7月30日
 「総統暦111年」投稿した。ふう。
 あとはもう、「いけ!」と念ずる他ない。
 自信はあるよ。構想3年執筆1年、直し10ヶ月だからねえ。
 
 さて、これからどうするか。楽園迷宮の直しか。夢伐戦記を完結させるか。それとも「まーち」か。
 しばらく休んでネタを考えるというのも一つの……
 とかなんとか、言いたいところなんだけどさ。
 小説以外にもいろいろやることがあるんだ、人間である以上……最近はそう思っている。
 私は以前、ヘンリー・ダーガーのような人生に憧れていた。
 ヘンリー・ダーガーは昔のアメリカ人で、生涯ただ一人の友人も作らず、もちろん恋人もつくらず結婚もせず、人間との接触をいっさい断って、ただひたすら「少女たちが殺し合う絵物語」を書き続けた人だ。何万枚という量だという。
 彼は現実世界に興味をもたなかった。彼にとっては、物語の世界こそが現実であり、すべてだったのだ。
 ある意味凄いと思わないか。究極の生き方だと思わないか。私も彼と同じように、この世界から去って、自分で造り出した世界に閉じこもりたい。それが私の願望だった。
 しかし、今はもう憧れていない。
 憧れたくても憧れることができなくなってしまった。
 だから、他にもいろいろやることがある。
 これが「やれやれ」なのか「あたりまえさ」なのかは、まだ判らない。
 あれ? なんか同じような日記を以前にも書かなかったか。 
 あれからいろいろあったのに、書く内容は変わらないのか……

 気分を変えよう。
 ジャンプの感想。「ガンブレイズウエスト」ついに打ち切り。もうずいぶん長いこと、巻末が指定席だったから「もうすぐ終わる、もうすぐ終わる」と思っていたんだ。だから「ああ、やっぱりね」って感じ。
 失敗の理由としては「美形キャラが出てこないから、同人婦女子の興味をそそらなかった」という意見を耳にしたが……なんとまあ身も蓋もない。今のジャンプってそんなにも同人婦女子の人気に左右されるのか。うーん、ヒカ碁とかはそうだし、ワンピースもそっち系に人気あるって話だな。まあ和月さんの場合は、前作が思いっきり同人婦女子に直撃してたから、そう言われるってことかもな。
 私の見たところ、敗因は「敵に魅力がない」につきると思う。
 こんなショボい奴に勝ってどうすんだよ、という奴ばっかり。アーマーバロンだけは一応「う、うーん。こう来たか……」という、ヤケクソ気味の迫力を感じるけど。それでも「るろ剣」に出てきた悪役たちと比べてみれば一目瞭然。デザイン的にもかっこよく見えないし、人間的に凄いものを背負ってそうに見えない。うーん。これじゃあなあ。主人公サイドのキャラは悪くなかったと思うよ。
 次はどんなの描くのかな。期待してまってるよ。
 あとそれからね。
 
シィシィは結局出てこなかったね。
 私は許さないよ。

 ハンターハンター。
 ああ、ついにやっちゃった。落書き大爆発。もともと絵は荒かった。幽遊白書の後半みたいに。今回はそれが極限までいっちゃってる。もはや漫画じゃない。展開が全く読めない、というこの漫画最大の魅力は、どんなに絵が荒れても失われないんだけどね。
 
 新連載、「マジシャンズ・スクエア」。
 うん、これ面白い。ギャグも笑えるし、いい話だ。
 超常現象や魔法を出さず、現実に可能なトリックだけでどこまで話を作れるか興味もあるし。

 今のジャンプは混沌として、実はけっこう気に入ってるんだ。

 
さて、あと309日だ。   
 7月29日
 ああ、日記の更新すらしなくなってるなあ。こりゃ人が来なくなるわけだ。
 小説なんて2ヶ月も更新してないじゃないか。こりゃえらいことですよ。

