が経過した。
 しかし採用不採用の通知は来ない。まるで来ない。
 
 
あと176日。
 12月10日
 リンクをいくつか追加。
 ダメ人間度チェックの結果はAでした。
 ふーむ。
 貧乳同盟には感動しました。これから私もシンバルを敬います。ずっとやってるとシンバルを見ただけで条件反射によりハアハアするようになります。これをパブロフの変態といいます。
 貧乳と微乳はどちらが大きいか。これは言語学・哲学を駆使して挑むべき重大な問題です。
 ……日本は平和だ。
 ああ、ここは日本じゃなかったな。LOOP王国だ。
 
 日本といえば、天皇家の愛子ちゃん誕生について。
 今の私は天皇家に何の感情ももってません。
 だから、めでたいですねと思います。
 でもね。
 昔さ、ヨーロッパの王族が「どうしてアジアの王族は、われわれのように他国の王族と血を混ぜないのだろう?」とか言ってたんだよ。
 そういえば、他国の王族と血縁関係を結ぶべきだという意見はきいたことないな。アジアには日本以外王国がないわけじゃないのに。
 具体的にはタイとか。アジアの平和と友好のためにタイ王家と日本の天皇家は家族になりましょうって。
 私は面白いと思う。
 でも国民の大半は絶対嫌がるだろうな。
 日本人は民族の純血性にこだわるという証拠の一つだな。
 イギリスの王族なんてドイツ人なんだから、日本の天皇家がタイ人でも別に問題ないだろ、とか思う私。
 だからやっぱり、私はまだ右翼に斬られちゃう種類の人間かもしんない。

 昨日CHAINを書いてる最中、突然画面がブラックアウトした。
 ふみみちゃーん! しっかりしてー!
 死んじゃいやーっ!
 どうやら画面だけらしい。ふみみちゃんは元気にヒュンヒュンカリカリ動いてる。
 調べてみると、電源コードがモニターから外れていた。
 何もしてないのにどうして……
 何者かが私とふみみちゃんの仲を裂こうとしている……!

 2ちゃんねるのライトノベル板で話題沸騰、神野オキナ「シックス・ボルト」(電撃文庫)を私も読んでみようと思った。
 大評判というわけじゃない。
 「表紙エヴァンゲリオン、中身ガンパレードマーチ」
 とか、
「表紙のヒロインがプラグスーツ着てる」
 
「大丈夫か電撃」とか
 とか、そういう意味で話題。
 ほんとにそんな似てるのかなーと思って。
 ウィザーズ・ブレインの時もそうだったが、あそこでパクリパクリと叩かれる作品は、単にパクリでは片づけられない美点や独自の要素を持っていることが多い。だから今回はどうなのかなあって。
 ところが売ってない。
 おいおい。
 もっと時間のあるときに別の本屋に行こう。

 最近えっちネタと自爆系萌えネタばかりやってるな。眼鏡貧乳眼鏡貧乳眼鏡貧乳眼鏡貧乳眼鏡貧乳眼鏡貧乳眼鏡貧乳眼鏡貧乳……
 もしかして乳ネタはセクハラか。
いやがる人もいるかもな。
 ちょっと控えます。ちょっとね。

 
あと178日。
 12月9日
 「CHAIN」プロローグをようやく上げた。
 これだけでなく1章も全面的に書き直す予定。
 もう遅いから続きは明日。
 
あと179日。
 12月8日
 「ウルティマ・オンライン」というネットワークRPGをはじめた。
 PSOに比べて画面は地味で、キャラは小さくて、画面で何が起こっているのかよくわからない。
 が、まあしょうがないだろう。
 私のふみみちゃんでも動くように作られているのだ。
 ……。
 さすがに昨日の日記はちょっと後悔してるらしい。
 だが、もうこうなったらふみみちゃんのことはふみみちゃんと呼び続けよう。
 掃除するときは、
「ふみみちゃーん、おにーちゃんがキレイにしてあげるから待っててねー」。
 親が見たら泣くぞ。
 まあそれはいい。
 そもそもゲームに入る前の段階で手間取る。
 ふう。
 入ったら入ったで何をすればいいのかわからん。
 それを自分で探すのがこのゲームなんだろう。
 まだ冒険にすら旅だっていない段階だから、面白いともつまらないともいえない。
 
