マレム峠かヤナン峠 (1975年 吉永定雄氏)
「カラコラム(吉沢一郎古希記念文集) 日本ヒンズークシ・カラコルム会議編 茗渓堂 1975年」でマレム峠とヤナン峠をあげている。どちらの峠もチベット側に下ると合流して、同じ池に出るとある。そのうちの一つは「チュンパリ・タル」の名前がある。1952年英国植物学者O・ボローニンはこの二つの峠をテンギューから登り、下りにヤナン峠を通って国境を往復し、トニー・ハーゲンもどちらかの峠を越えているとある。その添付地図『Map of DOLPO(TORBO)』にはパンザン・コーラ右岸の国境峠は6ヶ所、チベット側には17ヶ所の湖(池)が記されている。
また、「ヒマラヤ」 TBV報告No.30の『綴じ込み地図「トルボとカリ・ガンダキ」について』で慧海が越境した峠は「おそらく、シーメンかティンキュウの北にある峠だったでしょう」とだけ記されている。峠名は記されていない。
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