 「総統暦111年」をいよいよ日本SF新人賞に出す。印刷して封筒に入れた。誤字脱字オッケー! 印刷オッケー! 粗筋オッケー! フロッピーにも入れた! あとはもう、明日出すだけだ。
 とにかく、私が長編を投稿するのは97年1月以来のことだ。
 この4年間のすべてが詰まっている……といったら少し大げさだけど、でもそれでも、私にとって「総統暦111年」は特別な作品だ。
 どうか、伝わりますように。勝ち残りますように。賞がとれますように。
 希望的観測を言わせてもらえば。
 審査員の一人に山田正紀氏がいるんだけど、私はあの小説、彼には共感してもらえると思うんだ。
 いや、そもそも審査員に読んで貰えるところまで行かないかも知れないが。

 
あと310日。 
 7月24日
 ヒット数が劇的に低下。50ヒット/日に。くそっ。1000ヒット/日という野望はいつ果たせるのか。
 
 いろいろあったが、とりあえず本の感想だけ書こう。
 星野亮「ザ・サード0 風花の舞う街で」富士見ファンタジア文庫。
 もともとこのシリーズはお薦めできる。文章はうまい(ちょっと表現に懲りすぎている部分もあるが、まあそれは趣味の問題だろう)し、キャラクターにも深みがあるし、なんといっても戦闘の描写がいい。迫力がある。本当に痛そう。ただ超人が出てきて、とんでもない必殺技的攻撃をぶつけあい、手足がすっとび内臓がはじけ飛び……という戦闘描写をする人は多いが、いっけん似ているようであってもこの人のは根本的に違う。これはやっぱり作者本人が身体を鍛えているからだろうか。
 今回は特によかった。
 なぜって、これまでのザ・サードとは主人公が別人だから。
 わたしは従来のシリーズの主人公だった火乃香という娘が、それほど好きではなかったらしい。あの娘は、あまりにもまっすぐ世界と人間を信じている。ああいう過酷きわまりない世界でそれを貫くにはとんでもない理由が必要だと私は感じた。作中に描かれている理由では足りない。私の感覚では。だから今ひとつ「うーん、生身の人間くさくないな」と思っていた。
 いや、今回の主人公パイフウだって生身っぽくはないよ。現実離れしたキャラクターだよ。ある意味では火乃香以上に。でもね、彼女がああなったのは、ちゃんと納得できるんだ。だから「ああ、作者が作ったキャラクターじゃないんだな。作品世界の中でちゃんと生きた結果、自然とこうなったんだな」ってことが伝わってきて。
 もともと好きなシリーズだからこそ、そういう細かいところが気になるんだと思う。

 
あと315日です。
 
 7月23日
 アパートの問題は解決した。ある意味、取り越し苦労だったらしい。よかったよかった。だが別の問題が発生している。

 総統暦の直しはまだ終わっていない。あと一週間ある。あと一週間でどうにか。

 「うごうご榊くん」の1000ヒット/日を抜くのが、私の一つの目標だったんだが……ここ三日ほどで、あそこのヒット数は2000/日に跳ね上がった。
 ああ。ただでさえ遠い目標なのに。

 榊一郎つながり。「スクラップド・プリンセス8 終わりなき恋歌」を読んだ。
 痛い。痛すぎる。
 こんなに痛いと思ったのは、麻生俊平「フェアリースノウの狩人」を読んだとき以来かも知れない。この場合の痛いっていうのは、自分の中にある駄目な部分を目の前に突きつけられたような気がした、ということ。
 
 以前書いていたような屁理屈も、面白いネタも、いまちょっと書けない。ごめんよ。

 あと316日。
 7月20日
 更新さぼり気味。ごめんよー。
 カウンタの回り具合が80/日くらいに低下している。更新してないんだから当然だ。もっとがんばろう。
 何日か前に書いた異常事態はいまもって何がなんだかわからん。わたしゃてっきりこのアパートから追い出されるのかと思っていたが、どうも違うらしい。なんだかさっぱりわからん。
 とにかく家が改造されて水洗便所になった。誤解を招く表現だな。家の便所が水洗便所になった。

 
 あと319日。なかなか時は進まないものだ。
 7月17日
 PSOが少しだけ進んだ。
 あと「暗黒太陽の目覚め・上」 「Missing 神隠しの物語」読了。
 暗黒太陽は……前作と同様、「社会」の描写がうまい。独創的なアイデアにあふれているし。SFに出てくる異星人は、肉体的にはともかく精神や文化においては地球人と大差ないことが多い。ところがこの作中の連中は、明らかに我々と異なる感性や文化を持っている。それが何故か、というヒントもあちこちに出てくる。「異質」な存在を論理的に描く。SFの醍醐味だ。
 でも最後に出てきたこのネタはなあ。すごいぞ。こんな大ネタふっちまっていいのか。
 ミッシングは……うん、そこそこ当たり。説明がすごく抽象的なのはわざとやってるんだろうね。ブギーポップ系というか何というか。
 