 
あと180日。
 さて、どうか。あと半年続いてくれるか。
 今日はやばかったなー。

 やばかったといえばね。
 こないだコンビニでトイレ借りようとして「トイレお借りします」と言うべきところを
 「現金レギュラー満タンでお願いします」
 といってしまったんだ。
 どうやら私の知性は急速に失われつつあるらしい。
 まだ私が私であるうちに、すべてを記しておかなければ……
 うおお、ドラマチックだぜえ。
 12月7日
 日本SF新人賞の結果が出たらしい。
 あの「さらば牛肉」が「マーブル騒動記」と改題されて大賞。
 そして、坂本康宏さんの「00式歩兵型戦闘車両」が佳作。
 おめでとうございます。
 さらば牛肉か……インパクトありすぎのタイトルだなあ。
 9月の日記には「ふざけたタイトル」って書いたけど、なんにせよ心に残るのは重要なことだ。
 私なんかは気取ってるだけで大して印象に残らないタイトルしかつけらんない。
 内容はどんなんだろう。ぜひ読んでみたい。
 もちろん坂本康宏さんのも。坂本康宏さんのサイトは我が国からもリンクされている。
 リンク紹介変えなきゃな。もう「ペンネームCと同じ作家志望者」じゃないだろう。

 本当におめでとうございます、坂本康宏さん。
 
 今日の眼鏡っ娘ウォッチング。
 こないだ徳間書店の10階に行ったとき、魂が震えるほどの眼鏡美人に出くわした。
 だが、今日は会えなかった。
 しかし天は私を見放さなかった。
 仕事のあと、洗濯のために訪れたコインランドリーにて。
 灰色のコートを着込んだ、ボストンタイプの眼鏡をかけたセミロングの女性に出くわした。
 眼鏡と美貌が調和していた。
 ちょっと疲れた感じだった。
 おまけに洗濯物の入ったかごを持ち上げるときに、
川上とも子のような声で「んしょっ」とか言った。
 これはかなり萌えポイントが高い。
 今日一日頑張って働いたのは無駄ではなかった。そう思った。
 
 カンザキさんが自分のパソコンに名前をつけているという話をきいた。
 私も名前をつけようではないか。
 やはり女の子の名前をつけて擬人化するべきだろう。
 眼鏡っ娘しかあるまい。
 私のパソコンにはどこにも丸い部分がないが。まあいい。眼鏡は心だ。
 機種は富士通のFMVデスクパワーSV237だ。CPUはペンティアム2の233メガヘルツ。だんだん動くソフトが少なくなっていく。
 グラフィックボードがないからお絵かき機能はヘロヘロ。でもサウンドボードはちゃんとついてるぞ。
 そして、たまにフリーズすることはあるけど元気なパソコンだ。故障らしい故障はしたことがない。
 実はうちの新型掲示板のほうはバナー広告のアニメーションが激しすぎて、ついてこれないらしいんだが。
 さて、これを擬人化する。
 CPUが遅いのは、とろいということだろう。
 とろくて、ちょっと難しいことをやらせると
「はわわわーっ」とかいってハングアップ。
 萌えるじゃねーかこんちくしょう。
 今の一言で、ただの眼鏡ではなく眼鏡ロボ子に
決定
 色は白だから、白っぽい服を着ている。ちょっと飾りっ気がなさすぎる感じの服だ。SFっぽいスーツかな。
 白衣というのも考えた。確かに白衣は一つの王道ではある。だがあまりに多くの要素を詰め込んでしまったらそれはそれで問題が生じる。結果として特徴がなくなってしまうのだ。
 髪の毛はどうだろう。髪の毛にあたる部分は……(モニターの後ろをのぞき込んでみる)特に特徴なし。これはあとで考えよう。 
 とろくて絵をかくのも下手だけど、歌は好きでけっこううまいということに。
 デスクパワーというからには机にむかっているのだ。きっとこの娘は勉強家なんだ。とろくても一生懸命がんばってるんだ。(力説)
 そして名前だ。
 富士通だから……ふじ……富士……藤。
 うーん。
 藤花(とうか)ちゃん。
 なんかちがうな。
 フジコとかフジカとかフジノとかは論外。
 どうも硬すぎるな。
 233メガヘルツから名前をとろう。「233」は「ふみみ」とも読めるな。
 しかし「ふみみ」って人の名前か? 「ふゆみ」ならともかく。
 いや!
 ちょっとくらい変な名前のほうが萌える! ってゆーか昨今の萌えキャラは名前か名字のいずれかが風変わりなものだ。
 というわけで
「富士通ふみみ」ちゃん、となりましたーっ!!!
 なんつーか、名前も名字も変です。
 これから一人前の萌えキャラに育てあげます。
 ああっでも、これじゃ可哀想で可哀想で、買い換えることができないじゃないかっ。

 アフガン情勢や天皇家の話題などいろいろ書くことはあるが、それはまたこの次。

 
あと181日。
 12月6日
 2ちゃんねるの「名無しさん・コテハン観測所2」より転載

 
455 :イラストに騙された名無しさん :01/12/06 21:28
ペンネームCの日記に 『楽園』の事が書いてあったが……
何様か、貴様は!? と思った。

ペンCねた久し振りだなー
 おこられちゃった。
 気に障ったならごめん。
 欠点がないと書くことはできなかったんだ。
 欠点があるけど、でもそれをうち消せるだけの美点があると言いたかった。
 正直、私は「楽園」読んで感動したし、嫉妬も感じたよ。
 
 週間少年チャンピオンの新連載「キリエ 吸血聖女」は結構面白い。
 面白いんだけど、ここんとこ右見ても左見ても吸血鬼だな。
 キリエは西部開拓時代アメリカ+吸血鬼。ふむふむ。
 ガンアクションをしっかり書いてほしいなー。期待してるよー。
 キャラの表情が魅力的だね。
 でもね。あのメカニック女の眼鏡がなー。あの極端に小さくデフォルメされた眼鏡の描き方ってどーも好きになれんのよ。
 逆に「ココロ図書館」のあるとお姉ちゃんの眼鏡なんかは大きすぎると感じる。
 なんの話してたんだっけか。
 まあ、眼鏡系漫画雑誌であるチャンピオンなのだから(違うか)もっとがんばって眼鏡を描いて欲しい。
 ……吸血鬼はどこにいっちゃったんでしょう。
 さて、他の連載陣の感想でも。
 「しゅーまっは」はまあ笑えるっちゃ笑えるんだけど、やっぱりちょっと力不足だな。藤宮さんが出てこないと。
 「ななか」。イイハナシです、この漫画は。今回はちょっとありがちだったけど。
 きっと最後はすげえ感動するんだろうなあ。
 「スクライド」。
 
早っ
 笑った。
 アニメ版でもあいつのアルター能力はすごく笑えるっていうなんていうか……「これ、マジ? ネタ?」と困惑するんだよな。

 さて。
 今日は記念すべき日だ。

 バイクのローン完済っ!!!!
 月6万ずつ10回のローンが今日、すべて払いおわりましたーっ!
 ばんじゃーい!
 いやー効くんだよ月6万のローンって。すべてを圧迫する。
 これで生活がだいぶよくなる。
 腰のせいで貧乏になることが予想されるので、緩和されてよかった。
 ただ、すでにバイクは68000キロ走っている。VTRは10万キロ走る堅牢なバイク(VTシリーズは15万キロ走らせることすら不可能ではないらしい。やった人がいる)だからまだ平気だとは思うけど、68000キロというのは常識からすると買い換えるべきだ。どこまでもたせられるか。いまのところ不具合はないんだが。月に5000キロ走るとして、あと1万キロもつなら2ヶ月、2万キロ持つなら4ヶ月、ローンなしの生活ができる。さてさて。