あと322日ー。
 昨日いった事態は解決してないぞー。まいったまいったー。
 7月16日
 突発的事態が発生した。やばいぜ。
 しかし今はどうしようもないので明日を待つ。やるべきことをやりつつ。
 結局はそういうことだよな、何に関しても。
 いやー何いってんだかわかんないなー。
 今日は書くこととくにないのでこれだけ。仕事しかしてないしー。
 
あと323日だあ。
 7月15日
 今日も暑かったー。
 都心までお出かけ。
 コナミの「剣」は確かに面白いが、今ひとつレスポンスが悪い。
 体調の回復が不完全なので今日はもう寝ます。
 今日買った本。「歴史群像」48号。
 歴史群像というより戦史群像だが、毎回非常に興味深い。
 「暗黒太陽の目覚め 上」林譲治 ハルキ文庫。
  前作「侵略者の平和」より練り混まれている感じだ。あれも面白かったけどね。
 


 あと324日ですー。
 7月14日
 えーとですね。あと半月で締め切りです。総統暦を応募します。だから、7月一杯で総統暦は削除されます。みなさんからのアドバイスを半分も反映させられなかったのは心残りですし、申し訳ないとも思うのですが、でもあれを脱稿したのは去年の9月です。10ヶ月かけてあーでもないこーでもないといじくりまわしたのです。それでもまだまだ不満なのですが、そんなこと言ってたらいつまで経っても応募できません。
 だから、ひとまず区切りをつけさせてください。
 長編を投稿するのは4年ぶりです。
 緊張しています。
 
 それとはまた別に、あまりの暑さで注意力が衰えており、また白い奴に捕まってしまいそうな予感がしてなりません。怖いです。
 
あと325日間、生き抜くことができるでしょうか。
 7月13日
 これを書いているのは本当は14日の午前中。
 昨日は体調を崩していたので日記を書くどころじゃなかった。とにかく暑くてなー。ダイエットしようと食事を変えたら、急に暑さに弱くなってなー。確かに体重は減ってるんだけどなー。
 ここ2、3日でアクセス数が減ってるのは、やっぱり日記がしょぼくなったからかな。

  あと326日です。
 7月12日
 ゲームの方は順調だ。少なくとも私的には順調だ。敵を全部白バイだと思えば戦いにも張りが出てくる。が、体調が少しよろしくない。喉が突然痛み出した。
 電撃文庫の新人二人の作品を、いま読んでいる。「天剣王器」海羽超史郎、「MISSING 神隠しの物語」甲田学人。どっちも文章に個性を出そうと工夫しているあとがうかがえる。そのおかげで「天剣王器」はかなり読みづらくなっているが。
 詳しい書評はもっと時間のある時に。
 
あと327日です。 
 7月11日
 書評を書こう。本だけは読んでるから。
 2ちゃんねるのライトノベル板で大評判だった山下卓「BLOOD LINK」(ファミ通文庫)。
 うん。これはすごくいいぞ。評判になるだけのことはある。
 最初「癖があってうざったい文体だなあ」「主人公の虚無主義が怖い」「ヒロインに好感が持てない」とか思った私だが、後半になって、これらすべてが逆転した。癖は癖ではなく、ある目的のために用意された個性だったのだ。文体も、主人公も、そしてヒロインも。すべてがぐるりと裏返る。
 終盤は、切々たる名シーンの連続だ。麻生俊平路線といえるけど、あれほど理屈っぽく悩んだりしない。
 うん、すごくよくできている。人間の多面性、が裏テーマだね。
 今日はこのへんで。
 