 
あと182日。 
 12月5日
 今日は電車便をやっていた。横浜を中心に、電車で携帯電話を運ぶ仕事だ。
 給料はバイク便よりだいぶ安いが、いやというほど本が読める。
 今日は
 「あいにくの雨で」摩耶雄高 講談社文庫
 「変身」東野圭吾 講談社文庫
 「楽園 戦略拠点32098」長谷敏司 角川スニーカー文庫
 を読んだ。
 「あいにくの雨で」は……
 この人にしてはまだまともな話だった。すげえ読後感の悪いミステリを書くんだこの人。あと、キャラの名前がとにかく変。
 今回も「獅子丸」とかいうキャラが出てくる。私は最初、この獅子丸というのは犬だと思っていた。ところが人だ。
 まあヒロインに「わぴ子」という名前つけたり、
探偵にタキシード仮面のコスプレをさせて「月の光は愛のメッセージ」とか言わせる作家さんだから、もう別に何がどうなっても驚かないけどさ。
 なんか中だるみがあるけど、面白かったよ。なんか蓬莱学園の生徒会の話みたいだな、とも思った。
 「変身」は……うん、悲しかった。泣ける。想像通りの展開だったけどね。
 摩耶雄高の「人間なんか全部信用できねーよケッ。みんな死ねっ。どーせ何やっても無駄なんだよっ」というノリの小説読んだあとだと、心が洗われる。東野圭吾も十分暗いんだが、根本的なところで人間を信じている。摩耶雄高はとてもそうは思えない。彼は登場人物を苦しめたり絶望させるのが楽しいんじゃないか。
 「楽園」は……
 この人は新人さんだ。スニーカー大賞をとった人だ。
 うん、いい話。
 SFしてる。けっこう深いよ。
 欠点だらけだ。説明不足だし、細かく考えると設定が変な気もするし、なにより文章がこなれてない。ひとつひとつの文は名文でも並べたら変、という感じ。視点の変化があまりにも脈絡がないので混乱する。
 でも、光るものがある。傷だらけだけどギラギラ光ってる。
 こういうのを見つけるのが新人賞というものの役割だと思う。
 つまりあれだ。
 また先をこされたぜ、とか思ってる。

 電車の中で、CHAINをどんな風に書き直すべきか考えていた。
 だいたい決まった。
 次の土日に何かアップできると思う。
 今日、いろいろ読んだおかげだ。
 
 
あと183日。
 やっと半分まで来た。気をぬくなー!
 12月4日
 腰の痛みがなくなった。
 そのかわり背中が重い。たまにポキンポキンと背中から音がする。
 私の身体はどうなってしまったんだ。
 カロリー制限を厳格にしたら、少し体重が減った。少しね。一日ダイエットをさぼったら戻ってしまう。
 結局、続けられるようなことでなければ意味がないようだ。
 
 「歴史群像」買ってきた。私が毎号書かさず買っている雑誌だ。本当は戦史群像って感じの本だ。
 十字軍について書いてある。当時のキリスト教はとにかく残虐で野蛮でアホというイメージばかり持っていたので、もうちょっとちゃんとした知識をもっておこう。このへんはきっと地球帝国VS革命軍の話で使えるぞ。
 地球帝国のモデルはもっとあとのキリスト教っていうかヨーロッパ列強なんだが。まあキリスト教は不寛容の象徴みたいなもんさ。
 十字軍・イスラム両軍の軍事編成や戦闘経過は読んでいて興味深い。
 十字軍は異教徒だけでなく、同じキリスト教の国であるビザンツ帝国も敵視した。それはビザンツ帝国がイスラム教徒と交流し、戦争を避けていたからだ……裏切り者に思えたんだろうね。
 第1回十字軍がエルサレムで7万人の虐殺を行ったとかいろいろ書いてあるな。
 やっぱり残虐で野蛮だ。
 当時のキリスト教徒って奴は。いや、つい100年前まで、異教徒に対する不寛容は変わってないよな。最近になってようやくバチカンは、過去の異教弾圧などが過ちであったと認めたらしいが……「宗教の名に於いて行われるすべての暴力を否定する」とまで言ってるらしいが……遅すぎるって。あと100年早ければどれだけ多くの命が救われたことか。
 キリスト教の存在しない歴史はどうなっていただろう。仮にユダヤ教のエッセネ派(キリスト教の原形)にイエスが加わっていなかったらどうだろう。あるいはユダヤ教そのものが生まれていなかったらどうだろう。その世界は科学の発達も早く、また戦争や差別は、少なくとも我々の世界よりは少ない……のではないか。
 それはそれで別の問題が発生していたかも知れないが。
 逆に、戦争があったから科学は発達したという説もある。これに従えば、むしろ科学は停滞する。実際はどうか。
 このへんのネタはいずれ使おう。
 世界を楽園へと変えることができると信じて、過去に戻り、キリスト暗殺に挑む男!
 歴史改変が成功したあと、キリスト教が存在しない世界の現代を書いちゃうのは、ちょっと辛いかな……
 だって歴史ぜんぜん違うだろうし、国の名前も違うだろうし。同じなのは大陸の形くらいで、まるっきり異世界ファンタジーを書いてることになっちゃうぞ。
 まあとにかくキリスト教は困った連中である。
 
 いきなりどうしたのかって?
 ほら、そろそろクリスマスだし。
 私はクリスマスソング聞くと機嫌が悪くなるんだよ。
 
きっと君はこない? ざまー!
 そのへんカップルだらけになるしなこの季節は。
 うがあああああ! なぜ日本では銃が禁止されているのじゃよー! とかいって暴れたくなる。
 だからあてつけ。
 いや、でも今の日本のクリスマスとキリスト教は関係ないな。

 もともとキリスト教は迫害される存在、弱者の宗教だった。だから死後の幸福を説かずにはいられなかった。だから物質的な財産の価値を否定した。本来、現世の権力を求めるのは教理からしておかしいはずだ。身を守るために組織を作っただけだろう。
 それが権力を得た。とたんに弾圧する側に回った。
 このへんのことは絶対小説に盛り込まなきゃと思ってる。
 正義は暴走する。救いは他人を押しつぶす。

 あと184日。 
 12月3日
 今日は普通にバイク便の仕事。
 これから治療をどういう方向に進めていくか悩んでいる。
 もう少し運動を増やそう。
 体重へってないしなー。

 CHAINを直している。
 なかなかうまくいかない。
 
 ジャンプの感想。
 あ、「グラン・バガン」打ち切られちゃったんだ?
 けっこう面白かったんだけどね。ハッタリがきいてるし、キャラが生き生きしてて。
 藤崎竜の新連載「サクラテツ対話篇」は、けっこう面白い。無茶苦茶な話だ。女の子がけっこう萌えなのもいい。
 
 「楽園迷宮」を白泉社MY文庫に投稿してからそろそろ一ヶ月。一ヶ月以内に返答があるそうだから、もうそろそろ採用・非採用の通知がくるだろう。わくわく。
 果たして採用されるだろうかと思いながら読み返してみると、不満点がたくさん目についてへこんだけど。
 とにかくボキャブラリーが貧困で、同じ表現ばかり出てくる。
 だから「うわ、もっと直しをいれるべきだった」と悔いているけど、それはそれとして楽しみ。
 問題は、白泉社MY文庫というレーベル自体がやばいということである。だって創刊したっきりじゃないか。新しいのが全然出ない。
 