あと328日。
 7月9日
 私はこれからしばらく、PSOの特訓に入ります。
 また、「総統暦111年」の最終チェックも行う必要があります。
 同人誌の印刷もまだ終わってません。
 この3つを一気に行った場合、ネットにつなげる時間はほとんどゼロになると思います。この状態は少なくとも1ヶ月は続きます。いつになったら終わるかはよくわかりません。
 このページに関しては、最低限の更新はしようと思っています。10分程度でできるような。こんな感じの。ただし他のサイトには原則として訪れなくなるので、2ちゃんねるなどで私に対する問いかけがされたしても私はそれを見ませんし、答えることもできません。ご了承ください。

 それでは。

 
あと330日です。 
 7月8日
 今日は、樋口憲二さんという写真家の講演会にいってきた。原発で働いている労働者の被爆問題について撮っている人だ。以前、写真展の運営を手伝った。
 あとダブルブリッド6(この作者、書くの早すぎるよ! それでいて中身も水準以上ではある。変な話もあるが。なんといってもキャラの立たせ方がいい。それから文章も緊迫感がある。ただし、1巻と現在の奴を読み比べてみると、キャラの性格や世界観が変わっているとしか思えないんだよね)を読んだり、頭から煙が出るまでPSOやったりもした。あと「飯塚雅弓のメガトンスタイル」買ってきて癒されたりもした。そうか、まーちゃんの部屋には自分のポスターが何十枚も貼ってあるのか……なんつーかその……アーティストというのは普通の人じゃないんだね……
 遅いからもう寝ます。
 
あと331日。
 7月6日
 「ファンタシースターオンラインVer2」のディスクに傷が付いたので、とあるCD屋で修復に出している。明日あたり直るはずだ。
 と、それはいいのだが。ふとその店の伝票を見たらこう書いてあった。
 「ファンタジースターオーシャンVol.2」
 なんですかそのゲームは。
 エニックスとセガの共同製作ですか。 
 なにか別のゲームになって戻ってきたらどうしよう(笑)。

   時雨沢恵一「キノの旅4」(電撃文庫)買った。
 相変わらずブラックユーモア全開の短編集だが、さすがに4巻ともなるとだいぶ息切れを感じる。
「ああ、ここで風刺を入れようしているんだな」という意図があまりにも見え透いているというか。
 一番面白かったのは、あとがき。

 
あと333日。
 わーいキリ番だい。
 7月5日
 ひさびさに少年エースを読んだ。別にエヴァンゲリオンが目的ではない。「実録・鳥人間コンテスト」という漫画が目当てだ。「しゅーまっは」の作者、「伯林(はくばやし)」さんの作品である。エース初登場。
 ……。
 すいませんでした伯林さん。
 狂いすぎです。「しゅーまっは」はかわいい絵柄とグロいネタのギャップが笑えると思っていたのですが、あれはまだ一般向けにチューンされたものだったのですね。
 でもフルパワーは出さない方がいいと思います。ついてけないから。
 まあ、でもギャグ漫画って人を選ぶものだよな。
 「かって改蔵」も「こんなマニアックなネタ使って大丈夫なのか。
 『終末の過ごし方』とか『ロマンスは剣の輝き2』とか普通のサンデー読者はしらんだろう。
 『きみんちFXあるんだって』『ズガピーン』というギャグがわかるのはオタだけだ。
 あの漫画は『オタクであり、なおかつ自分のオタクっぷりを笑える人』にしか受けないんじゃないか」とか思ってるし。でも現に続いてるんだから受けてるんだろうか。
 それから改蔵は別の意味でやばいよな。やたら人が自殺したり発狂したりするもんな。ギャグ漫画なんだから人が死んでも平気で生き返るわけだが、変に現実味がある死に方とか狂い方するからな。地丹と羽美ちゃんの電波っぷりは現実に存在する電波なんだよな。ギャグとサイコホラーは紙一重。
 でも「とりあえず地丹が狂って落ち」というのは多すぎるぞ。
 どこかの小学校で、「こいつ地丹ね」「下っぱだからいじめてもオッケー」とかいっていじめてる奴いないだろうな。たぶんいるぞ。
 講談社漫画賞の選考で、弘兼謙史が「個人的には『かってに改蔵』が特に印象に残った」と言っているのが気になった。あのおっさんが改蔵のどこを気に入ったのか、ぜひきいてみたい。あと、結局少年漫画部門で賞をとったのは『ラブひな』なんだが、歳喰った連中ばかりの選考員たちはどういう思いであれを読んで、どういう理由で高評価したのか。これもぜひききたい。
 