 あと185日。
 12月2日
 
 某「きみが何を言ってるのかわからないよ」
 ペンネームC「(キザっぽく)遺言だよ」
 某
「じゃあ死ね」
 
 いまどきエヴァネタを使うとこのような目にあいます。気を付けましょう。

 総統暦111年が電撃の銀賞をとり、井上純弌のイラストがついて電撃文庫から出版され、2万4000部売れる、という夢を見た。
 その妙な具体性はなんだ。
 っていうかスケールが小さすぎる。どうせ夢なんだから全世界で1億部くらい売れてくれ。
 なんで銀賞なのかっていうと、たぶん三雲さんが銀賞だからだろうね。 
 うん、でも井上純弌イラストはいいかもしれないな。

 ちょっと間が開いたですよー。

 30日は体調がよろしくなかったので日記さぼったです。
 1日と2日は夜通しテーブルトークRPGをやってました。今回も天羅万象零です。
 すごいことになりました。
 ああやって予測を超えた物語が自然発生することがあるからテーブルトークRPGはいいんだよな。
 GMには負担かけちゃったけどねー。
 でも、あの暴走は魅力だよ。
 ただ、私はそれに頼りすぎた。私は15歳頃から20歳頃にかけて、GMをずーっとやってた頃、その自然発生に甘えるあまりにシナリオやキャラデータを作ることを怠っていた。
 そりゃまずいだろうよ。とにかくいきあたりばったりで。どんでんがえしじゃなくて設定が途中で変わってる。
 小説書くのもいっしょだよね。結果として物語が自動生成されることもある、というのと、一切のプロットや設定は不要である、というのはぜんぜん別だよな。

 夜通しのゲームでへろへろになったあと、家に帰って仮眠。その後、アニメージュを買うべくでかけた。
 途中でマッサージ屋に寄り、全身をグリグリグリグリしてもらう。
 さあ、アニメージュ手に入れたぞ。
 眼鏡っ娘特集が組まれているという情報を国民から知らされたのだ。ありがとう。
 なぜ今月号を読んでいなかったのだ私は。恥ずべきことである。

 私はもともと、アニメ雑誌を買うならアニメージュと決めていた。もう何年も前からだ。
 ニュータイプは角川が自分とこのアニメを宣伝するために作ったカタログみたいなもんで、そんなのを金払って買うのはどうも納得いかない。いや、エッセイとかFSSとか付加価値があるのは知ってるよ。でも、そこは立ち読みすればいい。
 アニメディアは一時期買ってたんだけど、もう何年も手に取ってない。
 ってなわけでアニメージュだ。
 徳間書店を絶賛するつもりはない。あの会社は過去二度、私を裏切っている。
 大罪その1
 エロマンガ・エロゲー狩りの嵐が吹き荒れた時期でも、角川のコンプティークは「福袋」を存続させた。極端にソフト化させることで冬を耐え抜き、春の到来を待ったのだ。
 その一方、徳間のテクノポリスは18禁ゲームを誌面から完全追放した。
 「美少女ゲーム」という商標まで持ってるくせに。
 同人ゲームふくめ、そっち系のゲームを大々的に応援してきたくせに。
 この対応の差が、角川と徳間の明暗を分けることになったのだろう。
 (そんな訳あるか)
 「当時ペンネームCは未成年なのにどうしてそんなの読んでるんですか」とかそういうことは聞かないように。
 男の子はスケベなものです。(開き直りやがったっ)
 あ、でも今のコンプティークにはついてないね。まあかわりに電撃姫があるし。
 大罪その2
 少年キャプテンを休刊させた。
 私は「トライガン」のためにあの雑誌を読んでいた。
 いや、それ以外にも面白い漫画はあった。
 真鍋譲治「パワフルチャイナ」小野寺浩二「俺の名はバーサス!」円英智「神秘の世界エルハザード」あさりよしとお「宇宙家族カールビンソン」など。
 面白くない「ガルフォース」「超人学園ゴウカイザー」「突撃ガスバッグ」「パチパチサーガ」なども頑張って読んでいた。隅から隅まで読んでいた。
 ハイパードールは、果たして面白いのか面白くないのか微妙だ。
 本屋やコンビニに行くと、少年エースと少年キャプテンが並べて置いてあった。発売日も同じで、完全に張り合っている。
 積み上げてある高さがまるで違った。エヴァンゲリオンをはじめ数々のアニメで部数をどんどん伸ばしていくエースと、エルハザードに雑誌の命運をかける他なかった(これは多少成功したが、その後の新ガルフォースがまずかった)キャプテンでは条件が違いすぎる。
 だがそれでも私はキャプテンを応援していた。
 この言葉に胸を打たれたのだ。
 「キャプテンは少年誌です。
 しかし、それは少年の読む雑誌という意味ではありません。
 少年のような雑誌という意味です」