 ドラゴンマガジンで、今年も「龍皇杯」がはじまった。新人さんに短編を競作させ、読者投票で一位になった作品は連載に昇格するというものだ。だから厳密には短編ではなく、長編の第1話をみんなで載せるわけ。
 今年でもう4年目かあ。
 私の感覚はみんなとずれているらしく、私のプッシュする作品は鳴かず飛ばずで終わることが多い。
 でも今回は、なんとなく私のイチオシとみんなのイチオシが一致しそうである。
 「きねま・でいず・ばびろん。」水城正太郎。
 私はタブロイドシリーズで水城正太郎ファンになっちゃったから、そもそも作者の名前だけで大注目なのだ。おお、期待は裏切られなかった。これはかなり笑える。だからイチオシ。ナンセンスギャグ漫画をそのまま小説にしたような、どうしようもなく軽い話なんだけど。でも笑える。
 でも。イラストがなあ。かわいいのは確かだ。でも文章と全然あってない。このイラストレーターは文章読まないで書いてるのか、水城氏がとんでもない締め切り破りをやらかしてイラスト完成後にようやく入稿したのかどっちかである。眼鏡をかけているはずの女の子はイラストだとかけてないし、木刀を持ってるはずの女の子はイラストだと持ってないし、主人公は丸顔だという話だがイラストでは全員同じように超丸顔だし……要するに、文中の外見特徴がイラストでは全部無視されている。こういうのは挿し絵とは言わない。
 これのことを「内容がこんなでも、イラストが萌え絵だから一位になるんだろうな。けっ」みたいに評している人を見かけた。
 いやあどうかなあ。この作品の場合、このイラストはマイナスだよ。ここまで極端にロリロリした絵柄が好きな人って、オタの中でもさすがに少数派だと思うし。それとあと眼鏡を描かなかったのは
大罪である。
 イラストレーターを交代させるという条件つきなら、私はこれを推す。これは内容がないわけじゃなくて、こういう方向性の作品なの。ずっとこのテンションを維持できるかは判らないけど、期待する価値はある。少なくとも現在ドラマガに載ってる奴の中では1、2を争うほど面白い。いや、ジャンルが違いすぎて比較しようがない作品もあるが。風の大陸とか。
 でも……
 うーんどうしようかなあ。きねまは放っておいても一位とれそうなんだよなあ。
 この作品は好きだが、仮にこれが龍皇になってしまうと、富士見はますます「変な学園モノ路線」に突っ走るだろう。今の富士見の路線にはいまひとつなじめないものを感じている私。
 一本か二本くらい異色作が載ってなきゃ雑誌は駄目になると思うぞ。
 掲示板の方でも書いていた人がいたけど、試行錯誤というか、「あれもやってみよう、次はこういうのにも挑んでみよう」っていろいろやっている雑誌のほうがいいよな。いまのドラマガがなんとなく閉塞してる感じなのは事実なんだ。
 あのロボットものに入れておくのも一つの手だな。
 来月、残りのエントリー作品を見てからにするか。

 最近のライトノベルはイラストが萌えるだけで中身がない小説が多い、という怒りの意見を最近いくつかの場所で目にする。
 きねまは違うと言い切りたいが、確かにうなずきたくなる作品もある。あと、イラストがロリ絵に偏りすぎなんだよな。「美少女も書けるが美熟女もかける。美青年もかける、美ではないが魅力のある青年も描ける。筋肉男も、ロボットも、宇宙戦艦も、モンスターも描ける」という万能タイプのイラストレーターが好きな私としては現状に不満である。具体的には鈴木雅久とかるりあ046とか。私がイラストレーターの話をするとこの二人は必ず出てくる。
 この状況をどうすればいいのかって?
 まあイラスト買いをやめるしかないんじゃないかな。ロリ絵にしてもいずれは飽きられると思うよ。
 この話の続きはまた今度。

 
あと334日である!
 7月4日
 ついにうちの会社の人間にまで「ペンC」と呼ばれるようになったペンネームCです。
 朝出勤したら「よおペンC」「おはようございます国王陛下(にやにや笑い)」
 うわあ。照れが入る。「龍皇様」と呼ばれて恥ずかしがっていた榊一郎の気持ちがわかるぞ。