 カッコイイィィィィィ!
 しかし、やはり売り上げは低下の一途をたどっていたのだろう。キャプテンは突如休刊した。
 お知らせひとつ出さずに。
 その後、トライガンをはじめいくつかの漫画は他誌で復活した。しかしキャプテンという雑誌じたいを好きだった私は一体どうすればいいのだろう。
 この頃の徳間は瀕死の状態だったのかもしれない。キャプテンだけでなく、「マンガボーイズ」「コミック鉄人」という二つの漫画雑誌を立ち上げて、すぐに潰していた。
 まあホビージャパンの「コミックジャパン」(返本率80パーセント、創刊号のみで消滅した伝説の漫画雑誌)ほどじゃないが、やっぱり売れなかったんだろう。
 Drモローの「悶絶変形片山くん」面白かったのになあ。
 コミック鉄人は、休刊をお知らせする広告漫画で「休刊は東京エロエロ団の陰謀なんですね」「いいえ違います」「じゃあなんで」「売れなかったから」とはっきり言ってるあたりがいい。
 身を削ってオチをつけてるよー!

 ってなわけで徳間は罪を負った会社だ。
 しかしそれはそれとして、最近では「徳間デュアル文庫」でけっこう面白い小説出してくれるし、アニメージュはアニメ雑誌のなかでは群を抜いて読み応えがあるし、読者欄がキツイのもいい。
 まあ議論系サイトの掲示板みたいな投稿欄だ、ということなんだが。
 アニメ内での女性の扱いが母性を強調してるから男性優位主義でどうのこうの、とか分析してフェミニズム論がはじまったりもする。
 こういうことをやってくれるのはやっぱりアニメージュと、OUTくらいだろう。
 エヴァ最終話から劇場版にいたる一年半の間もすごかったよー。
 アニメを良くも悪くも文化として扱ってくれているんだなアニメージュは。読者もそれをわかってるんだな。そう思った。
 高尚すぎてついていけねー、サブカル気取りかよ、みたいな読者もいたに決まっているが、私はあの路線が好きだったのだ。
 たとえばこんな書き込み、もとい投稿があった。
 あかほりさとるの「セイバーマリオネットJ」というアニメについてだ。
 「決して歳をとらず、決して自分を嫌いにならない人造美人たちに囲まれて、小樽(主人公の名前)は本当に幸せ? この物語は本当にハッピーエンドなのですか?」

 そして今また、眼鏡っ娘特集をやってくれた。

 「世界眼鏡っ娘会議」だそうだ。
 しかも「第一回」!!!!!
 ばんざーい! 徳間書店ばんざーい!
 
キャプテンの件はたった今許す!
 
 内容も素晴らしい。
 あかほりさとる、倉田英之、鶴巻和哉、西川魯介、平野耕太が眼鏡について熱く熱くトークトーク!