 相変わらず暑い。なんだか手にぶつぶつができた。これはおそらく汗疹だな。このまま全身に転移して怪奇汗疹男になったらどうしましょ。
 
 暴露するなと叱られたので、バイク便関連のことはもう書けなくなりました。伏せ字を使いまくればオッケーかなー。うちの会社の人は毎日ここをチェックしているのでうかつなことは書けません。びくびく。先月の日記に書かれていた機密情報もこっそり削除させていただきました。

 今日も元気に屁理屈を垂れ流す予定だっだが、特にネタがないことに気づいて愕然。ごめんよ。
 
 うちの会社の人で眼鏡萌えが理解できるのは二人ほどしかいないことが今朝判明した。みんな乳の話ばっかりである。
 非常に残念である。バイク便業界の未来は暗い。

 
あと335日ーっ! 
 7月3日
 いつのまにやら7000ヒットを超えている。
 カウンタつけたとき30ヒット/日だったのが、今では100ヒット/日くらいにはなったらしい。
 良いことだ。ただ、大半の人は日記しか読んでいないらしいので泣けてくる。いや、もちろんなんだって嬉しいんだよ、読んで貰えれば。ここんとこ日記しか更新してないのは事実だし。
 日記か。この日記で自分語りを始めたときは「ナルうぜえ」とか言われるかな、と思っていたが、思いのほか好評のようだ。こういう内面垂れ流し系の日記は嫌がられるのだとばかり思っていたんだが。私自身は、他人の書いたこういう日記読むのはそれほど好きというわけじゃないんだ。例外もあるが。だからたぶん他の人もそうなんだろうと。ほら私マゾっ気あるからさー、わくわくしてたんだよ実は。映画版エヴァでシンジ君がアスカにむかって叫んだ
「いつもみたいに僕をバカにしてよ!」という台詞に深く共感しちゃったからなー。あれは私の中ではエヴァ最大の名ぜりふだよ。
 だから実は、少し残念。
 まあそれはいいや。気に入ってくれたなら、それはそれで素晴らしいことだ。

 富士見ミステリ文庫の「東京タブロイド2 白夜に響く黒猫の歌」水城正太郎、それから「黄金の血脈」伊吹秀明。この二冊を読んだ。けっこう面白かった。富士見ミステリはなかなかいい。2ちゃんねるをチェックしてると、すさまじい代物には当たらずに済むし。
 それから以前書いた角川スニーカー文庫「きみにしか聞こえない」乙一。これもよかった。この人は多芸なんだな、と思った。テーマは全部一緒みたいだけど、でも多芸。見習いたい。無理かもなあ。
 そうだよ、これが才能の差だよ。同じ十代デビューでもこれだけの差があるのさ。この話は短編集なのだが、最後の作品にはあるトリックがしかけられていた。私は完全にひっかかった。
 やられた。どうやられたのかはネタバレなので書けない。
 「ドッグ・ファイト」谷口裕貴(徳間書店ハードカバー)を買ってきた。日本SF新人賞をとった作品だ。「総統暦」はここに出す予定だから、受賞作はぜひ読んでおかなければいけない。でも7月中に送らなきゃいけないんだ。だからこの作品を読んで何か気づいたとしても、いまさら直してる暇はほとんどないんだけど。まあ、あれだよ、落ちた時に再チャレンジするためさ。全面改稿すればまた送ったって構うまい。
 ああ、それから。撲滅委員会で「ペンCはいつまで小説家めざすの? 何歳になったらやめる、とかいう線を引いてる?」という質問があったんだけどさ。
 引いてないよ。いつまででもやる。
 私は今、こうしてバイク便という仕事についている。小説書いてる時間より働いてる時間のほうが圧倒的に長い。軽く10倍はあるだろう。
 ろくに働いていなくて、ただ借金ばかりが増えて、「私は小説家を目指してるんだから働かなくていいんだ、世の中にたくさんいる俗なサラリーマンどもとは違うんだ」とか思っていた(そのくせ、ほとんど書けなかった)頃の私が今の私を見たら「お前はあきらめたんだ。そして、そこらへんにいる普通の人間になった。堕落した」と非難するだろう。それも激しく。蔑むような眼で。
 うん。昔よりは自分の才能を信じなくなった。あの頃に比べれば10分の1、いや100分の1くらいしか信じてない。一生頑張っても無理ということは大いにありうる、と思うようになった。それを「あきらめた」というならその通りだろう。
 だから、この素晴らしい才能のためなら他の人に迷惑をかけても全く構わない、とはもう思わない。秋山瑞人の某小説にもあったが、「夢」なんてのは、それを理解できない人間にとっては「欲望の一種」でしかないからね。そんなもののために無関係な人を犠牲にするのはどうかと思う。
 だから、少なくとも自分が喰っていけるくらいには働いている。
 親を養えと言われたら頭を抱えるが。
 「努力」同様に、「夢」というのも恐ろしい概念だからね。
 でも、物事を二種類に分けたがるのは私の一番悪い癖で、これだけは直さなきゃと思っているから。だから、小説以外の何かに打ち込んだからって小説をあきらめたことにはならない。夢を捨てたことにはならない。すべては長い目で見ればつながっている。そう思う。
 だから、いつまででもやる。
 秋山完みたいな、おじさんになってからプロになった作家もいるさ。あの人が阿智太郎や乙一、あるいは秋田禎信のような「10代で彗星のごとくデビューし、そのままプロに」という作家と比べて不幸であると、みじめな人生を送っていると、誰に言える。あの人は、10年20年の回り道があったからこそ書けるような小説を書いているじゃないか。正直、かっこいいと思うよ。ああいう意味のある回り道がしたいな、私は。
 気合いを入れたついでに、もう一発。
 残り336日だーっ!
 7月1日
 さて、7月が始まったぞ。
 6月でも十分暑かったのに今月はどうなることやら。
 まあ、
あと338日だ。頑張ろう。

 まず撲滅委員会で行われていた質問に回答しよう。
 私の年齢?
 26歳だよ。プロフィールに生年月日が書いてあるんだけど。作家では、小川一水さんや中村恵里加さんと同い年だ。
 いまでは、私より年下の作家というものが当たり前のように存在するようになってしまった。おおなんということだ。
 いや、問題は歳そのものじゃなく、26歳という歳のわりには人生経験が少なく、しかも若々しさに乏しいということなんだが。
 それから最終学歴?
 王だから家庭教師じゃ。
 と言いたいところなんだけど、実際には神奈川県にある新磯高校という公立の普通科高校だ。
 偏差値はたしか真ん中くらいだったかな。
 ちなみに私、そこではかなり劣等生で、物理と世界史以外何一つできなかった。360人中300位という、なんで卒業できたのか本人もよくわかっていない成績。
 (ちなみにここは、超人気漫画家・峰倉かずや氏の母校でもあります。わたしゃ彼女と同じ学年だったんです。眼鏡をかけていなかったのであまり興味を持ちませんでしたが、ある程度会話もしました。彼女はマン研の部長で、私は生物部の部長でした。今にして思えば、ラフの一枚でももらっておけばよかった)
 
 それから、私が正社員でうんぬんと書いている人がいるけど。
 私は正社員ではありません。ではバイトなのか? それともパート? 契約社員?
 全部違います。バイク便は「個人事業主」です。
 つまり私は、今の会社で雇用されているわけでなく、私自身が運送業者を個人経営している(書類上はそうなる)んです。今の会社は、私を雇っているのではなく私に仕事を流しているんです。いわゆる下請けです。いや、雇用されているようにしか見えないんだけど。うちの会社の制服着てるし、仕事を自分で選べるわけでもないし。
 おそらく、労災を避けるためでしょう。従業員が事故って死んだり怪我したら、やはり労災ということになり、会社にも責任があり、補償しなければいけないということになります。正社員だろうがバイトだろうが。でも「うちと取引してるだけで、うちの人間じゃない」ということになれば、その必要はありません。ってなわけでバイク便は自衛のためにいろいろな傷害保険などに入る必要があります。
 誰が考え出したのか知りませんが狡猾なシステムですね。
 たいていのバイク便業者はそうだと思いますよ。まあ、そんなシステムを作って責任逃れを考える必要があるほどに、バイク便は危険だということです。
 
 

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