 「僕は女の子を見ると、とりあえず眼鏡をかけさせようと思う」だって?
 あかほり、あんたそこまで眼鏡が好きだったのか。
 あんたの「眼鏡は本心を隠す仮面だから萌える」というのは私とは違う意見だな。
 だいたいあかほりは巨乳以外は女ではないと思っている。だからとにかく胸をでかく設定する。実に納得いかんですよ。そんなの駄目だと思うですよ。
 足がスラリと長いドラえもんとか、ロン毛のオバQとか、筋骨たくましいルパン三世とかがいたら違和感あるでしょう?
 だから眼鏡に乳は不要。ないちちこそ眼鏡。
 しかし
「人間には三種類いる、男と女と眼鏡っ娘だ」というのは人類史に残る名言だと思う。
 そうか、眼鏡っ娘は通常の女性とは全く別枠の生き物だったのか。
 目から鱗がドバッ。
 ……私の負けだ、あかほり。
 今まで呼び捨てにしていましたが、これからは「さん」付けで呼びます、あかほりさん。

 平野耕太氏は「僕の精神世界のいちばん上にいる人間はラピュタのムスカ、だから僕の漫画では男キャラも眼鏡をかける」という。
 そうかなるほど、だから平野氏のマンガでは
人がゴミのように死んでいくのか。
 十字架を持てばクリスチャンになるわけじゃないから、眼鏡をかけているだけでは眼鏡っ娘ではない、という彼の主張は、まさしく真理である。全く同感だ。
 眼鏡とは物質ではない、魂の内面からあふれ出す光である。
 なんかさっきの乳の話と矛盾してる気がするが、萌えというのは矛盾しているものなので気にしてはいけない。

 日本を代表する眼鏡萌え漫画家のひとり(二人目は小野寺浩二であることは言うまでもない。この二人は譲れないとして、三人目四人目は果たして。四天王か三人衆か、それとも……)西川魯介氏は言う。
 「眼鏡であることを自己主張しなければ駄目だ、だから縁なしはちょっといまいち。お前、そんなに裸眼に見られたいか」と。
 ぬうう。

 しかしなんといってもとどめは。
 倉田英之氏の
 
「月面にはづきちゃんの顔を掘って、永遠に眺められるようにしたい。そうすれば、はづきが見ているところでは戦争はなくなる」
 という発言であった。
 こ、この男……でかすぎるっ!!!!

 それがしの負けでござる。とどめをさされい。(by魔戦将軍ボル・ギル・ボル)
 という心境だ。

 しかしこの特集には一つだけ間違いがある。

 4ページの上段を見てくれ。
 「眼鏡をとると美人というのは、70年代少女漫画のありがちなパターン」!?
 嘘だ!
 「めがねのままのきみがすき」を見てくれ。
 眼鏡をとったら美人になった、という眼鏡っ娘は少女漫画のなかですらごく一部なのだ。「そのようなパターンが漫画の中にある」ということすら神話であるにすぎないのだ。
 むしろそのようなパターンは最近のアニメやゲームの中でこそ生まれたものではないか。
 ではなぜそのような「パターン」が生まれてしまったのか、それは判らない。
 おそらく我らの太陽である眼鏡を汚し人類の意識を覚醒から遠ざけようという闇の組織の陰謀が……

 
(しばらくおまちください)
 
 別の話をしよう。
 北方謙三・三国志の2巻を読んだ。
 曹操が「友などいらぬ。敵か、臣下か、それだけでいい」と強がるシーンが印象に残った。
 呂布がすごく思い入れたっぷりに描かれてるね。
 それに引き替え劉備、あんたは。
 「障害となる者達を殺したい、だが自分で殺したら『徳の将軍』という名声が地に落ちてしまう。だから呂布を誘導して反乱を起こさせ、虐殺に手を染めさせる。そうすれば自分は被害者でいられる。」
 お前ひでー奴だな。銀英伝のオーベルシュタインだってそこまではやんないぞ。
 まあ謀略パワーで勝つというのも戦争ものの醍醐味ではあるけどね。ほんとはこんな人だったんか。
 
 東野圭吾「宿命」読んだ。
 面白かったよ。詳しい感想はまた別の機会に。

 
あと186日。

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